まつげの難敵『乾燥』からマツエクを守るためのケア方法を再確認!
まつげにとって“乾燥”は大敵!まつげが乾燥するとツヤを失い、見た目の美しさを損なうだけでなく、マツエクのモチにも悪影響を及ぼすことが知られています。では、まつげを乾燥から守り、マツエクのモチをアップさせるためには、どのようなケアをすべきなのでしょうか?季節別の乾燥のリスクや原因、適したケア方法などを提案します。今一度、乾燥ケアについての知識を整理してみましょう。
まつげが乾燥する原因とは?
まつげが乾燥する原因といえば、冬季の空気の乾燥を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、さまざまな原因により まつげは一年中、乾燥の脅威にさらされている のです。では、季節別にどのような乾燥の原因が考えられるのでしょうか?さらに季節に関係なく、まつげを乾燥させてしまうケースについてもまとめました。
春は寒暖差に要注意!
冬から春に向けての季節の変わり目は、寒暖差が激しく肌がストレスを感じる季節。まつげの土台となる肌がダメージを受けてしまうと、まつげも乾燥しがちに…。また春は花粉症の季節でもあります。花粉症の影響により目元を掻いたり、擦ったりしてしまうと、まつげのキューティクルが傷付き、まつげが乾燥してしまう原因となります。まつげの乾燥にとって、春は油断できない季節といえるでしょう。
夏の大敵は紫外線!
まつげの乾燥という観点では、夏は大変厳しい季節。 まつげのキューティクルは紫外線のダメージを受けやすいため、強い紫外線にさらされるとキューティクルが破損し、まつげが乾燥してしまう のです。また、まつげの土台となる肌自体も紫外線によるダメージを受けることで、まつげのダメージが悪化することも考えられます。
ちなみに、夏は紫外線によるダメージ、クーラーによる空気の乾燥でダメージを受けるケースも多いようです。夏は、乾燥まつげの原因だらけの要注意な季節といえます。
秋は夏に蓄積されたダメージが響いてくる季節
秋も春同様、季節の変わり目で寒暖差が激しい季節。そのため敏感肌や季節性敏感肌の人の中には、肌ストレスによってまつげが乾燥する場合もあるようです。
また春に比べて秋は、花粉症などのアレルギーを発症する人は少ないですが、夏に受けた紫外線ダメージがまつげに蓄積されている可能性もあるので油断はできません。そのため、過ごしやすい季節である秋も、まつげが乾燥する可能性があるといえます。
冬の大敵は空気の乾燥!
冬は、空気が乾燥する季節。 空気が乾燥すると、キューティクルがダメージを受けやすくなります。 キューティクルが傷付くと、まつげが乾燥するのは前述のとおり。また冬の強い北風もまつげには良くありません。強い風がまつげに吹き付けることにより、まつげ同士が擦れ合って、さらにキューティクルにダメージを与えてしまうのです。
さらに、冬はエアコン暖房による乾燥にも気を付けなければなりません。ちなみに、エアコン暖房で空気が乾燥するのは、“空気中に含まれる水分が減ってしまうから”と思っている人も多いのではないでしょうか。
引用元:ダイキン 困りごとラボ
実は『DAIKIN(ダイキン)』によると、室内の温度が上がると、湿度(相対湿度)が下ってしまうために乾燥するのだそう。少し難しく感じますが、空気が貯えられる水分の量は、空気の温度によって異なり、温度が高いほど多くの水分を含むことができるそうです。エアコン暖房を使うと、空気中の水分は増えずに、温度だけが上がるため、湿度(相対湿度)が低下して乾燥をしてしまうというワケ。
冬は空気の乾燥だけでなく、エアコン暖房による室内の乾燥にも注意が必要です!
その他の要因でもまつげは乾燥する!
気候による影響だけでなく、日々のケアの中にもまつげを乾燥させる原因が潜んでいます。
例えば…
・熱すぎるお湯で洗顔をする
・ホットビューラーやまつげドライヤーを多用する
・まつげを濡れたまま放置する など
このような間違ったケアを続けることによって、まつげの乾燥をまねく可能性もあります。では、まつげが乾燥するとどのような影響があるのでしょうか?
まつげが乾燥…マツエクに与える影響は?
乾燥まつげがマツエクに与える影響を考える前に、まずは乾燥したまつげにどのような変化が起きているのかを解説しましょう。
キューティクルがダメージを受けると乾燥する
ここで、キューティクルについておさらいしてみましょう。ご存知のとおり、まつげは、内部は中心から外側に向かって、メデュラ→コルテックス→キューティクルの順に層が形成されています。それぞれの層の特徴は以下のとおりです。
- メデュラ(中心部):タンパク質と脂質から構成されるまつげの芯の部分。しなやかで柔らかい
- コルテックス(中間層):主成分は弾力性に富んだケラチンというパンタク質。通常5~10%の水分を含む。含まれる水分量によって、まつげ本体のしなやかさや柔らかさが左右される。
- キューティクル(一番外側):主成分はイオウ含有量の多いケラチン。ウロコ状の細胞がまつげの根元から毛先に向かって何層も重なり合った構造をしているのが特徴。コルテックスに蓄えられた栄養分や水分が失われることを防ぎ、まつげにツヤを与える。
健康なまつげの場合、まつげの表面を覆っているキューティクルが規則正しく整列し、ウロコのように重なり合っています。ところが、キューティクルの細胞は摩擦に弱く、もろいため、外部からの刺激により細胞がめくれ上がったり、剥がれてしまうことも…。すると、まつげの内部に蓄えられた栄養分や水分が失われ、まつげの乾燥に繋がってしまうのです。
またキューティクルは紫外線にも弱く、まつげに強い紫外線が当たると、キューティクル同士の結び付きが弱まり、めくれ上がったような状態になるそうです。すると、まつげ内部の組織がむき出しになり、乾燥やダメージが進んでしまうというワケ。
このようにキューティクルが破損し、乾燥したまつげにエクステを装着すると、一体どのような影響があるのでしょうか?
まつげの乾燥はマツエクの大敵!
マツエク用グルーの主成分であるシアノアクリレートは、空気中やまつげの表面に付着している水分と反応して硬化します。つまり、グルーが硬化するためには、まつげが適度な水分を含んでいる必要があります。ところが、まつげが乾燥していると、グルーの硬化がスムーズに進まず、エクステの接着やスライドが思うように行えない場合も…。
またまつげが乾燥していても、グルーが全く硬化しないというワケではないので、何の問題もなく仕上がったように見えることもあります。しかし…まつげが乾燥しているとグルーの硬化の進みが悪いため、エクステと自まつげとの接着が弱く、結果的にマツエクのモチがかなり悪くなってしまうケースもあるようです。
また乾燥によるダメージによって、ゴワつきやパサつきがあるまつげは、スライドしずらかったり、かき分けが上手くできなかったりと、施術自体に難しさを感じる場面もあるでしょう。
マツエクのモチをアップさせるため、マツエクの施術をスムーズに進めるためにも、まつげの乾燥を防ぐことは大変重要です!
【サロン・自宅別】まつげの乾燥対策とは?
最後に、乾燥したまつげをケアするための対策をまとめました。サロンでできる一時的な保湿・保水ケアの方法と、自宅でのセルフケアにおすすめのアイテムをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【サロン編】施術前の保湿・保水ケアで乾燥まつげを一時的にケア
施術直後はグルーが完全に効果していないため、サロンでできる乾燥まつげへのケアは施術前のみ。保水効果のあるアイシャンプーや保湿効果のあるトリートメントなどのオプションメニューをオーダーいただき、まつげを今以上乾燥させない、または一時的に水分量を高めるケアがおすすめです。以下にイチオシのアイシャンプーとトリートメントをピックアップしました。
【アイシャンプー】アイセラムシャンプー ベイビーバブル(LADYCOCO)
引用元:EYELASH GARAGE
「アイセラムシャンプー ベイビーバブル」は、“美容液で洗う”がコンセプトの、エクステユーザーのためのアイシャンプー。24種類もの保湿美容成分を配合しており、キューティクルの保護や乾燥を防ぐのに役立ちます。またラクジュアリーな香り付きなので、お客様からもリラックスできると好評です。
【トリートメント】アミノPro(ome)
引用元:EYELASH GARAGE
「アミノPro」は、まつげを乾燥などから守るプロテクトタイプのトリートメント。美容成分が傷んでいる部分に浸透・吸着し、まつげのダメージを内側から修復します。乾燥したまつげに、うるおい・弾力・やわらかさがプラスされると人気の逸品。ちなみに、1本の使用人数は約50名です。
【自宅編】ダメージ補修効果の高い美容液で乾燥まつげを根本ケア
サロンでは一時的なケアしかできないので、まつげの乾燥を根本的にケアするためには自宅で行う継続的なセルフケアが重要です。やはり、まつげの修復には美容液の使用が効果的!今回は、ダメージ補修効果の高い、市販のまつげ美容液をご紹介します。ぜひまつげが乾燥ぎみ、または乾燥まつげに悩んでいるお客様にご提案してみてくださいね。
【アンファー】スカルプDのまつ毛美容液 ピュアフリーアイラッシュセラム
引用元:EYELASH GARAGE
「スカルプDのまつ毛美容液 ピュアフリーアイラッシュセラム」は、一般ユーザーのみならず、アイリストにもファンの多い実力派のまつげ美容液。まつげにハリ・コシを与え、美しいまつげをキープしてくれる注目成分“ワイドラッシュ”を配合しています。
またふわふわのカールチップタイプで、マツエクにも引っかかりにくく、生え際から塗りやすいと好評です。
【CR-lab(シーアール・ラボ)】3Dアイラッシュセラム
引用元:Amazon
「3Dアイラッシュセラム」は、キャピキシルを5%配合したまつげ美容液。キャピシル公認マークもついており、安心・安全の日本製であることも人気の理由!その他にも、プラセンタやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分もたっぷり配合されています。まつげをしっかりと保湿してくれるおすすめの美容液です。
まとめ
まつげの乾燥は、空気の乾燥や紫外線などの気候によるものの他、日々の間違ったセフルケアが原因となる場合があります。乾燥したまつげは、マツエクの施術自体が困難になったり、マツエクのモチが悪くなったりとデメリットばかり…。そのためいち早く乾燥まつげから脱却するためにも、サロンや自宅での保水・保湿ケアを行うことが大切です。まつげの乾燥にお悩みのお客様に、ぜひアドバイスしてみてくださいね。200220Euk