マツエクグルーを弾く自まつげの特徴とは?施術の際の対処法・アドバイスをチェック

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いくら丁寧かつ正確な施術を行ったとしても、お客様の自まつげの状態によってはマツエクのモチが悪くなってしまうということがありますよね。中でも、自まつげがグルーを弾いてしまう場合は、マツエクのモチが悪くなりがち…。そこで、今回はマツエクグルーを弾く自まつげの特徴やモチを良く するための対処方などをご紹介します。

自まつげがグルーを弾くのはなぜ?

日々、さまざまなお客様にマツエクの施術を行う中で、自まつげがグルーを弾くような感覚があり、施術をスムーズに進められないというケースがありますよね。あの自まつげがグルーを弾く現象は、いくつかの原因が考えられます。

  • サロンの環境がグルーに適していない
  • 自まつげが乾燥している
  • 自まつげが油分を多く含んでいる など


では、グルーが弾く原因について詳しく解説していきましょう。

サロンの環境がグルーに適していない

シアノアクリレートを主成分とするマツエクグルーは、気温や湿度が保管に適した温度よりも低いと硬化スピードが速くなり、高いと硬化スピードがゆっくりになるという特性を持っています。
特にサロンの室温や湿度が高い場合には、グルーの粘度が高まり、ドロドロとした質感に変化することもあります。このようにテクスチャーが変化したグルーを使用することが、自まつげを弾く原因になることがあるんです。ちなみに、グルーの保管に適した室温や湿度は以下のとおり。

夏:室温25℃前後・湿度55~65%程度
冬:室温20℃前後・湿度50~60%程度


ただし、上記の条件を見て分かるとおり、グルーの保管に適した環境は私たち人間が快適と思う条件とほぼ一致しています。つまり、お客様が快適にお過ごしいただける室温や湿度をキープしていれば、グルーの保管に気を配る必要はほぼないでしょう。ただし、自然光が当たる場所や外気に触れやすい窓際での保管、季節の変わり目の空調管理などは注意が必要です。

自まつげが乾燥している

自まつげが乾燥気味だとグルーを弾きやすい傾向にあります。ご存知のとおり、マツエクグルーの主成分であるシアノアクリレートは、空気中や自まつげ表面の水分と反応して硬化します。しかし、自まつげに含まれる水分量が不足していると、硬化がスムーズに進まず、グルーを弾いてしまうということがあるようです。

自まつげが油分を多く含んでいる

乾燥まつげとは対照的に、油分を多く含むオイリーなまつげもグルーを弾く原因になることがありますオイリー毛の場合は、自まつげの表面を覆う油分が水分を弾くため、グルーの硬化に必要な水分が不足し、硬化がスムーズに進まないのではないでしょうか。
また、元々の毛質がオイリーな方のほか、生理周期や食習慣による影響で一時的に自まつげがオイリーになっている方もいるということは念頭に置いておきたいポイントです。

ハリのあるまつげはモチが悪い?

一時的なオイリー毛ではなく、生まれつき油分を多く含むまつげは、ハリやコシがあって太い、いわゆる“健康毛”であることも少なくありません。一般的に、自まつげが健康であることはマツエクを長く美しくキープするために欠かせない条件とも言われますが、実はグルーの硬化・接着という観点では、ツヤ・コシ・ハリのある健康毛の方がかえって、モチが悪くなってしまう場合もあります。では、なぜまつげが健康であるにもかかわらず、モチが悪くなってしまうのでしょうか?

ハリやコシの強いまつげはグルーとの相性が悪い

マツエクグルーは、水分と反応すると即座に重合を開始し、強固な高分子鎖を作ることにより自まつげとエクステの表面同士を接着します。この接着力は大変強力ですが、カチカチに固まっているため柔軟性に乏しく、衝撃に弱くてもろいという特性があります。そのためハリやコシの強い健康毛の場合、自まつげが本来持つカールをキープする力が強いため、目元を擦ったり、タオルの繊維が引っかかったりなどの衝撃を受けたときにパキッ!という感じでエクステが取れてしまうことも…。
以上より、自まつげが健康であることは大変良いことなのですが、ツヤ・コシ・ハリがありすぎることが、マツエクのモチの悪さに繋がる場合もあると考えられます。

グルーが弾く自まつげや健康すぎるまつげへの対処法とは?

ここまで、自まつげがグルーを弾く原因や健康毛なのにモチが悪くなる原因などを学びました。では、それぞれのパターンおいて、マツエクのモチを良くするための対処方やアドバイスを以下にまとめました。

グルーが弾く自まつげへの対処方とアドバイス

グルーを弾く原因が自まつげの乾燥だと判断した場合には、エクステの装着前に保湿効果のあるアイシャンプーなどを利用して、一時的に自まつげの水分量をアップさせると施術をスムーズに進めることができるでしょう。以下は、保湿効果の期待できるおすすめのアイシャンプーです。

【eye Boutique】ホイップアイラッシュシャンプー

画像元:EYELASHGARAGE

保湿効果の高い植物エキスや美容液成分配合のアイシャンプー。自まつげを保湿し、施術に適したまつげ環境に整えてくれます。

【Odette(オデット)】ピジョン オイルフリー フォームウォッシュ クリームホイップ

画像元:EYELASHGARAGE

保湿だけでなく、エイジングケアや血行促進などの効果も期待できる美容成分が配合されたアイシャンプーです。汚れを落とす力もバッチリなので、乾燥まつげのケアにぴったり。

そして、自まつげの油分がグルーを弾く原因と判断した場合には、クレンジングやアイシャンプー、汚れを落とす力の強いプライマーなどで丁寧に前処置を行うと良いでしょう
このとき、クレンジングは施術台の上でも扱いやすいリキッドタイプがおすすめです。リキッドタイプのクレンジングを綿棒やマイクロスティックなどに浸透させて、自まつげ表面の油分を除去します。またプライマーは、油分の除去を得意とするものを選びましょう。

【松風】まつげ用脂質落とし 装着前処理化粧水

引用元:EYELASHGARAGE

まつげに付着した脂質をしっかり落とすことができる『松風』ブランドのプライマーです。また、国産化粧品として登録されているので品質面でも安心!

【S.REGGINA(エス レッジーナ)】プレジェルウォーター

引用元:EYELASHGARAGE

ジェル・ゾル・液体の3つの状態を繰り返す他にはないジェルタイプのプライマーです。ジェルに振動を加えると液体に変わるので、自まつげの表面の油分がすばやくマイクロスティックに吸収されます。

ツヤ・ハリ・コシの強い健康毛への対処法とアドバイス

油分が多いだけでなく、ハリやコシの強い自まつげの場合には、より柔軟性の高いグルーに変更することでマツエクのモチを改善できる可能性があります。

引用元:Miss eye d’or®

前述のとおり、マツエクグルーには一方向から衝撃(特に剥離の力)が加わると、エクステが取れやすいという特徴があります。しかし、柔軟性の高いグルーは、硬化後もまつげの動きに合わせて多少形を変えることができるので、外部からの衝撃を吸収しやすく、エクステが取れにくいというメリットがあります。その分、硬化速度が遅いなどの特徴もありますが、アイリスト個人の施術技術やお客様の自まつげの状態に合わせて、柔軟性の高いグルーを選択するのも良いアイデアと言えます。

mPa・s(ミリパスカル秒)の数値で柔軟性をチェック

一般的にエチルグルーよりブチルグルーの方が、柔軟性が高いと言われていますが、グルーの柔軟性を示す指標として、mPa・s(ミリパスカル秒)にも注目してみましょう。mPa・sは、グルーの粘度を示す単位で、数値が高いグルー粘度が高くなり、数値が低いほどグルーの粘度も低くなるのが特徴。そして、mPa・sの数値が高いものほど、柔軟性も高い傾向にあります。一般的なグルーの平均値は150mPa・sなので、グルーに柔軟性を求める場合には、250~300mPa・s以上のグルーを選ぶのがおすすめです。

<粘度:300 mPa・s>強力ブチル黒10gBBK

画像元:EYELASH GARAGE

硬化速度:約4~5秒
ブランド:PREANFA(プリアンファ)

粘度が300 mPa・sと柔軟性に富んだグルーです。また医療グレードのブチルグルーなので、肌が敏感な方にも安心!ただし硬化速度は遅めなので、施術スキルの高いアイリストにとっては扱いにくいかもしれません。

<粘度:300 mPa・s>フレッシュグルー VOLUME LASH

引用元:Miss eye d’or®

硬化速度:3~5秒程度
ブランド:Miss eye d’or®(ミスアイドール)

接着力の高いエチルシアノアクリレートを主成分としたグルーです。硬化後の柔軟性が高いので、ハリ・コシの強い健康毛の方の施術はもちろん、ボリュームラッシュの施術にも最適な逸品。

まとめ

グルーが弾く自まつげについて、いろいろな角度から原因や対処法を学びました。グルーが弾くという現象は、いつも決まったお客様に起きるというワケではなく、天候や季節によってサロンの環境がグルーの保管に適さない場合やお客様ご自身の体調の変化によって不意に起きることもあります。そのため、いつでもお客様にとって最適なアイシャンプーやプライマー、グルーなどを選択できるスキルを身に付けましょう。191005Euk

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