スタッフ間やお客様との会話で必要になるコミュニケーション能力。高め方、身につけるためのおすすめ方法とは?
お客様との会話の中や、スタッフ間の人間関係構築の場において。さまざまなシーンで求められるのが「コミュニケーション能力」です。海外では人間の持つ力の中でもコミュニケーション能力は特に重要視されており、「コミュニケーションの質が人生を左右する」とのコメントを残したメンタルコーチもいます。みなさんも「コミュニケーション能力が仕事でうまく発揮できない」「あの人みたいなコミュニケーション能力が欲しい」と思ったことはありませんか?今回は、アイリストとしての業務だけでなく私生活にも役に立つ、“コミュニケーション能力を高める方法”について考えていきます。
そもそもコミュニケーションとは?
みなさんは、アイリストとして仕事をしている中で
<お客様との関わり>
◆初めてのお客様とのカウンセリングがうまくいかない
◆思ったよりも指名がとれない
◆気の利いたお声がけや、お客様との会話を広げて楽しめるようになりたい
◆施術中、お客様とうまく会話が続けられない
<サロン内での関わり>
◆先輩や上司の言うことを聞き取り、理解したい
◆何度言っても後輩が指示通りに動いてくれない
などの悩みを持ったことはありませんか?ご紹介したこの悩み、どんなに自信のあるアイリストでも、一度は自分の課題として感じたことがあるのではないでしょうか。
これらの悩みの原因を考えてみると、その中のひとつに「コミュニケーション能力が足りない」ことが挙げられます。言い換えればコミュニケーション能力を身につけると、この悩みは解消できることがあるのです。
そもそも、「コミュニケーション」とは何なのでしょうか。
つまりコミュニケーションとは、自分の意見が相手に正しく伝わり、相手の意見が正しく自分で受け止められることを指します。
また、コミュニケーション能力とは何かを分かりやすく表現している一文があるので、みなさまにご紹介しますね。
この人と話してよかった。この人の話はわかりやすい。そして、またこの人と話したい・・・
そんな風に相手が感じる人こそ、コミュニケーション能力が高い人だと言えます。
こんな風に人から思ってもらえる、自己表現できる。そんなコミュニケーション能力は、アイリストに限らず社会人ならぜひ身につけておきたいですよね。では、コミュニケーション能力はどうやって高めれば良いのでしょうか。
次は、その高め方を考えていきましょう。
コミュニケーション能力の高め方とは?
コミュニケーション能力を高めるためには、3つのポイントがあります。
②聞き方のポイントを押さえている
③分かりやすく話をする
ひとつずつ詳しく解説していきますね。
①相手に関心を持ち、相手の気持ちを読み取る
まず行いたいのが「相手に関心を持ち、気持ちを読み取る」ことです。このとき、「相手の気持ちを読み取るなんて不可能!」と思う人も、当然いることでしょう。
確かに、相手の真意はその人自身にしか分かりません。例えば、お客様と接するシーンを想像してみましょう。
いかがでしょうか。このとき、あなたならどんな行動に出ますか?
コミュニケーション能力に長けている人なら、「なんだかお客様の様子が変だな、施術に不安や不満が残っているのかもしれない」とその表情から感じ取り、「細かいところでも調節いたしますよ。些細なことでもおっしゃってくださいね」などとお声掛けするはずです。
これが、
◆相手の気持ちを読み取る=表情から言いたいことを察する
ということなのです。また、ここではお客様とアイリストの関係を例に出しましたが、同僚や後輩アイリスト、先輩アイリストに対しても同様のことが言えます。
「相手をよく見て、表情から真意を察する」。こう考えると「今すぐに実践できそう」と思いませんか?コミュニケーション能力が低い人は、「口に出して言わなかったから」「言ってくれないとわからない」と思いがち。無言の時間にも意味があり、言葉に出さないこと(真意)に気持ちを向けられるようになれば、きっと変化が訪れますよ。
②聞き方のポイントを押さえている
次は、自分の意見を発信する場面ではなく、人の話を聞く場面で発揮できるコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力が長けている人ほど話を聞くことに集中し、相手の話から“トークのポイント”となる部分を拾って、どんどん会話を広げていきます。
一方、「会話が続かない」「何を話せば良いのか分からない」。こんな風に、記事冒頭でご紹介したような悩みを持つ人は、コミュニケーション=話すこと、といったように考えが偏ってしまいがちです。
では、お客様やサロンスタッフ同士など、周囲で広がる会話のどの部分をポイントに聞けばよいのでしょうか。
◆相手と自分の共通点
◆すぐに自分の意見を述べず相づちや頷きなどを加えて、会話を促す
目の前の人が話すこと、すべてを全力で聞けば良いわけではありません。このポイントを使って聞くことで、相手の意図が読め、会話が広がります。
また、先輩アイリストからの指示もこのポイントを使って聞いてみましょう。すると、「相手が何を伝えたくて、どの部分に反応が欲しいのか」が分かるようになります。
ポイントを押さえながら話を聞くのは難しそうに思えますが、いずれも①で伝えた、「相手に関心を持ち、相手の気持ちを読み取ること」ができていれば、思う以上に簡単です。
③分かりやすく話をする
最後に説明するポイントとは、「分かりやすく話をする」ことです。これは仕事をする上で、非常に大切なポイント。分かりやすく話をするポイントはひとつあります。
たったこれだけです。とはいえ、このポイントを押さえて会話をすることは、簡単なようで実は難しいもの。特にビジネスシーンには「目的や結論を明確にすること」はよく求められます。社会人経験の浅い人だと、ことさら難しく感じるでしょう。
「相手に話が通じない」「会話が途切れがちだ」と悩む人ほど、自分が話すことのポイントがあいまいになってしまいがちです。あなたは周囲から「結論として、何が言いたいの?」と言われたことがあるでしょうか。こんな経験があるなら、「話し方」に改善の余地があるかもしれません。
特に業務上で生じた問題を先輩や上司に質問するとき、まずは自分の中で
・なぜ質問するのか
・その目的は何なのか(何がどう分からないのか)
を明確にしてみましょう。そして尋ねるときは、前置きや背景説明はその後話すとして、まず結論や目的から話し始めると、スムーズに分かりやすく会話ができるでしょう。
いかがでしょうか。コミュニケーション能力を高めるコツは、この3つのポイントを一度に実践するのではなく、まずは、
①相手に関心を持ち、相手の気持ちを読み取ることから始めていき、できるように感じたら②を実践する、と段階を踏むことです。少しずつ、正しいコミュニケーション能力が身につくようになるでしょう。
しかし、どうしても「会話やコミュニケーションなどの、対人関係づくりが苦手」と思う人はいます。そんな人には、まずこの方法はいかがでしょうか。
次は、コミュニケーションを苦手に思う人に対して、おすすめの方法をご紹介します。
どうしても苦手意識がある人に…おすすめの方法
「自分はコミュニケーション能力が高い!」と自信のある人もいれば、「どうしても苦手意識を感じてしまう」「コミュニケーションをとるポイントは知っているが身につかない」という人はいます。とはいえ、アイリストは仕事上“対お客様”や“対スタッフ”など、どうしても対人関係を構築しなければなりません。仕事だけでなく、私生活でもコミュニケーションというものは欠かせない要素ですよね。
そのため、苦手意識を持つ人はまずはこの方法から始めてみましょう。
身近にいる人の真似をする
あなたの身近にいる「コミュニケーション能力が高いな」と思う人を真似してみましょう。例えば先輩アイリストや、指名をたくさん得ているスタッフ、「この子はおもしろいな、好きだな」と感じる同期でも構いません。「こうなりたい」と思う人を見つけて、真似をしてみるのです。
真似するポイントは、
◆お客様への気遣いや言葉遣い、伝え方の工夫
◆説得力のあるたとえ話の使い方
◆どこから話のネタを仕入れているのか
など。闇雲にスキルアップを狙うよりも、身近なお手本がある方がコミュニケーション能力アップへの近道になります。
このとき、中途半端に真似をするのではなく、1度徹底的に完全コピーしてしまうのがポイント。新しいことを身につけようと思ったときは、これまでの“自己流”のやり方が妨げとなる場合があるためです。
真似を始めていくと、次第に「こうしたらどうかな?」「こう言った方が分かりやすいかも」といった、自分だけのアイデアが浮かぶようになります。すると、そのときあなたはコミュニケーションに苦手意識を持っていたときよりも、確実にコミュニケーション能力が高まっているという手ごたえがあることでしょう。
さて、対人関係に自信がついてきたら、過去にBeautéでご紹介した以下の記事も参考にしてみてください。
お客様との関係やスタッフ間の関係が、今よりもより良いものとなるはずです。
まとめ
アイリストに限らず社会人なら確実に高めておきたい能力のひとつ、「コミュニケーション能力」。とはいえ、「コミュニケーションって結局何だろう」「どうやったらコミュニケーション能力が身に着くのだろうか」と悩む人は少なくありません。今回は、今すぐ実践できる基本的な能力の高め方をご紹介しました。コミュニケーションを苦手と感じる人はもちろん、自信のある人も、この記事でご紹介したポイントをぜひ生活の中で役立ててみてくださいね。190333E3s
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