マツエクのモチアップを目指せ!施術方法やホームケアを学ぼう
お客様の満足度を左右する1つが「マツエクのモチのよさ」です。綺麗な状態のマツエクを維持することができれば、サロンへの信頼感も高まるでしょう。そこで今回は、マツエクのモチをよくするデザインや本数、ホームケアの方法について解説していきます。また、モチをよくするための技術的なポイントもまとめています。お客様に一層ご満足いただける方法について確認していきましょう。
マツエクのモチの平均は?
マツエクのモチの平均は、 3週間~1ヶ月程度です。持続期間は、お客様のマツエクの扱い方やまつげの生え変わりによっても変化する他、マツエクサロンで使用するグルーの種類や施術方法によっても変わります。マツエクのモチを良くするためには、お客様に合った施術を行い、適切なホームケアの方法をアドバイスすることが大切でしょう。
マツエクのデザインや本数でモチは変わる?
マツエクのモチを良くするためには 「自まつげに対して負担がない」デザインや本数選びが重要です。お客様の自まつげの状態を見極めながら、プロとしての提案を行っていきましょう。
モチの良いデザインとは?
モチ良く仕上げるためには、自まつげとのバランスを考慮してデザインを決める必要があります。そのため、まずはお客様の自まつげの状態を確認していくことが大切です。
- 自まつげの長さ
- 自まつげの太さ
- 自まつげのカール度合い
3つの要素に、お客様の要望も加えながらデザインを決めていきましょう。
モチを良くするマツエクの長さは、 お客様の自まつげよりプラス2~4ミリに留める長さが理想です。太さは、お客様の自まつげと同程度のものを選ぶ方がモチは良くなります。カールもお客様の自まつげに対して強すぎないものを選ぶと、取れにくくなるでしょう。
また、お客様によっては目尻や目頭などを、何気なく触るクセをお持ちの方もいます。その場合は、触りやすい箇所の長さを短めにしたりお客様にマツエクの扱い方のアドバイスをしたりすることで、モチが良くなる可能性もあります。これらの要素を組み合わせながら、お客様に応じたモチの良いデザインをご提案していきましょう。
モチをよくするためには本数は多い方がいい?
マツエクは、本数が多い方が モチがよく見える期間が長くなります。70本と140本のマツエクをつけた場合、3週間後に半分が落ちたとしても、70本残っている140本の方がお客様としてはモチがよく感じられるでしょう。
しかし、お客様の自まつげの状態によっては、本数が多いこと自体が負担となる場合もあります。そのため、”モチ”を優先するお客様に対しては、必ずしも本数を増やすことだけが解決策ではないことも覚えておきましょう。
ホームケアでマツエクの持ちが変わる?
マツエクのモチをよくするには、 お客様に正しいホームケア方法をお伝えしていくことも大切です。事前にお話ししておけば、ホームケアが原因でモチが悪くなってしまうことも避けやすく、結果的に満足度も高まります。施術後には次のようなホームケア方法について、しっかりとお客様にお伝えしていきましょう。
美容液やコーティング剤を使う
施術後の日々のホームケアで、お客様にマツエク用の美容液やコーティング剤を使っていただけると、マツエクの向きが変わったり、バラついたりするまでの時間を引き延ばすことが可能です。また、コーティング剤は皮脂や水などの外的要因からマツエクを保護する効果もあります。ホームケアの一環としておすすめすると、モチに対する満足度が上がりやすいでしょう。
正しいクレンジング方法
お客様にマツエクの正しいクレンジング方法をお伝えするときには、次の5つのポイントを確認しましょう。
1.マツエク対応のクレンジング剤を推奨する
マツエク中に専用のクレンジング剤を使うことは、徐々に一般的にも認知されてきましたが、中にはこれまで使っていたものでも大丈夫だと考えていらっしゃるお客様もいるかもしれません。まずは、マツエク対応のクレンジング剤のご使用の有無を伺い、お持ちでない場合はサロンで販売しているものやマツエクOKの市販品などをご提案してもよいでしょう。
2.シャワーは目元に直接当てない
クレンジングを手早く済ませたいお客様ほど、シャワーを直接顔に当てて洗い流している可能性があります。しかし、マツエクにとってシャワーの水圧は大きな負荷になるため、シャワーは目元に直接当てないことをお伝えしましょう。
3.目元をこすらない
日常的にマスカラを使われているお客様の場合、ゴシゴシと指でこすってメイクを落としている方も多くいらっしゃいます。そんなお客様には、「マツエク中は目元をこするクレンジングはNGなこと」「まつげをなでおろすようにして洗うと負担が少ないこと」をお伝えしましょう。
4.洗顔後はすぐにマツエクを乾かす
「まつげを乾かす」という行動は、自まつげで生活しているとほとんど行わないため、新しい習慣としてお客様に取り入れていただく必要があります。少し面倒に感じていらっしゃるお客様には、タオルを使って上から押さえる”タオルドライ”であれば手軽に行いやすいことをお伝えしてみましょう。ただし、タオルの繊維がマツエクに引っかからないよう注意が必要です。
また、ドライヤーの冷風を使って乾かす方法なども有効です。これらの方法を提案しながら、お客様にとって取り入れていただきやすい方法を見つけていただきましょう。
5.目元のスキンケアはコットンを使わない
クレンジング後の化粧水や乳液などのスキンケアの際、コットンを日常的に使っているお客様には、目元だけは手を使ってケアするようご提案してみましょう。この方法を行うと、コットンの繊維がマツエクに絡んで取れてしまうことを避けられます。また、手を使ったケアの場合に、マツエクを引っ張ったりこすったりしないようアドバイスすることも大切です。
技術的にマツエクのモチをよくさせるためには?
アイリストの技術でマツエクのモチをよくすることができれば、 お客様のサロンに対する信頼感にもつながります。お客様と信頼関係が築ければ、リピーターとなっていただける可能性も高いですよね。ではさっそく、マツエクのモチを良くするための3つのポイントを確認していきましょう。
1.適切な商材を使えているか
商材の管理もマツエクのモチを左右する要因です。とくに注意したいのがグルーの劣化です。施術中にグルーのキャップを閉め忘れた、ノズル部分にグルーが付着した状態でキャップを閉めたなど、適切な保管が行われていない場合グルーの劣化は進みます。もしグルーの不具合を感じたら、コピー用紙などにグルーを適量垂らし、下へと流れる「速度」や「硬化の状態」を確認すると参考になるでしょう。事前に、開封直後の状態を確認しておくと劣化に対しても適切な対応がしやすくなります。
2.施術方法は適しているか
マツエクのモチが悪くなる原因として、「前処理が不十分であること」と「グルーの硬化速度が速すぎること」などが挙げられます。前処理は基本的な施術ですが、的確に行うだけでモチを良くすることができます。
また、短時間でたくさんのマツエクをつけるときなどは硬化速度の速いグルーが便利です。しかし、施術スピードが遅いと接着面がしっかりと確保できず、モチが悪くなってしまう場合もあります。そのためスキルに合ったグルーを選ぶことも大切です。技術力とのバランスを考えて、適切な施術を行っていきましょう。
3.アフターケアのアドバイスを適切に行えているか
アフターケアのアドバイスなど、カウンセリングやクロージングのときに適切なお話をできることもアイリストにとって大切な技術です。お客様によっては、不適切なホームケアがモチを悪くした原因であっても「サロンに技術力がない」と理解されることもあります。こうした誤解を避けるためにも、アフターケアのアドバイスは適切に行っていきましょう。ケアについてまとめた冊子などをお渡しすると、満足度が高まるのでぜひ導入してみてください。
まとめ
マツエクのモチをよくするためには、お客様の自まつげの状態を見極めて適切な商材や施術、デザインを提案していくことが大切です。またアフターケアの指導を行い、お客様自身の意識が高めることでもモチはアップするでしょう。さらに、マツエクのモチが良くなることは、お客様の満足度アップだけでなく、リピーター獲得というサロン側にとってのメリットもあります。この機会に1度自分の施術を振り返ってみましょう。210232Etm