その差って何!?同じまつげ美容液で効果がある人と無い人がいるのはなぜ?
サロンにお越しのお客様へ、店販 のまつげ美容液を提案した経験のあるかたは多いのではないでしょうか。商品をご購入いただいたお客様を再度担当したとき、「同じ美容液を使っているのに伸びかたが違うな」と感じたことはありませんか?同じ美容液を使ってもじゅうぶんな効果が発揮されるかたもいれば効果があまり感じられないかたもいて、お客様によっての差を感じることもあるのではないでしょうか。アイリストがよく感じているこの「差」は、いったいなぜ起きるのでしょうか。今回は3つのポイントから、その謎に迫ってみたいと思います。
使い方を確認しよう
「まつげ美容液なんてササっと塗るだけでしょ?」というお客様もいるかもしれません。しかし、アイリストにとっては、まつげ美容液の効果を最大に感じていただきたいというのが本音ではないでしょうか。まつげ美容液を使ってもなかなかまつげが伸びてこないというお客様には、一度どのようにまつげ美容液を使用しているのか確認してみましょう。
まつげをきれいにしてから使用しているか
まずお客様に確認したいのが、まつげ美容液を塗る前にまつげをきれいにしているかどうかということ。メイクをしたままはもちろんのこと、汚れが付着している状態でもまつげ美容液の効果は弱くなってしまいます。マスカラだけでなく、アイライナーやアイカラーなどのメイクもしっかりオフできているか確認が必要。化粧品には油分が含まれているため、メイクをしたままだとまつげ美容液の成分を弾くことになってしまいます。美容液の栄養吸収を阻害されるので、効果がじゅうぶんに得られないという結果につながってしまうのです。アイメイク専用のリムーバーやクレンジングで目元をきれいにしてから、まつげ美容液をつけるようにおすすめしましょう。
まつげの生え際に美容液を浸透させているか
まつげ美容液は、まつげを美しくするためのアイテムです。美容液にはまつげを育てるための栄養が凝縮されており、まつげが強く長く育つように開発されています。まつげ美容液の恩恵を受けるためには、まつげと生え際にしっかりと美容液を浸透させることが重要。まとめてバサっと塗ってしまうのではなく、一本ずつ根本からていねいに塗るのがコツです。
皮膚に負担をかけていないか
早く効果を得るために、まつげ美容液をたっぷりと塗るかたも少なくありません。しかしたっぷりと美容液を塗ることで、まつげの根本だけでなくまぶたにも美容液がついてしまう場合も。まつげのために開発されている美容液ですが、皮膚に直接付着してしまうことでかえって負担となるケースもあります。美容液が原因で目元の皮膚が荒れるとまつげの生育にも少なからず影響が出る場合も想定されるので、お客様の目元に注意しながら塗り方のヒアリングをしていきましょう。
塗る時間帯や頻度にもポイントが
ただ塗るだけでなく、「いつ塗るか」や「どれくらいの頻度で塗っているか」によっても効果の現れかたに変化があると言われています。まつげ美容液を塗る時間帯は、寝る前がおすすめ。メイクも完全にオフした状態になるため、油分に阻害される心配もありません。まつげ美容液を塗ったあとしっかりと乾燥させてから眠りにつくと、美容液が浸透しやすくなります 。商品によって1日1回の場合と、朝晩の1日2回塗布を推奨している場合がありますが、お客様がお使いのメーカーが指示している回数をお使いいただくようお伝えしましょう。塗る頻度については、毎日使うのがベスト。中には高いまつげ美容液を長くもたせようと週に2回しか塗らないというお客様もいらっしゃいますが、それではせっかく購入したまつげ美容液が台無しになってしまいます。毎日使うことで、まつげ美容液の成分が毛根に定着。まつげ自体にも栄養が行きわたるようになり、はりのあるまつげへと変貌と遂げていくのです。まつげにとってベストな塗りかたができているかどうかも、お客様に確認してみましょう。
まつげ美容液には、さまざまな特徴のあるものが販売されています。即効性のあるものは副作用が強くでる場合もあるので、お客様にも注意を促しておきましょう。
体調や自まつげの状態は?
体調との関係
まつげ美容液の効果は、お客様自身の体調や自まつげがどのような状態かによっても大きく変化します。自まつげに隙間が多い場合やたくさん抜け落ちている場合は、ストレスなどの体調不良が原因となっているケースも。しっかりケアをされているお客様でも、過度なストレスを受けて10ミリ近くあった自まつげが半分の5ミリ程度なってしまった事例も報告されているほどです。体調不良による影響でまつげが伸びにくくなっていると、まつげ美容液の効果も発揮されにくくなります。美容液の効果に疑問を抱いていらっしゃるお客様には、体調が万全かどうかなども確認してみるといいでしょう。しっかりと体調が整ってから再度まつげ美容液の塗布を再開し、使用量や使用頻度を守りながら1~2本使いきっていただきます。使い終わったあとでお客様のまつげに変化がみられるかを確認すると、そのまつげ美容液が本当にお客様と相性がいいかを見分けることができます。体調が万全でも、まつげ美容液の効果が得られないケースは他にも考えられるもの。マツエクの施術を行なう際にも必ず確認するお客様の自まつげが、美容液の効果を得やすいかどうかの判断材料となります。自まつげにどのような履歴があるかによっても、まつげ美容液の効果が発揮されやすいかどうか変わってきます。
自まつげの本数との関係
自まつげがもともと本数多めのお客様は、少ない人に比べてまつげ同士の触れ合う時間が長めに。まつげ同士がお互いにぶつかり合うことで、まつげに傷がついたり絡み合ったりするリスクが高くなります。傷ついたまつげにはうまく栄養が行きわたらず、きれいに伸びにくくなっているケースも。傷がつきすぎてそもそも修復が難しくなっている場合もあるので、まずは自まつげをしっかりとチェックしてみましょう。反対にまつげが短いかたはマスカラなどのメイクで長く見せようとした結果、クレンジングがうまくできていないことも考えられます。汚れがついたまままつげ美容液を塗布しても栄養をうまく吸収することができないので、きちんと汚れが落とせているかどうか確認しましょう。
自まつげのダメージとの関係
長さだけでなく、自まつげにダメージがある場合も注意が必要です。過去の扱いかたによって毛根からダメージを受けてしまっている場合などは、まつげ美容液の力も発揮されにくくなります。自まつげの状態をよく確認して、お客様に適切なアドバイスができるようにしておきましょう。
それでも効果が出ない…どのくらいで見きりをつける?
「いろいろ気をつけてるけどやっぱりダメ!」とおっしゃるお客様も中にはいらっしゃるかと思います。そんな声を聞くと、アイリストとして何か的確なアドバイスをしたいと思うものではないでしょうか。そろそろ見切りをつけたいとおっしゃるお客様には、どのようにお声がけをすればいいのでしょうか。
「最低3ヶ月」と区切りをつける
まつげ美容液というのは、ある程度続けてみなければ結果はわからないもの。効果が実感できないお客様にとっては費用も時間もかかってしまい、まつげ美容液が負担になってしまっているかもしれません。そんなお客様には漠然と「しばらく続けてみてください」とお伝えするよりも、毛周期などの話を絡めながらお伝えするのがおすすめです。ものにもよりますが、まつげ美容液を一本使いきるのに大体1~2ヶ月かかると言われています。まつげには抜けたり成長が止まったりする時期があることを説明したうえで、最低でも1本使い切ってもらったあとに効果があったかを確認してもらうようお伝えしましょう。
お客様のまつげに合ったものをお使いか確認する
目的別でさまざまな商品が販売されているまつげ美容液。傷みの修復や栄養補給などが目的となっているのですが、ダメージレベルに合わせたものや毛量を増やす目的のものなど、商品によって差別化がはかられているのも事実です。まつげ美容液を使っても効果が出ないとおっしゃるお客様の中には、自まつげの状態に合っていないものを使用されているかたもいらっしゃいます。ハイダメージのお客様には修復力の高いもの、量を増やしたいとおっしゃるお客様には増量に重きを置いているものをご紹介してもう一度様子をみていただだきましょう。
一旦やめてもらうのもひとつの手
美容液を塗ると一晩で見違えるようにまつげが増えるわけではないので、効果が実感しづらいというのもまつげ美容液の特徴と言えます。そこでお客様にまつげの変化を感じていただくために、一旦思い切って美容液の塗布をやめていただくというのもひとつの手段です。毎日塗り続けているからこそ効果が実感できるのですが、塗るのをやめることでまつげに変化が現れるのもまつげ美容液の特徴。塗るのをやめたらまつげが寂しくなったとおっしゃる場合は、効果に気づいていなかっただけで実際には効果が出ていたということになります。思い切ってやめてもらったことが、まつげ美容液の存在感を知ってもらうきっかけになるのです。もうやめたいとおっしゃるお客様には、このような方法をおすすめしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
お客様によって、自まつげの状態や体調などはさまざま。まつげ美容液の効果をしっかり体感してもらうには、美容液の栄養素を吸収できるようお客様にもコンディションを整えていただく必要があります。アイリスト目線で的確なアドバイスをし、お客様に納得してまつげ美容液をご利用いただけるよう提案をしていきましょう。180619Eue
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