毛周期以上!?抜けるまつげの量が多いお客様へ。マツエク用美容液の効果や伝え方をマスターしよう
マツエクをしているお客様から「まつげの抜け毛が気になる」という相談をされた時、あなたはどのようなアドバイスをしていますか?まつげの抜け毛がひどい場合は、さまざまな原因が考えられます。まずは丁寧にヒアリングを行って原因を取り除き、その上で、まつげ美容液を使った日常的なまつげケアをおすすめしたいですよね。
今回は、抜け毛が多いことに悩むお客様にその原因を説明し、まつげ美容液のメリットを伝える際のポイントをご紹介します。
自まつげが多く抜ける原因とは?
お客様がまつげの抜け毛で悩んでいる場合、そこにはさまざまな原因が考えられます。まずは、まつげが生え変わる「毛周期」のプロセスをおさらいしておきましょう。
まつげの正常な毛周期とは?
まつげには、毛が生えて抜けるまでの「毛周期」と呼ばれるサイクルがあります。その周期は通常1~3カ月で、次のような4段階に分けられます。
- 成長初期:まつげが生え始める時期。この時期のまつげは、短い産毛状です。
- 成長後期:まつげが伸びて成長する時期。次第に毛が太く長く伸び、コシも生まれます。
- 退行期:まつげの成長が止まり、抜けるまでの時期。エクステをつけるのは、この時期がベストです。
- 休止期:まつげが抜け、新しい毛が生まれるまでの時期。目には見えませんが、皮ふの下で次のまつげが準備されています。
まつげの毛周期については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
まつげの抜け毛がひどい理由は?
まつげは毛周期に従って、通常1日に5本前後、自然に抜けていきます。つまり、毎日まつげが5本以上抜けるようなら、“毛周期以上に抜け毛がひどい状態”と言えるでしょう。そのまま放置していると、次第にまつげの間にすき間が目立つようになり、全体的にまばらな印象に…。マツエクの装着にも支障が出る上、持ちも悪くなるため、早めに対処することが大切です。
では、通常の毛周期以上にまつげの抜け毛がひどい時、どのような理由が考えられるでしょうか。主な要因を挙げてみましょう。
過度なまつげメイク
日常的にビューラーやマスカラを使ったり、つけまつげやマツエクを装着したりしている人は、知らず知らずのうちに自まつげに負担がかかっている可能性があります。特に、太いタイプのマツエクを好むお客様の中には、それが原因でまつげが抜けやすくなっている可能性も。その場合は、使用するマツエクの種類を変更する提案をしてみましょう。
強いストレス、生活リズムの乱れ
強いストレスを感じたり、睡眠不足やかたよった食生活などが続いたりすると、まつげに栄養を運ぶ「毛乳頭」の機能が弱まり、抜けやすくなります。
出産前後のホルモンバランスの変化
妊娠中~出産後の女性は、ホルモンのバランスが大きく変化する影響で、髪の毛やまつげの抜け毛がひどくなる場合があります。この場合は一時的なものなので、心配はいりません。
抜けやすい時期
通常の毛周期以外にも、特に春と秋は抜け毛が多いと言われています。これも一時的な現象なので、心配はいりません。
まつげの抜け毛がひどい時は、以上のような原因が考えられます。抜け毛に悩むお客様には、まず丁寧にヒアリングをして、抜け毛の原因を探りましょう。その原因を取り除いた上で、まつげ美容液を含めた日常的なまつげケアの方法をアドバイスするといいですよ。
生え変わりで多く抜ける時期の美容液って効果ある?
まつげのコンディションを整えてくれるまつげ美容液。しかし「抜け毛がひどい時期に美容液を使っても、すぐに抜けるから効果がないのでは?」という意見もあります。実際のところはどうなのでしょうか。
そもそも、まつげ美容液の効果とは?
確かに、退行期以降のまつげはこれ以上成長しませんし、間もなく自然に抜けてしまうため、美容液を使っても目立った効果が見られないかもしれません。
しかし、まつげ美容液には、まつげに栄養や潤いを与える効果だけでなく、まつげの土台となる目元のコンディションを整える効果もあります。つまり、まつげ美容液は、今生えているまつげだけでなく、これから生えてくるまつげのためにも、必要なアイテムと言えるでしょう。
まつげ美容液の効果が見られるのはいつ?
まつげ美容液の効果が出てくる時期は、個人差があります。使いはじめて間もなく効果が感じられる場合もあれば、1カ月くらい続けてようやく効果が感じられる場合も。特に、抜け毛で悩んでいるお客様の場合、効果が見られるまで時間がかかることもあります。
そのため、お客様にまつげ美容液をおすすめする時は、効果に個人差があること、継続して使うことが大切なことを説明した上で、効果的な使い方をアドバイスしましょう。
まつげ美容液の使い方については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
お客様に美容液をすすめたい!上手な伝え方とは?
抜け毛に悩むお客様にまつげ美容液をおすすめしたいけれど、「どのように効果を伝えればいいか分からない」と悩むアイリストも多いようです。まつげ美容液を毎日の習慣にしていただくには、お客様にそのメリットを伝え、納得していただくことが大切。ここからは美容液をすすめる時、お客様に伝わりやすい表現、伝え方をご紹介します。
まつげケアはヘアケアの一種
日常的に髪の毛の手入れ(ヘアケア)をしている女性は多いですよね。実は、まつげも、生えている部位や長さが違うだけで、基本的に髪の毛と同じケアが必要です。
お客様の中には、まつげのお手入れに消極的な方や、あまり必要性を感じていない方も多くいます。そんな時は、まつげが髪の毛と同じようにケアを必要としていること、日常的にケアをすれば、それだけ健康的で美しいまつげを育てられることをお伝えしましょう。
次に生えてくるまつげを育てる
お客様の中には「まつげなんて、すぐ抜けちゃうんだから、美容液なんて必要ないのでは?」と疑問を感じている方もいます。しかし、まつげ美容液がケアするのは、今生えているまつげだけではありません。美容液の成分は、まつげが生える“下地”のコンディションを整えてくれるため、これから生えてくるまつげを健康的に育む効果があります。お客様には「美容液が次のまつげを育ててくれる」ことを伝えるとよいでしょう。
マツエクを装着するには健康なまつげが必要
マツエクをしていると、どうしても土台となる自まつげに負担がかかるのは事実。また、抜け毛が増えると、場合によっては希望本数を装着できない可能性もあります。お客様がこれからもマツエクを続けることを希望しているのであれば、日々のケアでまつげの健康状態をキープすることが重要です。まつげ美容液が、マツエクの土台となる健康的なまつげを育ててくれることをお伝えしましょう。
まとめ
健康的なまつげがあると、マツエクの持ちもよく、見た目もきれいですよね。まつげ美容液を含めたケアは、まつげのコンディションをキープするだけでなく、抜け毛予防にも効果的です。お客様にまつげケアの重要性と、美容液の効果を丁寧に説明し、納得していただいた上で、効果的な使い方をアドバイスしましょう。190706EKK