マツエクのラッシュに使用期限はあるのか?「シートタイプ」の劣化に注意

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いま、マツエクで主流となっているシートエクステ。「エクステを掴みやすい」「角度調整がしやすい」といった理由から人気のタイプではありますが、シートの接着部分が劣化して使えなくなったという経験をしたアイリストも多いようです。アイリストにとってラッシュの状態はパフォーマンスの質にも関わる重要な問題。今回はラッシュの使用期限や保管方法について、特にシートエクステに注目して、詳しくまとめてみました。

マツエクのラッシュに使用期限はある?保管する際の注意点とは?

マツエクのグルーに使用期限があることは、みなさんご存知の通り。では、ラッシュに使用期限があるかというと、実は明確には定まっていません。ラッシュのパッケージを見てもわかるように、どのメーカーも特に設定していないようです。
ただ、保管の状況によってラッシュの使用期限が変わってしまうことは、どのアイリストもなんとなく感じているところではないでしょうか?ラッシュは目元に使うもの。使用期限が設定されていなくとも、保管には気を配り、早めに使い切るよう心がけたいものです。

ラッシュに使われている素材とは?

そもそも、ラッシュの素材は劣化しやすいのでしょうか?
多くのラッシュで使われているのは、ポリブチレンテレフタレート という樹脂です。シルク、ミンク、セーブルとラッシュには種類がありますが、これはあくまで「質感」の違いで種類分けされているだけ。素材には、基本的に同じ樹脂が使われています。
樹脂というと、プラスチックを思い浮かべる方もいるかと思います。劣化して、壊れたり色あせたりしたプラスチックを見た覚えは、誰でもありますよね。
もちろん、一般的なプラスチックの話がすべてラッシュに当てはまるとは言えません。ただ、素材が同じ樹脂である以上、決してラッシュが劣化しないとは言い切れないのは確かです。 

ラッシュの保管で注意することは?

・高温の場所を避ける
 樹脂には熱が加わると劣化しやすくなる性質があります。ラッシュの場合、すぐに熱で劣化するとは言い切れませんが、カールが取れやすくなるなどの現象が見られます。特に夏は思わぬ場所が高温になることがあるため、十分気をつけましょう。
・湿度の多い場所を避ける
 湿度が高いと、カビやダニが発生する原因に。湿度が高い場所でケースを開け閉めすると、ケース内が結露してしまう可能性もあります。保管場所はもちろんですが、サロンの中の湿度管理にも気をつけましょう。
・日の光(紫外線)が当たる場所に置かない
 紫外線は、樹脂の変色・劣化を促すと言われています。ラッシュにも同様の劣化が現れるかもしれないため、紫外線は避けましょう。

振り返ると、グルー保管時の注意点とあまり変わらないことがわかるのではないでしょうか?グルーの保管に十分な配慮ができていれば、ラッシュの保管にも大きな手間はかかりません。

常にサロン全体を清潔に、心地良い空間を作り上げておくこと。また、一度開封したら早めに使い切ること。これがラッシュの保管で重要なことと言えます。

マツエクラッシュ保管時の衛生面での注意点とは?

ラッシュの使用期限を短くしないために注意したいのは、劣化だけではありません。菌やホコリの付着を防ぐことも重要です。

ラッシュには菌がつく?

ラッシュ自体に菌や汚れがつくことは十分あり得ます。マツエク施術後のお客様がダニや結膜炎に悩まされる話は、アイリストならよく聞いたことがあるはずです。
施術前にも、同様にラッシュに菌や汚れがつくことがあります。例えば、一度ケースから取り出したラッシュを、使い切れずに再度保管するのはよくあること。どんなに気をつけていても、一度外に出したラッシュに空気中のホコリや菌がついてしまうのを完全に防ぐことはできません。一度開封したラッシュは、早めに使い切る方が良いでしょう。

抗菌ラッシュなら、安心?

最近は、1本1本抗菌されたラッシュも販売されています。ただし、注意したいのは、ここで言う抗菌とは、お客様が施術を受けた後の抗菌効果であり、アイリストが保管するための抗菌効果ではないことです。抗菌効果があるとは言っても、当然のことながら一度開封すると抗菌効果は落ちていきます。施術後のお客様に抗菌効果を長く感じていただくためにも、一度開封したら早めに使い切りましょう。
また、抗菌はできても、ホコリの付着は防げません。ケースのふたは開けたらすぐに閉めるようにしましょう。また、サロンの掃除はこまめに行い、そもそものホコリの量を抑えるようにするのも一つの手段です。

シートエクステで劣化する部分とは?保管方法に注意!

いま、ほとんどのマツエクサロンで使われているシートエクステ。
バラのタイプより使いやすく人気ですが、最初に語ったように、シートエクステには劣化しやすい問題があります。

シートエクステで劣化するのはどの部分?

シートタイプであってもバラであっても、ラッシュ自体に使用期限がないのは同じです。シートエクステの場合、劣化するのは、ラッシュではなくシート側です。シートには接着剤がついていて、ラッシュがその上に並べられています。劣化するのはこの接着剤の部分です。ただし、シートエクステのパッケージには、シート自体の使用期限は書いていません。接着部分が劣化しているか、していないかは、アイリストの判断が必要となる部分です。

劣化した接着剤には、すぐに気づける?

通常、買ったばかりのシートからラッシュを取ると接着剤はついてきませんが、もし接着剤が劣化すると、ラッシュを取った際に、接着剤がラッシュの根元についてしまうことがあります。見てすぐにわかる場合もあれば、とれた接着剤がほんの少量で、見た目ではわからない場合もあります。もし怪しいと感じたら、お客様に装着する前にかならずグルーをラッシュの根元につけてみましょう。ボコボコと不自然な見た目になり、気づける場合もあります。

もし接着剤がついたまま施術すると?

もし、シートの粘着がついたまま施術してしまうと、当然のことながらマツエクのモチが悪くなります。また、仕上がりもきれいになりません。万が一、肌がとても弱いお客様に、粘着のついたラッシュを使用してしまうと、肌荒れやアレルギーを引き起こす要因にもなりかねません。少しでも怪しいと感じたら、使うのをやめた方が良いでしょう

シートエクステのもうひとつの注意点、皮脂の付着

また、シートエクステを手に貼って使用しているアイリストの方も少なくないかと思います。十分に手を消毒して行っているかとは思いますが、万が一ラッシュに皮脂がついてしまった場合は、破棄することを徹底しましょう。皮脂は菌の繁殖を促します。
また、手に貼ったシートをもとのケースに戻すことはあまりおすすめできません。シートの裏についた皮脂がほかのラッシュについた場合、破棄しなければならなくなります。ほかのシートとは別のケースに保管する、仕切りをつけて保管する、など心配りを忘れないようにしましょう。

以上のことから、シートタイプはバラタイプのラッシュより、保管に十分な注意が必要です。接着剤を劣化させる要因は、前述したラッシュの劣化要因とほぼ同じ。高温多湿、日が当たる場所を避け、早めに使い切ることを心がけましょう。また、サロンの使用状況に応じた在庫管理を徹底し、余分な在庫を抱えないことも重要です。

まとめ

使用期限がないと言っても、ラッシュの保管、衛生管理には十分気をつけなければいけません。丁寧で徹底した管理は、自然とお客様にも伝わるもの。小さなことの積み重ねが、お客様からの信頼につながります。決して手を抜かず、お客様にご満足いただけるマツエクを提供しましょう。190707Eay

 

 

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