マツエクで美しい束感を作るには?デザイン実例と作り方の4ステップをチェック!

マツエクなどのアイメニューで人気の束感仕上げ。韓国アイドルのように華やかでぱっちりとした印象の目元を叶えてくれることから、近年話題を集めています。すでに束感仕上げを行っているサロンも多いとは思いますが、美しく見せるには「基本となるデザイン」を押さえておくことが重要です。そこで今回は、マツエクの5つの基本的なデザインについておさらいするとともに、束感の作り方やデザイン実例をご紹介します。お客様の目元に合わせた束感を作ることで他店との差別化を図りたい方は、ぜひお役立てください。
マツエクは束感の有無で印象が大きく変わる!
束感の有無は、アイデザインにおいて仕上がりの印象を大きく左右する要素です。装着するエクステの本数が同じでも、束感を作ったほうが目力はアップ。ボリューム感のあるくっきりとした目元を叶えてくれます。
束感あり・なしの違い
上記の写真は、同じマツエクデザインで束感「あり」と「なし」を比べたものです。並べてみると、仕上がりの違いが一目瞭然。エクステが束になることで1本1本が濃く太くなり、まつげの存在感がアップしています。
目元がより華やかになる束感デザインは、毎日のメイクにはもちろん、デートや大事なイベントのときにもぴったり。遠くからでもぱっちりとして見え、印象的な目元になります。
マツエクの束感デザインをおすすめしたい人は?
マツエクの束感デザインは、まぶたの重みや形に関係なく、どんな目元にも合わせやすいデザインです。しかしお客様の中には「自分に合うかどうか分からない」「そもそもオーダーの仕方が分からない」とお悩みの方がいるかもしれません。プロのアイデザイナーとしては、オーダーされるままにデザインを施すのではなく、一歩踏み込んで提案することが大切。お客様の満足度を高めるためにも、以下のような希望がある方には束感デザインをおすすめしてみましょう。
- お人形のようなぱっちりとした目元にしたい
- ボリュームを出したいけど、自まつげが少ない
- 韓国アイドル風のメイクが好き
サロンで束感仕上げをすれば、コーティング剤を購入してもらうきっかけになることも。お客様の満足度を高めつつ、売上アップにもつなげられます。
束感デザインの作り方4ステップ
マツエクで美しい束感を作るための基本的な手順は以下の4つです。
それぞれの工程を詳しく解説します。
ステップ①:エクステ全体にコーティング剤を塗る
マツエクの装着が終わったら、コーティング剤をエクステ全体に塗ります。根元から毛先まで、ブラシを回転させながら塗布するのがポイント◎エクステ1本1本にコーティング剤がつくよう意識しましょう。
ステップ②:ブラシを縦にして、毛先にたっぷりと塗る
次のステップでは、毛先を中心にコーティング剤をたっぷりと塗布。ブラシを縦に持ったまま左右に動かし、コーティング剤をエクステにしっかりとなじませます。このとき、大まかに毛束を分けておくと以降の工程がスムーズです。
ステップ③:ツイザーを使ってエクステ数本を束にまとめる
コーティング剤の塗布が終わったら、エクステを数本ずつ束にまとめていきます。ツイザーで隣同士のエクステを軽くつまみ、根元から毛先までがしっかりとくっつくように束を作っていきましょう。根元からツイザーを入れて、毛先に向かってすべらせていくと簡単!束と束の間にV字を描くようなイメージで行います。
マツエクで束感を作るときに「何本をまとめたら良いのだろう?」と悩んだときは、最終的に10束前後に仕上がるよう意識してみましょう。もちろんお客様の目幅によってベストな束の数は変わるため一概にはいえませんが、束の数が少ないほどボリュームが出て華やかな目元に。ナチュラルな華やかさを演出するなら、束の数が多すぎず少なすぎないちょうど良い塩梅を見つけるのがコツです。
ステップ④:束感やマツエクの向きを微調節する
最後に、マツエクのデザインに合わせて微調節したら完成です。美しい束感の出し方は、バランスを見ながらエクステ全体が扇型に広がるようなイメージで整えること。毛流れがきれいに見え、印象的な目元に仕上がります。
「束感」と「ワンホン」の違いって?
出典:@twinkmiru.eyeさん
トレンドデザインとして人気のワンホンマツエクは、長短のエクステを交互に配置してツノを作るデザインのこと。間に短いエクステを配置することで束感がより強調され、メリハリのある目元に仕上がります。
束感とワンホンの最大の違いは「長短があるか」ということです。似たようなイメージのため、お客様の中にはデザインの違いを知らない方もいるかもしれません。韓国風といわれる「束感デザイン」と、中国風といわれる「ワンホンデザイン」。それぞれの良さをしっかりと説明して、希望にあったデザインを提案しましょう。
▼ワンホンマツエクのデザインについては、こちらをチェック!
美しい束感を出すには基本デザインが重要!
束感デザインはマツエクを装着してから束を作っていくため、基本デザインが重要になります。美しい束感を演出するには、長さや太さ、カールを含めてデザインを決めていくことが大切です。ここでは5つの基本デザインのおさらいと束感仕上げの実例をご紹介しましょう。
基本デザイン①:ナチュラル
ナチュラルデザインの場合、自まつげより少し長いエクステを選び、目頭から目尻まですべて同じ長さのエクステを装着します。たとえば自まつげが7mm程度のお客様であれば、9mm程度のエクステを目頭から目尻にかけて均等に装着していくイメージです。そうすることで特定の箇所を強調せず、自まつげの量が増えただけのような自然な仕上がりに。ナチュラルデザインで束感を作ると、やりすぎ感のない大人っぽい印象を与えます。
基本デザイン②:キュート
キュートデザインとは、黒目の上部に長さのあるエクステを装着し、縦幅を強調したデザインのこと。目全体が丸く印象付けられるため、かわいらしい目元を演出できます。キュートデザインに束感を施せば、さらに丸みが強調。よりぱっちりとした印象になります。
基本デザイン③:キュート&セクシーデザイン
キュート&セクシーは、黒目の上から目尻にかけて長さを出したデザインのこと。目の縦幅はもちろん横幅も強調できるため、目全体を大きく見せたいお客様や目の距離が近いことに悩まれているお客様に適しています。
装着の仕方はさまざまですが、目尻の長さを出しすぎると切れ長の印象が強くなることも。束感を施すことできつい印象になってしまうときは、中央を長くしたり目尻を下げてたれ目のようにしたりすることで、柔らかく優しい雰囲気を演出できます。
基本デザイン④:セクシーデザイン
目尻に長めのエクステを装着することで、目の横幅を強調したセクシーデザイン。黒目の外側から少しずつボリュームを出していく付け方が特徴です。
キュート&セクシーとの違いは、ボリュームを出し始める位置にあります。横幅だけでなく縦幅も強調するキュート&セクシーは黒目の上からボリュームを出し始めますが、セクシーデザインは横幅と目尻が主役!目尻にボリュームを出すことで、より大人っぽくクールな印象に仕上がります。普段のメイクでアイラインを跳ね上げるというお客様には、束感仕上げとの相性が抜群です。
基本デザイン⑤:たれ目
長さでデザインを変えるセクシーデザインとは異なり、たれ目デザインの場合はカールも工夫しながら目元の印象を調整します。たとえば、目頭から黒目の外側まではCカール、目尻部分にはゆるめのJカールを取り入れるという具合です。あえて目尻部分だけカールを緩めることで、たれ目のような目元に仕上げていきます。たれ目デザインで美しい束感を作るには、異なるカールを束にしないことがポイント。ツイザーでの微調節が重要になります。
【本数別】フラットラッシュで束感を出したデザインの実例3選
ここからは、本数別の束感デザインをご紹介します。
デザイン例①:100本×キュート
出典:@kotonn__eさん
丸みのあるキュートデザインで、フラットラッシュを100本装着。装着本数が少ない分1束1束の濃さも強調されすぎず、大人かわいい仕上がりになっています。
デザイン例②:120本×たれ目
こちらは全体的にDカールを使い、目尻だけCカールに落としたたれ目のデザインです。120本装着して9つの束にしています。束感を出すことで、目尻だけゆるやかになっているデザインを強調。印象的な目元に仕上げています。
デザイン例③:140本×セクシー
出典:@maika_eyeさん
こちらは目尻だけ長さを出したセクシーデザインで、140本装着した実例です。先ほどご紹介した100本、120本と同じ9つという束数で仕上げていますが、1つ1つの束が太いためまつげの存在感がアップ。目の横幅も大きく見え、華やかでインパクトのある目元を演出しています。
マツエクで束感を作るためのコーティング剤おすすめ3選
お客様の中には、サロンで作った束感がずっと維持されるものだと思っている方がいるかもしれませんが、施術後の美しい束感を再現してもらうにはコーティング剤の使用が必須!ここでは、マツエクにおすすめのコーティング剤を4つご紹介します。お客様が「せっかくの束感が取れた」と残念な気持ちを抱くことがないよう、ホームケアアイテムとしておすすめしてみてください。
【Odette】フェニックスアイ カールアップコーティング
加水分解シルクや加水分解コラーゲンなどのトリートメント成分を配合したコーティング剤。グルーとの接着部分を保護することでマツエクのモチを高める他、まつげのバラつきを抑えて美しい仕上がりをキープします。また、目元に沿わせやすいようブラシがカーブしており、使いやすさも抜群。施術品としてはもちろん、店販品としてもおすすめしやすいアイテムです。
【eye Boutique】LASH&BROWマスカラ
粘度のあるとろとろのテクスチャーでエクステ1本1本に密着。マツエクだけでなくラッシュリフトを施したまつげに束感を作りたい場面でも重宝します。また、コーティング剤以外にクリアマスカラ、マスカラ下地としての利用も可能。眉毛にも塗布できるため汎用性が高く、使い勝手の良さが支持されています。簡単に束感が作れるため、ホームケアにもぴったりです。
【セザンヌ】クリア マスカラR
出典:Amazon
「マツエクの束感を維持したいけれど、値段が気になる…」そんなお客様におすすめのコーティング剤がこちら。メイクアップ商品を数多く取り扱うセザンヌから販売されている透明マスカラです。ワンコイン以下で手軽に購入でき、コスパは抜群。それでいて、まつげの保護や保湿が期待できる成分が配合されています。市販品でコーティング剤をお探しのお客様に提案してみましょう。
まとめ
目元がぱっちりした印象になり、近くで見ても遠くから見ても美しいマツエクの束感デザイン。きれいな扇形の束感に仕上げるには、基本のデザインを押さえておくことがポイントです。お客様との会話からどのようなアイデザインをイメージされているのかを汲み取りながら、印象的な目元を演出する1つの方法として、基本デザインとともに束感仕上げを提案してみましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年3月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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