少ない本数でもバランス次第で美しく!マツエクの本数がイメージに与える影響とは
マツエクは装着する本数によって、仕上がりの印象が大きく変わります。ナチュラルな仕上がりを望むお客様の場合は、少ない本数でもバランスに気をつけることで、美しい目元を演出できることも。今回は、お客様のイメージに合わせた本数のご提案ができるよう、本数別のデザイン例をまとめました。カウンセリングの時には、ぜひ参考にしてみてください!
マツエクの本数が印象に与える影響
マツエクの本数は、仕上がりの印象を大きく左右する重要な要素。本数次第で、ナチュラルな印象になることもあれば、華やかな印象になることもあります。ただし、いくらお客様が望まれたとしても、多ければ多いほどいいというわけではないですよね。どの本数であっても、バランスよく仕上げることが大切です。
今回は、適切な本数を決めるために、カウンセリング時に聞いておきたいポイントについてまとめてみました。若手アイリストのみなさんは、「どのくらいの本数にしてあげたらいいんだろう…」と判断に悩むときもあるはず。ぜひ、以下のようなポイントに沿って、お客様のイメージに合った本数を決めてあげましょう。
本数を決めるためのカウンセリングポイント
どんなイメージを目指すのか
これは、本数を決める上では大前提ですよね。自まつげに近いような自然な仕上がりを目指すのか、華やかでボリュームある目元に見せたいかどうかによって、本数も変わってきます。自然に見せたいのであれば、80本程度が理想。一方、華やかに見せたいのであれば、少なくとも 120本は必要となるでしょう。リピーターのお客様であれば、過去の本数を参考に決めることになるとは思いますが、ご新規様の場合はこの本数を目安にしてみましょう。
目の幅の長さ
同じ本数であっても、目幅が狭い方と広い方では見え方が全く異なります。目幅が狭い方の場合は、まつげ同士がギュッと詰まったようになるため、少ない本数でもボリュームが出やすくなるでしょう。一方、目幅が広い方の場合は、多くつけているつもりであっても、スカスカと隙間が空いたように見えてしまうこともあります。本数を決める際には、お客様の求めるイメージだけを考えて判断してはいけません。目幅も見なくてはいけないということを覚えておくようにしましょう。
自まつげの健康毛の量
みなさんご存知の通り、マツエクの本数と自まつげの健康毛の量は切っても切り離せない問題。いくら本数を増やしたくても、装着できる健康毛がなければこれ以上増やすことはできません。「ボリュームは欲しいけれど、本数は増やせない…」という時は、ボリュームラッシュをつけたり、太いエクステをミックスさせたり、別の方法で対応することもあるでしょう。いずれ にしても、お客様の自まつげに負担をかけないようなデザインにすることが大切です。
▼ボリュームを出したいときの装着方法については、こちらもチェック!
目力を出したいかどうか(特に、淡色系のカラーエクステをつける場合)
カラーエクステで、全体的に淡色系カラーを多くつける場合、どうしても目力が弱くなってしまいます。そのため、「目力をもう少し出したい!」と望まれたときは、ブラックやブラウンなどの濃色系を追加してアイライン効果を出すことになるでしょう。ただし、これは本数を増やせるほどの自まつげが残っている場合に限ってできること。「目力を出したいのに、濃色カラーをこれ以上足せない…!」ということにならないよう、カウンセリング時に濃色と淡色の本数 バランスをしっかりとお客様と決めておく必要がありますね。
ナチュラルな本数とカールの関係
ナチュラル派のお客様におすすめしたい、少ない本数のデザイン。この場合は、自まつげ一本一本が見えやすくなることで、隙間が目立ってしまうというデメリットがあります。そのため、不自然に隙間が空いてしまわないように、バランス良く装着していくことがポイントです。
こちらの写真を例に解説しましょう。実際にCカールを80本で装着したときのものです。
こちらの例では、バランス良く装着してあるため不自然な感じはないですが、本数が少ないため、エクステ一本一本がしっかりと見えますよね。少しでも偏りがあると不自然に見えてしまうため、よりハイレベルで丁寧な装着が求められます。
隙間を見えにくくするためには、カールの強さとのバランスも重要。仮に、カールが強すぎると、まつげの間隔が見えやすくなるため、スカスカに見えてしまうことも…。ナチュラルな目元に見せるためにも、カールは強すぎないものを選ぶといいですね。
とはいえ、お客様の自まつげが下がり気味のときは、カールが強めでもそこまで角度がつかないこともあるため、最適なカールの強さについては一概には言えません。いずれにしてもマツエクが不自然に目立つことのないよう調整していくことが大切といえますね。
華やかな本数とカールの関係
華やかな目元にしたいときは、本数を増やすという方法が一般的ですよね。ただし、本数を増やすときは、自まつげに対する負担が大きくならないようにすることが重要です。いくらボリュームを出したいからといって、「健康毛のみを選定して装着する」という基本を崩すわけにはいきません。お客様の自まつげの状態に合わせて、ボリュームアップしていくことになります。
実際に、本数を増やしたときの写真を見てみましょう。こちらの写真は、実際にCCカールを120本装着した例になります。いかがでしょうか?先ほどの80本の写真と比較すると、引き込まれるような華やかな目元になったように感じられますね。アイライン効果も強まり、目がはっきりと大きくなったように見えます。
本数を増やしてもボリュームが足りないというときは、カールを工夫するという方法もあります。まつげがクルンと上がったお人形のような目元は、マツエクをする女性の中では定番人気のデザイン。カールを強めのものにして「ぱっちり感」を強調してあげましょう。
ただ、下向きに生えることが多いとされる日本人のまつげでは、カールが強めでも思ったより角度が上がりきらないこともあります。アイリストとしては、下向きまつげでもしっかりとカールを見せられる施術に慣れておく必要があるでしょう。
▼自まつげの角度とカール選定については、こちらの記事もチェック!
まとめ
今回は、カウンセリングのときに悩むことも多い「本数の違いによる仕上がりイメージ」について、写真とともに解説しました。「お客様の目元の特徴×本数」によって、どのような仕上がりとなるかイメージできる力は、経験とともに自然と身についていくもの。しかし、新人の頃は、お客様の望まれるイメージに合った本数が、なかなか判断できないことも多いでしょう。最適な本数を判断できるスキルを身につけるためには、「ナチュラルに見せるなら80本…」というように知識として覚えるだけでなく、実際の仕上がりを目で見て覚えていくことが大切。また、お客様にも画像をお見せして、同様のご説明をしてみましょう。まさに、「百聞は一見にしかず」です。モデルさんとの練習や、今回の記事でご紹介した写真のように、さまざまな本数での施術に触れる機会を持つようにするといいですね。163Esa