【マツエク商材基礎知識】グルーを数種類用意しておくメリットとは?

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「グルー」は、マツエクと切っても切れない関係にあるマツエク商材。実は1種類あればOKというものではありません。今回は、施術のときにグルーを数種類用意しておくことのメリットについて触れていきたいと思います。
お気に入りのグルーで施術をするというアイリストもいますが、マツエクのモチをより良く、きれいに仕上げるためには、お客様のまつげやエクステの種類などによってグルーも使い分けるのがベストです。

【メリット1】自まつげの状態に合わせられる

自まつげの状態は、人それぞれ。水分や油分の量の違いはもちろん、自まつげの硬さにも違いがあるのは自然なことです。
グルーも、その人のまつげの状態に合うものを選ぶことが大切。グルーの特徴と、使い分けのポイントを確認していきましょう。

水分・油分量などで硬化速度が変わる

グルーはとても繊細。その日の気温や湿度などによってだけでなく、お客様のまつげの状態によっても硬化速度が変わってきます
ご存知の通り、グルーは主にお客様のまつげに含まれる水分に反応して硬化します。水分量の多いまつげは一般的にグルーの硬化速度が高くなりますし、反対に乾燥したまつげはグルー固まりにくくなります。
また、グルーは油分に弱いという特徴も併せ持っていますね。女性の場合、ホルモンバランスの変化などの影響を受けて、まつげの油分が多くなる時期があることはご存知の通りです。まつげに付着した油分については前処理剤(プライマー)で対処することとなりますが、それでも多少の個人差は現れるでしょう。まつげの油分が多い時期に施術をする場合や、もともと油分が多くマツエクのモチが悪いと感じているお客様に対しても適切なグルーを選ぶことが大切です。
1種類しかグルーを用意していない場合、そのグルーが出せる最大の力の中でしか、お客様の変化に対応することができません。つまり、1種類のグルーだけでは、お客様それぞれのまつげの特徴に合わせた施術をすることが難しいということになります。
グルーを数種類用意しておけば、グルーの硬化速度やモチの良さを一定にして、お客様一人ひとりに満足いただける仕上がりになるのです。グルーを数種類用意しておくことは、アイリストの施術のしやすさだけでなく、お客様の満足度アップにもつながっていきます

自まつげの硬さによって適するグルーは変わる

柔らかいまつげの人もいれば硬いまつげの人もいて、お客様によって自まつげの硬さに違いがあるのはごく自然なことです。1種類だけのグルーで施術を続けていると、同じように施術しているにもかかわらず、「どうもモチが悪い」というお客様が出てくることがあるでしょう。それはお客様の自まつげの硬さに対して、グルーの粘度が高すぎたり低すぎたりしているからかもしれません。
一般的に、柔らかいまつげには柔軟性の高いブチル系グルーが、硬いまつげには粘度・柔軟性ともに低いエチル系のグルーが相性が良いとされています。系統の違うグルーを数種類用意しておけば、お客様の自まつげの硬さに合わせてグルーの使い分けができ、よりモチをアップさせることができるでしょう。

グルーポジショニングマップを活用しよう
いろいろなメーカーからたくさんの種類のグルーが販売されており、具体的にどんなグルーを選べば良いか分からないというケースも珍しくありません。そんなときに使えるのが、「グルーポジショニングマップ」です。グルーポジショニングマップがあれば、粘度の縦軸と硬化速度の横軸によって、どのグルーがどの位置にあるのかをすぐに認識することができます。グルーの種類を増やすときは、グルーポジショニングマップを確認しながら、今あるグルーとの差別化を図ってみてください。

【メリット2】環境に合わせられる

環境に左右されるのも、グルーの特徴のひとつです。グルーが数種類用意してあれば、環境要因によるグルーの扱いづらさも軽減されます。

季節の要因に左右されにくくなる

グルーは、まつげの水分量や湿度によって硬化速度に変化が現れます。日本には、春・夏・秋・冬と四季がありますが、それぞれの季節によって気温はもちろん湿度にも変化が起きるため、グルーの取り扱いに気を使わなければいけません。
乾燥しやすい冬の季節は、湿度不足からグルーの硬化速度が遅くなるため、扱いづらくなると感じるアイリストが多いようです。反対に湿度が高い梅雨の時期には硬化速度が速くなりすぎて、まれに白化現象が起きてしまうケースも…。
1種類のグルーで対応している場合、季節によってグルーの硬化速度に違いが出るため、同じペースで施術を進めているにもかかわらず、仕上がりやモチに違いが出てしまう可能性があります。つまりグルーを数種類用意し、使い分ければ、季節の変化による誤差の発生を解消することが可能に。部屋の温度や湿度を管理していても、季節の変化に逆らえないと感じたことのある人は、グルーを数種類用意してみると良いかもしれませんね。

天気による施術のしづらさが軽減される

グルーは、季節の変化だけでなく天気の変化にも影響を受けます。同じ季節の中でも晴れの日や雨の日があると、その日によってグルーの扱いやすさに違いが現れるのは不思議なことではありません。
グルーにとって最適な環境は、温度が20~25℃、湿度が40~60%前後となっています。特に湿度は、高くても70%未満になっていないとグルーの硬化速度がどんどん速まってしまい、見た目のきれいさにも影響が出てきてしまうのです。
晴れの日には特に使いづらさを感じなかったグルーも、雨の日はいつもとテクスチャーが違って扱いづらくなってしまうケースもあります。数種類のグルーを用意しておけば、季節はもちろん天気が変わったときにも対応しやすくなるでしょう。

【メリット3】手法や毛質に合わせる

お客様の自まつげの状態やなりたい姿に合わせて、いろいろな手法や毛質を用いながら、施術を進めていきますよね。実は、手法や毛質に合わせてグルーを使い分けることによって、より良い仕上がりを目指すことができるのです。
毛質の違いで例えると、ボリュームラッシュやフラットラッシュなどの場合は、粘度がやや高めのグルーが使いやすいとされています。特にフラットラッシュの場合は、断面がフラットになってくぼみがあることから、高粘度のグルーとの相性も◎。また、ボリュームラッシュにおいてもグルーの粘度が高いとグルーが吸いあがりにくくなるため、ファンの形のきれいさが持続しやすくなって、粘度の低いグルーを使った場合に比べ見た目もきれいになります。
また、つけるエクステが黒なのかカラーなのかによっても、グルーを変えるのがベストです。エクステの色の邪魔にならないよう、黒のグルーや透明のグルーなどを使い分けるのがベストでしょう。
数種類グルーがあれば手法や毛質に合わせて選択できるため、よりきれいな仕上がりを実現できます。

まとめ

グルーは保管するのにコストがかかったり、温度や湿度の管理が難しかったりと、簡単に種類を増やせるものではありません。しかし、1種類のグルーだけで施術を続けるより、数種類グルーを用意しておくほうが、施術に幅を持たせることができます。
自分に合うグルーが分からないという人は、アイラッシュガレージの「グルーポジショニング」マップなどを活用して、用意しておくべきグルーを見つけてみてください。210225Eue

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