【再徹底】まつげパーマ・マツエクのパッチテストの重要性や手順まとめ

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まつげパーマやマツエクの施術で欠かせないものといえば、グルーやセッティング剤です。お客様の体質や体調などによって赤みやかゆみなどのアレルギーを起こすケースがあります。そのため、どのサロンでもまつげパーマやマツエクをするお客様にはパッチテストを提案しているはずです。しかし、パッチテストの重要性をお客様に理解してもらえず、断られるケースも。そこで今回は、あらためてパッチテストの重要性や方法、手順についておさらいしましょう。

パッチテストの重要性と施術者が気をつけること

まつげパーマやマツエクによるアレルギーとは?

アイラッシュサロンでのアレルギーの原因にはさまざまなものがあります。例えばマツエクではグルー、まつげパーマではセッティング剤によってアレルギー反応が出る場合が多いようです。

まずは、具体的なアレルギー反応について把握しておきましょう。

<アレルギー反応>
・目のかゆみや充血
・まぶたの腫れや赤み
・目がゴロゴロする
・目ヤニが多く、起床時に目が開けにくい
・皮膚の乾燥
・くしゃみや鼻水

一見すると花粉症のような症状が見られ、施術によるアレルギー反応と判断がつかないこともあります。また、ものもらいやドライアイだと感じることも。
中には施術から時間が経って発症する場合などもあり、病院でもはっきりと原因を特定できるケースは極めて少ないため、 施術によるアレルギー反応だと自覚していない方います。

なぜパッチテストをするのか?

パッチテストが必要な理由は、万一強いアレルギー反応が出た場合、ひどく腫れてオフすらできなくなるケースがあるためです。

まつげパーマやマツエクで使用する施術用商材は、サロン側で安全性に問題ないと判断したものを選んでいるはずです。しかし、安全性を確保したからといって、アレルギーの発生をゼロにできるわけではありません。

それは、グルーやセッティング剤の成分以外にも、アレルギーの原因があるためです。考えられる主な原因は以下の通りです。

・アレルギー体質
・体調の変化

初めて施術を受ける方やアレルギーの危険性について理解された方は、パッチテストを受けるケースが多いでしょう。

しかし、基本的にはアレルギー体質ではなく、これまでまつげパーマやマツエクによるアレルギー症状が出ていないお客様であっても、アレルギーが起こる場合があります。これは、免疫力の低下や生理周期による体調の変化などが主な原因と考えられます。

つまり、お客様が「自分は大丈夫!」と思っていても、アレルギーは誰にでも起こり得る可能性があるものだということです。

施術前には、アレルギーの有無やこれまでのまつげパーマ・マツエク施術での状況はもちろん、その日の体調についても丁寧にカウンセリングしましょう。

パッチテスト後の施術で気をつけること

ただ、パッチテストで問題なかったとしても、アレルギー反応が出る可能性がゼロになるわけではありません。アイラッシュ施術者は、以下のことを忘れないようにしましょう。

・これまでにアレルギー反応が出ていなくても出る可能性がある
・少量ならOKでも量が増えるとアレルギー反応が出る可能性ある
・施術途中にも目に違和感がないかをこまめに確認する
・万一アレルギー反応が出たらすぐに病院へ行ってもらう

前述したように、誰にでもアレルギー反応が出る可能性があることを理解し、お客様にも説明しておきましょう。また、パッチテストでは少量でしか試しません。なかには、少量は大丈夫でも量が多いとアレルギー反応が出るというケースがあります。例えば、マツエクの場合60本ならOKなものの、100本だとNGといった具合です。

パッチテストを行ったお客様にも施術中の声掛けは大切ですが、お客様が「パッチテストはしない」と判断した場合でも、施術途中に「目に違和感がないか」をよりこまめに確認するようにしてください。少しでも違和感があるようなら、病院の受診をお願いしましょう。

アレルギー反応が出るとオフしなければなりませんが、オフする際のリムーバーによってかえってアレルギー反応が強くなることも。アレルギー反応が疑われる場合は、すぐに病院へ行くようすすめてください。

また、施術時はまつげの根元から少し離してグルーなどを塗布しますが、根元に近すぎることでアレルギー反応が出ることもあります。アレルギー反応を起こすリスクを回避するためにも、根元ギリギリの施術をしないように注意してください。

【まつげパーマの場合】パッチテストの方法と手順

ここからは、まつげパーマのセッティング剤によるアレルギーのパッチテストを紹介します。

まつげパーマのパッチテストの方法は、セッティング剤をしみ込ませたコットンを腕に貼り付けるというもの。具体的な手順は以下の通りです。

1.セッティング剤をしみ込ませたコットンを腕の内側に貼り付けて5分ほど放置
2.問題がなければ施術へ

1液と2液を別々のコットンにしみ込ませて、2種類のコットンを腕の内側に貼り付けます。5分経ったら、腕に赤みやかゆみがないかを確認してください。問題がなければ当日施術可能ですが、施術中に異変がないかどうかの声掛けも忘れないようにしましょう。

【マツエクの場合】パッチテストの方法と手順

マツエクのパッチテストの一例として、目尻に数本エクステを装着する方法をご紹介します。具体的な手順は以下の通りです。

1.目尻に2~3本マツエクを装着
2.その日は帰宅していただく
3.後日来店してもらい施術へ

目尻に装着するエクステは、自まつげと同じくらいの馴染みやすい長さのものをチョイスするようにしましょう。長さをチェックせず、自まつげよりも長いエクステを選んでしまうと悪目立ちしてしまうためです。

マツエクのパッチテストの場合、当日施術はできません。目尻に2~3本のエクステを装着して48時間以上様子を見ます。なぜ48時間以上経過を見る必要があるのかというと、遅延型アレルギーを判断するためです。

万一アレルギー反応が出た場合は病院を受診してもらいます。オフの際のリムーバーによって悪化するリスクを避けるためです。

マツエクの場合、パッチテスト後すぐに施術できません。そのためお客様のなかには「パッチテストしたほうが良いかもしれないけど面倒」という理由から、パッチテストをせずに施術を希望される方もいます。

しかし、まつげパーマやマツエクをされるお客様のなかには、「大切な日をより素敵に過ごせるように」と施術を希望されている方もいます。そういったときにアレルギー反応が出て目が腫れてしまっては取り返しがつきません。

お客様を過度に心配させる必要はありませんが、「不安が少しでもあればパッチテストをすすめる」「どんなに健康な方でも突然アレルギー反応を起こすことがある」ことを伝えるようにしましょう。

まとめ

アレルギーは誰にでも起こりうることをお客様にお伝えし、少しでも不安がある場合はパッチテストを受けていただくことがおすすめです。とはいえ、「パッチテストをすれば絶対大丈夫」というわけではありません。万一に備え、眼科などと提携しスムーズに相談できる体制を整えておくと安心です。アイラッシュ施術者としてパッチテストの重要性やアレルギー発症のリスクを正しく説明し、トラブルを未然に防ぎましょう。

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