サロンでつかうマツエクグルーの選び方の基準とは?新人〜ベテランまでみんなが使いやすいグルーってどんなもの?
グルーはマツエクのモチや仕上がりに大きな影響を与える重要なアイテムです。チョイスしたいのは、新人からベテランまで、サロン内のアイリスト全員が使いやすいベストなグルー。しかし、グルーの使用感は技術によってもメニューによっても違いがあるもの。グルーを選ぶ基準に悩むサロン経営者も少なくないようです。他のサロンでのグルー選びの基準はいったいどんなところにあるのでしょうか。サロンで働くアイリスト全員が使いやすいと思うグルーの選び方について、詳しく考えていきましょう。
グルー選びの基準となるポイント
グルー選びの基準となるポイントを確認していきましょう。
まずは基本!グルー選びの基準とは?
グルー選びの基準には
◆硬化速度
◆粘度
◆持続性
◆刺激性
◆臭い
◆操作性
◆安全性
◆色
◆コスト
と、さまざまな着目点があります。
どこに重点を置いて選んでいるかは、サロンによっても異なるでしょう。
グルー選びで特に着目されることが多いのは、操作性に関わる
◆硬化速度
◆粘度
の項目です。ここがマツエク施術や仕上がりに大きな影響を与えます。
特に硬化速度は施術時間にも関わる項目のため、在籍するアイリストの技術力が伴うなら、できるだけ速いものを選びたいと考えるサロン経営者も多いようです。
まずはコストを定めよう
数あるグルーの中から選択するにあたって、まず初めに定めなくてはならないのが、サロン経営において重要となるコストです。グルーはマツエク施術に必須の在庫の1つ。グルーの価格設定によって在庫管理に影響があるはずです。一般的な経営セオリーとして、売上の3~5%を材料費にあてるのが基本。材料費として計上するエクステやテープ、リムーバーなどを差し引き、グルーにどのくらいの予算を割けるのか計算してみることから始めましょう。
サロンの規模やスキルに応じたおすすめのグルーは、こちらの過去記事で詳しく確認することができます。
何種類のグルーを導入する?
サロンに何種類のグルーを導入するのかも重要なポイントとなるでしょう。1種類のグルーしか導入していないサロンもあれば、3~4種類のグルーからお客様に最適なものを選んで施術にあたるサロンもあります。
多くのサロンは
◆アレルギー体質、妊娠中のお客様にも対応可能なブチルグルー
◆アレルギーのないお客様向けのエチルグルー
を1種類ずつ揃えているところが多いようです。
ブチルグルーはエチルグルーに比べて登場頻度が低いという声もありますが、エチルグルーだけではアレルギー体質のお客様が来店されたときに対応できません。ブチルグルーも導入しておくと、お客様に幅広く対応できるでしょう。
◆お客様のニーズに細かく対応することができる
◆管理がしにくくなる
◆破棄のリスクが高まる
コスト面に加え、サロンの来客数やメニュー数により、何種類のグルーを導入するかを決める必要があります。
グルーポジショニングマップを活用しよう
出典:アイラッシュガレージ 2019年版カタログ
グルー選びの参考になるのが、アイラッシュガレージが公開している「グルーポジショニングマップ」。メーカーに関わらず数多くのグルーの粘度や硬化速度を見て判断できるようにした、グルー選択の指針となるものです。
グルーポジショニングマップが公開されているのは、アイラッシュガレージの商品カタログ内。
今使用しているグルーを起点に、ベストな
◆粘度
◆硬化速度
のグルーを見つけることができます。
グルーポジショニングマップは新商品発売のタイミングで更新されるため、必ず最新版をチェックしましょう。
グルーポジショニングマップについての詳細はこちらです。
サロンで使うグルーはどう選ぶべき?
最後に、サロンで使うグルーの選び方を確認していきましょう。
グルーの操作性への感じ方はアイリストによって異なる
グルーの操作性で着目したい点は、新人とベテランで操作性への感じ方が異なるということ。もちろん一概には言えませんが、例を挙げると、
粘度が高いグルー:グルーコントロールがしやすく初心者にも使いやすい
粘度が低いグルー:サラサラしており、初心者には扱いが難しいが慣れてくると使いやすいと感じる人が多い
硬化速度が速いグルー:施術スピードをupすることができるが、装着したあとの微調整がしにくい
というように、使いやすいと感じるグルーは新人アイリストとベテランアイリストで差があることが多いようです。そのため、サロンでどのグルーを導入するかは悩みどころになるでしょう。
技術別のグルー硬化速度についてはこちらの過去記事が参考になります。
サロンの技術レベルをどこに合わせる?
導入するグルーを決めるときは、サロンの技術レベルをどこに合わせるかを明確にするのがいいでしょう。
◆技術レベルアップを図る→ベテランアイリストに合わせる
◆技術レベルの平準化を図る→中堅アイリストに合わせる
という方法を取るサロンが多いようです。
サロンの質を高めることを目的とするなら、ベテランアイリストが決めたグルーに慣れるべく練習を積むのがベスト。初心者には難しいかもしれませんが、練習を重ねてグルーの操作性に慣れてもらうこととなります。
しかし、ベテランアイリストと初心者アイリストの技術差が大きい場合、ベテランアイリストが決めたグルーでは難しすぎることもあるかもしれません。サロン技術の平準化を図るなら、ベテランアイリストと初心者アイリストのちょうど中間の、中堅アイリストが使いやすいグルーを選ぶといいでしょう。このように、どこに合わせていくかが、グルー選びの重要なポイントになります。
グルー選びの話し合いはグルーポジショニングマップを活用するといいかも
ベテランアイリスト同士や中堅アイリスト同士でも、アイリストによって使いやすいグルーには差があるはずです。自分の使いやすいグルーの定義が定まっていない状態での話し合いでは、きちんと意見を共有することができませんよね。
そんなときに活用したいのが、グルーポジショニングマップ。今使用しているグルーを基準に、ベストな粘度や硬化速度を目で見ながら考察することができるため、より有意義な話し合いになるのではないでしょうか。
また、グルーポジショニングマップに加えてグルーの粘度を表すミリパスカル秒で、グルーの差を数値的に割り出して比較検討するときに活用できます。
ミリパスカル秒についての詳細はこちらの過去記事でチェックしましょう。
複数のグルーを導入する方法も
ある程度人数の多い大規模サロンでコスト面をクリアするなら、
初心者アイリスト~中堅アイリスト用グルー
ベテランアイリスト用グルー
と、複数のグルーを使い分けるのもいいかもしれません。
初心者アイリスト~中堅アイリストは着実に経験を積み技術力の向上を図り、ベテランアイリストはより硬化速度の速いグルーで回転率アップを図ることができるでしょう。
まとめ
アイリストの経験の差によっても使用感の異なるグルー。サロンの規模にもよりますが、『全員が使いやすいグルー』に統一するのは難しいでしょう。しかし、グルーポジショニングマップや粘度を数値で示すミリパスカル秒などを、グルーの比較検討に役立てることで、建設的な話し合いを持つことができるのではないでしょうか。サロンの技術レベル目標やサロンの規模に応じた、よりベストなグルーを選択しましょう。190819Ess