「眼科提携マツエクサロン」って具体的にどんな対応をしているの?導入するメリットとは?

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幅広い世代の女性がマツエクを楽しむようになった昨今。しかし、利用者増加のその反面で、マツエクが原因で起こる目元のトラブルも多く報告されています。「お客様に安心・安全にマツエクを楽しんでいただきたい」これはすべてのアイリストが願っていることでしょう。そんな想いから、近頃では眼科と提携する“眼科提携マツエクサロン”が増加してきています。今回ピックアップするのはこの“眼科提携マツエクサロン”について。「提携眼科のあるマツエクサロンではどんなことができるの?」、「眼科と提携するメリットって何?」といった気になる疑問点について迫ります。

眼科提携マツエクサロンとは?

まずは、眼科提携マツエクサロンが増加している背景について確認していきましょう。

増え続けるマツエクトラブル

マツエクが世に出始めたころ、世の中一般に、マツエクの施術に「美容師免許を持っている必要がある」という認識はあまりありませんでした。そのため、マツエクに関して深い知識や施術力を持ち合わせていないまま施術にあたる者がいたり、施術に適した環境が整えられていなかったりするサロンもなかにはあり、トラブルも多く発生していました。これらを背景に、現在ではマツエクの施術において美容師免許取得が義務づけられるようになるなど、以前に比べるとマツエクに対する安全性は改善されつつあると言えます。
しかしながらマツエクは、目という体の中でも非常にデリケートな部分に施術を行うことから、目元トラブルを完全に防ぐことは難しいのが事実。目の腫れやかゆみ・炎症反応をはじめ、まつげが抜ける・涙が止まらないなど、マツエク施術によって起こるトラブルは残念ながら現在も報告されています。このようなトラブル事例はメディアでも度々取り上げられており、「マツエクをしてみたいけれど、少し怖いな…」と、一歩踏み出せずにいる女性も少なくありません。そこで大切となるのが、お客様にとって信頼性の高いサロンであることです。

眼科提携マツエクサロンとは

上述したように、お客様に選ばれるためには信頼性の高いサロンでなければなりません。そこでいま増えてきているのが、“眼科提携マツエクサロン”です。
眼科提携マツエクサロンとは、文字の通り眼科病院と提携契約しているマツエクサロンのこと。以前より眼科提携マツエクサロンは存在していましたが、近年においてはお客様の安心材料ともなることや、万が一の際に備えられることから、増加傾向にあります。
提携契約している眼科病院の数は1か所というところもあれば、複数のところもあり、サロンによってさまざま。また、提携契約の内容もサロンによって異なることから、対応できる範囲にも違いがあります
では、眼科と提携することで具体的にどのような対応ができるのか、その事例を紹介しながらメリットについて見ていきましょう。

眼科との提携内容やメリットについて

眼科と提携することで具体的にどのような対応が可能となるのでしょうか。提携内容にもよるため一概には言い切れませんが、いくつかその事例を紹介しながらメリットについて見ていきましょう。

お客様にとってのメリット

まずはお客様側から見たメリットについてご紹介しましょう。

万が一の際にスムーズに病院を受診できる

まず大きなメリットは、万が一目元トラブルがあった際にスムーズに病院を受診できること。これは眼科提携サロンすべてに共通していることです。
マツエクサロンと提携契約している病院は、マツエクに対して否定的でなく、多少なりともマツエクに関する知識を持ち合わせているところがほとんどと言えます。そのため、万が一のことがあった際にも、スムーズに診断してもらうことが可能に。これは、お客様にとっても安心材料となります。眼科提携マツエクサロンのなかには、お客様が病院にかかられた場合、アイリストよりお客様の症状や施術内容を医師に直接連絡を取って報告するというところもあるようです。詳細な情報をお伝えできれば、より正確でスムーズな診断へとつなげることができますね。

診療代や治療費の負担をしてくれるサロンも

眼科提携サロンの多くは、対応内容を病院紹介までにとどめているところがほとんどですが、なかには施術後に何か症状が現れたことによって提携眼科を受診した場合、その診察代や治療費を全額・または一部を負担するところもあるようです。これは、マツエクが原因と診断された場合においてと限定しているところもあれば、診断内容に関わらず負担するというところなど、サロンによって異なります。また、なかにはオフ代まで負担するといったサロンも。
金銭面での負担を軽減できるのは、お客様にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

サロンにとってのメリット

つぎにサロン側にとってのメリットについて見ていきましょう。

正確に診断してもらえる

目元はデリケートな部分であることから、ハウスダストや花粉、ホルモンバランスの崩れなど、マツエク以外の要素が原因で目に何らかの症状がみられることも少なくありません。しかし、そのような際に提携眼科以外の病院を受診してしまうと、医師がマツエクに関する知識を十分に持ち合わせていない可能性もあり、「マツエクの施術が原因」という誤った診断を下されてしまうケースも否めません。そうなると、その診断が訴訟問題へと発展してしまうといった恐ろしい事態につながってしまうことも考えられますね。
このような事態を防ぐといった観点でも、提携眼科の存在は大きいでしょう。

心配要素があった際に眼科医に指示を仰ぐことができる

サロンに来られたお客様の目元の状態が、アイリスト目線でみて「なんだか目元の健康状態がよくないな…」と感じた経験はないでしょうか。また施術前にお客様より、「最近、なんだか目の調子が悪くって…」と話されるケースもあるかもしれません。
こういった場合、マツエクの施術を行ってもよいものかこちらでは判断しかねてしまうこともありますよね。そこで頼りになるのが、提携眼科の存在です。これは提携内容にもよりますが、その場で医師に連絡をしてお客様の症状をお伝えすることで、どのように対応すればよいのが指示を仰ぐことができます。つまり、マツエクトラブルを未然に防ぐことが可能となるわけです。
いくらマツエクに関して深い知識と高い技術力を有するアイリストであっても、医療に関する部分は分かりかねるところ。不安要素がある場合に相談できる提携眼科は、アイリストにとって心強い存在となるはずです。

安心して通って頂くために

冒頭でも述べたように、現在もマツエクトラブルは多く報告されています。
独立行政法人国民生活センターが平成27年に行った、過去1年にマツエク施術を受けたことのある10~50代の女性1,000人を対象に行った調査では、全体の約1/4にものぼる250人が施術後に目やその周辺に異変や違和感を経験したと回答したと示されています。
また同調査では、その異変を感じた250人のうち190以上もの人が、「施術中に接着剤が目に入った」や「接着剤等の材料の安全性や品質に問題があった」など、施術者の技術に起因があると考えていた、とも示されていました。
これらの結果を見てみても、デリケートな目元に施術を行うマツエクは、常にトラブルと背中合わせであることが分かります。そして、目に違和感を覚えた場合、その大勢の人がアイリストの技量によるものと考えるのが一般的なのです。もちろん、その異変の原因がアイリストの施術ミスによるものであっては絶対なりません。しかし、そうでない場合も施術ミスとしてお客様に捉えられてしまう可能性も否めないのです。

提携眼科があるというのは、単なるお客様にとっての安心材料となるだけではありません。迅速に対応できることで、お客様とサロンの双方を守ることにつながります。そのため、提携眼科が果たす役割は大きいと言えるでしょう。

 

まとめ

美しい仕上がりにすることももちろん大切なことですが、施術して終わりというわけでなく、安全性確保のために努めることもアイリストとして重要な責務。その役割を果たすひとつの手段が、提携眼科を持つことです。近頃は眼科だけでなく、皮膚科と提携するサロンも増えてきており、ますます安全性確保についての重要性が高まってきています。お客様に信頼していただけるサロンであるために、ぜひあなたのサロンでも提携眼科を作ってみることを検討してみてはいかがでしょうか。Emm190612

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