「サロンを勝たせる!」関わるすべての人々の人生を豊かにするために…石原瞳氏にインタビュー

この記事をシェアする
サムネイル

今回は、「プラチナセーブル」や「オードリーコレクション」を展開する『LASH DOLL JAPAN(ラッシュドールジャパン)』の代表取締役社長・石原瞳氏にインタビューを実施。マンションの1室からマツエクサロンを経営し始めたのが、石原さんの経営者としてのスタート。マツエクとの出会いのきっかけから、現在の経営理念など詳しく教えていただきました。

【経営者プロフィール】石原瞳さん

石原瞳氏にインタビュー ア見出し1

『Miss eye dʼor®(旧 LASH DOLL)』をはじめとする数々のブランドを立ち上げ、サロン2店舗、商材メーカー、アカデミーの3つの事業を中心に、まつ毛エクステンションに関わるすべての事業を世界へ向けて展開。
元トップ技術者としての経験やノウハウを活かし、220ページにわたるテキスト制作や新技術の開発、アイラッシュアーティストという夢のある仕事をする世界中の女性が、触れた瞬間に感動するような革新的な商品を開発し続け、世界初となる様々な商品の開発に励み業界のトップ、世界一を目指されています。

<略歴>
2004年:マンションの1室にマツエクサロンをオープン
2007年:美容サロン『PRIMADONNA』をオープン
2008年:美容スクール『PRIMADONNA ビューティーカレッジ』を開校
2009年:株式会社LASH DOLL JAPAN設立
       まつ毛エクステンション商材開発製造事業をスタート
       『プラチナセーブル®』発表(商標登録取得)
       アイラッシュブランド『LASH DOLL®』発表
2010年:美容サロン2号店『ETERNO AOI』をオープン

2013年:世界一シビアなまつ毛力養成塾『まつげ塾®』講習開催(まつげ塾:商標登録取得)
2014年:アイラッシュブランド『LASH DOLL』を『Miss eye d’or®』へ改名(商標登録取得)
2015年:アメリカ カリフォルニアにて全米販売ビジネスパートナー契約

           カリフォルニアロングビーチ ISSE展示会初出展
       ロサンゼルス法人設立 ロデオドライブにサロン「Volumelash Lab」をオープン
           Miss eye d’or®より新技術ボリュームラッシュ『3D Layer®』を発表(商標登録取得)
2017年:日本最大の国際総合ビューティ展示会『ビューティワールドジャパン 2017』出展 10回目
             『ミスアイドール オードリーコレクション』発表
2018年:第1回EYELASH WORLD CUP 共同開催
             日本最大の国際総合ビューティ展示会『ビューティワールドジャパン 2018』出展 11回目
             オードリーコレクション™スターシリーズ発売
             独自最新技術「BIND LOCK®」発表(商標登録取得)
2019年:UPPER LIFT CURLより化粧品を使用した最速のカール術「SERUM LASH LIFT」発表
             Miss eye d’or®より独自カラー 『ロイッシュカラー』 を発表
2020年:サロン用ファニチュアシリーズ『GANA』を発表
2021年:Miss eye d’or®よりBarbieの『Lカール』シリーズ発表 (Barbieライセンス登録)

これまでの経歴と現在の事業内容

石原氏インタビュー

石原さんが起業されるまでの経緯を教えてください。

10代の頃から、とにかく仕事がしたい!と考えていて、19歳のときにはじめてエステサロンで働きはじめました。当時、仲良くしていた年上の友人が、美容関係のお仕事ですごく稼いでいて、その姿を見て「絶対、私にもできる!」と強く思ったのがきっかけです。この頃、興味を持ったのがアートメイク。アートメイクの技術を学ぶためのスクールに通いながら、サロンで働く日々でした。

アートメイクを学ばれていた石原さん。マツエクとの出会いのきっかけは?

当時、アートメイクを教わっていたスクールの講師が、海外でも活躍された方で、私にとって憧れの存在だったんです。その方から、「これからはマツエクが流行るから、覚えておいた方がいいよ。」と言われ、2時間16万円ほどでマツエクの技術を教えていただきました。当時からすると、ものすごい大金。今じゃ考えられないですよね(笑)

2時間16万円ですか!?何歳くらいの話ですか?

19、20歳のときの話です。でも…今考えると、マツエクの商材の使い方や簡単な理論を教えてもらっただけ。たった2時間のレクチャーですからね。その頃、上手に出来たと思っていた施術写真がいくつか残っているんですが、それを見ると、今では信じられないくらいお粗末な出来…それでも、満足して写真撮ってたんですよね(笑)。つまり、当時はまだマツエクの正しいカタチがなかったということ。
マツエクの施術を始めて以来、試行錯誤を重ね、その中で得たノウハウをメモ帳に書き留めつつ、施術のスキルを高めていきました。そんな、すべてのノウハウが詰まったメモ帳を基に作ったのが、現在出版中のテキスト世界一シビアな、まつげ塾です。

その後、お仕事としてマツエクの施術を始められたのはいつ頃、どんなスタイルで?

2004年21歳のときに、マンションの1室からスタート。当時でも、月100万円くらいは売り上げてましたよ。その後、テナントを借りてサロンをオープンさせたのが23歳のときです。

ネイルなども流行していた中で、なぜマツエクに特化したサロンに?

昔から敵が多いことは好きじゃないんです。実はこれまでにも劇団に入りたい、絵描きになりたいなどいろいろありましたが、続けて来なかったのは「これをやっても1番になれないな」「ただの趣味にしかならないな」と思ったから。「1番になりたい!」という感覚が幼少期の頃から身についているんだと思います。それで敵の少ないマツエクにビジネスチャンスがあると直感したのかもしれません。

2007年のサロンオープン以降、美容スクールの新設、ラッシュドールジャパン設立など、毎年のように新しい事業を展開されていますが、その中でも特に印象に残っている出来事は?

石原瞳氏にインタビュー オードリー

オードリーのライセンスが取れたときと、最近でいうとバービーのライセンスが取れたときですかね。バービーに関しては、10年以上前から取りたいと思っていたので本当に嬉しい出来事でした。
その他だと、エステ機器のデザイン・プロデュースを行ったブランドGANAに関しては、自分の中で「ちょっと1歩踏み出せたかな」という印象です。

ライセンス事業というと、すごく大変なイメージがある中、「取りたい!」と思われた理由は?

石原瞳氏にインタビュー ライセンス

石原氏インタビュー

女性にとってオードリーとバービーは、永遠の憧れの存在だと思っています。女性がキュンと来る憧れの彼女たちを、もっと現代に活かすカタチにできたらステキだな、とずっと考えていました。
また、ライセンスを取得するためには、企業としての強さや信用が必要になってきます。そこまでに至る交渉や戦術を考えることや、試行錯誤することがすごく勉強になりましたし、「取れた~!」というときの感覚が、他にはない達成感や充実感を得られました

石原さんの考える、マツエクとは?そして女性の美について

石原氏インタビュー

マツエクの魅力はどこにあるとお考えですか?

私自身、マツエクをつけると未だにすごく幸せな気持ちになるんです。17年以上、ずっとマツエクをつけています。マツエクをしていないときは、この17年間でたった1日だけ。
マツエクすることで、顔の印象が変わって「本当に幸せだな」「今日、なんかイイ感じ♡」と思えるんです。そういった意味でも、マツエクをすることって、心がハッピーになる精神安定剤のような存在。目がパッチリして、かわいく見える!というところが魅力ですよね。
もちろん、地まつげのように見えるデザインも可能なのでナチュラル思考の方にも、ぜひマツエクの魅力を知ってほしいと思っています。

“女性の美”に関してマツエク業界・美容業界で今後、挑戦したいことは?

最近は、女性特有の悩みを解決したいという思いがあります。
生理前のイライラで苦しんだり、生理で仕事を休まなくてはならなかったり、女性ならではの悩みを抱えている人はたくさんいると思うんです。自分ではどうしようもない女性のデリケートな問題…そこに興味を持っていて、私が何か企画して、プロデュースすることによって“女性を幸せにしたい”と考えています。現在、女性の精神のリラックスをコンセプトとしたコスメブランドのリリースなども考えています。

今後は、マツエクだけではなく、スキンケア・ボディケア、また女性ならではの発想でできる商品開発や、プロデュースをして、女性をもっと幸せにしたいと考えています。
その全てのスタートにあったのが、私にとって“マツエク”だったんです。

新しい事業をどんどんリリースしていくマインドとは?

石原瞳氏にインタビュー ア見出し4

新しいことにチャレンジする原動力となっているものは?

まず、好奇心が旺盛すぎること。エネルギーがありすぎてしまって、それを使わなきゃもったいない!というところもあります(笑)でも最大の原動力は人々が求めるもの、感動と喜びを与えられるものを作り出したいという思い

最近では、「この商品で感動や喜びを与えたい」という考えがステップアップし、「この商材を使って、サロンさんを絶対勝たせるぞ!」というマインドに変化しました。勝負軸が自分ではなくなってきているんです。

商品や技術など、私たちが提供・提案するものによって、サロンさんや関係する方々が実際に“勝っていく”ということが、私の勝負すべき点だと思っています。だからこそ、あれも必要、これも必要とどんどん事業が拡大。根本には常にサロンさんを“勝たせたい”という、強い気持ちがあります。

サロンさんを絶対勝たせたいという思いで仕事をされているということですが、コロナ禍の影響はありましたか?

ありますね。コロナの影響で全体の7割くらいのサロンが売り上げを落としている中、うちは売り上げが伸びているんです。商材を買ってくださるサロンさんがある、技術を買ってくれる技術者がいるからこそ、成長できる会社なので、やはりサロンさんを勝たせることが重要。サロンさんを勝たせて、末端のお客様を幸せにすることができれば、おのずとこの業界は盛り上がってきます。

ピンチはチャンス!売り上げが下がってどうしよう…じゃ、もう遅い。売り上げは常に下がっていく前提で考えなければ。

さまざまな事業を展開され、ご多忙の中、企画構想のための情報をインプットする時間はどのように工面をされているのですか?

現在5歳と4歳の子供がいますが、週に1、2回東京で仕事があるため、その際に子供を母に預け、好きなホテルに泊まり、好きな食事を食べ、好きなものを買うなどし、感性を磨く努力は常にしています。仕事とプライベートを完全に分け、自由でリラックスできる時間を作っていますね

美容に限らず、さまざまな分野の新しい情報に触れることが、新事業へのアウトプットになっていくということでしょうか。

そうですね。食事や買い物にしても、単に自分が好きだから買うというワケではなく、最新の情報をインプットするためでもあるので、お金は惜しみなく使い、使った人の気持ちを常に考えています。何ひとつ無駄遣いだとは思わず、新しいことをいろいろと楽しんでいます。

石原瞳氏にインタビュー memo

そして気付いたことは、常にメモ帳に書き込むんです。私のメモ帳は特徴的で、文字ではなく、ほとんどが“絵”!視覚的にとらえられるというのがとっても大事だと思っています。商材の案や明日着る服など、頭の中を整理するために日常のあらゆる場面でメモ帳に絵を書き込んでいます。自分で読もうとしないと得られない情報なんてダメだ!と会社の中でもよく言っていて、スタッフに説明するときも、絵で伝えて、メモごと手渡すことも多いんですよ。

ほとんど絵のメモ帳なんて大変興味深いです!確かに、絵なら誰にでも伝わりやすいですよね。

そうなんです。私は、全ビジネスにおいて<デザインが最も重要なもの>だと思っています。デザインをするということは、人生をデザインするということに繋がっていると考えています。

【経営哲学】石原さんの経営理念とは?

石原瞳氏にインタビュー ア見出し5.jpg

石原さんが掲げる経営理念を教えてください。

企業理念として、「ブランドを開発して、世の中をデザインして美しくします」を掲げています。消費者・取引先など関わるすべての人たちの役に立つことをし、事業を通じて人々の人生を豊かにしていく。その根本にあるのが、役に立ちたい、喜ばれたい…本当にそれだけな気がします。サロンさんを“勝たせる”いうことも、その先に感動や喜び、豊かさがあると確信しているからなんです。

まとめ

仕事中はもちろん、プライベートな時間も常にアンテナを張り、気になるものはとことんメモ帳に書き込む…それをヒントにさまざまなものをデザインし、発信していく石原さん。好奇心や探求心にあふれた彼女の姿に多くの人が魅了され、優秀な人材が集まり、チーム一丸となって次々と新しいモノを生み出しているのでしょう。
近々、大きなプロジェクトが始動するんだとか。どんな商品・サービスなのか、今後も石原さんの活躍、LASH DOLL JAPANの動向から目が離せません!210339Euk

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

 

この記事をシェアする