今更聞けない?マツエクサロンの「プレイングマネージャー」ってどんなもの?
マツエクサロンの多くが取り入れているプレイングマネージャーという立ち位置。アイリストとしての業務とマネジメント業務の双方からサロンに携わる存在です。「プレイングマネージャーに任命されたけど、どんな立ち振る舞いが正解かわからない!」と、初めてのマネジメント業に戸惑う人も少なくないのではないでしょうか。プレイングマネージャーとしての仕事内容や考え方について、詳しく確認していきましょう。
プレイングマネージャーって?
プレイングマネージャーについて詳しく把握しましょう。
プレイングマネージャーとはどんなもの?
アイリストとしての業務と管理職としてのマネジメント業務、どちらの役割も担うポジションがプレイングマネージャーです。会社やサロンの方針によっても異なりますが、マツエクサロンのプレイングマネージャーに求められるのは、
◆個人の成果目標の達成
◆後輩アイリストの育成
◆チーム力を強化すること
◆チームとしての成果目標の達成
といったこと。これまでの個人目標やチーム目標に加え、マネジメントに関する業務も加わることになります。最近の傾向としては、アイリストとしての個人評価の高いスタッフをプレイングマネージャーに任命し、マネージャーとしての第一歩を踏み出すケースが多いようです。アイリストとしての技量はもちろんのこと、サロンの状況を客観的に考えることのできる視点が必要となります。
続いて、プレイングマネージャーとして働くメリットについて確認していきましょう。
◆スタッフとの直のコミュニケーションが取れる
◆現場のスタッフの気持ちを理解できる
◆経営陣と現場のパイプ役になれる
◆アイリストとして働きながらマネジメント能力を身につけることができる
スタッフとの距離が近いことが、プレイングマネージャーを置く一番のメリット。すぐに褒めたり指摘したりすることができるため、現場に即した指導をすることができます。
また、アイリストからいきなりマネジメントだけの管理職に就任した場合、部下との関係をうまく築けないこともあります。その点、プレイングマネージャーなら、アイリストとして現場で働きながらマネジメントも兼務することで、現場感覚を持ってマネジメントに臨むことができるでしょう。管理職になる事前準備としても、プレイングマネージャーは大きな意味を持つはずです。
プレイングマネージャーに求められる能力は?
プレイングマネージャーに求められる能力について見ていきましょう。
コミュニケーション能力
プレイングマネージャーに必要不可欠なのは、なんといってもコミュニケーション能力です。プレイングマネージャーになるということは、部下を持つということ。スタッフ全員をチームとして機能させるためにも、スタッフ同士の連携や雰囲気作りは欠かせません。スタッフの意見や気持ちをしっかりと聞いたり、的確な指示を伝えたりできるコミュニケーション能力が必要でしょう。
バランス感覚
いちアイリストとして働く際には、目指すのは自分の目標達成だけでよかったかもしれません。しかし、プレイングマネージャーとして働く場合、自分の目標だけに重きを置くのはNGです。自分の目標に向けての仕事の割合を減らし、コミュニケーションの時間やチームのあれこれを考える時間を作る必要があるでしょう。その都度の時間配分を調節する、仕事のバランス感覚を身につける必要があります。
プレイングマネージャーの実際の一日を追ってみた!
マツエクサロンのプレイングマネージャーはどんな一日を過ごしているのでしょうか。仕事内容の一例を確認していきましょう。
出勤
↓
スタッフ全員での掃除
↓
朝礼
↓
アイリストとして施術対応
というのが、プレイングマネージャーの基本的な毎日のルーティンです。さらに、施術の合間や終わりの時間に他のアイリストの施術チェックや技術指導することも、プレイングマネージャーの重要な仕事。基本的には空き時間を活用しますが、場合によっては施術を他のアイリストに任せて指導や面談の対応をすることもあります。
定期的に行なうプレイングマネージャーの仕事
ルーティンの仕事に加え、定期的に行なうマネジメント業務が追加されるプレイングマネージャー。例えば、あるサロンのプレイングマネージャーの場合、
スタッフとの面談(1人1時間×スタッフの人数)
系列サロンで行う店長会議や研修(月/8時間程度)
直属の上司との面談(月/4時間程度)
店舗ミーティングの準備(月/2時間程度)
店舗ミーティング(月/2時間程度)
といったマネジメントに係る業務も発生し、多くの時間が割かれることになります。
そのため、スタッフの育成にかける時間はすき間時間が基本。スタッフとのコミュニケーションは休憩時間や掃除時間を活用し、距離を縮めていくことになります。実際にプレイングマネージャーとして働いた経験のある人は、時間管理の難しさを挙げることが多いよう。限りある時間をうまく活用する必要があります。
プレイングマネージャーとして機能するために
プレイングマネージャーとして機能し、チームとしての成果をきちんと出すためには、どのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。詳しく確認していきましょう。
プレイングマネージャーとして求められている成果を理解する
サロンによって、プレイングマネージャーに求める成果の重きの置きどころが異なります。
◆マネジメントとしてサロン全体の生産性アップ
◆いちアイリストとして個人業績でチーム力を牽引すること
もちろん時と場合によりけりかもしれませんが、どちらを求められているかをきちんと把握しておくことが大切です。
プレイングマネージャーはいちアイリストとしての役割よりもマネジメントが求められているのが基本的な考え方。いちアイリストであることよりもマネジメントとしての側面を重視されていることを念頭に置いておきましょう。
スタッフ=チームメンバーとしてしっかりとコミュニケーションを図る
これまでのアイリストとしての頑張り方だけでは、チーム力を底上げすることはできません。チーム力を高めるためには、メンバーの性格や考え方、得意不得意などをきちんと把握し、それぞれの能力を高めていく必要があります。人を育てるのは自分で頑張るよりも難しく、一朝一夕でできることではありません。色々な角度からの模索が必要になるでしょう。
アイリストとしての成果も出し続けようと努力する
マネジメントにも取り組みつつ、これまで通りアイリストとしての成果を出す必要があります。もちろん個人の成果だけを追うことはできないため、達成難易度は以前に増して厳しくなるでしょう。しかし、プレイングマネージャーとして頑張る姿を他のスタッフに見せることで、他のアイリストのやる気や学びにつながることも、メリットのひとつ。自分の頑張りがチームの成果にも直結するため、アイリストとしてのモチベーションを保ち続けることができるかもしれません。
まとめ
プレイングマネージャーに求められるのは、現場感覚を持ったマネジメント。アイリストとして働きながらマネジメントの視点を持つことで、現場目線でサロンをよりよくしていくことが求められます。上司と部下の中間にあたるポジションのため、大変ではありますが、その分やりがいも大きいはず。また、何かあったらプレイングマネージャーが相談できる体制を整えておくといったような、プレイングマネージャーだけに任せきりにしない体制作りも大切になるのではないでしょうか。190502Ess