初来店のお客様に言われた「他サロンでのエクステと、仕上がりが違う。」なぜ?

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マツエク経験有りの初来店のお客様を接客した際、施術後に「以前行った他のサロンでのエクステと、仕上がりが違う…」と言われたことはないでしょうか?または再来店してもらえなかったという場合もあるでしょう。その場合は口に出さなかっただけで、仕上がりに違いを感じたのかもしれません。今回は、他サロンでの施術と同じようなデザインにすることの難しさを深掘りしていきましょう。さらにどのようにすればお客様に満足してもらえるのかについても、お話していきたいと思います。

マツエクメーカーによるエクステ・ラッシュの違い

マツエクをはじめてされるというお客様より施術が難しいかもしれない、他サロンでマツエク経験済みのお客様への施術。細かく好みをお伝えしていただけるお客様であれば、お客様の希望通りの仕上がりに近づけることができるでしょう。しかし「以前と同じような仕上がりにしたい」や「前と同じエクステでお願いします」など漠然とした要望のときは、まだ経験が浅いアイリストでは悩んでしまうものです。
たとえば「前回したセーブルが気に入ったので、今回もセーブルにしてください」とお客様に要望されたとしましょう。その際にあなたは、店にそろえてあるセーブルをなんとなく使用していませんか?過去にも何度かBeautéでお伝えしてきたのですが、エクステはメーカーによって違いがあります。同じ毛質や長さであっても、カーブや柔らかさに違いがあるなど、少しずつ特徴が異なるのです。

【Miss eye d’or® 新プラチナセーブル】

【ロイヤルセーブルラッシュ】

出典:EYELASH GARAGE アイラッシュ専用カタログ

上の2商品の15mm・Cカールを見比べてみましょう。Miss eye d’or® 新プラチナセーブルの方が、カールが上がっていることが分かりますね。このように同じセーブルであっても、カール感が違えば仕上がりにも違いが生じるのは当たり前。
同じメーカーの同じエクステであれば、似た仕上がりにすることは可能かもしれません。しかしお客様がメーカー名まで覚えていることは稀でしょう。また同商品を自分のサロンで取り扱っているとは限りません。そのためお客様にサロンで扱っているエクステが違うと、仕上がりにも差が生じることをあらかじめ理解してもらうことが大切です。

メーカーによるエクステの違いについては、こちらの記事も参考になるので、ぜひ読んでみてくださいね。

マツエクのデザイニングの違い

エクステの種類と同様に、デザイニングの違いも仕上がりに大きな影響を与えます。

デザイニングによって仕上がりが違う

メーカーによるエクステの質感やカールの違いの他にも、マツエクの仕上がりを左右するものがあります。それは、デザイニング。たとえ同じエクステを用意されていても、デザイン次第で大きく印象は異なってくるのです。
これはマツエクだけに限りません。たとえばフラワーアレンジメントでも同じことが言えるでしょう。同じ花を用意されていても、生ける人の感性によって完成品のイメージは大きく違います。フラワーアレンジメントではその個性が素敵なのですが、マツエクはそうはいきませんよね。あなたのアイリストとしての個性を出すことよりも、まずはお客様の希望しているデザインに近づけることが大切ではないでしょうか。

デザインパターンはより深く追求する

マツエクのデザインと言えば、基本的に次の5パターンがあります。

ナチュラル
キュート
セクシー
キュート&セクシー
たれ目デザイン

詳しくはこちらの記事で復習してもらえればと思います。

上記記事内でも説明しているのですが、同じ基本デザインでもエクステを付ける位置やカール具合によって目元の印象は異なります。

セクシーデザインで施術したこちらの写真ですが、よく見ると印象が異なりませんか。上の写真では黒目の端から長さのあるJカールを装着しました。一方下の写真では目尻の部分にのみ長いエクステを装着しています。

同じセクシーデザインでも、
①縦幅が強調されたぱっちりとした目元(上)
②横幅が強調された切れ長の目元(下)
という違いになるのです。

「いつもセクシーデザインなので、同じで」とお客様に言われても、
①目尻はどこまで装着するのか
②どのあたりから長いエクステを装着するのか
といった、デザインする上で考えないといけないことがたくさんあります。
そしてその違いによって、「あれ?こないだしてもらったサロンと仕上がりが違う…」とお客様が感じてしまうかもしれません。

自分がしているマツエクのデザインの詳細を把握しているお客様は、稀です。もし事細かく把握できたとしても、エクステを装着する傾きによって仕上がりが変わってくることもあるでしょう。さらにキュートデザインだったといったアバウトなものや、デザインや毛質を記憶違いしているケースもあります。同じマツエクデザインを完成させることは、ベテランアイリストでも難しいことなのです。

大切なのはヒアリング

では「仕上がりが以前と違う」と感じられたとしても、アイリストとしてできることは何なのでしょうか。それは、違うデザインであってもお客様に満足してもらうこと。
「こないだと違う感じだけど、こっちのデザインの方が好きかも」と言ってもらえたら、アイリスト冥利に尽きることでしょう。初来店でも再来店でも、お客様が満足されるデザインを完成させるには、ヒアリングが重要です。
初来店のお客様には、特にヒアリングに時間を割いても良いのではないでしょうか。

【常連のお客様】

常連のお客様は、ほとんどのサロンでカルテを作成していることでしょう。そのため自分が施術を対応するのがはじめてであっても、これまでに装着したエクステや目元の癖といった情報を事細かく知ることができます。そのため新しいデザインに挑戦したい!という場合でなければ、長時間をかけてヒアリングする必要はないかもしれません。

【マツエク経験有りで初来店のお客様の場合】

新たにカルテを作る必要があります。自まつげや目元の特徴をよく観察し把握することに加え、好みや日頃の癖などを聞きださなければなりません。
さらに
なりたいデザイン
新たなデザイン
お客様に合うデザイン
を提案することも大切でしょう。

以前していたデザインと同じものを目指すのではなく、さらにお客様が満足し気に入るデザインを提案・施術する。これができれば、アイリストとしてひとつステップアップできるかもしれません。そのためにも、日頃からヒアリング力と提案力を磨いておきましょう。
過去記事にもヒアリング力と提案力を高めるためのヒントがたくさん詰まっています。いくつかピックアップしたので、ぜひ参考にしてくださいね。

まとめ

マツエク経験者のお客様の場合、ついついカウンセリングを省きがち。しかしマツエクの経験があるからこそ、丁寧なカウンセリングを心がけ、満足してもらえるデザインを提案しましょう。そうすることで他サロンとの差別化ができ、「このアイリストさんに次回もお願いしたい!」と思ってもらうことができるかもしれません。
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