スピードUPの基礎・基本!かき分けが難しいときのコツって?
マツエクの基礎中の基礎である「かき分け」。かき分けが早いと施術全体のスピードアップにもつながるため、施術の要でもありますね。しかし上手にかき分けをするには、ちょっとしたコツが必要です。
今回は、過去に紹介した「かき分けの基本のコツ」や、かき分けが難しいときのコツの他、かき分けがしやすい!と話題のツイザーを紹介します。
まずは「かき分けの基本のコツ」をおさらいしよう
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Beautéでは、過去に何度か「かき分け」をテーマとした情報をお伝えしてきました。
こちらの記事から、まずはかき分けのコツをピックアップして紹介します。コツを知りたい人はもちろん、「コツがいまいちよく分からない」「かき分けが上手くできない」とお悩みの人も、一緒におさらいしていきましょう。
かき分けの基本のコツは4つ!
かき分けのコツは、次の4つです。
- 刃先の幅を狭く保つ
- 刃先の中央に自まつげを置く
- ツイザーはまつげが生える方向と平行に持つ
- ツイザーを安定させて持つ
アイリストとして施術にあたる上で、できて当たり前というような気もしますが、どれも一見簡単なようで、実はルーズになりがちな項目ばかり。特に、施術スピードを上げようと頑張っているアイリストは、これらのコツが毎回の施術時にきちんと守られているか、注意が必要です。施術スピードを上げることは、回転率アップにつながりますし、お客様へのアピールにもつながる大切なことかもしれません。しかし、施術スピードの向上ばかりに目がいってしまうのは避けたいところ。肝心の施術の質は向上しないどころか逆に下降してしまった…ということがないように気をつけてくださいね。
かき分けが難しいときのコツってある?
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かき分けは施術の基礎であり、基本が一番大切です。上達するには練習あるのみ。正しい方法のかき分けをこなした数だけ、技術力のアップにつながります。
しかし、まつげの性質・生え方のクセなどにより、かき分けがしやすいお客様も、反対にかき分けがしにくいお客様も、当然いらっしゃいます。施術するアイリストの技術力によって仕上がりに差が出てしまうことは、クオリティーの維持という面から見ればできれば避けたいものですが、お客様の体質なので仕方ない部分もあります。
アイリストが「かき分けしにくい…」と感じやすいお客様のまつげの状態には、以下のような特徴があります。
- まつげの層が広い
- クセ毛(V字に分け目がある、曲がっているなど)
- 産毛や短いまつげが多い
それぞれの悩みに合わせて、コツを解説していきます。
まつげの層が広い場合のかき分けのコツ
まつげは何層にも重なって生えているため、下のほう、つまりお客様の下まぶた側にある層のかき分けは難しいことが多いのではないでしょうか。こんなときは、次のポイントを頭に入れて施術してみてください。
何回かに分けて開く
目的の層にある、選定したまつげにツイザーの刃先が触れた感覚があったら、まず一回大きく開きましょう。そのあとすぐにツイザーを抜き、もう一度開き直します。そうすると、自まつげが1~2本にバラけて、見やすく、施術しやすくなりますよ。
かき分けをできるだけ早く行う、選定したまつげを一発でかき分けることも、スピードという面で見れば確かに大切なことです。しかし、全て一度でかき分ける必要はなく、大切なのは「しっかりかき分けできいるかどうか」ということ。初心者さんは特にこれを忘れないようにしましょう!
ツイザーは目的の層までしっかりと入れ込む
かき分けするときは、ツイザーの刃先を少しだけ開いた状態でキープし、下の層まで刃先をしっかり入れ込むようにします。こうすることで、刃先が目的の層にまで届くため、下の層が見やすくなります。ただし、あまり大きく開くことは避けて。先端が細長くなっているタイプを使うと、開きすぎず施術がしやすくて良いですよ。
クセ毛の場合のかき分けのコツ
まつげが全てまっすぐ生えていたらエクステもつけやすいですが、クセ毛の状態が見られるまつげって意外と多いですよね。V字状に開いている分け目がある、根元からまっすぐ生えず曲がってしまっている…アイリストなら誰もが経験したことがあるはずです。
クセのついたまつげの場合は、以下のようなことがポイントになります。
周辺を一度開いてクリアな状態にする
エクステをつけたい部分の周辺を一度ツイザーで開き、自まつげが選定しやすいように左右にすき間を作ります。選定したい自まつげの周辺がクリアな状態になるため、施術がしやすくなりますよ。まつげが開いている部分=分け目にツイザーの刃先を入れるときは、刃先が閉じるか閉じないかくらいで持っていき、エクステを装着したい自まつげに触れたらツイザーを開きます。また、ツイザーの刃先の真ん中に自まつげがくるように、しっかりと選定しましょう。
分け目を広げすぎないようにする
分け目に生えている自まつげをピックアップするために、クセが強いぶん施術も難しいため、施術しやすいよう無意識に分け目を広げてしまいがち。周囲にエクステ装着済みゾーンがあると、デザイン崩れやエクステ外れなどの原因となってしまうことも…。あまり広げすぎないよう注意しましょう。
産毛や短いまつげが多い場合のかき分けのコツ
産毛や短いまつげが多い状態だと、ツイザーでかき分けても自まつげをきちんと選定できなかったり、ツイザーの刃先から外れてしまったり…「難しい!」と感じることも多いでしょう。そんなときは、以下のポイントに気をつけてみてください。
ツイザーを適切な角度に保つ
ツイザーは斜め45度の角度で持ち、ツイザーを立てた状態でまつげをかき分けます。角度が違うと、自まつげ同士がくっつく・絡まるなどトラブルの元に…。
根元から2~3mm程度の部分をかき分ける
短いまつげだと「しっかりとかき分けたい」という気持ちから、まぶたの際ギリギリのところにツイザーを入れてしまいがちです。しかし、ツイザーの刃先で目周辺の皮膚を傷つけてしまうかもしれないため、自まつげの根元から2~3mmくらいのところを目安にかき分けるようにしましょう。
ツイザーを見直すことでかき分けやすさがアップする可能性も!
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アイリストの仕事道具で一番大切なものと聞かれたら、迷わず「ツイザー」と答える人も多いのではないでしょうか。それほど施術に深く関係してくる道具であり、「あのツイザーじゃないと!」ということもあるはず。
しかし、お気に入り・使い慣れたツイザーにも関わらず、かき分けが上手くできないという場合は、もしかしたら「そもそも、そのツイザーがあなたには合っていない」という可能性もあるかもしれません。
かき分けが少しでもスピードアップできるよう、思い切ってアイリストの手指であるツイザーを変えてみるのはいかがでしょう?
ここでは、かき分け専用として作られているツイザーのおすすめアイテムを紹介します!
TRUMP COSMETIQUE PARIS/TRUMPツイザー LONG
マツエク商材を多数取り扱う『TRUMP COSMETIQUE PARIS(トランプコスメティックパリ)』の「TRUMPツイザー」です。刃先が長く安定感があることが特徴。手ブレが起きにくいので、かき分けるときも安定的に施術ができ、施術スピードや効率もアップ!刃先が細長いため、エクステを一本だけつかむ動作など細かい作業もしやすい設計になっています。
国内のツイザー職人が一本ずつ手作りした丁寧なつくりで、使えば手にしっかりフィットしてくれますよ。
松風/日本製スペシャリスト用ツイーザーNo2
こちらは大手マツエク商材メーカー松風の「日本製スペシャリスト用ツイーザーNo2」です。細さと長さ、そして軽さにこだわったツイザーで、経験豊富なアイリスト向けのアイテムとなっています。「先端が細いのでかき分けがしやすい」「軽くて手が疲れにくい」と愛用中のアイリストも多いよう!
「日本製スペシャリスト用ツイーザーNo2」の詳しい情報はこちら
まとめ
基礎中の基礎であるかき分けの施術効率を上げたい!というアイリストは多いですよね。かき分けに大切なのは、ツイザーを入れるときの開き具合や位置など、基本的な使い方をきちんとマスターすること。
ただ、まつげの層が広い・クセ毛といったお客様のまつげの状態によってやりやすさが変わることもあります。そんなときは、基本をベースに“難まつげ”でも応用できるコツを覚えたり、ツイザーが本当に自分にフィットしているか見直したりすることをおすすめします。さらなるスペシャリストに格上げできるかもしれませんよ!200805Eiy