魅力的な「キャンペーン」はサロンの集客・顧客満足度UPのカギ!成功事例や効果が知りたい
多くのマツエクサロンが行っている「キャンペーン」。きっとみなさんのサロンでも定期的に行われているのではないでしょうか?ただ「いつも同じキャンペーンばかり…」「いい企画案が出てこない」という悩みもよく聞きます。そこで今回は、みなさんにとって身近なキャンペーンについて改めて考えるというのがテーマ。ちょっとした工夫、発想の転換が期待以上の効果を生み出すことになるかも。早速、見ていきましょう!
そもそもキャンペーンとは?
“キャンペーン”という言葉自体は、ごくありふれた言葉。そのせいか、「もっと効果的なキャンペーンってないのかな?」と、深く掘り下げて考えたことのあるアイリストは少ないかもしれませんね。
そもそもキャンペーンとは…
「一定期間において、特定の目的の下で、多様なメディアを介して、組織的に人々に働きかける一連の活動」
キャンペーンとよく似た企画として「クーポン」があります。
これらは、どちらも「新規集客したい!」「売り上げをアップしたい!」などの目的をもって行われるものではありますが、「一定期間に限定されているか」という違いによって区別することができます。クーポンには使用期限はあっても配布する期間に特に決まりはない、一方でキャンペーンは実施期間が限定されているということですね。ただ、サロンの中にはそこまで厳密に区別していないところも多く、曖昧な使われ方をしているのが実態のようです。
ただ、キャンペーンとは上手く活用すれば、サロンにとって嬉しい効果をもたらしてくれるもの。なんとなく過去の企画を使いまわしているだけ、他のサロンのキャンペーンと差別化ができていない状態では、ただただ費用と労力を使っただけになってしまうこともあります。サロンをもっと良くしていくためには、改めて振り返ってみる必要があるでしょう。
キャンペーン立案の進め方は?
まずは、キャンペーンを考えるときにどんな流れで進めていくのか、簡単にポイントをおさらいしておきましょう。
①キャンペーンの目的・目標の設定
まずすべきは、キャンペーンの目的と目標の設定。これはとても大事なことです。
そもそも、マツエクサロンを運営するうえで目指すべきゴールは、
- 新規顧客を獲得する
- リピーター客からの売上・利益を維持する
- リピーター客からの売上・利益を拡大する
というのが基本。そのための手段として、キャンペーンなどのさまざまな販促イベントがあります。この最終的なゴールがキャンペーンの目的であり、ベースとなる部分。そのうえで、具体的に内容を考えていきます。
②キャンペーン内容の検討
「誰に?」 ターゲット層を考える
ターゲット層を考えましょう。例えば、新規顧客獲得を目指すなら「あまり来てくれない人ってどんな人だろう?」、リピーター客の売上拡大を目指すなら「リピーター様ってどんな人が多いかな?」と考えてみるといいですね。目的に応じて、ターゲットとなるお客様の性別・年齢・職業…などを具体的にイメージしていきます。
「いつ?」実施期間を考える
例えば、新規顧客獲得やリピーター客の売上アップを目的とするなら、来てもらいたい方の行動範囲や時間の使い方、ニーズを分析して、もっとも効果的な実施期間を考えなくてはなりません。一方、閑散期の売上アップなどサロン側の理由からキャンペーンを考えるのであれば、それに合わせて期間を設定することになるでしょう。
多くのサロンがキャンペーンを打ち出すのは、入学・新社会人シーズンやクリスマス、年末年始などの季節イベントがほとんど。しかし、それ以外のシーズンの隠れたニーズを発見できれば、他サロンとの差別化を図ることもできますよ。
「何を?」内容を考える
ターゲット層や実施期間が決まったら、いよいよキャンペーン内容を考えていきます。「この時期の〇〇な人に嬉しいことってどんなこと?」と深く、深く考えていきましょう。最近のトレンドを取り入れてみるのも話題性があっていいですね。マツエクサロンのトレンドに限らず、さまざまなジャンルのトレンドを掛け合わせてみても面白いかもしれません。
②キャンペーン開始&告知
いよいよキャンペーンが始まったら、ブログやSNSなどを使って積極的に告知をしていきます。ただ、キャンペーンを告知するタイミングには注意が必要。あまりに余裕を持って事前告知しすぎると情報解禁時のインパクトが次第に薄れ、開始時には話題性がほぼなくなってしまうかもしれません。だからといって事前告知をギリギリまでせずにいると、情報解禁前に来店したお客様から「損しちゃった!どうしてあのとき言ってくれなかったの!」とクレームに発展することも。こうならないためには、よく来店いただく方には事前に教えてあげるといいかもしれませんね。
③効果の振り返り
キャンペーンが終了したら必ず成果の振り返りを行います。開始前に設定した目標は達成できたかどうか、過去の実績と比較して成長できているか、細かく分析してみましょう。ターゲット層としたお客様からの反応もしっかりと集計し、分析しておくと次のキャンペーン企画に活かせそうです。
「特別感のあるキャンペーン」について考えよう
さて、ここからはキャンペーンの極意についてさらに深く踏み込んでいきましょう。
キャンペーン成功のカギは「お客様に『これは私のためのキャンペーンだ!』と感じてもらえるかどうか」、これに尽きます。
お客様が初めてキャンペーンについて知ったとき、「私とは関係ない」「私にはメリットがなさそう」と感じてしまったらそこで終わり。いくら必死に告知したとしても、もう興味を持ってもらうことはほぼないでしょう。
例えば、「20~30代の子育て中の女性」に向けてキャンペーンを企画するとしましょう。
キャンペーン名を「新生活応援キャンペーン」としたら、「春から進学、就職を控えている人」は呼び込めたとしても、ママ世代にはそれほど響きそうにありません。一方で「母の日に!いつもがんばるお母さん応援キャンペーン」とすれば、きっと多くの子育て中の女性が興味を持ってくれそうですよね。
また、キャンペーンによって予期せぬ層のお客様が一時的に増加したとしても、サロンコンセプトや事業戦略に沿った結果でなくてはリピーター化することは難しいかもしれません。「マツエク〇%OFF」という割引キャンペーンを実施して一時的に新規顧客が獲得できたとしても、通常価格に戻ったとたんその大半が他店に流れてしまったというのもよくある話です。
こうならないためには、サロンにとってどんなお客様に来て欲しいのか、喜んで欲しいのか、そしてそのためにはどんなキャンペーンにすればいいのか、これらをしっかりと深く考えてみることが大切。そうすれば、「あなたのためのキャンペーンです!」という“特別感”を入れ込むことができるでしょう。お客様の誕生日や来店回数をキャンペーンに盛り込むのも特別感があっていいですよね。
【番外編】こんなアイディアも!魅力的なキャンペーン事例
みなさんはキャンペーン立案で「何も浮かばない…」と悩んだ経験はありませんか?その原因は「キャンペーンとはこういうもの」という枠にとらわれているから、というのがほとんどです。しかし、キャンペーンは自由な発想でユニークであればあるほど人の興味を引きやすいはず。最後に、話題性のあるキャンペーンを考える際のヒントをご紹介しましょう。
①タイトルや企画に「おっ!」と思わせるインパクトを!
例えば、バレンタインのキャンペーンを考えるとしたら、「バレンタイン」というキーワード以外にどんなフレーズを入れますか?
2016年に森永製菓が行ったキャンペーンは、その名も「いざ、セルフバレンタイン!汝、全力で自分を愛せ!」というもの。SNSである特定のハッシュタグをつけてテーマに沿った投稿した人の中から抽選でチョコレート詰め合わせが当たるという企画で、多くの反響を呼びました。バレンタインというのはさまざまなキャンペーンが生まれやすい時期。
その中でもこの企画がヒットしたのは、
- インパクトがあって伝わりやすいタイトル
- 近年のトレンドでもある自虐的なネタを盛り込む
- SNSユーザーが参加しやすい
といった理由から。シーズンに合わせたキャンペーンが多いマツエクサロンでも参考にしやすい事例ですね。
②ゲーム感覚で参加できると話題性もアップ!
さまざまなキャンペーンがある今の世の中、ただただ割引がきく、試供品がもらえるという内容だけでは多くの人の目にとまりにくくなっています。そこで効果的なのが、ゲーム感覚を取り入れるということ。
以前、キリンビールが2015年に行ったのは「イインダヨ!グリーンダヨ!!ツイッターおにごっこキャンペーン」という企画。これは、SNSで特定のハッシュタグをつけて投稿してから30分間、運営側の“おに”アカウントから返信が無ければ勝ち。そして勝ったアカウントの中から抽選で毎日100人にビール6缶が当たるというものでした。このキャンペーンは話題をよび、参加者はなんと3万人超に。
成功の秘訣は、
- ゲーム感覚で楽しめる
- 気軽に参加しやすい
というところでしょう。SNSを積極的に利用しているマツエクサロンは、上手く活用すればゲームを取り入れたユニークなキャンペーンができるかもしれません。ぜひ考えてみてくださいね。
まとめ
キャンペーンは日常的な業務の一環というサロンも多いかもしれません。そのため、その内容、実施タイミングも型にはまりやすい傾向にあります。しかし、その内容について深く考え、工夫すればこれまで以上の成果を生むこともあります。例えば、よくあるのが割引キャンペーン。ただ、キャンペーンというのは価格面だけでなく、新商品などのお試しなども含まれますよね。すぐには利益に結びつかなかったとしても、将来的には売上を伸ばすことにつながるかもしれません。一人でも多くのお客様にサロンのことを知ってもらい、長く通っていただけるようなキャンペーンとはどんなものなのか、改めて考えてみてください。190527Esa