「まつげカールとマツエク、どちらがオススメ?」まつげの状態に合わせた判断基準と提案方法
最近、ブームが再燃したこともあり、まつげカールをメニューに取り入れるマツエクサロンが増加しています。そんな中、アイリストが悩まされやすいのが、「まつげカールとマツエク、どちらをお客様におすすめすべきか?」という問題です。
そこで今回は、まつげカールとマツエクのメリット・デメリットを比較しながら、選ぶ基準と提案方法をご紹介します。
マツエクがおすすすめの方とは?
マツエクとまつげカールには、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらもしっかり把握して、お客様に満足していただける提案へつなげましょう。
マツエクのメリット・デメリット
まずは、まつげカールと比較した場合の、マツエクのメリット・デメリットを確認します。
◆アイライン効果なども出せ、自由にデザインができる
◆オフできるため、いつでもつけ直しやデザインの変更が可能
◆カールの角度は自まつげの状態に左右されてしまう
◆3~4週間の感覚でメンテナンスが必要
マツエクは、自まつげより長さやボリュームを出したい人におすすめ
自まつげよりもボリュームや長さを出せるのが、マツエクの最大のメリットです。自まつげの量が少ない、短いという方には、マツエクがおすすめ。お客様一人ひとりに合わせて自由にデザインでき、幅広い提案ができるのも大きな強みです。
注意したいのはカールのデザインで、マツエクの場合、根本からまつげを立ち上げることはできません。例えば、下がりまつげにラッシュをつけると、まつげの途中からカールするようなデザインになってしまいます。そのため、どうしてもまつげが目にかかってしまいます。
もし、カールをきれいに出したいというお客様がいたら、自まつげの状態によって、まつげカールをおすすめした方が良いでしょう。まつげカールなら、根元からまつげを立ち上げ、目を大きく見せる効果を得られます。
マツエクとまつげカールの同時施術はできる?
なお、価格は上がりますが、導入しているシステムによっては、まつげカール後にエクステをつけることは可能です。「カールも長さもボリュームも、あきらめたくない」というお客様には、同時施術の提案をするのもひとつの手段です。
ただし、マツエクとまつげカールの同時施術には、注意が必要です。
例えば、まつげカールでダメージを受けた自まつげに、さらにグルーでマツエクをつけると、傷みが増してしまいます。また、まつげカールの角度とラッシュの角度がぴったり合うとは限りません。そのため、「モチが悪くなったと言われる」というサロン様も多いです。
提案を増やすことは顧客満足度につながりますが、それがクレームに転じてしまっては意味がありません。注意事項を、必ず事前にお伝えするようにして下さい。
まつげカールがおすすめの方とは?
「まつげカール」より、「まつげパーマ」という言葉の方が耳慣れている方が多いかもしれません。
厳密には、まつげにカールをつける際には、いわゆる「頭髪用」のパーマ液は使いません。以前、パーマ液を使用して被害が出た時期があり、使用薬剤が見直されたからです。そのため、本来は「まつげカール」と言うべきなのですが、言葉のわかりやすさから「まつげパーマ」と表現しているサロンが多いようです。Beautéでも、わかりやすさからまつげパーマと呼ぶことがあります。
この過去の印象から、「まつげパーマには抵抗が…」というお客様もいらっしゃるかもしれません。現在は、薬剤も技術も進歩しているため、安心できる旨を、しっかりお伝えするようにしましょう。
まつげカールのメリット・デメリット
マツエクと比較した場合の、まつげカールのメリット・デメリットは、以下の通りです。
◆どんなクレンジングでも使え、お手入れが簡単
◆カールの角度を自由に選べる
◆まつげのボリュームや長さは変えられない
◆次の施術まで1ヶ月半以上期間を空けなければいけない
まつげカールは、自まつげがしっかりある人におすすめ
自まつげの長さやボリュームがしっかりある人なら、まつげカールをするだけで十分印象が華やぎます。自まつげを活かしたナチュラルなデザインをご要望のお客様には、まつげカールはおすすめです。
まつげやまぶたの形状で悩む方には、まつげカールが有効
また、下がりまつげや逆さまつげの方にもまつげカールは効果的です。特に逆さまつげは、マツエクでの対応は難しいので、まつげカールをおすすめしましょう。
まつげカールは、立ち上げロッドを使用すれば根本からまつげを持ち上げることが可能。その場合白目が大きく見えるのもお客様に喜ばれるポイント。技術によっては、たるみをリフトアップした印象にしたり、二重をよりきれいに見せたりすることもできます。
また、マツエクのグルーによるアレルギーを起こす方も、まつげカールならOKという場合もあります。もちろん、この逆で、まつげカールの薬剤はNGだけれど、マツエクのグルーはOK、という方もいらっしゃるかもしれません。
メンテナンスの頻度や、お手入れの簡単さなど、お客様がマツエクを選ぶのか、まつげカールを選ぶのか、判断のポイントはいくつもあります。
お客様の悩みやなりたいイメージをよく伺い、お客様が一番優先したい判断ポイントを見極めるようにしましょう。
提案の参考に!マツエクとまつげカールの画像を紹介
マツエクとまつげカールの特徴を踏まえ、施術例を紹介します。自まつげの状態やまぶたの形状に合わせて提案をしてみてください。
ボリュームを加え、アイライン効果を出すならマツエク
画像元:@eyeplus.designさん
自まつげが短いけれどカールを出したいという方は、マツエクがおすすめ。根元から立ち上げることはできませんが、生ボリュームを出すことができるため、アイライン効果が得られます。
目元を自由にデザインするならマツエク
画像元:@eyeplus.designさん
長さが異なるラッシュをつけ、タレ目のデザインに。こちらも、ラッシュのボリュームで太めのアイライン効果が出ています。自まつげの長さやボリュームをカバーしながら、自由にデザインできるのがマツエクの強みです。
目を大きく、ぱっちり見せるならまつげカール
画像元:@eyeplus.designさん
こちらはまつげカールの画像。根元から立ち上げているため、目元がぱっちりして見えます。自まつげの長さはあるけれど、下がりまつげという方はこちらがおすすめです。
厚いまぶた、たるみがある目元にはまつげカールを
画像元:@natari_.lashさん
まぶたが重いとまつげも下向きになり、目が覆われてしまいます。まつげカールをすれば、まつげだけでなくまぶたまでリフトアップした印象にすることも可能です。
まとめ
マツエクとまつげカール。比較してみると、お客様のご要望に応えるメリットが上手く分かれていることがわかりました。どちらにも対応できていれば、提案の幅が大きく広がることが実感できたのではないでしょうか?
顧客満足度を上げるため、サロンとして、アイリストとして技術を増やしていくことは大切です。幅広い提案ができるよう、ぜひマツエクだけでなくまつげカールの知識も深めてくださいね。
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