マツエクという新たな出会いから「日本アイラッシュ総研(旧松風)」の取締役社長に!宮本恵介氏へインタビュー

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今回お話しを伺うのは『日本アイラッシュ総研(旧松風)』の取締役社長、宮本恵介さん。医療業界からマツエク業界へ転職された異色の経歴の持ち主。なんと転職当時、“マツエク”というワードすら聞いたことがなかったそう。そんな宮本さんが考えるマツエクの魅力は?高い安全性を誇る「松風ブランド」の商品は、どのよう生み出されているのか?など気になる質問をぶつけてみました。

【経営者プロフィール】宮本 恵介さんとは?

2001年 常翔学園高等学校(旧大阪工業大学高等学校)卒業
2005年 大阪体育大学卒業後、心臓ペースメーカーを中心とした医療機器メーカー「メドトロニック」へ入社
2008年 「日本アイラッシュ総研(旧松風)」に転職
2014年 「日本アイラッシュ総研(旧松風)」の取締役社長に就任


10歳のときに始めたラグビーで高校・大学に進学し、チームビルディングの基礎を学び、数々の失敗と挫折を経験。3度の大怪我をきっかけに医師を目指すが、学習塾ではなく趣味だった筋トレを通じて筋肉塾を選ぶ。
大学卒業後、新卒で神経系疾患や心臓血管系疾患などの治療に欠かせない医療機器、サービス、ソリューションを提供するグローバルヘルスケアソリューション企業『メドトロニック』に入社し、脊椎インプラントの分野に所属。優秀なマネージャーや医師に出会い、医療従事者に対し、先端技術を用いた製品や治療法の提案などを経験をする。その後、システム会社を設立していた双子の兄からの紹介で、『日本アイラッシュ総研(旧松風)』に転職。企画・広告から、商品の買い付け・製造・資料制作・テキストカタログ制作・顧客対応まで事業の上流から下流までを一気通貫で経験し、2014年に取締役社長に就任

 

【現在の事業内容】『日本アイラッシュ総研(旧松風)』の今

現在の事業内容を教えてください。

世界で売れる&勝てるアイラッシュサロンを創るためのお手伝いをしています。
“アイラッシュ業界を牽引するNo.1グローバル・メーカー”を企業ビジョンとし、プロ用マツエクブランド『松風』の製造販売をはじめ、保有するマツエク製造自社工場を有する強みを活かした研究開発やOEM受諾事業を展開しています。具体的には、製品ポートフォリオを4つに分け、それぞれの専門領域を担うオペレーションチームを軸として事業を行っています。

▽『日本アイラッシュ総研(旧松風)』の製品の4つのカテゴリ
【EYELASH】アイラッシュ関連事業
【EYEBROW】アイブロウ関連事業
【COSMETIC】プロ用化粧品事業
【OEM】OEM関連事業

今後は、築いてきたマツエク関連事業に関する人材や技術、知識、経験などのノウハウの一元化を行い、チームとしての強度・信頼性・専門性を高めることで、より高度かつ効率的な事業運営を進めています。

アイラッシュガレージグループとしての事業内容や今後の展開などについてもお聞かせください。

事業規模・収益性・市場競争力を高めていくことで、アイラッシュガレージグループ内における事業変革を牽引。これにより社員にとってより良い環境、成長機会へとつながり、その結果として事業成長が加速するという好循環を育んでいこうと思っているんです。『日本アイラッシュ総研(旧松風)』は、アイラッシュ業界におけるプラットフォーマーであるアイラッシュガレージグループの一員として、マツエク関連製品の企画及び製造販売とOEM事業を通じ、サロンやメーカーのサポートを幅広く展開しています。

マツエクとの出会い、そして商品開発について

学生時代はラグビーに打ち込み、その後、医療機器メーカーに勤務されていた宮本さん。一体どのようなきっかけでマツエクに興味を持ち、全く異業種であるマツエク商材メーカーへ転職するに至ったのでしょうか。気になる、宮本さんのマツエクとの出会いについてお聞きしました。

宮本さんのマツエク、そして『日本アイラッシュ総研(旧松風)』との出会いのきっかけを教えてください。

2008年、システム会社を設立していた双子の兄からの紹介で、『日本アイラッシュ総研(旧松風)』を創業した三本松氏(前の代表取締役)と出会いました。ぶっちゃけてお伝えすると、三本松氏と出会うまでマツエクのことは全く知りませんでした(笑)“マツエク”というワード自体全く無知のもの。
医療機器メーカーで働いていたので、医療に関することはある程度把握できていたものの、自分が居た領域を離れ美容業界に目をやると、ありとあらゆることがわからない-そのことに対して興味が湧きました。

また、三本松氏の人間性に対する興味というのも大きかったんです。三本松氏自身もマツエクや美容業界に精通していたわけではなく、「マツエクはこれから伸びて行く業界だ」という話を聞き、マツエク事業を立ち上げていました。全く知らない業界、商品が、これから市場で認知されていく…その“知らないこと”に対する漠然とした興味が異業種への転職のきっかけです。転職することに対する不安も一切ありませんでした。

マツエクの知識のなかった異色の経歴を持つ宮本さん。マツエクのどのような点に魅力を感じられたのでしょうか?

医療の現場では、いわゆる「QOL(生活の質)を上げましょう」「ケガをしたので、元の健康な体に戻すために治療を受けましょう」という考え。
一方で、マツエクをはじめとする美容の世界においては、「今ある体は健康なんだけれども、自分の理想とする姿に近付けることで、より健全な状態にする、人を幸せにする」という考えだと思っています。
マツエクをしてキレイになることで、笑顔が増えたり、活動的になったり、チャレンジ欲が湧いたりと、さまざまな良い効果を生み出しますよね。このように、マツエクには美容特有の人を幸せにする魅力があるんだなと。商材を使うサロンさんがいて、美を求めて施術を受けに来るお客さんがいる…そして商品が売れて行く…そんな関係性が、医療の分野しか知らなかった自身にとっては、とても新鮮に映ったんです。

マツエクの魅力を世間に広めるため、どのような商品開発を行われたのでしょうか?

入社した2008年、マツエクを美容サービスとして発展させるため、そして多くのお客様に高い評価を受ける施術者やサロンを増やしていくためには、施術者やサロン経営者が医療治療に近い商材を使うべきだと考えました。医療の現場にあって、マツエクの分野にはないもの。具体的には、滅菌済みや殺菌済みあるいは抗菌済みの人工毛・ツイーザーを使うべきだという、当時としては先駆的なアイデアをもって進みはじめました。それ以来、さまざまな美容の課題に取り組むため、アイラッシュに関わる研究開発を軸として、イノベーションの進化とパートナーシップを通じて、美容の変革を進めています。

新たな商品を開発する際には、どのような流れで行われるのでしょうか?

社内で出たアイデアはもちろん、いろいろなサロンさんや施術者の方から「こんな商品があったらいいな」というアイデアや意見をいただきます。それらを組み合わせて、商品として意義のあると判断したものを形にしていくという流れ。ただし、安全であることは大前提。また商品に関してウソをつかない、誰かを騙したり、傷つけたりしないということも大切にしています。マツエク業界が長く続いてもらうためにも、しっかりとエビデンスを取ったウソのない商品づくりを意識しています。

宮本氏が考えるアイラッシュ業界、そして美容業界の未来とは?

宮本さんは今のアイラッシュ業界に対して、どのような思いを抱かれていますか?

私たちが行うマーケティング調査の結果、現在のアイラッシュ業界全体の市場規模は1,500億円で、おおよそ美容業界全体の10%。データ分析上はこれからも成長すると予想しています。メイクやファッションのトレンドが移り変わるように、アイラッシュも変化してきましたよね。例えば、新型コロナウイルス感染症の流行によって、マスクの着用が浸透し新しい生活様式が生まれ、人々の生活に急速な変化をもたらしているように、私たちもこの変化の時代に対して、どう備えるべきかを真剣に考えていく必要があると考えます。

また、一施術者からアイラッシュブランドを創り未来を切り開いた方々がたくさんおられることも今のアイラッシュ業界の特徴です。『日本アイラッシュ総研』では、そのような経営者の方々を裏側からサポートし続けてきました。お客様から求められる経営者や施術者を輩出することによって、アイラッシュ業界全体の発展につながるのかなと思います。

アイラッシュ業界全体の発展のために、積極的な支援を行われているんですね。なにがそこまでして宮本さんを突き動かしているのでしょうか?

ラグビーのラグビーのチームプレイの精神を表す言葉でもありますが「One for all All for one」的なニュアンスでしょうか?…やはり、やりがいを感じます。私は決して体育会系ではありませんが(笑)施術者や経営者と思いをひとつにすることで、長く一緒に商売をしていければと。結果として、そのような施術者はお客様から支持される“売れるアイリスト”なんだと思います。さらにその方が、新しく入ってきた施術者を育てることにもつながっていくことになるのでは、と思っています。
私たちは、10年後・30年後を見据え、中長期的視野に立ちアイラッシュ業界、そして美容業界の発展を目指し、施術者やサロン経営者と協働することでお客様への理解を深め、未来を創りつづけたいんです。ともに、アイラッシュを軸として美容をさらに次のレベルへ向上させましょう!

まとめ

医療現場にあって、アイラッシュ業界にはない、さまざまな考え方や基準を取り入れたことにより、『日本アイラッシュ総研(旧松風)』にしかないノウハウが生み出されているのでしょう。またアイラッシュ業界全体の発展のため、ブランド経営者や施術者への支援にも力を入れられている姿勢が印象的でした。宮本さんは、アイラッシュ業界に生きるすべての人にとって、頼れる兄貴的存在といえるのではないでしょうか。210716Euk

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