バラつきがちな目頭のマツエク装着テク。コツや注意点をチェック
「目頭のマツエク装着が苦手…」というアイリストは多いですよね。特に多いのが「目頭がバラついてしまい、仕上がりがキレイにならない…」というお悩みです。そこで今回ご紹介するのは、目頭のバラつきをなくし、キレイな向きで装着する方法。エクステ選定とテープワーク、そして装着とそれぞれの項目ごとに、気をつけるポイントを考察していきましょう。
目頭のエクステの選定に注意!
アイリストで多いお悩みのひとつに、「目頭のマツエクがバラついてしまう」というものがあります。目頭のエクステがバラついてしまうと、仕上がりに大きく影響してしますよね。まずは、エクステ選定において気をつけるべきポイントをご紹介していきます。
負担があるエクステ=バラつきやすい!
目頭のまつげは、他のまつげよりも細くて繊細です。細い自まつげに重さのあるエクステを装着すると、自まつげがエクステの重みに耐えきれず、どうしてもバラつきやすくなってしまいます。目頭のエクステ選定は、短めかつ細いものにするのが鉄則。
「とにかく目を強調したいから全部長いエクステを装着して欲しい!」というお客様の希望があるからと、全て同じ長さのエクステを装着してしまうのはNGです。きっと不自然になってしまうはず。目頭がエクステの重みで下がって見えてしまったり、どことなく不自然な仕上がりになったりと、満足のいく仕上がりにはならない可能性が高いでしょう。お客様の希望をきちんと聞いたうえで、自まつげに合わせた負担の少ないエクステ装着を提案する必要があります。
目頭のエクステは自然なアーチを意識して装着するのがベスト!
エクステの長さも重要なポイントです。目頭に装着するエクステは、黒目の上につける長さよりも、数mm短い長さを選択。例えば、黒目の上が10mmのエクステなら、目頭は6mmからスタートし、7mm、8mm、9mmと徐々に黒目の上の長さに繋げていくのが理想です。目の形に沿うようなナチュラルなアーチを意識することで、顔になじむ違和感のない仕上がりになることに加え、目頭の負担が少なくバラつきにくくなるというメリットがあります。
目頭の長さについてはこちらで詳しく説明しています。
テープに注意!
エクステ選定が完了したら、次は施術の準備、テープワークです。実は、テープの貼り方も、目頭のバラつきに影響を及ぼしている可能性があります。どう気をつけるのが正解なのか、詳しく見ていきましょう。
施術に大きな影響を与えるテープ貼り
目頭のエクステをキレイに装着するためには、テープの貼り方が肝心です。アンダーテープの目的は、自まつげを見えやすくすることと、皮膚や下まつげの保護。お客様の目の形はそれぞれ異なるため、お客様の目の特徴に合わせてテープの貼り方を工夫する必要があります。しかし、貼り方によってはまぶたを引っ張ってしまい、仕上がりがキレイに揃わないこともあるでしょう。特に目頭や目尻は、貼り方次第ではまつげを押し上げてしまったり角度を変えてしまったりと、テープの影響を受けやすいところ。目頭のバラつきが気になるという人は、まずテープワークの基礎から見直してみるのもひとつの方法です。
目頭のテープワークのポイントは?
目頭のテープワークのポイントを押さえておきましょう。目頭のテープを貼る位置は、目頭の際の粘膜に当たらないギリギリのところ。テープ1枚で目のカーブに沿わせるのは難しいため、2枚に分けてテープを貼るようにしましょう。目に沿わないようなら位置や角度を変える、テープの長さを変えるといった微調整が必要です。
①目幅くらいの長さにカットしたテープを2枚用意する
②目頭側と目尻側にそれぞれ際から平行になるように貼る
目のカーブの頂点を境に、目頭側と目尻側に二等分するイメージでアンダーテープを貼りましょう。目の中央でテープが重なる部分は1cm程度にしておくことで、お客様の感じる違和感を最小限に抑えることができます。
鼻にはみ出さないように貼ることも意識して
目頭よりのテープは、鼻にはみ出さないように貼るのが大きなポイント。鼻の方にはみ出して貼ってしまうと、目頭のまつげがテープに引っ張られてしまいます。その結果、目頭のまつげの角度が変わり、仕上がりにバラつきが出てしまう可能性大。
アンダーテープを貼り終えたら、目にテープが食い込んでいないか、頭側からだけでなくお腹側から見て確認するのも有効です。
貼る位置…目頭の際の粘膜に当たらないギリギリのところ
アンダーテープに使用する枚数…2枚で目に沿わせる
注意点…鼻にはみ出さないように貼る
このポイントを押さえた丁寧なテープワークが、キレイな装着のポイントになります。
テープ貼りのテクニックについてはこちらの過去記事もチェック!
装着の向きに注意!
エクステ選定やテープワークが完了したら、最後にマツエク装着です。目頭のマツエク装着で気をつけたいのは、マツエクの向き。詳しくご紹介します。
【基本】目頭は5mm程度空けよう
産毛の多い目頭は、生え始めから5mm程度空けて装着するのが基本。つけ始めの位置は
◆健康なまつげであること
◆両目のバランスが合っていること
という2点に気をつける必要があります。目頭のエクステがバラついてしまうのは、産毛に装着してしまっているという可能性も。長さやハリがしっかりしている、健康なまつげをつけ始め位置に選びましょう。エクステを装着できそうなしっかりとしたまつげがない場合は、つけ始めのエクステを内側にして調節する方法もあります。
目頭を空けて装着するテクニックについてはこちらを参考にしてください。
左右均等に見せるコツはこちらをチェックしましょう。
鼻と並行かどうかを意識して
テープの貼り方をクリアしたら、次に注意が必要なのはマツエクを装着する向きです。“外向きにまっすぐ”装着していくのが基本ですが、装着しているうちにまっすぐの基準が分からなくなることがあるかもしれません。そんなときに着目したいのが、“鼻と平行かどうか”というところ。鼻は装着箇所のすぐ横にあるので、意識しながら装着することができるはず。鼻と平行に装着できていれば、「仕上がりが大きくバラついている!」という事態を回避できるのではないでしょうか。
自まつげの生え癖でエクステが流れやすいお客様への装着方法はコチラが参考になります。
まとめ
目頭がバラついてしまうと、仕上がりはどうしても残念になりがちです。装着テクニックを向上するには、目頭をマスターする必要があります。エクステ選定やテープワーク、そして装着の向きのポイントをきちんと押さえ、目頭までキレイなエクステをお客様に提供しましょう。ひとつずつの工程を丁寧に行っていくことで、施術技術も次第に向上するはずです。191227Ess