【お客様の関心度高め】マツエクは本当に自まつげに負担がかかるの?2020年最新情報

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「マツエクってまつげに負担がかかるんですよね?」と、お客様に聞かれたことがあるアイリストは少なくないでしょう。エクステが日本に入ってきたころは、マツエクの技術や知識、ラッシュやグルーなどのエクステ商材の質が現在よりもかなり劣っていたため、「まつげに負担」といわれても仕方なかったかもしれません。しかし、業界のレベルが上がり続けてきた現在は、「マツエクは正しく装着すればまつげの負担にならない」というレベルにまできているといえます。今一度、マツエクが与える自まつげへの負担の変化とその要因について一緒に学んでみましょう。

技術の発展

「マツエクは自まつげに負担がかからない」とは言っても良いレベルにまで、マツエク技術は発展しています。そもそもマツエクは、美容大国である韓国で2000年から始まり、2003年頃に日本にも広がり始めました。日本でのマツエクの歴史は17年ほどですが、その間着実に進歩を遂げています。開始当初は「自まつげが傷む」「マツエクがすぐに取れる」「目に異変が起こる」などの問題が多発しました。なぜそのような問題が起こったかというと

・自まつげ選定の知識が乏しい
・自まつげに負担のある施術方法が主流だった
・マツエクが皮膚に当たるなど、技術がつたない


などの要因が原因です。
ご存知の通り、細いまつげに負担の大きい太いマツエクを装着してしまうなど、自まつげ選定が甘いとまつげを傷めたり抜けたりする原因になります。また、今は1本の自まつげに1本のマツエクをつける方法が主流ですが、当初は2本の自まつげに1本のマツエクをつけていたため、自まつげが抜ける原因になっていました。
そして、技術がつたな いため、マツエクが皮膚に当たるなどしてお客様の目に違和感を与えてしまい、目をこすった結果自まつげが抜け落ちてしまうということも。こういった技術や知識不足により、「マツエクは自まつげに負担」という認識が広がってしまったのです。

その後のマツエクブームで、サロンやアイリストの数が飛躍的に増加します。サロンやアイリストの 数が増えたことで技術や知識のないサロンは生き残れなくなりました。
その結果、個人やサロンはもちろん、マツエク業界全体で技術力向上の必要性が高まったと言えます。
マツエクやまつげに対する知識も当初からは考えられないくらい増えています。アイリスト養成スクール、「Beauté」のような知識サイト、オンラインサロン、アイリストによるYou Tube動画など、昔と比べると学べる場所や機会が幅広く整ってきたことも、アイリストの技術向上につながり、自まつげの負担軽減に結びついていると言えるでしょう。

また、「マツエク」「まつげパーマ」「ビューラーとマスカラ」で自まつげの負担を比較されることはよくあります。「どれが一番負担?」という問いの答えは、施術方法 やケアによるところが大きいです。
まつげパーマもパーマ剤や技術の進歩に伴い、まつげの負担は軽減されていますが、ゼロではありません。ビューラーは自まつげに圧を与えるため、キューティクルが傷つきやすく、マスカラを落とすときもクレンジングの仕方によってはまつげの負担になります。
マツエクは技術・知識のあるアイリストが正しく装着すれば、まつげへの負担はほぼありません。マツエクをしてまつげに触れる機会が減った結果、まつげが健康的なったという話もあるほどです。
どの方法も、施術方法とケアが大切。自まつげの健康を保つことは、エクステのリピートとも関係します。まつげトリートメントなどのケアも提案し、お客様の目元の健康を第一に考えていきましょう。

商材のバリエーション

技術や知識の進歩と共に、昔と比べると商材のバリエーションも豊富になりました。安全性を重視したグルーや負担がかからないラッシュなど、商品の幅が広がったことでまつげの状態に合わせてベストな提案ができます。

ここで、自まつげへの負担を考慮した商材のバリエーションについておさらいしてみましょう。

フラットラッシュ

出典 :Miss eye d’or

シングルラッシュと比べると、断面が平たくなっているのがフラットラッシュです。エクステの厚みが薄くなった分重量が軽くなるため、自まつげの負担が軽減されます。また、接着面が大きいので密着度が高まり、モチも良くなるというメリットも。

ボリュームラッシュ

出典 :eyeplus.design

複数のエクステを束にして、1本の自まつげに装着するボリュームラッシュ。0.03~0.07mmなどの細いラッシュを使用したものは、シングルラッシュ1本より軽くなることも。まつげへの負担を減らしながら、ボリュームアップを叶えてくれます。

太さ・長さ

現在、長さは5mm~16mm、太さは0.1~0.25mmまであります。幅広い商品がラインナップされることで、お客様のニーズに寄り添えるだけでなく、まつげの状態に合わせてエクステを選ぶことができ、その結果見た目の美しさとまつげへの負担の両方を叶えることにつながりました。

グルー

昔はグルーの種類も少なく、モチだけを重視したものもありましたが、現在は刺激が少なくてモチも良いものが数多く揃っています。「シアノアクリレート」や「エチルシアノアクリレート」などの接着成分も種類が豊富なので、お客様が刺激を感じにくい商品を選んで提供することが可能です。

商材のバリエーションが増えるということは、お客様の希望に沿ったデザインが提供できるだけでなく、限りなく負担を減らした施術ができるということ。自まつげと装着するエクステの選定をきちんと行い、まつげの健康までしっかり考えた施術をすることで、お客様のリピートにつなげていきましょう。

デザインの変化

出典:photoAC

つけまつげ全盛期のときは、マツエクでもとにかく盛りたい!というお客様が主流でした。細い自まつげに太くて長いエクステを装着したり、マツエク装着に適さないまつげにまでエクステをつけたりと、まつげに負担がかかる施術も行われていました。
アイリストから、きちんとまつげへの負担を説明したとしても、当時の流行に合わせて「それでもつけたい!」という方は多くいらっしゃったようです。その結果、まつげが傷んだり減ったりしてしまい、「マツエクはまつげに負担だ!」という意識が浸透してしまったのかもしれません。

しかし、2020年現在はナチュラルに盛るデザインが主流となり、負担になりにくいデザインを好むお客様が増えました。

ナチュラルできれいな感じにつけたいという方のデザインは、まつげにもプラスになっています。また、お客様に「自まつげは大事にしなきゃ」という意識が育ってきているのも、一昔前と違う点です。まつげトリートメントなどを使ったケアが当たり前という方も増えてきた印象があります。
自まつげを大事にする意識の芽生えにより、負担をきちんと説明すると、アイリスト側からの提案をすんなりと受け入れてくれる人が多くなってきました。「お客様の要望だから」と、希望通りのエクステをそのままつけるのではなく、装着前に負担についての説明とより良い提案をすることが、結果お客様の自まつげの負担をへらすことにつながっていくでしょう。

まとめ

マツエクが日本に入ってきて17年余り。当初に比べると、マツエク業界の拡大に伴って技術は大きく飛躍し、商材はより安全で高品質なものに進歩してきました。デザインは、まつげに負担を与えやすい“とにかく盛る”デザインから、負担が少ない“ナチュラルに盛る”デザインが主流に。「技術」「商材」「デザイン」の発展・変化により、「マツエクは正しく装着すれば負担にならない」というのが2020年Beautéの見解です。200713Ekm

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