ここまで来たら付け替え!リペア時に付け直すべきエクステの見極め法

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「この毛は付け直すべき?」リペアに来られたお客様の目元を覗くと、付け直すべきか悩む状態のエクステも多いですよね。今回は、リペアのタイミングで悩む、付け替えるべき毛の選定について解説します。

写真で解説!リペアすべき毛とは、どんな状態?

リペアをするべき毛とは、どのような状態にあるのでしょうか。まずは下の画像をご覧ください。写真で解説!リペアすべき毛とは、どんな状態?ツイザーが挟もうとしている1本こそ、リペアを必要としている毛です。注目すべきポイントは3つ。
1つ目は、根元が剥がれかけていること。
よく見てみると、エクステの根元が自まつげから少し浮いていますよね。まつげの根元はクレンジング時や洗顔時に摩擦を受けやすい場所です。リペアのタイミングが近づくと、よく見られる現象のひとつ。施術時にしっかりと接着できていればリペアの時期になっても根本浮きを防げるのですが、適切な施術ができていない場合、次第に自まつげからエクステが浮いていってしまうのです。
根元が浮いたマツエクをそのままにしておくと、浮いた根元が何かに引っかかって自まつげごと抜けるかもしれません。また、目元がチクチクして不快な思いをしたり、マツエクの向きが変わってしまい、誤って目に入ることも。必ずオフして、きれいに付け直しましょう。
また、リペアの施術時には、根元浮きが起きにくいような施術を行いたいですね。施術技術の高いアイリストの場合、根元浮きの現象は少なめ。きちんと根元まで装着できていているためです。反対に、技術が足りていないアイリストの場合、エクステの中央部分を自まつげに装着してしまいがち。すると、次第に根元が浮いてきてしまうのです。根元までしっかりと接着し、かつ適切な装着幅も確保しておくことが大切です。3週間以上経過した後も目元がチクチクせず、マツエクの向きもキレイな状態を維持しやすくなりますよ。

2つ目は、毛の向きがバラついていること。
リペアのタイミングが近づくにつれて、マツエクの毛流れがバラつきやすくなります。最初はきれいな放射状を描いていたはずなのに、気が付いたらバサバサとした目元に。もし上手くボリュームを維持できていたとしても、決してマツエクならではの華やかな見た目とは言えないでしょう。問題は見た目だけではありません。
マツエクのバラついた向きによっては、目に刺さる危険性があります。大切な目に傷が入る前に、きちんとリペアしておきたいですね。
また、人によってそのバラつき加減には差があります。同じように施術しても、きれいな状態を維持できる人もいれば、すぐにバラバラと乱れてしまう人もいるでしょう。その差は生活習慣にありそうです。
・うつぶせで寝る
・アレルギーや癖などで、頻繁に目を触る
・毎日の洗顔やクレンジングなどで目をこする
以上のような原因が考えられます。マツエクをキレイに維持できるよう、寝るときの姿勢や「摩擦に弱い」というマツエクの特性、適切な洗顔方法について、お客様に必ず説明しておきましょう。また、スクリューブラシで毎日優しくブラッシングするだけでバラつきが抑えられることも、ぜひお伝えしたいですね。

そして最後のポイントは、根元が伸びていること
他の毛と比較してみてください。1本だけ、根元が長く伸びていますよね。このままだと、1本だけ飛び出ているように見えて不自然です。見た目のバランスを取るためにも、一度オフして周りの毛と長さを揃えましょう。
また、1本だけ長さが違うと、お客様も気になってつい触ってしまいがち。そのときの摩擦で、他の毛までダメージを受けてしまいます。違和感の残らないデザインに仕上げましょう。まさにみなさんの腕の見せ所です!

付け直しの際の注意点

次に、付け直す際の注意点について勉強していきましょう。
頭に入れておきたい注意点は、主に3点。
1つ目は、きちんとリムーバーを使用すること
中には、ツイザーで簡単に取れそうな毛もありますよね。マツエクの根元が浮き、中央に少し残ったグルーで自まつげとつながっているような毛の場合、ツイザーではがすこともできるでしょう。しかし、無理やり引っ張る方法はNG。お客様の自まつげにも力が加わるため、強い痛みを感じます。また、大切な自まつげが折れたり、傷むこともあるでしょう。
きちんとリムーバーを使用して、オフ。その後、丁寧に付け替えることが大切です。

2つ目は、残っている毛とのバランスを考えること
リペアの場合、付け替えない毛と上手くバランスが取れるかどうかによって、仕上がりの印象が変わります。施術中にもこまめにブラッシングし、仕上がりのバランスを確認しながら進めていきましょう。

3つ目は、抜け方に合った施術を行うこと。
全体的に量が少なくなっているときもあれば、「目尻だけ」や「目頭だけ」など部分的に抜け落ちている場合もありますよね。
全体的にバランスよく量が減っている場合には、リペアでもバランスよくマツエクを付け足すと良いでしょう。
反対に部分的に抜けているお客様には、その抜けた部分を埋める感覚で、重点的に付け足していきます。たとえば、目尻ばかり抜け落ちているなら目尻中心に施術を行う形です。しかし、このとき量を確保できていた他の部分も、次のリペアでは多くが抜け落ちてしまうでしょう。お客様には
「今回は目尻の抜けた量が多かったため、目尻中心に付け足しています。ただ、今は残っている中央のマツエクもしばらくすると抜けてくるはずです。次回のリペアでは、その部分を重点的に施術させていただきますね」
と声をかけておくと、安心してもらえるのではないでしょうか。

時にはオールオフも

バラついている量が少なかったり、根元がはがれかけている毛の本数が少なければ、1本オフで進めていけるでしょう。しかし、根元のバラつきがひどい場合や、全体的に根元がはがれている状態であれば、思い切ってオールオフした方が良さそうです。
しかし、オールオフは全体にリムーバーを使用するため、使用する製品によっては、自まつげに大きな負担がかかります。あまり頻繁には行わない方が良いでしょう。そのためにも、施術時には根元までしっかりと装着。リペアでは可能な限り1本オフで対応できるようにしておきたいですね。
オールオフを行う頻度の目安は、3ヶ月に一度。まったくオールオフをしないことも実はNGで、目元の汚れを落とすためにも、毛周期を考慮した3ヶ月に一度をおすすめします。
また、お客様にリペアのタイミングをお伝えすることも大切。リペアを意識し始めるタイミングは人それぞれで
「少しでもバラつく状態がイヤなので、2週間ごとにリペアをお願いします」
というお客様から
「特に気にならなかったので来ませんでした」
と、ほぼマツエクが残っていない状態のお客様までさまざまです。主に、「気になり始めたタイミングでリペアを予約しよう」と思うお客様が多い印象ですが、バランスが崩れる前にリペアすることで、よりきれいな仕上がりに近づけます。体感よりも早めに来ていただくことが大切です。しかし、お客様自身でそのリペアのタイミングを見極めることは難しいでしょう。そこで私たちの出番です。お客様の毛周期やマツエクの状態を見極められているアイリストだからこそ、的確なリペアのタイミングをお伝えできるのです。目安となる時期をお伝えしておき、一番良い時期にリペアに来てもらいましょう。
バランスの崩れた毛が少なければ少ないほど、施術時間は短く済みますし、付けたての仕上がりを再現しやすくなります。適切な時期に行うリペアは、アイリストにとってもお客様にとっても負担が少ないのです。

まとめ

実は難しい、「付け替えが必要な毛の見極め方」について勉強してみました。オフする必要がある毛にもかかわらず、見逃してしまうとお客様の期待を裏切ることとなるでしょう。「リペアに行けば目のチクチク感が軽減されたり、全体のバランスが整うはずなのに、何も変わらなかった」なんてガッカリさせたくないですよね。マツエクをきれいに維持するために欠かせないリペア。適切なタイミングで丁寧な施術を行うことで、マツエクの良さをより強く体感してもらえるはずです!

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