こだわりの自社ブランド製品で注目を集める株式会社FORVES.松原さんにインタビュー

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自社ブランド製品の開発や販売、卸業などを行う化粧品メーカーの『株式会社FORVES.(フォーヴス)』。今回は代表の松原さんにお話を伺います。インタビューでは、さまざまなサロンで取り扱われる注目の自社ブランド製品「バミル アイリッドセラム」や「バミル リッププランプ」の開発エピソード、松原さんが考えるアイ業界の今後などを教えていただきました。

経営者プロフィール│松原光洋さんとは

株式会社FORVES. 代表取締役 松原光洋(まつばら みつひろ)さん

駒澤大学経済学部経済学科 卒業

1997年 営業職として、製品の販売(直販)・OA関連ソリューションの構築などを行う

2003年 化粧品輸入商社で海外ブランドの営業・部門長を歴任

2016年 株式会社『FORVES.』設立

2020年 自社ブランド製品「バミル アイリッドセラム」発売

2024年 「バミル リッププランプ」発売

営業職として大手ブランド製品の企業に勤めていた頃、5年目で営業部門全国5位を獲得したという松原さん。30歳から美容業界に身を置き、現在まで20年以上活躍されています。

▷株式会社FORVES.の公式ホームページはこちら
▷株式会社FORVES.の公式Instagramはこちら
▷松原さんの公式Instagramはこちら

松原さん 美容業界に入ってからは、エステティックサロンや美容室、ネイルサロンと関わりの強い職場に勤めていましたが、独立をきっかけに右も左も分からないままアイ業界へ参入。当時アイ業界で唯一関わりのあった『株式会社YOU BEAUTY』代表の徳永侑子(とくなが ゆうこ)さんには、アイ業界の多くを教えていただきました。その後さまざまな方と関わり、学んでいったことで今の自分があります。

▷徳永侑子さんについて詳しくはこちら

2つの自社ブランド製品を開発!FORVES.の事業について

―――現在の事業について教えてください。

化粧品メーカー『FORVES.』の代表として、まつげ美容液やリッププランプなどの自社ブランド製品の開発、他社ブランド製品の卸業、化粧品の代理店業、OEM企画などに携わっています。社名は、“FOR(〜のために)”、“VE(loVE 愛/giVE 与える)”、“S(複数形/サービス)”、“.(点を線に)”という意味を込めたもの。“幸せのきっかけを多くの人に届けること”を企業理念としています。
自社ブランド製品は「バミル アイリッドセラム」と「バミル リッププランプ」の2つです。“バミル”は業界用語で“立ち位置”を示す言葉なので、自社ブランド製品も立ち位置を意識して作っていけたらと。どちらも多くの方の手に取っていただけるよう、肌への優しさにこだわって開発しました。

―――「バミル アイリッドセラム」の開発エピソードを教えてください。

コロナ禍でラッシュリフトがブームの頃、サロンに来られるお客様の中にはアイ業界で代表的と言われるまつげ美容液が使えない方もいて。そのようなケースをふまえ、「敏感肌のお客様でも使えるまつげ美容液を作りたい」という想いを込めて完成させたのが「バミル アイリッドセラム」です。自社ブランド製品は、お客様の「こんな商品があったら良いな」に応える“スキマを埋めるようなものを作りたい”という考えをベースに開発しています。
「バミル アイリッドセラム」の開発で大変だったのは、無添加へのこだわりから完成までに時間がかかったこと。まつげ美容液は使うたび目元に触れるものなので、無添加で実現するのは難しいんです。それでもテストを繰り返しながら1年以上かけて完成したときは達成感がありました。

―――2つ目の自社ブランド製品を、アイではなくリップにした理由は?

出典:@forves.inc

「バミル リッププランプ」は開発当時他社が作っていないものだったこともあり、まつげ美容液の販促物として採用しました。
例えば他社がマスカラを開発して、後から自社ブランド製品としてマスカラを売り出すのは、差別化がなかなか難しいですよね。「マスカラと言えばこれ!」と世間で言われるようなものだとなおさら、それを超えるのは難しくて。アイ業界は特に“目元”という狭い範囲の美容なので、展開できる製品が限られています。どれもすでに他社が作って売り出している状況の中、自社ならではの優位性を出す…というよりも、サブとしてリップ製品を開発すればブランドの強みになると考えました。

―――今後も自社ブランド製品を開発していくにあたり、松原さんの考えを聞かせてください。

世間で売れている“王道”な製品にはない、面白さのあるものを作っていきたいです。自社ブランド製品の開発ベースにもあるように、そういったスキマを狙うのはアリだと思っています。
ですが、現在はまさに王道と言えるようなアイ製品の開発を検討していて。実現できればかなり良い製品に仕上がると踏んでいます!

今後も進化を続けていくアイ業界。大切なのはサロンを第一優先に考えること

―――松原さんが考えるアイビューティの魅力、アイ業界の今後は?

“目は口ほどにものを言う”という言葉があるぐらい、アイには力がある。顔の印象を決めるパーツとして大きな影響力を持っているのが“アイ”だと考えています。
同じ美容業界の中で、理美容やエステ業界と比べると、アイ業界はまだまだこれから。だからこそ伸びしろがあり、「今後作り上げていく楽しみがある」と感じていますね。アイ業界の10~20年先を考えると、機械化することはできない“人の技術が必要なもの”として続いていくと思うので、技術と商材の進化が欠かせません。商材についてはまったく新しいものが出てくる可能性もありますが、もともとあった製品がより安心・安全になり、結果を出していくことでさらに進化する…その繰り返しが、アイ業界全体の進化にもつながるのではないでしょうか。

―――松原さんにとって、アイ業界の今後には不安要素もあるのだとか。

そうですね。社会的な問題ではありますが、少子高齢化において高齢層のうちどのくらいの方がまつげや眉毛の美容を意識し、施術を受けるのか…今後シェアが少なくなってくる可能性もあるので、そこにどう対応していくか考える必要があります。年齢を重ねた方に向けたまつげや眉毛ケアを推進するメニューを考えることも、今後のアイ業界で顧客を確保していくために欠かせません。

―――アイ業界に携わる中で、大切にしていることを教えてください。

個人的にも会社的にも、サロンのことを第一優先に!『FORVES.』で扱う製品は、サロンや代理店を通じて販売していただいています。だからこそサロン側が気に入ってくれるもの、販売しやすいものであることが大切なんです。
自分自身のテーマ、仕事のテーマは、分け隔てなく接すること、周りと一緒に取り組むこと!サロンや他社メーカーの方を含む、仕事で付き合いのある方々のことは、アイ業界を一緒に盛り上げていく“仲間”だと思っています。団体スポーツで同じ目標に向かっているような、そんな仲間たちと仕事をすることが“自分の仕事”です。

アイ業界で活躍する方々へのメッセージ

―――最後に、松原さんからアイ業界で活躍する方々へメッセージをお願いします!

サロンの運営者やアイデザイナーには、“自ら情報を取りに行く姿勢”を意識してほしいです。もちろんSNSなどを通じて得られる情報も多くありますが、大切なのは情報に振り回されず自分に必要なものを見極めること。「自分は何のためにサロン運営やアイデザイナーをやっているのか」「お客様とどう向き合っていくべきか」を忘れないでほしいと思っています。そのために、目の前にいるお客様はもちろん、相談できる仲間をたくさん持っていただけたら!と思います。

まとめ

自社ブランド製品の開発をはじめ、卸業や代理店業も行う『FORVES.』代表の松原さん。ニーズのスキマを狙ったり、ブランドの強みになるアイテムを打ち出したりと、サロンに選ばれるための“製品開発へのこだわり”が伝わってくるインタビューでした。『FORVES.』では今後も新製品を開発予定なのだとか。「アイ業界にはまだまだ伸びしろがある」と考える松原さんの今後のご活躍を、編集部一同楽しみにしています!

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