厚生労働省認可済みまつげ美容液「グラッシュビスタ®」とは?効果効能・どこで買えるの?

この記事をシェアする
サムネイル

最近インスタなどのSNSでも目にする機会が増えつつある、グラッシュビスタ®をご存知ですか?グラッシュビスタ®とは、厚生労働省に認可済みのまつげ美容液のこと。まつげが濃く、太く、長くなるという効果が期待できる医薬品となっています。マツエクやつけまつげ、ビューラーなどの刺激によって薄くなってしまった人にも効果が期待できるかもしれません。グラッシュビスタ®についての基本知識を把握しておきましょう。

グラッシュビスタ®とは

グラッシュビスタ®について詳しくご紹介していきます。

グラッシュビスタ®っていったい何?

引用元:Glash Vista®

グラッシュビスタ®とは、アメリカでまつげ貧毛症に使用されている、上まつげの長さや太さ、濃さを改善する外用薬です。正式名称は「睫毛貧毛症治療薬グラッシュビスタ外用液」。グラッシュビスタ®の主要成分であるビマトプロストは、緑内障治療薬に使用されているもの。緑内障治療薬の副作用としてまつげが濃く太くなるというところに着目し、まつげ専用の薬として開発されました。日本では2014年3月に厚生労働省によって製造販売が承認、2014年9月から使用が認められています。

まつげ美容液やまつげ育毛剤との違いは?

「そもそも、市販されているまつげ美容液やまつげ育毛剤とどう違うの?」という声もあるでしょう。薬事法により、まつげケア用品は

治療目的で使用…医薬品

症状の予防のために使用…医薬部外品

上記と比べると効能や効果が緩和…化粧品

のどれかに分類されます。

医薬品とは治療を目的として作られている薬のこと。医師が処方する医療用医薬品に加え、ドラックストアなどで購入することもできる市販薬も含まれます。医薬品という分類になるのは、厚生労働省の承認・許可を得たもののみ。配合している有効成分の効果が厚生労働省から認められているものが、医薬品と名乗ることを許されています。

グラッシュビスタ®…医薬品

まつげ育毛剤…医薬部外品

まつげ美容液…化粧品

という分類になっており、グラッシュビスタ®は医師の処方が必要な医療用医薬品です。まつげの太さや長さを改善する医薬品として日本で認められているものは、グラッシュビスタ®のみ。国内で唯一の承認品として、まつげに悩む多くの人をサポートしています。

承認品であることにはこんなメリットが

医薬品として承認されているということは、グラッシュビスタ®を使用して発生した副作用などの健康被害は、

◆医薬品副作用被害救済制度

◆製造物責任法

などの対象となるということです。

国民生活センターによせられたまつげ美容液などによる健康被害には

◆角膜潰瘍を起こし、手術を要した

◆目の周りが腫れて皮膚科を受診

◆目のかゆみやまつげが抜けるなどの症状が現れた

などといった事例が寄せられています。

国内で製造販売承認が出ていない医薬品には適用されないため、副作用が発生した場合は自己責任。目の周りは皮膚が薄く、経皮吸収される率も高いと言われているため、安心安全には特に注意を払いたいところです。何もないのが1番ではありますが、万が一健康被害があった場合、国から何らかの救済給付を受けることができる、これは承認品であるグラッシュビスタ®の大きなメリットです。

まつげ美容液などによる危害報道などについてはこちらの記事が参考になります。

グラッシュビスタ®の効果・効能とは

グラッシュビスタ®の効果・効能を見ていきましょう。

グラッシュビスタ®の効果・効能は?

日本人の突発性まつげ貧毛症及びがん化学療法によるまつげ貧毛症患者を対象に行った臨床試験の結果、特発性睫毛貧毛症の患者さんで77.3%、がん化学療法による睫毛貧毛症による患者さんで88.9% がまつげの長さや濃さ、太さを改善したという結果になっています。4ヶ月間グラッシュビスタ®を使用した写真を見ていきましょう。

<効果例>

引用元:Glash Vista®

写真を見ると、まつげが濃く長くなっているのが一目瞭然です。もちろん個人差はありますが、一般的には使い始めて4週間ほどで効果を実感、4ヶ月使い続けることで、まつげが過去最大になるそう。自まつげ本来の美しさを強化することができるため、ナチュラルかつ印象的な目元を叶えることができます。

グラッシュビスタ®が処方されるのはどんな人?

グラッシュビスタ®が処方される対象は、睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)と診断される患者さん。まつげ貧毛症と称されることもあります。睫毛貧毛症とはその言葉の通り、まつげが不足している状態です。まつげの不足は見た目の良しあしだけにとどまらず、異物の侵入を防ぐという役割が果たせないという側面があります。目を守る機能が低下している状態であるため、何らかの対策をする必要があるのです。

まつげ貧毛症の原因は様々ですが、

<先天的なもの>

生まれつきまつげが薄い

<後天的なもの>

アイメイクに含まれる化学物質によるダメージ

ビューラーやエクステなどの負荷によるダメージ

クレンジングや洗顔など、スキンケアによるダメージ

アトピー性皮膚炎や乾燥などによる皮膚疾患のダメージ

加齢によるダメージ

一部の抗がん剤など薬による副作用

といった事由が挙げられます。

グラッシュビスタ®が有効なのは、発毛可能な毛包がある場合。毛包がない場合にはグラッシュビスタ®では効果が期待できないため、植毛などの手段を考えることとなります。マツエクやつけまつげ、マスカラなどの刺激によってまつげが薄くなってしまった人にも有効なので、まつげの薄さに悩んでいるお客様がいるなら、グラッシュビスタ®について教えてあげるのもいいかもしれません。

グラッシュビスタ®の使い方は?

グラッシュビスタ®は、毎日1回寝る前に上まつげのつけ根に添布して使います。ここで注意するのは、皮膚につかないようにすること。皮膚につくと色素沈着するという副作用があるため、皮膚につかないよう専用のアプリケーターという綿棒のようなツールを使います。皮膚についた場合はすぐにふき取るようにしましょう。アプリケーターは使い捨て。1回の使用で破棄し、毎回取り換える必要があります。

グラッシュビスタ®はどこで買えるの?

最後にグラッシュビスタ®が購入できる場所について確認していきましょう。

グラッシュビスタ®が購入できるのは

医薬品であるグラッシュビスタ®を購入することができるのは、医療機関です。美容皮膚科で取り扱っていることが多いよう。そのほかにも、一部の眼科や皮膚科、内科、美容整形外科でも取り扱いがあります。すべての医療機関で取り扱っているわけではないため、事前にグラッシュビスタ®を取り扱っているかどうかを確認してから受診するのがいいでしょう。xまた、最近では個人輸入などで安く購入できるサイトなどもあるようですが、非正規ルートでの購入は副作用が起こった際の救済給付の対象にはなりません。大事な目元を守るためにも、必ず医師の処方の元使用するようにしてください。

グラッシュビスタ®は医療保険適用外

グラッシュビスタ®は、医療保険の適用外医薬品となっています。病気が原因で睫毛貧毛症になった場合は健康保険が適用となりますが、美容目的でグラッシュビスタ®を購入したい場合は全額負担。医療機関ごとに価格設定ができるため、値段は一律ではありません。目安としては2ヶ月分で20,000~35,000円程度となっており、治療の内容によっては高額になることもあります。

まとめ

グラッシュビスタ®は、厚生労働省に認可されたまつげ専用の医薬品です。グラッシュビスタ®はもちろんサロンでの取り扱いはできませんが、まつげ美容液を販売しているサロンも多いため、知識として理解しておくといいでしょう。まつげの薄さに本格的に悩むお客様への話題のひとつとして取り上げることができるかもしれませんね。200313Ess

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

 

この記事をシェアする