前処理を徹底解説!目的や方法のおさらい~特徴別おすすめ商品の紹介まで
マツエク施術前に必ず前処理を行いますが、当たり前すぎてなんとなく行っている人はいませんか?前処理によって、マツエクのモチアップや施術しやすくなるなど、さまざまなプラス効果が期待できます。そこで今回は、マツエク施術の基本である前処理に焦点を当てて徹底解説!前処理の目的や方法はもちろん、おすすめの前処理剤を特徴別に紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
前処理は何のため?
基本ではありますが、前処理の重要性を知るために、前処理を何のために行うのかをおさらいしていきましょう。
自まつげの汚れを取る
前処理の最大の目的は、自まつげに付いているほこりや汚れ、油分などを取り除くことです。自まつげに付着物が残っていると、グルーの接着強度が弱まったり、エクステが根浮きする原因になったりすることも。接着強度が弱まれば、マツエクのモチにも影響するでしょう。
さらには、自まつげの付着物のせいで、細菌感染を起こし眼病になる可能性も考えられます。そのため、できるだけノーメイクでのご来店いただいたり、メイクをされている方には施術前のクレンジングをお願いしたりしますよね。しかし、それだけでは自まつげの根元の汚れを落としきれない場合もあります。そういったときにも、前処理は重要な役割を果たすのです。
グルーが密着しやすい状態を作る
グルーは、空気中や自まつげの水分に反応して硬化します。そのため、自まつげが乾燥していると、通常よりも接着強度が弱まってモチが悪くなることも。
通常、自まつげの乾燥改善のためのトリートメントは、オプションメニューとしているサロンが多く、なかなかお客様に提案しにくい場合もあるでしょう。そういったときに、保水効果が期待できる前処理剤を使えば、グルーと自まつげの密着度を強化でき、密着しやすい状態を作れます。
前処理剤の配合成分によりプラスの効果も期待できる
前処理剤によっては汚れを落とすための主成分とは別に、プラスして、さまざまな美容成分が配合されたものも。たとえば、ヒアルロン酸やコラーゲン、天然ハーブ、ローズエキス、ローヤルゼリーエキスなどです。
プラスαの成分が、自まつげの保湿力を高めたり肌荒れを防いだりしてくれ、お客様にとってもうれしい効果が期待できるでしょう。
かき分けがしやすくなる
前処理は、グルーの密着度を高めるためだけに行うわけではありません。自まつげを根元からしっかりほぐすように前処理すれば、かき分け(仕分け)がしやすくなります。そうすることで、施術スピードのアップにつながるでしょう。
前処理の方法や注意点とは?
次に、前処理の方法や注意点、おすすめアイテムなどを紹介します。
前処理の方法をおさらい
まずは、前処理の方法についておさらいしましょう。一般的なのは綿棒を使った方法で、以下の通りです。
② もう1本の綿棒に前処理剤を含ませる
③ 前処理剤を含ませた綿棒をまつげの上に置き、2本の綿棒でまつげを挟む
④ まつげを綿棒で挟んだ状態で、根元から毛先に向かってスライドさせる
⑤ 終わったらエアコンプレッサーやエアポンプで乾燥させる
綿棒は綿球が比較的大きいことから、広い範囲の前処理には向いていますが、細かい根元部分のケアには不向きなケースもあります。どういった注意点が考えられるのか、次で見ていきましょう。
綿棒を使った前処理の注意点
綿棒を使用した際に注意したいことは、主に3つあります。
- 目や皮膚に付かないようにと根元の処理がおろそかになる
- 綿棒の繊維が残っているエクステに引っかかる
- 何度もスライドすると綿球がケバケバに
経験値の高いアイリストであれば、綿棒の扱いはスムーズでしょう。しかし新人アイリストでは、目や皮膚に前処理剤が付かないかと不安になり、毛先だけ処理してしまう可能性も。当然ながら、マツエクは根元に装着するため、毛先だけでの処理では不十分です。
また綿棒は、自まつげやエクステに引っかかったり、丁寧に処理しようと何度もスライドすることでケバケバになったりして、自まつげをきれいにするどころか、綿の繊維を付けてしまうこともあります。では、綿棒以外の方法はないのでしょうか?
綿棒以外の方法は?
綿棒を扱いづらいと感じたアイリストには、先端部分がマイクロファイバー製のマイクロスティックがおすすめです。極細繊維でできており、さらには断面もギザギザしていることから、汚れなどをしっかり取り除けます。
また、先端の大きさもさまざまで、細かい部分にアプローチしやすい形状のものなど種類も豊富です。使用する際に綿棒とマイクロスティックを使い分けたり、いろいろな種類を使用したりして、自分のお気に入りを見つけておくと良いでしょう。
前処理剤を特徴別に紹介
最後に、おすすめの前処理剤を特徴別に紹介します。前処理剤を探すときの参考にしてみてください。
【現在売り切れ】<弱アルカリ性>メディカラッシュ/クリアプレプライマー(前処理剤)
出典:EYELASH GARAGE
「クリアプレプライマー」は、pH11.3の弱アルカリ性の前処理剤です。また、アルカリイオン水を主成分にしているため、「目がしみる」「前処理剤のニオイが嫌」という方にも使いやすくなっています。肌や自まつげにやさしい低刺激タイプですが、自まつげに付いた皮脂や汚れなどは、イオン水の力でしっかり除去してくれる優れた商品。
<アルコールフリー>テクニコ/ラッシュクリーナー(前処理液)
エタノールを含んだ前処理剤だと、お客様によっては刺激を感じる場合も。しかし「ラッシュクリーナー」なら、アルコールフリーかつ化粧品登録した日本製の商品なので、そんなお客様にも安心して使用できます。さらに、植物エキスも入っており、お肌にもまつげにも低刺激で油分や汚れをオフしてくれますよ。
<電解アルカリイオン水>WINK/トリートメントポストプロセッシング(前処理剤)
「トリートメントポストプロセッシング」は、電解アルカリイオン水と炭酸カリウムで作られた前処理剤です。トリートメント成分を残しつつ、エクステと自まつげの密着度をアップしてくれるので、トリートメント後の処理剤としておすすめ。片手でも開けやすいワンタッチボトルで、液もサラサラしており使いやすいと評判です。
<プラス効果が期待できる成分を配合した前処理剤>
<ローズエキス配合>LADYCOCO/ROSE LASH PRIMER
「ROSE LASH PRIMER(ローズラッシュプライマー)」は、ローズエキスを配合している前処理剤です。ローズエキスが自まつげを保護してくれるだけでなく、香りも良いと人気。また弱酸性タイプなので、処理後は自まつげのキューティクルをしっかり閉じさせ、装着をスムーズにするでしょう。
<高純度シリカ配合>Miss eye d’or/ブーストウォーター
「ブーストウォーター」は、業界で初めて高純度シリカを配合した前処理剤です。シリカは、化粧汚れやその他の汚れを浮かして、しっかりオフしてくれます。それでいて肌にやさしく、保湿効果や抗酸化作用が期待できるうえ、自まつげにハリやコシが生まれるでしょう。また、鉱物油や酸化防止剤、界面活性剤、香料、色素の5つの成分を使わないピュアフリー処方です。
まとめ
施術前の基本作業である前処理はとても奥が深く、どれだけ丁寧にできるかで、マツエクの仕上がりを左右するといっても過言ではないでしょう。エクステの装着だけでなく、前処理の細かな部分にも手を抜かない姿勢が、お客様からの信頼獲得へとつながるはずです。また前処理剤は、種類も豊富。どういったものがあって、どんなお客様に向いているのかを研究しておくと、敏感肌のお客様や自まつげが乾燥気味なお客様などの施術の際に、スムーズに対応できるのでおすすめです。210327Eyn
※本記事の内容や価格はすべて、2021年3月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。