どうして?急にマツエクのモチが悪くなる原因と対策とは
いつもと特に変わらない手順で施術をしたのに、お客様から「最近急にマツエクのモチが悪くなった気がする」と言われたことはありませんか?原因が分からないと対策もできず、お客様から不信感を抱かれてしまうことも。そんな事態は避けなければなりませんよね。そこで今回は、マツエクのモチが悪くなる原因と対策方法についてご紹介します。
急にモチが悪くなる原因
いつも通りの手順で施術したにもかかわらず、なぜか急にマツエクのモチが悪くなったという経験はありませんか?モチが悪くなる原因は
②サロン側
の2つにあると考えられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①お客様側
まずお客様側の原因について解説していきます。
毛周期の乱れ
体調不良やホルモンバランスの乱れが原因で毛周期が乱れると、マツエクが早く抜け落ちる可能性があります。もしお客様から「いつもより早くマツエクが取れた気がする…」と言われたら、体調の変化がなかったか尋ねてみましょう。
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季節の変化
髪の毛も季節の変わり目に抜けやすいのと同じように、まつげも抜けやすくなります。その理由は、自まつげにダメージが蓄積されているからです。生活環境が変化したり、紫外線によるダメージを受けていたりすると、自まつげがボロボロに…ということも考えられます。
環境の変化
例えばこれまで室内で勤務していたお客様が、外回りの仕事に変わった場合、紫外線によるダメージが以前より増えますね。すると、自まつげが傷んでしまい、マツエクのモチが悪くなることが考えられます。そのほかにも、ダイエットのために半身浴を始めた、ジムのプールに通うようになったなど、マツエクにとって適していない環境に変化すると、急にモチが悪くなることも。
基礎化粧品の変更
クレンジングや洗顔、乳液などにはオイルが含まれているものがあることはご存知ですよね。これまでも度々紹介したように、オイルや石油系界面活性剤が含まれている化粧品はマツエクのモチを悪くする原因に。基礎化粧品を変える際、それらに気付かず使用してしまうと急にエクステが取れやすくなることも考えられます。
②サロン側
次にサロン側の原因として考えられることについて見てみましょう。
お客様への説明不足
カールの強さを変更したい、長いもしくは太いエクステに変更したいなどと、お客様から希望されることがありますよね。その際、マツエクのモチに関する説明をきちんと行えていますか?強いカールに変更した場合、接着面が短くなるため、マツエクのモチが悪くなったりバラつきやすくなることが考えられます。そのほかにも、まつげに対して無理な長さや太さのエクステを装着すると、自まつげを傷めたり、まつげを減らす可能性があるのです。このようなリスクをきちんと説明しないまま施術をすると、お客様は「急にマツエクのモチが悪くなった!下手なアイリストだったの?」と疑念を抱くことも。
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グルーに適した環境設定ができていない
グルーには最適な室温や湿度があることはご存知ですよね。室温は20~25度、湿度は50~70%が望ましいとされています。しかし、季節によってサロン内の温度は変わるもの。室温や湿度が適切に管理されていないと、グルーの硬化速度が変化してしまうのです。特に硬化速度が速くなると施術速度が追いつかないこともあるため、本来の接着ができなくなり結果としてモチが悪くなるのです。また、雨の日は湿度が高くなるため、硬化速度が変わります。その日の天気によって、サロン内の環境を整えることも大切です。
▽室温、湿度についての記事はこちら
グルーの使用期限を守っていない
グルーの使用期限が過ぎたものは品質が劣化し、接着力や持続力が低下します。「たくさん残っているからもったいない」と思って使い続けるのはNG。マツエクのモチをよくするためにも、使用期限はきちんと守りましょう。
▽グルーの使用期限についての記事はこちら
新しいグルーを導入した
新しいグルーを導入することもありますよね。しかし、お客様に使用する前にきちんと練習をしていますか?アイリストが新しいグルーの硬化速度や特徴を理解していないと、本来のパフォーマンスを発揮できません。よいものを導入したつもりでも、結果としてマツエクのモチが悪くなる原因になることもあります。
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上記でも説明しましたが、季節が原因でマツエクのモチが悪くなることも考えられます。次で詳しく見ていきましょう。
季節とマツエクのモチの関係
日本は季節によって環境が大きく異なります。夏は湿度が高く、冬は乾燥しがちですよね。それぞれの季節で自まつげにダメージを与える原因がありますが、特に夏はマツエクのモチが悪くなる季節です。お客様からも「夏はマツエクがすぐ取れるのよね」と言われた経験はありませんか?その理由として
②汗をかきやすい
③紫外線量が多い
④海やプールに行く機会がある
⑤冷房が効いた環境にいる
などが考えられるからです。それぞれについて詳しく見てみましょう。
①日焼け止めを使用する機会が増える
ほとんどの日焼け止めには油分が含まれています。中には石油系界面活性剤が含まれていることも。アイリストならもちろんご存知のとおり、油分や石油系界面活性剤はマツエクの大敵です。夏は日焼け止めが欠かせないため、マツエクのモチが悪くなることが考えられます。
②汗をかきやすい
汗には顔の油分が含まれているため、マツエクのモチが悪くなる原因に。また、汗を拭き取る際にタオルでこすってしまうと、マツエクが取れやすくなってしまうのです。
③紫外線量が多い
夏は紫外線量が多くなる季節。紫外線に当たると髪が傷むように、まつげも切れたり細くなったりと、傷んでしまいます。弱ったまつげにエクステを装着しても、モチが悪くなることは明らかです。
④海やプールに行く機会がある
夏のレジャーと言えば、海やプールですよね。しかし、海水や塩素は自まつげを傷める原因に。例えば、海やプールから上がったあと、髪がパサついた経験はありませんか?それと同じことがまつげにも起こっているのです。乾燥してダメージを受けたまつげに紫外線が当たることで、より一層ダメージを受けてしまいます。
⑤冷房が効いた環境にいる
夏は冷房が効いた部屋にいることが多いため、まつげが乾燥したり、体が冷えている人が多い傾向に。乾燥するとまつげのタンパク質量が低下し、抜けやすくなったり、ハリやコシがなくなったりします。また、体が冷えると血行不良を引き起こし、まつげの成長が阻害されるのです。結果として、マツエクのモチが悪くなることに。
1年の中でも夏は特にマツエクのモチが悪くなるということを分かっていただけたと思いますが、どのように対策をすべきなのでしょうか。次で詳しく説明します。
対策方法
上記でマツエクのモチが悪くなる原因について説明しました。ここからは対策方法について、それぞれ説明します。
①日焼け止めを使用する機会が増える
まつげの根元ギリギリまで日焼け止めを塗るのは避けたほうがよさそうです。また、ウォータープルーフタイプなど強すぎる日焼け止めを使用すると、クレンジングがしにくくなります。日焼け止めを落とそうと目元をごしごしこすると、マツエクが取れやすくなる原因にも。そのため、やむを得ず目元付近に日焼け止めを使用する際には、落としやすいタイプを選ぶよう、お客様にすすめましょう。
②汗をかきやすい
汗をかいたら放っておくのではなく、こまめに拭き取ることが大切です。また、タオルやハンカチの繊維がマツエクに絡まないように、そっと押さえるようにして汗を拭き取りましょう。
③紫外線量が多い
日傘やサングラス、帽子などを用いて紫外線対策をとりましょう。さらに紫外線を防ぐには、コーティング剤や美容液を用いるとよいですね。
④海やプールに行く機会がある
まつげの大敵である海水や塩素を、こまめに拭き取ることが大切です。海やプールから上がったあとは真水で洗い流してから、しっかりと水分を拭き取りましょう。もし海やプールに行く前に施術をされる場合は、2日前までに来店してもらうのがおすすめ。というのも、ご存知の通りグルーの乾燥に最低でも24時間は必要だからです。施術後すぐに海やプールに行く予定があるお客様には、白化現象が起こることや、取れやすくなるリスクをお伝えしましょう。また、海水や塩素によるダメージだけでなく、紫外線によるダメージも心配しなければなりません。コーティング剤や美容液を使用してもらい、ダメージを防ぐことも大切ですね。
⑤冷房が効いた環境にいる
体を冷やしすぎないことと、乾燥からまつげを守ることが大切です。乾燥対策には、コーティング剤がおすすめ。なお、市販のコーティング剤や美容液には油分が含まれているものもあるため、サロン専売品を推奨するとよいでしょう。
▽おすすめ美容液についての記事はこちら
まとめ
急にマツエクのモチが悪くなる原因と対策方法についてご紹介してきました。原因を理解しておくことで適切な対処ができたり、お客様に納得してもらえる説明ができますね。また、1年の中でも夏はマツエクにとって過酷な環境であるため、しっかりと対策を行うようお客様にお伝えしましょう。何も対策をしないと毛周期が乱れたり、まつげがボロボロになることも。その状態でマツエクをつけるとモチが悪くなり、場合によっては「このアイリストに施術をしてもらうとモチが悪い気がする…」などと疑念を抱かれてしまうかもしれません。そうなる前に、アイリストから注意喚起と対策方法をお伝えできるとよいですね。お客様に信頼してもらえるアイリストになるためにも、知識を頭に入れておきましょう。
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