「キラキラのその先にある感動を届けたい」LADYCOCO®︎深山和春氏インタビュー
今回は、大阪に本社を置くマツエク商材メーカー『LADYCOCO®︎』の代表である深山和春さんにインタビュー。「売るためだけではなく、心から使いたいと思ってもらえるような商品を」という想いを大切に、見ているだけでキラキラ気持ちが華やぐ商品を提供しています。サロン時代のお話から商品作りにかける想いまで、詳しく教えてもらいました。
【経営者プロフィール】深山和春さん
2009年にスタートしたアイラッシュ専門サロンを皮切りに、当時まだ発展途上だったマツエク業界に参入。現在はアイティスト(アイリスト)の技術セミナーや人材育成、アイラッシュ商材やコスメを展開するブランド『LADYCOCO®︎(レディココ)』で商品開発・製造・販売を行い、全ての女性がキラキラ輝けるための活動をしています。
<略歴>
2009年1月:アイラッシュ専門サロン『COCOLASH』梅田店オープン
2010年1月:アイティストスクール開校
2010年6月:株式会社COCO&LASH設立
2010年7月:眼科医講義セミナー 業界初体験型アイリストフォーラム開催
2011年3月:アイラッシュ専門サロン『COCOLASH』心斎橋店オープン
2011年12月:アイラッシュ商材ブランド『LADYCOCO®︎』ローンチ
2012年10月:LADYCOCOブランドにてBeauty World Japan West出展
2012年12月:株式会社LADYCOCO JAPAN設立 美容商材開発販売事業を『COCO&LASH』から『Ladycoco Japan』に譲渡
2012年9月:『クラッシーセーブル®︎』リリース
2014年7月:『アイティスト』商標登録取得
2015年5月:『モイストハンドジェリー』リリース
2015年:北京『LADYCOCO』ブランド販売代理店契約 締結
2015年:沈陽『LADYCOCO』ブランド販売代理店契約 締結
2015年:上海『LADYCOCO』ブランド販売代理店契約 締結
2017年:ソウル『LADYCOCO』ブランド販売代理店契約 締結
2018年10月:『LASH SHADOW®︎』リリース
2018年:アメリカ『LADYCOCO』ブランド販売代理店契約 締結
365日24時間を共にする、一心同体のパートナーと作り上げるアイラッシュブランド
マツエクサロンをオープンした当時のことを教えてください。
僕がアイラッシュ業界に参入した10年ほど前は、アイラッシュ業界はまだ発展途上の段階でした。当時、多くのサロンは病院のような無機質な空間が多かったんです。そこで、もっとリラクゼーションの側面を強め、マツエクを広げていきたいと思い、業界初となるコンセプトサロンの立ち上げに至りました。癒しをコンセプトにして、内装からスタッフの衣装までこだわりぬき、「他にはない!また行きたい!」と思っていただけるようなサロンを作ることに注力しました。
当時では珍しいスピード施術の技術力が、せっかちという大阪の地域柄に即した経営方針と重なって、ありがたいことにオープンから半年で予約が連日満員になる盛況ぶりでした。僕自身もオープンから3年間はサロンに立ち毎日欠かさず全てのお客様のカルテを確認することを楽しみながら従事していました。誰がどのお客様にどんな施術をしたのか、どんなお話をしたのか全て把握していました。いつどなたがご来店されても対応できるようにしていたんです。
商材を作るに至った背景を教えてください。
キラキラした女性になってもらうためのサロンなのに、それを叶えるアイティストが使う商材は業務用でデザイン性がなく全然キラキラしていない…。
キラキラした女性へと導くための技術セミナーなのに、施術者が手にする商材が可愛くない…。
この違和感が、商材作りに至ったきっかけです。
アイリストのテンションが低い状態では、お客様をキラキラさせることはできません。キラキラしているものに囲まれているだけで幸せになるじゃないですか。「すごい可愛い!使ってみたい!」と、まず使うアイリストのテンションが上がるような商材を作りたい、そしてワゴンの上を可愛い商材で埋め尽くしたい、この想いは、商材作りをスタートしたときから今も全く変わっていません。
“キラキラ”を叶える商材作りを手掛けているのは深山さんなのでしょうか?
商材作りは信頼のおけるパートナーでLADYCOCO JAPAN 取締役を務める切石まみとの二人三脚で行っています。仕事以外でも365日24時間をともにする、一心同体ともいえるパートナーです。
現役のアイティストでもある切石まみが現場の声を汲み上げ、成分、使用感といったクオリティにとことん拘り、パッケージやデザインは僕が手がけるという完全な役割分担で、商材作りを進めています。
商品開発において、重視しているのはどんなことでしょうか?
商品開発の発案は、ほとんどが現場からの声です。こんなものが欲しいという声を聞くことから始まり、そこからは納得できるまで何度も試作を繰り返しながら改良を重ねています。
例えば当社で人気のラッシュマスカラチャームインクリージスは、開発から発売に至るまでに2年もの月日を要しました。パートナーである切石の厳しい技術者目線と、成分や使用感にとことんこだわる商品開発は、LADYCOCO®︎の特徴です。そこに、パッケージやボトルデザインなどの商品としての魅力をプラスするのが僕の役目。
僕たちは商材メーカーとしてだけでなく、サロンの立場で商材について考えることを大切にし、商品の安全性については、特に重要視しています。今でこそ技術も安定し、商材の安全性も高まってきましたが、マツエクが発展途上だった時代には、目元の健康に悪影響を及ぼすマツエクのトラブルが大きな社会問題になっていました。そのような悲しい時代を共に歩んできたからこそ、誰が使っても事故を起こさない商材作りは、今でも僕たちの第一優先課題なんです。安全で確かなモノの作りの拘りがレディココ商品開発の根底にあります。
深山さんの考えるマツエクの魅力、そしてこれからの展望は?
深山さんの考えるマツエクの魅力について教えてください。
例えばマンガなどでも、男性のキャラクターにまつげを描き加えるだけで、女性のような雰囲気になることから、まつげの重要性がどれほど大きいかわかってもらえるんじゃないでしょうか。目元が顔の印象を左右する重要なパーツで、まつげを付けるだけで簡単に可愛く変わることを知らない女性にマツエクの魅力を声を大にして伝えたいですね!
鏡に映った正面の顔=自分の顔というイメージかもしれませんが、実は正面の顔を見られるシーンは意外と少ないもの。マツエクを装着することで、目元に立体感が生まれアジア人特有の平坦な顔に凹凸ができる事で、より印象的に可愛くなります。
最近はまつげパーマも人気ですが、横顔や伏せ顔の立体感はまつげパーマでは表現できません。そう言う側面で考えると、マツエクには到底及びません。印象が全く異なります。また、キレイなまつげがついている自分の顔を見て、心がキラキラすることも、マツエクをするうえでの重要なポイントです。内側から自分のテンションが上がることで、外見にも良い影響を与えると思うんです。マツエクをつけると鏡をみる回数が増えるのも理解できますね。
僕たちが目指すのはマツエクがファッションの一つとして当たり前になる時代。「まつげが女性を魅力的にしてくれるパーツである」ということを、さらに広げていきたいと思っています。
今後特に力を入れていきたいのはどんなことでしょうか。
マツエクサロンで働く方と、そしてサロンに通われるお客様がもっともっとハッピーになれるような商品開発をしていくことです。世の中はファストファッションやプチプラコスメで溢れていますが、反対にそこで生まれる過酷な労働条件や環境への配慮が問題になっています。商品作りは安さ、簡単さで片付けることなく、SDGsへの取り組みと『幸せになるために必要なモノ作り』という原点を忘れず、嘘のない心のこもった商品開発に一層力を注ぎます。
【経営哲学】深山さんの経営理念とは?
最後になりますが、深山さんの経営理念について詳しく教えてください。
これが、株式会社LADYCOCO JAPANの経営理念です。私がマツエク業界に参入したのは、「キラキラと輝く、かわいい女性が好き、量産したい」という純粋な想いを実現したかったから。この想いを根底に、自分の発信するものは全てかわいくキラキラしていなければいけないという信念持っています。一緒に働くスタッフやアイティストにも、この理念は伝染していると思うので、この想いはブレないようにしたいです。
何度も言っている”キラキラ”の中には、実際に商材を使うアイティストがキラキラした心でいられるようにという想いや、サロンにご来店されるお客様がキラキラ輝いて可愛いなど、幅広く色んな想いを込めています。
可愛さと機能性の両方を兼ね備えているのが、LADYCOCO®︎の魅力ということがよく分かりました!
そうですね、残念ながらかわいいものは機能性が低いのではと思われることもありますが、”かわいい”が興味を持ってもらうきっかけになり、そして実際に使ってみたから分かってもらえる想いや感動を共有してもらうのが理想。かわいいのはもちろんのこと、LADYCOCO®︎はアイティストやサロン、そしてその先にいるお客様のことを考えている、温かみのある商材メーカーであることを、もっと広めていきたいです。
私が重視しているのは”とにかく可愛いものを”という点なのですが、技術面においても胸を張っておすすめできるのは、パートナーである切石あってこそ。心から信頼のおけるパートナーとタッグを組んで作っているから、妥協なしの良いものが作れる、これが『LADYCOCO®︎』の特徴であり、強みのひとつだと自負しています。これからも、アイリストのための、本当に良い商材を開発し、マツエク業界の発展に貢献していきたいです。
まとめ
今回のインタビューで、「マツエクをもっともっと広めて、たくさんの女の子がキラキラ輝けるように」という想いを語ってくださった深山さん。深山さんと切石さんの最強タッグが、LADYCOCO®︎の商品の源となっています。使っているアイリストのテンションが上がるような商材により、今後の深山さんの活躍と、LADYCOCO®︎の生み出す商品がますます気になるところです。210516Ess