まつげと眉毛のセットが当たり前の世の中に!眉毛商材ブランド『Béni.』杉原 佳奈恵さん・秋山 真生恵さんへインタビュー

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今回は、2021年に誕生した新生眉毛商材ブランド『Béni.(ベニ)』を運営する杉原 佳奈恵さん、秋山 真生恵さんへインタビューを実施しました。杉原さんの得意分野はアイブロウ、対して秋山さんの得意分野はボリュームラッシュとSNS発信。それぞれの強みを活かしてブランドを共同運営するお二人ですが、出会った当初は先生と生徒という間柄だったそう。お二人の出会いやブランド立ち上げの経緯などを詳しくお聞きしました。

経営者プロフィールと現在の事業内容

写真左:秋山さん/右:杉原さん

K’s LASHオーナー 杉原 佳奈恵(すぎはら かなえ)さん

2010年 美容学校卒業後、眉毛とまつげのエクステサロンに入社
2013年 自宅サロン『K’s LASH(ケーズ ラッシュ)』開業
2018年 店舗に移転
2021年
・眉毛オンラインスクール『眉学』開校
・眉毛商材『Béni.』立ち上げ
2022年3月 医療クリニックにてアートメイクのデザインを指導

現在はサロン1店舗を経営する他、アイブロウ講師やクリニックと連携し、看護師を対象としたアートメイクのデザインの指導なども行っています。アイブロウ商材開発においては、“これまでにないもの”を作っていきたいです。

株式会社TERRA代表取締役 秋山 真生恵(あきやま まきえ)さん

2015年 23歳でマツエク専門店入社
2016年 国際大会金賞受賞
2018年 個人サロン「belinda eyelash salon(ベリンダ アイラッシュサロン)」開業
2019年
・EYELASH WORLD CUP volumelash 1位受賞
・tokyo lash competitionにて審査員を務める
・ボリュームラッシュスクール開校
2020年
・ボリュームラッシュ商材ブランド『bliss lash(ブリスラッシュ)』立ち上げ
・PLVC2020 volume lash部門にて審査員務める
2021年
・コロナ禍に眉毛オンラインスクール『眉学』開校
・眉毛商材『Béni.』立ち上げ
・NEEC日本まつげエクステコンテストにて審査員を務める
・ラッシュリフト/アイブロウの専門店オープン「vifla eyelash&eyebrow(ビフラ アイブロウアンドアイラッシュ)」
2022年
・「株式会社TERRA(テラ)」設立
・NEEC日本まつげエクステコンテストにて審査員を務める
・エステサロンオープン「total beauty salon BELINDA(トータルビューティーサロンベリンダ)」

今現在3店舗経営、15名のスタッフが在籍しており、店舗展開も計画中です。その他、ボリュームラッシュやアイブロウの講習、エクステと眉毛の商材開発にも携わっています。今後は、アイブロウ商材の認知を広める活動にも力を入れていきたいです。

▷『Béni.』公式HPはこちら
▷『Béni.』公式インスタはこちら
▷秋山 真生恵さんのインスタグラムはこちら
▷杉原 佳奈恵さんのインスタグラムはこちら

アイ業界に足を踏み入れたきっかけからお二人の出会いまで

――――では、まず秋山さんにお伺いします。アイ業界に興味を持ったきっかけを教えてください。
秋山さん 専門学校時代の先輩がマツエクサロンに就職していて、その先輩に初めてマツエクを付けてもらったんです。それまで、つけまつげをしていた自分にとって、手間なくキレイになれるマツエクに大きな魅力を感じたのがきっかけですね。

――――元々は美容師になるために専門学校へ通っていたのですか?
秋山さん いえ、美容師になりたいわけでもマツエクしたかったわけでもなかったんですが、なんだかキラキラしていていいなと思い通っていました(笑)専門学校卒業後、アパレル系の仕事をしていたんですが、マツエクサロンに勤めている同期や先輩を見て、自分もやってみたいと考えるようになり、23歳でマツエク業界に足を踏み入れました。

――――続いて、杉原さんのアイ業界に入ったきっかけを教えてください。
杉原さん 実はあまり働く気がなく(笑)親から手に職をつけろと言われていたこと、美容が好きだったこともあり、高校卒業後に美容学校へ行きました。専門学校ではなく、美容師資格を取得できる短大へ進学したんですが、これも美容業へ就職しなくても短大卒という学歴が残るかなという思いから。就職する気がなかったので卒業間際の3月ぐらいまで何もしていなかったんですが、たまたま短大の先生に紹介されて、マツエクと眉毛のサロンに就職したのが始まりです。

当時、マツエクと眉毛のサロンができたばかりで、先生が「絶対これから流行るから!」と背中を押してくださったんです。また、ちょうどマツエク施術に美容師免許が必要になったタイミングでもあったので、資格が活かせる働き方ということでチャレンジしてみようと決めました。

――――お二人ともサロンに勤務したのち、早い段階で独立されていますよね。その理由は?
杉原さん 就職したマツエクと眉毛のサロンではじめて施術を受けたときに、顔の印象がガラッと変わることに大きな衝撃を受け、この感動をより多くの人に伝えたいと思いました。そして、この思いを実現するためにサロンを開業し、現在まで14年続けています。

秋山さん アイラッシュ施術者の仕事って割とメンタル的に大変な仕事だと思うんですが、私自身は今まで一度も辞めたいと思ったことがないんです。元々技術的なことが好きなことと、がんばればがんばるほどお客様が増えていくことが楽しくて!お客様の数が増えていくにつれ、自分でチャレンジしてみたいという思いが強くなり独立しました。

―――そんな杉原さんと秋山さんが一緒にお仕事をされることになったきっかけは?
杉原さん 私がまきえ(秋山さん)のボリュームラッシュ講習に問い合わせをしたのがきっかけです。

秋山さん 当時、私が勤めていたサロンがボリュームラッシュで有名で、その時に私の存在を知ってくれていたようです。その後、独立してから声をかけてもらってという感じ。だから最初は、いわゆる先生と生徒という関係でした。ただ眉毛の施術に関しては、当時からかなえ(杉原さん)はもう何年も眉毛をやっているベテラン。対して私は、今後眉毛が来るなとの思いから、眉毛の講習を受けながら技術を習得している真っ最中といった状況でした。

その後、かなえが眉毛の講習を開始したんです。この機を逃す手はないと思い、私の方から「私が宣伝を担当するから、一緒に眉毛の講習をやろう」と声をかけたのがきっかけですね。大手が眉毛の講習を始める前にやっちゃおう!と直感的に思ったんです。なので、2人の事業は眉毛の講習からスタートしました。

杉原さん 新型コロナの影響により、対面ではなくオンラインで眉毛講習を初めて実施したのはおそらく私たちだと思います。

――――先生と生徒という関係から、一緒に事業を始めるほどの親密な関係を築かれたお二人。出会った当初のお互いの第一印象は?
杉原さん 第一印象は、めっちゃかわいい!かわいいだけじゃなく、性格もめっちゃ良いんです。講師という立場ですが、全然上から目線でもなくて、生徒の間違いを指摘することすら遠慮しちゃうくらい、すごく良い先生でした。

秋山さん 正直、独立後はボリュームラッシュの講習をやる予定は全くなかったので、声をかけてもらえたことがすごく嬉しかったのを覚えています。それと、私は生徒さんへのアフターフォローも苦手なタイプなんですが、まきえの方から積極的にコミュニケーションを取ってくれました。それと、当時から眉毛が美しかったことはすごく印象に残っていますね。

コロナ禍に立ち上げた眉毛オンラインスクール『眉学』

――――当初からオンラインでの講習を実施されたとのことですが、対面とオンラインとでは違いがあるものでしょうか?
杉原さん 全然違います!やはり、対面の方がやりやすいですね。

――――オンライン講習で1番大変だったことは?
杉原さん 動画作りですね。対面でないと感じられない部分もあると思うので、動画でどうやったらよりリアルな技術を伝えられるかなという点が1番大変でした。

――――オンライン講習のための動画の制作時間は?
秋山さん 3~4ヶ月前からスタートしました。インスタでのオンラインだったので、かなえが動画を撮影し、私がインスタ担当ということで分担し、毎日のように寝不足になりながら制作しましたね。

――――インスタライブでの講習だったのですね。お二人のSNSの活用法についてお聞かせください。
杉原さん 私は全く分からないんです!私は最初に就職したサロンが比較的規模大きく、個人で集客したり、インスタを活用したりといった習慣がなかったのであまり得意ではなく…。インスタはまきえがとても上手なのでお任せしています。

秋山さん 私にとってインスタはなくてはならないもの。私個人のアカウントも同業者さん向けに発信していて、フォロワーも同業者さんがほとんど。宣伝するにも情報を発信するにもインスタに投稿するのが効果的だと考えています。

今は、技術者も個人アカウントで発信することが普通になってきていますよね。でも7~8年前は、サロンが運営する代表アカウントから発信するのが一般的で、個人で作品を投稿している技術者さんがあまりいなかったんです。そこで、サロンのオーナーに承諾を得て個人アカウントを作り、デザインなど載せていったら、お客さんがすごく増えたんです。その経験からお客様を集めるのも、講習の生徒さんを集めるのもインスタを活用し続けています。

――――秋山さんがインスタを活用する際にこだわっていることは?
秋山さん 極力、頻繁にアップすることですね。また、誰に向けての発信なのかも常に意識しています。以前はお客様向けだったので、施術を受けた際のデザインなどを伝える内容でしたが、講習や商材の販売を行うようになった現在は同業者さんにプチ知識を提供できるよう心掛けています。講習内容の一歩手前の普段の施術に活かせるような情報を発信しています。

お二人で立ち上げた眉毛商材ブランド『Béni.』

――――講習業からスタートし、商材を作ることになるまでの経緯を教えてください。
秋山さん 当初、商材を作ろうという話は全くなかったんです。ところが最初のオンライン講習で予想以上の反響があり、集まってくれた生徒さんとのやり取りの中で、本当におすすめできる商材があるといいよね、と。その流れで今徐々に増やしていっているところです。

――――『Béni.』の特徴を教えてください。
秋山さん 現役の技術者が作っていること。リアルに使いやすいかどうかにとことんこだわって作っています。コスト面など考えると難しいこともありますが、技術者自身が使いやすさを納得のいくまで追求した説得力のある商品を展開していることが1番の強みです。

杉原さん 私自身が不器用なこともあり、誰が使っても上手にできるという点にもこだわっています。施術者はもちろん、メイクに慣れていないお客様でも使いやすいかどうか。それと、まだ“世の中に出てないもの”を作っていきたいとも考えています。毛抜きを例に挙げると、先端は平たい形状が一般的ですが、意外と尖っていた方が便利で使いやすいんですよね。このようにアイテム自体は既存のものではあるけれど、形状や色味などを工夫して、固定概念を覆すような新しい商品を作っていきたいです。

――――『Béni.』のアイテムは、「抜けるんです。」「間引くんです。」など、商品名がすごくユニークですよね!この商品名にもこだわりがありそうですね。

杉原さん ふざけてますよね(笑)

秋山さん まず、名前で突っ込まれますね(笑)おもしろい!覚えやすい!何に使うのかも分かりやすい!といった声もいただいています。その名前の効果もあるのか、毛抜きに関しては本当にたくさんの方に使っていただいています。

私自身、以前は毛量調整の際に通常の毛抜きを使用していて難しさを感じていたのですが、「間引くんです。」はすごく使いやすくて、施術効率も格段にアップしました。手前味噌ですが、良い商品だなと実感しています。

お二人が考えるこれからのアイ業界

――――『Béni.』や『眉学』を通して、アイ業界にどのように携わっていきたいと考えられていますか?
杉原さん 『Béni.』の商材は全国だけでなく、海外にも広めていきたいと考えています。また、まつげ専門店ではなく、まつげと眉毛をセットで施術できるサロンが増えていくよう技術を伝えていきたいと強く思っています。

秋山さん 今、国家試験にマツエクが入るかもといわれていますよね。私が専門学生時代にはなかったマツエクのカリキュラムが今は当たり前になっています。今年入社したスタッフの中にも、マツエクをやりたくて美容師免許を取ったという人がいるくらい。このことからも、まつげ・眉毛の需要はすごく高まっていると感じています。

とはいえ、世間にはマツエクはまつげが傷む、眉毛は自分で整えたら良いというイメージがまだまだありますよね。そんな固定概念を少しでも払拭できるよう、施術者の技術レベルを上げていきたい!ヘアには叶わないかもしれませんが、まつげや眉毛の施術を受けることがごく当たり前な世の中になれば良いな、と思っています。

――――世間には眉毛の施術に興味はあるけど、サロンに足を運ぶまでには至っていないという方も多いのかなと思います。そんな方へ何かメッセージはありますか?
杉原さん メイク方法ってインスタや雑誌などに情報があふれていますよね。でも、いくら知識を得ても、そのメイク方法が自分に適しているとは限りません。本当に自分に合うメイク方法を知っている人って少ないんです。だからこそ、サロンに行って教えてもらうのがかわいくなるための1番の近道だと思います。

――――お客様にかわいいを提供するために、サロン側ができることはなんでしょうか?
杉原さん 眉毛だけ、マツエクだけでなくセットで提供することでしょうか。マツエクをキレイに付けているけど眉毛のお手入れが行き届いていないと、どうしても眉毛に目が行ってしまいますよね。中には、眉毛のアートメイクをしていて形はとってもキレイなのに、周りの毛を自分で剃ってしまってチクチク…というケースも。だから、アートメイクをする人にもワックス脱毛はすごく受け入れられると思うんです。やはり、一人でも多くの技術者が、まつげ・眉毛をセットでやって目元をトータルでデザインできるスキルを身に付けていけると良いですね。

まとめ

『Béni.』の公式インスタの投稿に、“1人では無理だった、2人だからこそ”とあります。その言葉どおり、『Béni.』は、ボリュームラッシュとインスタ運用に長けた秋山さん、アイブロウに長けた杉原さんがお互いの得意を活かし、補い合うことで誕生したブランドであることが分かりました。また、お二人の仲の良い掛け合いやポジティブな姿勢も魅力的!『眉学』の講習にたくさんの生徒さんが集まることにも納得です。これからも、まつげと眉毛をセットで提供できる技術者の育成と商材の開発で、アイ業界をさらに盛り上げてくださることを期待しています。

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