技術の悩みで多い「マツエクの施術スピードを速くする練習方法」とは?後輩への教え方も

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アイリストとしての年数が長くなってくると、後輩の指導や新人の育成を担当する立場となってきます。指導するというのは、自分のスキルアップとはまた違った難しさや苦労があるもの。特に高いスキルを要する技術面での指導については、頭を悩ませているアイリストも多いようです。そこで今回取り上げるのは、技術面のなかでも、施術スピードを速くするための練習方法や指導方法について。「どのように指導してあげればよいのか分からない」、「練習内容はどういうものが効果的?」と悩んでいた人は参考にしてみてくださいね。

後輩へのマツエク施術スピードアップの指導はどうすればいい?

後輩への施術スピードアップの指導は、どういった手順で行っていけばよいものなのでしょうか。

施術のスピードアップの指導に悩むアイリストも実は多い?

後輩の指導や育成は中堅の立場のアイリストにとって重要な役割の一つ。サロンの戦力となってもらうべく、しっかりと技術を身に着けて早く一人前のアイリストとして育ってもらいたいところですよね。
指導の流れとしては、いくつかのステップを踏んでいく必要があります。なかでも、アタリマエのことですが、まずはお客様のなりたい目元を叶える「高い技術力」を身に着けることが最も大切です。アイリストというのは技術職。お客様のオーダーにしっかり応えられる技術がなければ、この職業は成り立ちません。
そして、その次のステップとして求められるのが、施術スピードです。 “施術スピードが速い=一日に施術できる人数アップ”となるだけでなく、顧客満足度向上にもつながります。一人前のアイリストになるためには、施術スピードの速さは必須スキルの一つと言えます。サロンによっては「〇分以内に〇本以上つけなければ施術デビューできない」などの基準を設けているところも多いのではないでしょうか。
しかし、技術そのものに関してはマニュアルがありますが、施術のスピードアップにおいてはどうすれば早くなるのかという正解はありません。たとえば、前処理に時間をかけることで装着スピードを短縮できる人もいれば、テープ貼りに重点を置くことで掻き分け作業にかかっている時間を短縮できる人など。「現在の課題」「課題への打ち手」の組み合わせ分、さまざまなタイプの人がいます。また、自分自身に知識や技術はあっても、それを他人に言語化して伝えることは難しいもの。ゆえに、どうすれば施術スピードをアップさせてあげることができるのかと指導方法について悩んでしまうアイリストも少なくないようです。

施術のスピードアップを指導するにあたって

上述したように、施術のスピードアップを指導するのは容易なことではありません。しかし、スピードアップは一人前のアイリストになるためには必須のスキル。先輩として、しっかりサポートして、プロのアイリストとして自信を持たせてあげたいものですよね。
そこで、まず指導するにあたって意識しておきたいのは、後輩との関係性の築き方です。
マツエクの装着にはたくさんのプロセスがありますが、そのなかでもどの部分の手技に苦手意識を持っているのかを知ることが重要。一方的に指導するのではなく、後輩が気軽に相談できる雰囲気を作ってあげることが、スピードアップの近道となるはずです。
また、施術技術に関する具体的な指導に入っていく前に、後輩のタイプを見極めておくことも重要です。理解するまでに時間がかかるタイプや、褒めて伸びるタイプ、厳しく言うことでモチベーションアップにつながるタイプなど、さまざまな人がいます。後輩のタイプを認識しておくと、どのように伝えれば効果的なのかなども見えてきますね。
後輩の指導方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、チェックしてみてくださいね。

マツエクのスピードアップのコツとは?

後輩とよい関係性が築けたなら、つぎは施術スピードアップのための技術面での指導に入っていきます。

各施術プロセスにかかる目安の時間を知ろう

スピードアップを目指すためには、各施術プロセスにどれぐらいの時間をかけて行っているのか目安を知ることは重要です。〇本のエクステ装着を〇分でできればOKという目安を設けているサロンは多くありますが、そのなかでの「各施術プロセスの時間配分」を把握していなければ、新人アイリストはどのように動いていけばよいのか分からずスピードアップも遠い道のりとなってしまいます。また、なかには施術スピードを速めたいけれど、自分がどの部分に時間をロスしているのかが分からないという場合もあるかもしれません。
細かな時間配分には個人差があるかと思いますが、まずは一般的な目安を示してあげるようにしましょう。
たとえば、「テープ貼りは5分以内」「エクステの装着は1本あたり30秒以内」などプロセスごとに分けるのも方法のひとつ。後輩のタイプによっては「ベッド案内からテープ貼りまでは10分以内で」「装着完了は施術終了時間の10分前を目指す」など、ざっくりとした示し方の方がよい場合もあるかもしれませんね。その点については、どちらの方がやりやすいか相談したり、後輩の気質を考慮したりしながら、臨機応変に対応するようにしましょう。

どのプロセスで時間をロスしているのか追求する

つぎに大切となるのは、どのプロセスで時間をロスしているのかを追求することです。装着時の手技でもいくつかのプロセスがありますが、たとえばエクステの向きを調節するのに数秒ロスしていたと仮定しましょう。1回のロスはほんの数秒でも、それが100本の施術であれば、数秒ロス×100本=数百秒となってしまいます。しかし、これは裏を返せば、ほんの小さなロスでもその部分を短縮することができれば、結果的に大幅なスピードアップにつながるということ。そのため、施術中の一挙一動をチェックし、時間を短縮できる部分はないかを探っていくことが重要です。
そこで効果的なのが、細かくプロセスを分けたチェックリストを作成し、無駄な動作をしている項目はないか一つずつ確認していく方法です。冒頭でも述べましたが、どの部分のプロセスに重点を置くのかには個人差があるもの。しかし、作成したチェックリストをもとに時間短縮できそうなプロセスをざっとブラッシュアップしていき、各項目を見直していけば、そのなかでも改善できるものとそうでないものに分けることができますね。時間ロスを省けるプロセスが見つかれば、あとはその分野の手技における具体的な指導や反復練習へと取り掛かることができるでしょう。
チェックリスト作成時に役立つ、チェックすべきポイントについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

スピードに慣れることも大事

改善点や改善するためのコツを掴めたのなら、つぎのステップはスピードに慣れることです。技術面は練習を積み重ねることで向上していくものですが、施術のスピードアップにおいては意識しなければ実現できません。初めのうちはスピードアップを意識するあまり、テープ貼りがうまくいかなかったり、グルーの量が多かったりしてしまうこともあるでしょう。しかし、スピードを落とさずに根気よく練習を続けることが大切です。次第にその早さに体が慣れ、時間内できれいな仕上がりにできるようになっていきます。そして目安時間内に施術できる回数が多くなれば、自信につながっていくはずです。結果がなかなか出ないうちはモチベーションも下がり気味となってしまいますが、反復して練習することの大切さを訴え、モチベーションアップにつなげてあげましょう。
また、そのなかで、タイムトライアルを用いて細かに計測していくのも効果的です。装着に要したタイムを1本ずつ〇秒と計測していけば、常に時間を意識した装着ができるだけでなく、後半で装着時間がかかっているなど新たな弱点発見などにもつながるかもしれません。こちらの記事では、タイムトライアルの流れや自主練習する際のポイントについてご紹介しています。ぜひ、指導の参考にしてみてください。

まとめ

アイリストにとって、施術スピードの速さというのは必須スキルの一つです。美しい仕上がりができる高い技術力が備わっていても、施術スピードが遅ければお客様に満足していただけない可能性も。せっかくの技術力を評価してもらえないのは、とても残念なこと。そのため、後輩や新人スタッフにもスピーディーな施術スキルを身に着け、アイリストとしての自信を持たせてあげたいものですよね。施術スピードアップの指導方法にはこうすればいいというマニュアルがないため難しいところではありますが、一番大切となるのは新人や後輩の「現状」に寄り添って「課題解決の手伝い」をしてあげることです。お客様に高い満足度を提供できるプロのアイリストになれるようしっかりサポートし、サロンの戦力となってくれる日を目指しましょう。190722Emm

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