フラットラッシュの装着方法。シングルラッシュとは違う?そのポイントを動画で解説!
特殊な形状で軽量化、持続力を高めた人気の「フラットラッシュ」。これまでにない特殊な形状のエクステという点で、アイリストの中には「通常のシングルラッシュと施術方法が異なるの?」と思う人も少なくありません。結論から言うと、通常のシングルラッシュと比較して大きく変化することはありませんが、「モチを良くする」「平たい形状を活かす」「仕上がりを美しくする」という観点から、押さえておきたいポイントがあります。今回はフラットラッシュの施術のポイントを、動画で詳しくご紹介しましょう。
フラットラッシュについておさらい
「フラット=平たい」形状をしているフラットラッシュ。おさらいとして、なぜエクステをフラットの形状にすると、
②軽くなる
③ぱっちりとした目元になる
などのメリットがあるのか、を解説しますね。
①モチが良くなる
フラットラッシュは度々Beautéでも記事として取り上げてきました。
この記事内でもあるように、平たい形状によってグルーとエクステがよくなじみ、モチが良くなることが考えられます。
画像元:Miss eye d’or®
こちらは大手マツエク商材メーカーが発表しているフラットラッシュの断面図。シングルラッシュと比べて、「グルーの接着面が大きくとれるためなじみやすい」ことが分かります。
そのため、モチの良さが特徴のひとつ。次は、「②軽くなる」の特徴を考えていきましょう。
②軽くなる
フラットラッシュの使用感として「軽い仕上がり」「まるで付けていないみたい」という声をお客様から聞いたことはないでしょうか。こちらも、大手マツエク商材メーカー発表の解説画像を見ていきましょう。
画像元:Miss eye d’or ®
シングルラッシュと比べて、太さは変わりませんが体積はおよそ1/3になっていることがわかります。フラット状にカットすることで、その分体積が少なくなり「軽い仕上がり」の実感が出る仕組みです。
また、軽いエクステである分、弱った自まつげへのダメージも軽減できるため「これまでのエクステでは重みが気になった」という人以外にも、「自まつげへのダメージに不安を覚える」という人にもおすすめできます。
③ぱっちりとした目元になる
そしてフラットラッシュは「ぱっちりとした仕上がりに」「目元が華やかになる」ことが知られています。この秘密は、先ほど説明した“フラットラッシュ自体の軽さ”。
超軽量のフラットラッシュは、自まつげを根本から立ち上げてリフトアップできます。比較的自まつげが下向きで、マツエクを装着しても理想通りの目元にならなかった人に、おすすめできるのがフラットラッシュです。
“フラット”だからいつもと違う?装着方法とは
人気のフラットラッシュ。導入サロンも増えつつあるため、装着経験のあるアイリストは多いです。とはいえ、これから導入するなら「通常のシングルラッシュと装着方法は違うのかな?」と思うこともありますよね。
基本的には装着方法に変わりはありませんが、
②装着時にスライドさせるかどうかはグルーによって判断する
③グルーの付け方にもポイントがある
これらを知っておくと、よりフラットラッシュ装着がスムーズになります。ひとつずつ、一緒に見ていきましょう。
①横付けはできない
フラットラッシュの断面図は、天地が平たくなった長方形のような平らの形状をしています。これは、先ほど解説した画像からも分かることですね。
エクステ装着には、
・下付け
・絡め付け
・横付け
がありますが、このうち横付けだけはフラットの形状から見て向いていません。
横付けはエクステが自まつげの横に並ぶことで、まつげの密度を増し、ボリュームアップして見える効果が期待できます。
ただ、エクステのモチはさまざまな条件で異なりますが、基本的には「自まつげと同等程度の太さのエクステはモチが良い」のです。これは、グルーの接着面が自まつげに対してバランス良くとれていることが根拠となります。
しかし、フラットラッシュは平たい形状をしているため、横付けをすると“自まつげよりもエクステが細い=グルーがしっかり自まつげになじまない”ことになってしまい、本来持つフラットラッシュならではの「モチの良さ」が実感できません。
そのためフラットラッシュでは横付けをすることは避け、ボリューミーな仕上がりにしたいのなら、ボリュームラッシュをフラットラッシュとミックスさせるなどして密度を高めるデザインを考えましょう。
②装着時にスライドさせるかどうかはグルーによって判断する
マツエク装着時に、自まつげへ沿わせるようにスライドさせる。これは一般的な装着方法ですが、フラットラッシュは平たい形状に加えてエクステの中央に溝のある作りです。
画像元:Miss eye d’or ®
目視では確認できないほどの溝ですが、この溝の目的は「グルーがしっかりとなじみやすくするため」。そこで、フラットラッシュでは必ずしもシングルラッシュと同じようにスライドして装着する必要はありません。
ただ、グルーの粘度によってもスライド装着が必要なものと、そこまで必要のないものに分かれます。「スライドしなくて良い」のではなく、スライドを控えめにしておくことがポイントです。
記事後半では、実際の装着方法とスライド具合を動画でご紹介しています。フラットラッシュを扱う際はぜひ参考にしてみてください。
③グルーの付け方にもポイントがある
グルードームからエクステにグルーを付ける際、グルードームに対して「垂直に浸す」「斜めから浸す」のがセオリー。しかし、フラットラッシュは先ほども説明したようにエクステの中央に溝のある特殊な形状でできています。
通常のグルーの付け方では平たい分、グルーがよくなじみません。そのため「グルードームに対して平行に浸し、掬うようにグルーを付ける」とうまくいきます。
実は、フラットラッシュの装着方法自体はこれまでのシングルラッシュと異なる点は少ないのですが、グルーの付け方に関して「なんだかうまくいかない」と悩む声は多いです。
このグルーの付け方も動画で解説しています。次は、施術の際のポイントである
◆グルーの付け方
を実際の動画で確認してみましょう。
動画で解説!フラットラッシュ装着方法とグルーの付け方
先ほどのフラットラッシュ装着ポイントのうち、装着時のスライド方法とグルーの付け方に関して動画で解説していきましょう。
①装着時のスライド方法
まずはこちらの動画をご覧ください。
動画の中で2回フラットラッシュの装着をしていますが
1回目:上下にスライドさせ装着する方法
2回目:中間から目元にかけてスライドさせる方法
いずれも、シングルラッシュのエクステと同等程度もしくは少しだけスライドを控えめにしています。 スライドをする幅や具合は、
②自まつげの状態
③湿度や温度など周囲の環境
によって加減し、適切な装着方法を見極めましょう。ただ、いずれのケースから考えてもフラットラッシュの形状上グルーなじみが良いのは確かです。そのため、「今まで通りの装着方法ではなくても良いのではないか」ということも考えておきましょう。
②グルーの付け方
フラットラッシュの形状から考えて、グルーの付け方にも工夫が必要です。
この動画では、最初にグルードームに対して垂直に付ける方法をした後、フラットラッシュにおすすめしたい「グルードームに対してエクステを平行に浸し、掬うようにグルーを付ける」方法をご紹介しています。
初めにグルードームへエクステを付けた際、グルーの適正量であるグルーの玉がひとつもできていないことが分かります。これは「グルーの適正量を付けることができず、グルーが流れてしまっている」証拠。そこで2回目では、グルードームに対してエクステを平行にし、掬うように付けました。
こちらはシングルラッシュによる「グルーの適正量」を示す画像ですが、グルーの玉が①根本部分②根本より少し上部分の2ヶ所にできていますよね。この状態だと、エクステと自まつげがなじみやすく、装着時のスライドを行う際にもやりやすいです。
動画の2回目だと、グルーの玉が2ヶ所できている状態であることが確認できます。ぜひ、実際に見てみてください。
まとめ
業界でも一大ブームを巻き起こしているフラットラッシュ。導入するサロンは増加中ですが、いざサロンでの導入が決まると「どう装着していいの?」と迷うアイリストもいることでしょう。今回は、未導入サロン・導入サロン双方にとって、知っておいて損はない「フラットラッシュの装着方法とグルーの取り方」を動画で解説しました。ぜひ、日々の業務に役立ててくださいね。190508E3s