都市伝説!?噂を調査!「マツエクをつけ続けていたら自まつげは減るのか」

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「マツエクをつけ続けていると自まつげが減る」という噂を、お客様から聞いたことありませんか?実はそれ、正しい装着方法をアイリストが守れていないからかも…。実際はまつげパーマやビューラーよりも負担が少ない、マツエク。正しい装着方法や扱いについて、知識を深めていきましょう。

マツエクし続けている=まつげが減る、は間違い

結論から紹介すると、正しい施術さえ行われていれば、マツエクを繰り返していても自まつげが抜ける心配はないはずです。
理由は、成長した健康なまつげにのみマツエク施術が行われるため。マツエクをつけると抜けてしまいそうな弱い毛や傷んだ毛への施術は避けられているのです。
まずは簡単に、毛周期の説明もしておきましょう。
※Beautéの人気記事「「気づけばまつげボロボロ…」を避けよう!つけてはいけない自まつげ選定」もCheck!
まつげは、頭髪と同様に、毛周期を繰り返して生え変わっていきます。
第1段階である、「成長初期」は産毛の状態。弱い摩擦でも抜け落ちてしまうほど、もろい特徴があります。この時期の毛にマツエクを付けると、人工毛やグルーの重さに耐えきれず、成長前に抜け落ちるでしょう。
第2段階である「成長期」は、ぐんぐんとまつげが成長する時期。太さや長さが増していきます。ハリ・コシが出始める時期で、まつげ美容液を使用するとより高い効果が期待できるでしょう。
第3段階は「退行期」。毛を作る毛母細胞が消滅するため、まつげの成長が止まります。次の段階に入るまでの間、成長したり抜け落ちることはありません。マツエクをオススメしたい時期は、この「退行期」!最もまつげが長く、太さもあり、さらにしばらくそのままの状態を維持してくれるため、マツエクのモチが良いのです。
まつげが抜ける時期は、第4段階である「休止期」。次の毛に生え変わる準備が始まり、しばらくすると自然に抜け落ちます。この時期にマツエクを付けると、あっという間に抜ける恐れがあります。アイリストとしては、できるだけ施術を避けたい時期です。

マツエク施術を行なう毛は、通常「成長期」の後期~「退行期」までのまつげ。この時期であれば、マツエクの重みにも耐えられます。
ではなぜ、マツエクをした結果、自まつげが減ったように感じる人が出てくるのでしょうか。 

アイリストの注意すべきポイント

マツエク後に自まつげが抜ける原因は、大きく分けて2つあります。
1つは、アイリストの施術に問題があったため。そして、もう1つがお客様の生活習慣です。
<アイリストが注意するべきポイント>を3つ、ご紹介します。

1.自まつげ選定を行わずに施術をする
アイリストに注意してもらいたいことは、自まつげ選定。マツエクに耐えられない産毛や短い毛、傷みの強い自まつげに施術すると、自まつげが抜ける原因となります。プロとしてきちんと見極める力を身に付けておきましょう。

2.まつげの根元ギリギリまでグルーを塗付し、毛穴をふさぐ
アイリストの中には、まれにまつげの根元ギリギリまでグルーを塗付する人もいます。しかしその施術方法が、自まつげが抜ける原因になっているのかもしれません。
通常マツエクは、まつげの根元から1mm程度距離をあけてから装着していきます。マツエクやグルーが皮膚に当たらないようにするためです。しかし、距離が短すぎるとどうなるのでしょうか。アイリストとしてあってはならないことですが、グルーが根元に付着したまま硬化。そのまま毛穴をふさぐケースがあるのです。マツエクは通常、3~4週間ごとにリペアしていきますよね。その期間ずっと毛穴がふさがれた状態だと、自まつげに栄養が届かなくなります。結果、まつげが弱まり、抜ける原因に。丁寧な施術を心掛けることで、防止していきましょう。

3.自まつげに合わないエクステを提案
最後に注意したいポイントは、エクステ選び。多くのサロンでは、いくつかのエクステサンプルを用意し、お客様の自まつげや要望に合うエクステを提案しているでしょう。
「とにかくボリュームを出したいんです!」
とお客様に言われたら、あなたならどう提案しますか?正解は、本数を増やすこと。しかし、アイリストの中には、本数を増やさずエクステの太さを調整する人も少なくありません。おそらくお客さまから、「本数が増えると金額が上がるからイヤだ」との要望を受けたのでしょう。しかし、その要望に応えてしまうと、お客様の自まつげに負担をかける結果へ繋がってしまいます。エクステは、太さが増せば増すほど重くなりますよね。その分、自まつげにかかる負担も大きく、すぐ抜ける原因となるのです。0.2mm以上のエクステは重く、あまりモチが良くありません。できれば0.2mm以下の毛を選び、本数を増やすよう提案してみてください。

要注意!こんな扱いをするとまつげは減る

次に、<お客様の生活習慣>の中で、自まつげが抜ける原因を4つ、ご紹介します。

1.癖やアレルギーなどで、習慣的に目をこする
マツエクは摩擦に弱いという特徴があります。みなさんも、カウンセリング時にはお客様へアレルギーの確認をしていますよね。
「目をこするとマツエクが取れやすくなります」
と、毎日のように説明しているかもしれません。しかしそれでも、花粉症のような季節に関わるアレルギー反応や、ハウスダストのような時間や場所を限定するアレルギー反応、そして、慢性的な癖により無意識に目をこするお客様は、意外と多いのです。いくら高い技術を持ったアイリストが施術をしても、自宅でのケアができていなければ、すぐに抜けてしまうでしょう。
※Beautéの人気記事「プロが教える『3つの鉄則』エクステを綺麗に長持ちさせる方法とは?」
また、寝るときの姿勢も気にかけてみてください。横向きやうつぶせで眠っている人は、まくらとの摩擦でマツエクが抜けやすくなっているかもしれません。できるだけ顔にまくらや布団が当たらないよう、アドバイスしたいですね。
最後に、メイク落とし中も要注意。たとえ、アイリストのアドバイス通り、オイルフリーのクレンジングを使っていても、目を強くこすりながらメイクを落としていると自まつげごとマツエクが抜けてしまうかもしれません。メイクを落とす際にも目をできるだけこすらないよう、カウンセリングでお伝えしましょう。

2.目元の汚れを落としきれていない
ゴシゴシと目をこすることはNGですが、目元の汚れはクレンジングや洗顔料を使用して、毎日しっかりと落としてもらってください。お客様の中には、摩擦を気にするあまり、きちんと汚れを落とせていない人もいます。しかし、毛穴にメイクの油分やホコリなどが溜まると炎症の原因になったり、まつげに栄養が行き届かず抜け落ちる場合があるのです。
オイルの含まれていない泡クレンジングや、マツエク専用のクレンジングなどをオススメできたら良さそうですね。
※Beautéの人気記事「「市販のクレンジングって、何でマツエクが取れてしまうの?」プロが選ぶ、【マツエクが長持ちする】市販クレンジング5選!」

3.無意識にマツエクを引っ張る
見落としがちなポイントなのですが、人工毛やグルーに異物感を感じ、無意識に引っ張ってしまうお客様も多いようです。力が加われば加わるほど、自まつげへの負担は増えます。すぐには抜けなかったとしても、時間をおいて抜ける場合も。カウンセリングでヒアリングするだけでなく、話を聞く中で目を触るしぐさがなかったか、注意深く見ておきましょう。

4.ビューラーを使用した
リペアの時期が近づくと、マツエクの本数も少なくなり始めるでしょう。すると、目元に華やかさを取り戻すために、ビューラーを使用するお客様もいます。しかし、ビューラーはまつげを挟む際に、大きな圧がかかるアイテム。強く引っ張られるため、場合によっては一度に大量の自まつげが抜ける可能性もあります。リペアまでの期間を短くしたり、施術本数を増やす提案をするなど、お客様がビューラーを使わなくても済むような提案をしておくと安心です。

POINT:自まつげが抜けた原因は、毛周期の問題かも

冒頭でご紹介した「休止期」。マツエクをつけてもすぐに取れる可能性が高い期間です。正しく施術を行い、お客様自身が丁寧にケアしていたとしても、「休止期」のまつげを留めさせることはできません。アイリストとしてできることは、施術前にコームで自まつげを梳いたり、洗浄時に抜けた自まつげの本数を確認すること。コームで梳くことで、すぐ抜ける毛を先に取り除くことができます。また、施術前の洗浄で、力を入れていないにもかかわらず自まつげが5本以上抜けてしまった場合、お客様のまつげ自体が「休止期」を迎えている可能性が高いと言えるでしょう。施術をしても取れやすい状況であることを説明しておくと、安心です。

まとめ

マツエクも自まつげへの負担がまったくない方法というわけではありません。しかし、正しい施術とケアを行なえば、つけまつげやまつげパーマよりも負担が少ないと言われています。可能な限りカウンセリングに時間を割いて、自まつげへの負担を減らす自宅ケアの方法をお伝えするようにしましょう。また、アイリスト自身も丁寧な施術にこだわり、モチの良さや自まつげへの負担の少なさを体感してもらえるようにしたいですね。

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