【梅雨時期必見!】湿度の高い時期のマツエク装着で気をつけることとは?

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もうすぐ梅雨の季節が到来します。梅雨は湿度が高くジメジメとしているためマツエクにとっても湿気は大敵。グルーは水分に弱いことから、マツエクのモチに影響してしまうと言われています。では、梅雨の季節でもお客様にマツエクを楽しんでもらうためには、アイリストとしてどのような対策が取れるでしょうか。今回はマツエクの施術における梅雨対策について検証していきましょう。

グルーへの影響とは?

梅雨の季節はグルーにどのような影響を与えるのでしょうか。梅雨の季節とグルーの関係性について確認していきましょう。

日本の梅雨はいつ頃?

まず、日本の梅雨とは具体的にどの時期のことを指すのでしょうか。“梅雨=6月”というイメージを持たれている人も多くいますが、梅雨の始まりや終わりの時期は毎年異なります。たとえば、過去のデータを見てみると、最も梅雨入りが早いのは南方面に位置する沖縄で、平均して5月10日前後が梅雨入り、6月終わりごろが梅雨明けの目安に。また、東京は梅雨入りが6月10日前後、梅雨明けは7月20日頃となっています。
梅雨の期間はだいたいどの地域でも1ヶ月~1ヶ月半程度。マツエクのリペアは3~4週間が目安であることから、サロンに定期的に通われているお客様であれば、梅雨の期間中にリペアのタイミングが訪れる人がほとんどと言えますね。

梅雨が与えるグルーへの影響とは

エクステ装着時に用いるグルーは、まつげの水分や空気中に含まれている微量な水分に反応して硬化するという性質を持っています。これはつまり、季節や施術環境によってグルーの質感や使用感も変わってしまうということ。
Beautéの過去記事でもグルーの特徴について紹介しましたが、もう一度おさらいすると、グルーの硬化に好ましい室内環境は、温度25℃~28℃、湿度50%前後です。湿度が70%を超えてしまうと、グルーの硬化が速まってしまう恐れがあると言われています。
グルーの硬化が速まる分には問題ないのでは?と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、硬化速度が速まってしまうと、グルーの持つ強度や持続性が通常よりも弱くなってしまうことに。結果、マツエクのモチへと影響してしまうのです。

また、梅雨時期にはグルーの白化現象にも注意が必要です。白化現象とは、施術したまつげの根元部分が白くなってしまう現象のこと。この白化現象はグルーが必要以上の水分に反応してしまうことで、白っぽい物質が発生してしまうのが特徴です。白化現象が起きてしまうと、1度マツエクをオフしない限りは、白く濁ってしまった部分を直すことはできません。白化現象について知識のないお客様であれば、アイリストの技量を疑ってしまうこともあるかもしれませんね。そのため、サロン環境を整えることもアイリストにとって大切な仕事のひとつと言えるでしょう。

ちなみに東京都を例に見てみると、梅雨シーズンである6月~7月の湿度の平均は75%ほどと高い数値を示しています。先ほども述べたように、グルーの適正湿度は50%前後であることから、梅雨対策を講じることが求められるでしょう。

保管方法や施術環境の対策

では、梅雨時期のマツエクの施術において具体的にどのような対策を取ることが有効なのでしょうか。まずは、保管方法や施術環境における対策法について考えてみましょう。

サロンの施術環境

湿度が高くなりやすい梅雨の季節は、空調をドライ設定にしたり除湿器を設置したりするなどして、グルーの硬化に適正な湿度を保てるようにすることが求められます。湿度はこまめにチェックしているようでも、施術部屋によって湿度が異なったり、同じ場所であっても人の動きや空気の流れによって湿度が違うケースもあります。そのため、部屋ごとに室温計を置いて確認するとより確実でしょう。

グルーの保管方法

高温多湿に弱い性質を持つグルーは、保管場所にも気を配らなければなりません。
一般的にサロン内では、お客様に心地よい環境を提供するため営業中はずっと冷房or暖房で適正な温度に保っているところがほとんどでしょう。梅雨のシーズンである5月~6月ともなると、ジメジメと蒸し暑い日もあることから、冷房は欠かせませんよね。しかし、営業時間を終えて冷房のスイッチを切ってしまうと、徐々に室内温度は上昇してしまうことに。湿度においても、空気の循環が悪くなることから、温度上昇に伴って高くなってしまうと考えられます。そのため、常温での保管は避けた方がよいと言えるでしょう。
ではどこが保管場所に適しているのでしょうか。冷蔵庫に保管しておくのがよいのでは?と考える人もいるかもしれませんね。しかし、冷蔵庫の設定温度は0℃~10℃。グルーの適正温度は25℃前後であるため、保管に適した環境ではありません。
そこで有効なのが、以下の2つの方法です。

①化粧品用冷蔵庫を使用して保管する方法

出典:Amazon

 

化粧品用冷蔵庫の温度設定は、一般的な家庭用冷蔵庫に比べて温度設定が高めです。この方法なら、グルーの品質を下げずに保管することができますね。ただ一点注意が必要なのが取り出したときの室内温度によっては結露ができてしまうことです。サロン内の冷房が効いていない状態で取り出してしまうと、気温によっては結露ができてしまいます。取り出すときは、サロン内の室温を25℃前後まで下げてから取り出すようにしましょう。

②冷暗所で保管する方法

直射日光や照明光が当たらずに、18℃~23℃が保てる冷暗所がある場合、そちらで保管するのも方法のひとつ。結露が発生したり湿度が上昇したりする心配もなく、時間を置かずにすぐに使用することが可能です。

保管方法については、こちらでも紹介しているのでチェックしてみてください。

施術時の対策とは

つぎに、施術時の具体的な対策についても考えてみましょう。

こまめにグルーを出すようにする

冬のような湿度の低い季節にはプレートにグルーを出していても15分程度は持ちますが、湿度が高い梅雨や夏場の場合、劣化スピードが進み15分も経たずに粘りが出てしまうケースもあります。粘度を持ったグルーを使用すると、必要以上にエクステに絡んでしまったり、硬化が始まっている部分がダマとなってしまったりすることも。そうなると、マツエクのモチだけでなく、デザインも影響されてしまいますね。
これらを防ぐため、湿度が高くなりやすい時期は、10分程度を目安にして新たにトレーに出すように意識するようにしましょう。また、古いグルーと混ざってしまわないように、トレーの別の場所に出すのも方法のひとつです。

ノズルは都度こまめに拭き取る

湿度が高いと、グルーの硬化スピードも速くなると前述しました。このことによって、グルー使用時にノズルにグルーが付着したままの状態で放置してしまうと、ノズルが開かない原因となってしまうこともあるかもしれません。
そのため、グルーは使用するごとにしっかりとノズルに付着したグルーを拭き取ることが大切です。これは湿度が高い場合だけに限らず、グルーの鮮度を保つためにも重要なこと。施術にとらわれているとつい忘れてしまいがちですが、グルーの扱い方にも意識を向けるように心がけましょう。

硬化速度の遅いグルーを使用する

グルーの硬化速度が速くなり、装着のタイミングが合わないのであれば、硬化速度がいつもより遅いグルーに変えてみるのも解決策のひとつ。サロンに硬化速度の異なるグルーをストックしておいて、その日の湿度や使用感によって使い分けるようにしておくと、いざというときでも安心できるかもしれません。

コーティング剤を使用する

サロンによってはオプションメニューとしてコーティング剤を導入しているところもあるでしょう。コーティング剤は、マツエクの表面部分をコーティングし、油分や水分からマツエクを保護します。そのため、梅雨対策としても有効です。お客様に梅雨の季節でもマツエクを楽しんでもらうために、梅雨の季節に使用することのメリットも添えてご案内するようにしましょう。

まとめ

グルーは環境変化に敏感であり、扱い方や保管方法を間違ってしまうと硬化速度や質にも大きな影響を与えてしまうこともあります。特に、梅雨の季節は温度や湿度が極端に偏りやすいことから、扱い方には注意が必要です。もうすぐやってくる梅雨に備えて、いまからしっかり備えておくようにしましょう。

Emm190427

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