「指名されるアイリスト」への道。お客様から自分の指名傾向・強みを考えよう
お客様から指名されると、アイリストとして嬉しく感じ、自信がつきませんかすよね。一方、なかなか指名が取れないと、アイリストとしての自信を無くしてしまうことも。指名されるアイリストになるためには、いったいどうすれば良いのか。ベテランのアイリストほど悩むテーマかもしれません。これまでも指名やリピートについてはいくつかお伝えしてきました。今回は少し視点を変えて、自分の強みを知ることで、お客様にとって唯一無二のアイリストになることを目指してみましょう。
「指名されるアイリスト」の共通点とは?
アイリストだけでなく、美容師やエステティシャン、ホステスなど、お客様へサービスを提供する接客業をしていると、指名率の差を感じることがあります。みなさんは自分の指名率を高い、低い…といった自己評価は、どのように感じていますか?
明確に〇%や月△人と数値で表されると、分かりやすいかもしれませんね。その月に指名が最も多かったり売り上げが高かったりする人を表彰するシステムを導入している店舗もあるのではないでしょうか。
実際に指名制を導入した場合の指名率の考え方やメリット・デメリットについては、過去の記事でも紹介しました。サロン経営をされている方には、特に参考になる記事となっているので、ぜひ読んでみてください。
指名制を導入してるサロンに努めているアイリストであれば、「指名されるアイリスト」になりたい!と感じるのは当然です。むしろそれくらいの心持ちがないと、お客様へ誠心誠意の接客ができないのではないかと思うほど。「指名されたい!」とあなたが感じられるアイリストであるなら、これからまだまだ成長できる証かもしれません。
過去にも指名されるための方法や対策については述べてきました。今回は、指名される人の共通点を学び、自分の指名傾向を分析してもらいたいと思います。
指名されるアイリストの特徴
指名されるアイリストにはある共通した特徴があるのですが、みなさんはどのような特徴だと思いますか?
・技術力が高い
・お客様との会話が弾む
・デザイン力が高い
などを考えつくかもしれません。たしかに、これらのことも指名を獲得するために大切なこと。しかしこれらのこと以上に共通していることがあるのです。
それは、“事実をきちんと把握できる能力”。アイリストとしての技術や知識というより、人として備えている能力が指名に繋がっているのです。
事実をきちんと把握できる能力とは
事実をきちんと把握できる能力とは、いったいどのような能力なのでしょうか。具体的なエピソードから、考えていきたいと思います。
<ケース①>
はじめてのマツエクをする20代の女性。デザインも流行りも分からないので、ほぼお任せでというオーダーです。あなたならどのようにデザインを提案しますか?
A:「最近はキュートデザインをされる方が多いんです。はじめてなら違和感がない100本くらいがおすすめですよ」と提案する
B:「お客様の全体的な雰囲気からすると、キュートデザインよりもセクシーデザインの方が似合いそうな気がします。目幅は広いので、120本でも違和感なく装着できると思います」と提案する
お客様の雰囲気や目元を把握し具体的に提案できているのは、Bの方ですね。限られた時間でお客様個々の情報をきちんと把握することは、大変かもしれません。しかしお客様のことを把握できていないと、常に無難なデザインになってしまうのではないでしょうか。
<ケース②>
毎月サロンに通っていただいている30代の女性から、「最近目元のたるみやシワが気になるようになるんだよね~」と相談が。そんなとき次のどちらの提案が、より事実を把握できていると思いますか?
A:「オプションで目元パックがありますよ。試してみますか?」と提案する
B:「オプションに目元パックというものがあるんですが、ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれていて、ハリがアップしますよ。下まつげに貼るテープのかわりになって、施術時間中に貼るだけなので、時間もかかりませんよ」
このケースではBの提案の方が、目元パックについて具体的に説明ができていますよね。サロンで扱う道具や商品についても、きちんと把握しておくことが重要です。曖昧な知識のままでいると、お客様に質問された際にきちんと返答できず、信頼を落としてしまうかもしれません。
事実を把握する能力は、誰でも身につけることができる能力。特別なことをする必要はなく、気になったことは調べる、観察力を磨く、端的に伝える練習をするなどを日々の仕事のなかで取り組むことで、身につけることができます。
事実を把握する能力を持っているアイリストたちのなかでも、指名率に差は出ます。その差にはアイリスト個人のファンとなるお客様がいるかどうか関係しているようです。
アイドルでもスポーツ選手でも同じなのですが、ファンが多い人は何かしらその人特有の魅力がありませんか?
たとえばアイドルなら、美しさというベースに+αの魅力があります。+αとは、つまりその人の強み。アイドルなら「歌が上手い、笑顔がかわいい、ファンに親切」などが強みとしてあるのではないでしょうか。
アイリストも同じです。お客様にファンになってもらうためには、「○○なあなただから、施術をお願いしたい」と思われる強みを持ってるようになりましょう。
自分の強みを把握することも大切
強みって具体的にどのようなものなんだろう…と悩む方もいるかもしれません。強みはこれが正解というものはないのです。実際にサロン内で指名率が高いと感じる数名のアイリストでも、強みが真逆のこともあります。
にこにこ笑顔が強み
・説明が丁寧
・所作が穏やか
はっきりとした性格が強み
・無駄のない説明
・てきぱきとした動き
どちらのタイプが気に入られるかは、お客様の性格や好みによります。一番良いのは、お客様によって使い分けられるカメレオンタイプになること。しかしなかなか難しいものです。そうならばまずは自分の強みを気に入ってくれるお客様の心を、しっかりと鷲づかみにしてみてはいかがでしょうか。
もちろん自分の強みと合わない人だからと、お客様に適当な接客を行って良いわけではありません。自分の強みを理解し、「このお客様はファンになってくれるかも」という判断を的確にできるようになることが大切なのです。
しかし自分の強みって?と悩んでしまう人もいますよね。これまで紹介した指名されるヒントがつまった記事を読めば、あなたの強みとは何かを把握するヒントが隠れているかもしれません。また指名されるにはどうすれば良いのかのヒントもたくさん。ぜひ読んで、自分の強みについて考えてみてくださいね。
さらにリピートされないお客様の傾向にも、指名を勝ち取るヒントは隠れています。こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
お客様にストレスをかけないマツエク技術や接客を心がけよう
強みを把握するには、お客様からのアンケートや口コミをチェックすることもおすすめです。リアルなお客様の声は、あなたの優れている部分や足りない部分を的確に知ることができるツール。さらにアンケートや口コミには、あなたが知らず知らずのうちにしてしまっている失敗について書かれていることも。どんなに素敵なデザインに施術できていても、居心地が悪いと感じてしまうとリピートには繋がりません。
お客様が不快に感じたことやストレスを把握すると、なぜリピートしてもらえないのか、指名に繋がらなかったのか、といった理由を知ることができます。一人の意見では、たまたまタイプが合わなかったということもあり得るので、いくつかの意見を総合して判断するようにしましょう。
そしてアイリスト個人だけではなく、サロンとしてリピーターを増やす対策をすることも大切です。サロンでできる取り組みについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ
指名をされることは、アイリスト冥利に尽きることでしょう。事実を把握する能力を磨き、あなたの強みを知って、他の人では代わりが効かない、そんなアイリストを目指してくださいね。 190619Eoa