モチの良いエクステって?長さやカール、太さとの関係性を学ぼう

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マツエクのモチは平均で3~4週間と言われますが、個人差が大きいもの。装着時のエクステの種類や付け方、お客様の日頃のケアなど、マツエクのモチに影響する要素はいくつもありますが、「マツエクのモチを良くしたい」というお客様の要望にお応えするには、長さやカール、太さとの関係性を知っておく必要があります。“モチの良いエクステ”を叶えるためにアイリストとして知っておきたい知識を学んでいきましょう。

マツエクのモチと長さの関係

エクステは長いものほど取れやすくなります。その理由は、接着面以外の部分が長ければ長いほど、自まつげと剥離する力が加わるから。モチを重視するなら、自まつげとの長さに大きな差のあるエクステは避けたほうが良いでしょう。

エクステの長さの種類は、1ミリ単位で6~15ミリ。もちろんサロンごとに取り扱いの幅はことなりますが、主要サイズである8~12ミリはどのサロンでも基本的に扱われています。

出典:HOT PEPPER Beauty magazine

日本人の平均的な自まつげの長さ(約6.8ミリ)を考えると、モチの良いエクステの長さは9~11ミリ程度と言われています。ここで注目したいのが、自まつげよりプラス2~4ミリに留めるということ。お客様の自まつげの長さをしっかり把握したうえで、どの程度長さを出したいかの要望と合わせて適切な長さのエクステを選定しましょう。ナチュラルな仕上がりが好みなら自まつげプラス1~2ミリ、華やかな仕上がりが好みならそれ以上の長さが目安になります。

マツエクのモチとカールの関係

モチの良いエクステの条件には、接着面をじゅうぶんに取れていることがあります。エクステのカールにはいくつも種類がありますが、基本的にはカールの強いものほど接着面が短くなり、取れやすくなってしまいます。

エクステのカールのおさらいを兼ねて、それぞれの特徴を見てみましょう。

出典:@mai.takesue_trumpcosmeさん

【Jカール】

最もゆるやかなカール。伏し目にするとまつげの美しさが際立つ、チュラルなアイデザインを好むお客様向けのカールです。接着面が確保しやすく、モチの良さが期待できます。

【Cカール】

Jカールに次いでカールがゆるやかなエクステ。カールが強すぎないキュートな目元を好むお客様におすすめです。お客様の自まつげが下がり気味の場合、接着面が確保しづらい傾向にあります。

【CCカール】

Cカールよりもカールが強め。ビューラーで自まつげをしっかり上げたような、パッチリとした目元を好むお客様におすすめです。Cカールと同じく、お客様の自まつげが下がり気味の場合、接着面が確保しづらい傾向にあります。

【Lカール】

別名「釣り針」と呼ばれるカール。アルファベットの“L”のような形状で、ビューラーで自まつげを立ち上げたような仕上がりになります。エクステの根元の直線ラインが長いため、接着面が確保しやすいところが特徴。エクステをしっかり装着できるぶん、モチの良さも期待できます。まぶたが厚い人、自まつげが短い人、自まつげが下がっている人に特におすすめのカールです。

カールがゆるやかなエクステのほうが接着面を取りやすくなりますが、Lカールのように“エクステの根元の直線ラインが長い”という特徴を持つカールも。「モチの良さも大切だけど、パッチリした目元に仕上げたい」そんなお客様へはLカールを提案するのもひとつの方法です。モチのアップには接着面を長く取れるカールを選ぶようにしましょう。

カールの種類や選定のコツ、使い分けについてはこちらの記事も参考になります。

カールの強いエクステを使う場合は、きちんと接着面を確保できているかどうかがモチに影響します。OK例とNG例の画像を見比べてみましょう。

<OK例>

自まつげに沿ってしっかりと接着幅をとりつつ、毛先は綺麗に上を向いた状態。

<NG例>その1

根元は接着しているものの、かなり手前からエクステが浮いた状態。自まつげの根元部分のわずかな長さしか接着面がないため、モチはいまいちに。

<NG例その2>

エクステと自まつげの間に空洞が空いている状態。こちらもモチがいまいちになってしまう例なので、一方向だけでなく複数の方向からチェックして空洞のない状態を目指しましょう。

カールの強いエクステを使う場合は、上向きに浮きやすくなる上付けはおすすめしません、下付けや横付け、絡め付けなど、自まつげのカーブを見極めながら接着面をじゅうぶんに確保できる装着方法を選ぶと良いでしょう。

接着面確保のコツについては、こちらの記事も参考になります。

マツエクのモチと太さの関係

アイリストの世界でモチが良いとされるのは、自まつげと同じくらいの太さのエクステです。これは基本的な考え方で、自まつげとエクステの太さに大きな差があると自まつげへの負担が増えるじゅうぶんな接着面を取れなくなる、などの理由があります。
モチの良さにはアイリストの施術スキルも影響しますが、もし適切な太さのエクステを使ってもモチがイマイチな場合、以下の原因を疑ってみましょう。

適切なグルー量になっているか

施術時は、エクステの太さに合わせてグルードームから取るグルーの量を変える必要があります。特に、太さの異なるエクステをミックスして装着する施術においては、エクステごとに適切なグルー量を見極めなければいけません。グルー量が多すぎると硬化に時間がかかり、少なすぎると固定力に欠けてしまうため、エクステのモチにはグルー量の使い分けが大切です。

グルー量の見極めについては、こちらの記事を参考にしてみましょう。

グルー量の違いに合わせた接着方法ができているか

エクステの太さに合わせてグルー量を見極めることと同じく、接着方法も大切なポイントです。グルー量が変わるとそのぶん硬化速度も変わり、合わせて施術ペースも変える必要があります。グルーの初期硬化速度は2~3秒。グルーの量を少なくする場合は、これよりも速く硬化が始まることをふまえて装着スピードを速めましょう。

グルーの硬化時間については、こちらの記事も参考になります。

施術方法に問題がある場合はこれら2つの方法で多少は改善できますが、お客様の自まつげの健康状態など他にも考えられる原因はあります。お客様の自まつげの状態をチェックしてその都度原因を探ることも忘れないようにしましょう。

まとめ

モチの良さを重視するなら、自まつげに近い長さ、太さ、カールのエクステを選ぶべきです。しかし、「下がり気味の自まつげをぐっと持ち上げたい」「ボリュームアップさせたい」などお客様ひとりひとりによって要望は異なるもの。基本的な考え方として“自まつげに近いこと”を意識しつつ、今回学んだ内容も取り入れてお客様に満足してもらえる仕上がりを目指しましょう。201113Ehn

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