マツエクの作業効率を上げるラッシュファン・ブロアー・エアーコンプレッサー特集
マツエクの施術には、グルーの揮発成分を飛ばしたり、硬化速度を速めたりするツールが必要です。従来からある手動ブロアーに加え、エアーコンプレッサーやラッシュファンなど種類はさまざま。そこで今回は、まつげに風を送るツールの役割やそれぞれの特徴、使い分けのポイントについて詳しく解説します。ツールを使いこなして作業効率を上げたい！という方や、最新アイテムが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
ラッシュファン・手動ブロアー・エアーコンプレッサーが担う役割とは
ラッシュファン・手動ブロアー・エアーコンプレッサーは、いずれも「まつげに風を送る」ための道具です。マツエクの施術において、なぜ送風する工程が必要なのか、まずは役割をおさらいしていきましょう。
1．グルーの揮発成分によるアレルギー対策
エクステを接着させるグルーには、アレルギー反応を引き起こす可能性がある揮発成分が含まれます。揮発成分は硬化するタイミングで発生し、鼻や口に入ると頭痛や目のかゆみなどの症状が表れることも。お客様や施術者自身のアレルギーリスクを下げるには、揮発成分を顔の近くに停滞させないよう風で吹き飛ばす方法が有効です。
2．前処理でまつげに残った水分の乾燥に
マツエク施術前の前処理や、メイクをされたお客様が施術前に行うクレンジングで、まつげに水分が残ってしまうこともあるかもしれません。まつげの乾燥が十分でない状態でエクステの装着をすると、水分に反応してグルーの白化現象が起きる、まつげにエクステが密着しづらい、といった問題が起こりやすくなります。きれいな仕上がりを目指すためにも、水分が気になるときは風をあてる工程を入れたほうが安心です。
3．グルーの硬化速度を早めて作業効率アップ
エクステにつけたグルーが多いと硬化が甘くなり、隣同士のエクステがくっつきがち。そんなときもラッシュファンや手動ブロアーがあれば、グルーの硬化速度を速めてくっつきを予防することが可能です。
1本1本乾かしたい場合は、持ち替えの必要がなくピンポイントで風を送れるエアーコンプレッサーがおすすめ。コストや作業時間はかかりますが、丁寧な施術を行っていることはひとつのアピールポイントにもできます。一方、20本に1回など気になる箇所だけ乾かしたい場合は、価格が安い手動ブロアーが◎。効率重視で最後にまとめて乾かすなら、ワンタッチで風量調節もでき、時短になるラッシュファンがぴったりです。
ラッシュファン・手動ブロアー・エアーコンプレッサーの特徴と使い方のポイント
上述したとおり、ラッシュファン・手動ブロアー・エアーコンプレッサーは、マツエクの施術に欠かせないツールです。ここからはそれぞれのツールの特徴や、施術に取り入れる際の使い方のポイントを解説します。
アイテム別の特徴
ラッシュファン
コンパクトタイプの電動送風機。施術中はツイザーと持ち替える必要がありますが、ボタンひとつで風をあてられるため手動ブロアーよりも手間いらずです。スイッチの切り替えで強弱の切り替えができるタイプなら、施術途中は「弱」でエクステのくっつき予防に、最後の仕上げは「強」で一気に乾かす、といった使い分けも可能。エアーコンプレッサーは設置スペースがなく導入できないというサロンも、ラッシュファンなら取り入れやすいでしょう。
手動ブロアー
手動ブロアーは「エアポンプ」や「エアブロアー」とも呼ばれ、手動で風を送るアイテム。自分のさじ加減で風の強弱をつけられ、充電や電源不要で使えること、コストがかからないことがメリットです。ただし、ラッシュファンと同様ツイザーと持ち替える必要があり、風を長くあてたい場合はプッシュし続けなければならないことがデメリットです。
エアーコンプレッサー
エアーコンプレッサーは、足元のペダルを踏むと、細いホースを伝って風が出る機械です。やさしい風圧でグルーを硬化させたい部分をピンポイントで狙え、作業の手を止めることなく風をあてられることが最大の特徴。一方でコストが高く、一気に風をあてるには不向きです。なお、エアーコンプレッサーにはホースをツイザーに取りつける「ツイザー型」と、リングに取りつけて指にはめられる「リング型」の2種類があります。エアーコンプレッサーの詳しい使い方は、以下の記事もチェックしてみてください。
使い方のポイント
いずれのアイテムにも、使用の際は以下のような共通の注意点があります。
- 風はおでこ側からまつげに向ける
- 風をあてるときはお声がけをする
それぞれ詳しく解説します。
風はおでこ側からまつげに向ける
まつげに風をあてる向きは、原則としておでこ側から鼻に向けるようにしましょう。目の真上からあてると涙が出やすくなってしまうためNG。適切な距離もアイテムによって異なります。エアーコンプレッサーや手動ブロアーは風が弱いため、眉毛～眉上の位置まで離せば問題ありません。一方ラッシュファンは風量が強いものが多く、風でエクステ同士がくっつかないようおでこよりも離し気味であてるのがベストです。
風をあてるときはお声がけをする
お客様の中には、風が顔にあたるのが苦手という方もいます。また、エアーコンプレッサーやラッシュファンは機械音が気になる場合も。さらに、手動ブロアーは素材のゴム特有のニオイを感じる商品もあり、せっかく施術に来ていただいたお客様に不快感を与えてしまう恐れがあります。お客様には風をあてる理由を事前に説明し、施術中も風をあてるタイミングで都度お声がけを行うと良いでしょう。
ラッシュファン・手動ブロアーの人気アイテム4選
今回は、サロンに導入しやすく、買い替えもしやすいラッシュファンと手動ブロアーのおすすめ商品を厳選してご紹介します。
【Rich Lash】ラッシュファン
「Rich Lash（リッチ ラッシュ）」のラッシュファンは、ワンタッチで送風できるスピーディーな使用感が魅力。USB充電式のため、長く使えてコスパも抜群です。カラーはシックなブラックとビビッドなピンクの2色展開。使用中は青いランプが点灯するため、電源の消し忘れも防げます。
【Rich Lash】ミニラッシュファン
同じく「Rich Lash」から、さらにコンパクトで軽いミニラッシュファンも発売されています。こちらは3段階の風量調節つきで、用途に合わせて使い分けられるのがうれしいポイントです。
【eye Boutique】静音ラッシュファン
「eye Boutique（アイブティック）」のラッシュファンは、静音性にこだわったアイテム。起動音も送風音も静かなため、サロンの雰囲気や施術中の空間を邪魔しません。風あたりもやわらかく、風量は3段階調節が可能。充電残量も表示されるので、使いたいときに充電がないという事態も防げます。
【Miss eye d’or】Missリボンブロアー
「Miss eye d’or（ミスアイドール）」の手動ブロアーは、なんといっても見た目のかわいさが魅力。ゴールドのリボンやコスメのようなデザインの胴体など、ディテールにこだわりが詰まっています。ゴム素材は高品質でやわらかく、ノズルと胴体は外れない一体型。大きめのサイズ感ですが軽量設計で、扱いやすい点もポイントです。
まとめ
マツエクの施術に使うラッシュファン・手動ブロアー・エアーコンプレッサーについて解説しました。マツエクの工程に「送風」を取り入れることは、施術の丁寧さをアピールできたり、きれいな仕上がりになったりと、お客様にとってもサロンにとってもメリットが多いものです。ぜひこの記事を参考に、ご自身が使っているツールをアップデートできないか、お客様への配慮はできていたか、今一度見直してみてくださいね。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年1月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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