オフする時に目が開く人への対策!オフの仕方とは?
マツエクオフの際に、「うっすら目が開く…」という経験はありませんか?その原因は、テープ貼りやお客様の目の構造にあるのかも。ボーテでは「施術中に目が開いてしまう」シーンに対する対策をみなさまにお伝えしてきましたが、今回は「オフをする」シーンでの原因や対策法を考えます。もし、グルーリムーバーが目に入ってしまったら…?その危険性も合わせてご紹介しましょう。
オフ中に目が開いてしまう…それは、どんな理由?
ボーテでも多々取り上げてきた「目が開いてしまう」シーン。施術中に限らず、オフ中にも目が開いてしまうことは、少ないケースですが起こり得ることです。
目が開いてしまう理由は2種類に分けられます。①お客様側の原因と、②アイリスト側の原因です。それぞれをまとめました。見てみましょう。
・もともと開きやすい目の構造をしている
・初めてのマツエクなどで緊張されている
・寝てしまって無意識に目が開く
・テープの貼り方
・寝ているお客様のまぶたを刺激してしまった
これらを詳しく解説します。
まずは、お客様に要因がある場合です。眼球や目の作りは人それぞれで、以下の特徴がある目元は開いてしまいがちと言われています。
・眼球が前に突き出している
・上まぶたが内側に入り込んでいる
アイリストの中には、施術中「なんだかテープが上手く貼れない。どうしても薄目が開いてしまう」といったケースに遭遇した人もいるのではないでしょうか。
特に、無意識に目が開いてしまう、開くような目の構造をしているお客様へは、十分な注意が必要です。②のアイリスト側の原因にも通じることですが、テープワークに工夫を施さなければ、オフ中に目が開くトラブルを防ぐことはできません。
そして、お客様の中には初めてのマツエク・サロンオフである方もいらっしゃるでしょう。緊張していると、目をギュッと閉じてしまったり、逆にうっすら開いてしまったりということもあります。この場合はお声掛けを徹底して、お客様にリラックスしていただくことが安全なオフのためにおすすめしたい手段です。
アイリスト側の原因では、テープの貼り方とご紹介しました。目が開いてしまう原因は、ほとんどの場合がテープワークにあります。そのため、アイリストはテープワークに対して細心の注意を払わなければなりません。
さて、ここまではオフ中に目が開く理由をお伝えしてきました。次は、この目が開く理由に対しての正しい対処法をご紹介します。
オフ中に目が開くことへの対処法
さっそく、対処法をご紹介します。結論から言うと、施術中に目が開いてしまう、目が乾燥する対策とオフ中に目が開くことへの対処法は同じです。
◆テープの貼り方を工夫・見直しする
◆コットンを重ねて使用する
ひとつずつ見ていきましょう。まずは、緊張しているお客様への声掛けです。
緊張しているお客様へのお声掛けを徹底する
緊張しているお客様は、何をされているのか把握できないので、恐くて目を閉じることがためらわれることが予想されます。うっすら目が開いているとオフ中に使用するグルーリムーバーが目の中に入ったり、施術後目の強い乾燥を感じたり…。快適な施術を提供するためにも、お客様への声掛けでリラックスした空気を作り、できるだけ力を抜いた状態でいてもらえるよう努めましょう。
ここは、アイリストのコミュニケーション力が試される機会。まずはお客様に「緊張されていますか?」など質問して、事前のカウンセリングの際に聞いたお話の続きをするなどして場を和ませてはいかがでしょうか。今何をしているのか分からず、不安に感じるお客様へは「これからオフしていきますね」などとお声掛けすると安心されるかもしれませんね。
新人アイリストはオフ中に目が開くシーンは経験が少なく、どうお声掛けしてよいか分からないこともあるでしょう。ベテランアイリストに聞いてみたり、自身がもし施術を受けていると想像したときに、心地よいと思うお声掛けの台詞を考えてみたりと、お声掛けにもこだわってみてくださいね。
テープの貼り方を工夫・見直しする
オフ中に目が開くことは、テープワークを見直すだけで改善できることがほとんど。テープワークはかなり重要な工程なので、過去記事でも取り上げています▼
オフの際、下まつげを巻き込まないよう保護する意味合いでアンダーテープを貼ることと思います。そして日本人に多い“下向きまつげ”には、施術中と同じく、オフをするときにもアッパーテープを貼ってまつげに角度を出しますよね。
このアッパーテープこそが目が開く原因。角度を出したいがために、強く引き上げるとお客様が目を閉じていても、うっすらと目が開いてしまいます。目が開かないよう再度力加減を徹底して見直しましょう。
過去の記事でもお伝えしましたが、アッパーテープが原因で目が開いていないかをチェックする際、頭側からでなく口側から確認することが重要!一度視点を変えて口側から確認すると、うっすら開いている目元にも気付きやすいです。開いていたらテープを貼り替えましょう。
また、アッパーテープは必ずしも必要ではありません。下向きのまつげでなければ、アッパーテープを貼って角度を出さなくても良い場合があります。その際は目が開く要因となるアッパーテープをやめて、コットンで角度を出すのもひとつの手段です。
では、コットンを使ってオフ中の目が開くことへの対処法をお教えしましょう。
コットンを重ねて使用する
ポイントオフではなく、全体オフを行う際はコットンを使用しますよね。もちろん目が開いていなければグルーリムーバーはコットンに染み込むため、目に入る危険はありません。しかし「開いてしまいそう」と感じた場合には、コットンを2枚使用して高さを出し、まつげに角度をつけましょう。
こちらの画像をご覧ください。
この方法だとグルーリムーバーが目の中に入らず、安全です。この状態でリムーバーを浸け置く際、もし液だれが目の中に入りそうであれば、エクステをコットンで挟んでみるとよいでしょう。
また、コットンを使用するときには閉じた目のカーブにしっかり合わせて、コットンと目に隙間を生まないことが大切です。
こちらの写真はしっかりコットンを伸ばし、カーブを作って目元に添わせた例。中にはこの“添わせる”ことが甘い場合があるので注意しましょう。そして、目幅とコットンのサイズを揃えるのではなく、目幅よりもコットンがはみ出るように調節してください。ここも短すぎたり、目幅に対してジャストサイズのコットンを使用したりすると、グルーリムーバーを浸け置く際、染みる原因となります。
ここまでは対処法をご紹介してきました。もちろん、グルーリムーバーを目に入れないことが大前提です。とはいえ、もしオフ中にお客様が違和感を覚えたり、痛みがあったりと言うことがあれば、施術を中止して目を洗い流すなどの処置を行いましょう。場合によっては病院の受診も検討します。
この対処は本当に最悪の場合。万が一を考えてこのような事態にならないよう、オフ中に目が開く原因とその対処法を常に頭に入れておきたいですね。
オフの際に目が開く危険性とは?
では、オフ中に目が開くとどうなるのでしょうか。その危険性を考えてみましょう。
まずは、オフの際に使用するグルーリムーバー。これが目に入ることこそ、オフ中に目が開く危険となります。
グルーリムーバーの危険性とは?
目に入ると痛みや諸症状が起こる
マツエクをオフするときに使用するグルーリムーバーは、各商品で成分配合の度合いは違いますが、強い有機溶剤がほとんどのものに入っています。例えば「アセトン」や「トルエン」はその有機溶剤に含まれます。
アセトンとトルエンはプラスチック類を溶かすこともできる刺激の強いもの。リムーバーに含まれるこれら溶剤は、スクールで習ったというアイリストもいることでしょう。中には「ノンアセトン」を謳うリムーバーもありますが、こちらもアセトンに代わる「チルエチルケトン」などの溶剤が配合されています。人体にとって刺激が強いものであることには、変わりありません。
ではこれら溶剤が目に入るとどのようなトラブルが現れるのでしょうか。
◆充血目
◆目の乾燥(ドライアイ)
◆結膜炎や角膜炎
◆ぶどう膜炎(内眼炎)
結膜炎やぶどう膜炎は、炎症状態が進行すると視力の大幅低下や、最悪の場合は失明に至ります。このような症状が出る前に、グルーリムーバーがもし少しでも目に入れば、その痛みは相当なものです。
また、リムーバーが及ぼす影響は眼球だけではありません。例えばコットンの使用を誤り、肌に触れてしまったらどうなるでしょうか。
まぶたに触れると炎症やアレルギーが起こる
もちろんオフ中には細心の注意を払っているとは思いますが、もしまぶたにグルーリムーバーが付着してしまうと、強い刺激を皮膚にもたらします。
◆皮膚が赤くはれる
◆かゆみや発疹ができる
◆皮膚が激しく乾燥する など
他にもリムーバーの成分によってはアレルギー反応が起こることも考えられるでしょう。
以上のようなトラブルが起きないように、オフ中は目が開いていないか、そのための対策は万全かをよく考え実行しなければなりません。
また、繰り返しになりますがお客様にとって初めてのマツエクオフであるなら、なおさら気を付けておきましょう。なぜなら、「少し染みる気がするけど、こんなものなのかな?」と考えて我慢してしまうこともあるからです。少しでも違和感があればアイリストに伝えられるよう、お声掛けを徹底して安全にマツエクオフを行いましょう。
まとめ
お客様一人一人の目の形はさまざま。普段と同じ手順でオフをしているのに、どうしても目が開いてしまうというケースは、これまでなかったとしても今後起こり得ることと思います。いざそうなったときに、正しい対処で安全にマツエクオフができるよう、対策の仕方を頭に入れておき、グルーリムーバーの危険性を十分認識しておきましょう。180826E3s