マツエクサロンのFC加盟店募集って実際どう?フォロー体制の違いや各社のメリデメを比較

この記事をシェアする
サムネイル

マツエクサロン業界でも、FC(フランチャイズ)のお店が広まりつつあります。FCは、自分のサロンを持ちたいと考えているアイリストはもちろん、新しい事業としてマツエク業界に携わりたいと考えている人にとっても、有効な手段のひとつです。ここでは、マツエクサロンのFC店を持つメリットなどについて、FCを展開する側、加盟する側両方の生の声をご紹介します。FC展開している各社のフォロー体制などのメリデメも比較しているので、今後のことを考える参考にしてくださいね。

マツエクFC本部側の声!どんなメリットがあるの?FC(フランチャイズ)の実際のところをインタビュー!

Beautéでは過去にも、マツエク業界でのフランチャイズ展開について取り上げています。

今回はその第二段として、マツエクサロンのFC展開に携わる方に、実際のところどうなのかをインタビューしてみました。まずは、FC展開をしている側=本部側から見た意見です。

Q:マツエクサロンをFC展開して感じるメリットはなんですか?

自社ブランドをより広い範囲で展開できる

A:いちばんのメリットは、FCにすることで、自社ブランドをより広く展開できるということです。自分たちのサービスを各地に広め、より多くのお客様にご満足していただけることは、会社にとって大きなプラスだと思います。

FCでは基本的なマニュアルなどは本社側が用意しますが、多くの場合、現場の直接的な経営は加盟店オーナーが行います。そのため自分たちで店を1から出すよりも、より早く広く、自社ブランドの店舗を増やしていくことが可能です。全国各地に自社ブランドが増えれば、自慢のサービスを遠方のお客様にも提供することができ、より多くの女性の美のお手伝いをすることができます。

それだけでなく、自社の名前を掲げるサロンが全国に広まることで、ネームバリューがさらに高まるのも本部側のメリットです。これらのメリットの相乗効果で、「マツエクと言えば〇〇」「聞いたことのある人気店」というイメージを定着させることもできます

定期的にロイヤリティが入る

A:FCという形態をとることで、自分たちで直接運営をしなくても定期的にロイヤリティが入るのも、大きなメリットだと思います。

もうひとつ、FC展開の醍醐味とも言えるのがロイヤリティです。ロイヤリティとは、加盟店が本部に対して、お店の看板やノウハウ、商品などを利用することや、フォローの対価として支払う費用を意味します。FCの加盟店が増えれば、すべてのマツエクサロンを直接経営しなくても、ロイヤリティとして会社に安定した収入が入るのです。

マツエクFC加盟店側の声!FCで独立した人はどう感じているの?現場の声をインタビュー!

続いて、マツエクサロンのFCに加盟して独立開業をした人の意見を見てみましょう。

Q:マツエクサロンのFC店として、独立開業して感じるメリットはなんですか?

本部からのサポートがあるから新規参入でも開業できる

A:本部がきちんとサポートしてくれるので、マツエクのことを深く知らなくてもマツエク業界に参入して開業できたことです。特に国家資格も必要な技術職でもあるため、オーナーの私が今から技術を身につけることはできなかったので、その点は助かりました。

FCに加盟することで、本部からの開業前のサポートはもちろん、オープンしてからのフォローも受けられます。人気のFCであればそれこそ、ノウハウやマニュアルなども確立されているため、独立を考えているアイリストはもちろん、マツエクの知識が浅い他の業界関係の方でも開業しやすいことが、FCのメリットのひとつです。

なお、開業までに受けられるフォローとしては次のようなものが挙げられました。

◇出店場所を決めるうえでのマーケット調査
◇具体的な物件探しの助言
◇ターゲットとなる客層
◇メニュー構成や広告作成
◇店舗の内装アドバイスや必要な備品リスト
◇スクールでの技術レクチャー

など、FCの契約内容次第ですが、加盟店の売上UP=本部の利益となる構図のため、多くのサポートが受けられることが多いでしょう。

開業時に必要な手続きなどについては、こちらもチェックしてみてください

FCのほうが低資金で始められる

A:自分だけで1から開業するよりも、低資金で始められたのもメリットです。

個人でマツエクサロンを開く場合、自宅サロンなどで無い限りは準備費用としてまとまった資金が必要になります。一方FCに加盟する場合、加盟金は必要ですが、アイリスト教育などは本部に任せられるケースもあり、トータルで見ると自己資金のみでイチから借り入れして開業するよりも低資金で済むことも少なくありません

商材サポートが受けられる

A:商材として、自社製品を割引価格で卸してもらえるのもありがたいです。

FCの本部では規模が大きいほど「自社製品」や「オリジナルラッシュ」などを取り扱っている事が多いです。FCの場合、商材として自社製品を割引価格で卸してもらうことも可能です。定価より安く仕入れができるため、仕入れコストの削減につながります

このほかにマツエクサロンならではのメリットとして、「マツエク業界は、全体における商材コスト比率がかなり低い。オープンしてから黒字化するのが早いと実感した」というお答えもいただきました。黒字化が早いということは、開業するうえでのリスクがそのぶん低いと考えて良いでしょう。

FC展開しているマツエクサロンのフォロー体制をチェック 

実際にFCに加盟している方の声を見てみると、資金面やフォロー面でメリットを感じる部分が多いようですね。そこで、現在FC展開しているマツエクサロンをいくつかピックアップし、初期費用やフォロー体制などを比較してみました。それぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのか見てみましょう。

EYELA

引用元:EYELA 公式HP

◇パッケージA(全国)

初期費用

330万円~(うち保証金30万円は契約終了後に返金あり) ※別途不動産取得費などが必要

ロイヤリティ

1年目7%

2年目以降 2.5%+6万円

自社商材

あり(まつげエクステpro shop)

フォロー体制など

・研修センターで25日間トレーニングを実施

・SV(スーパーバイザー)が経営をサポート

◇パッケージB(関東近郊)

初期費用

0円

ロイヤリティ

25%~35%

5年目以降 2.5%+6万円

自社商材

あり(まつげエクステpro shop)

フォロー体制など

要問合せ

公式FCサイト

https://eyela-fc.net/

※2020年4月時点 

都内を中心に、関東近郊などに30店舗以上を構える「EYELA(アイラ)」。最低330万円から始められるAパッケージと、美容師免許さえあれば資金0円からでも始められるBパッケージの2種類があります。

EYELAでは充実の研修制度をはじめ、比較的フォローがしっかりしている点がメリットです。またBパッケージの場合は、内装費や不動産取得費なども本部負担なので、美容師免許はあるけど準備資金がない人などに向いています。ただしそのぶん、4年目まではロイヤリティが高いのがデメリットとも取れるでしょう。 

eye+

引用元:eye+公式HP

初期費用

150万円 ※別途不動産取得費などが必要

ロイヤリティ

1年 目 10%

2年目以降 ~7%

自社商材

あり(TRUMP COSMETIQUE PARIS)

フォロー体制など

・初期費用には内装コンサルティング費なども含み、研修制度もあり

・開業後も手厚いフォロー体制あり

・スタッフ向け保育園あり

公式FCサイト

https://www.creativelab.co.jp/

※2020年4月時点

中国四国地方を中心に8店舗を展開する「eye+(アイプラス)」。開業時に支払う費用、月々のロイヤリティともに高額ではなく、バランスが取れているのが特徴です。

研修制度や自社商材の取扱いがあるほか、開業後のフォローが手厚い点もメリット。またスタッフの労働環境の整備に力を入れていて、スタッフ向けの保育園の運営も行っているので、妊娠・出産後も職場復帰しやすい環境が用意されています。一方、まだ成長中のマツエクサロンで店舗数がそこまで多くはないため、知名度は大手ほどではない点がデメリットかもしれません。

Blanc

引用元:Blanc公式HP

初期費用

550万円 ※別途物件取得費などが必要

ロイヤリティ

要問合せ

※黒字経営になるまでは免除

自社商材

あり

フォロー体制など

・運営委託システムを導入。求人・採用・教育・管理なども本部が代行

公式FCサイト

http://www.blanc-group.co.jp/fc

※2020年4月時点

全国に100店舗以上を展開する大手のマツエクサロン「Blanc(ブラン)」では、本部からスタッフを派遣、本部主体で店舗運営をする「運営委託システムを採用。初期費用はある程度かかりますが、その後のサロン運営は本部主体となるので、未経験での起業を考えている人にも向いています。また、黒字経営に転じるまではロイヤリティが発生しないのもメリットです。

ただし本部が介入する部分が大きいということは、自由度の高い経営を求める人にとってはデメリットとも言えます。

Eyelash Salon CILGRACE

引用元:Eyelash Salon CILGRACE公式HP

初期費用

350万円 ※別途物件取得費などが必要

ロイヤリティ

業務委託費12%(うちロイヤリティ7%)

※黒字経営になるまではロイヤリティ免除

自社商材

フォロー体制など

・業務委託システムを導入。店舗立ち上げや採用なども本部が代行

公式FCサイト

https://omg-holdings.co.jp/fc/

※2020年4月時点

「Eyelash Salon CILGRACE(アイラッシュサロンシルグレイス)」は、都内を中心に5を構えています。Eyelash Salon CILGRACEでも、運営業務を本部に委託する業務委託システムを採用しており、未経験でも参入しやすいのが特徴です。

ロイヤリティも、オープンから赤字経営のうちは免除となります。一方、本部主導なので、そのぶん自由度が高くないのはデメリットと言えるでしょう。

例として挙げた4つのサロンの比較から、次のことが分かります。

  • 初期費用が安くても、継続的に払うロイヤリティは高い場合がある。
  • 加盟金などが高いほど、サポートは手厚くなるケースが多い。
  • 本部が介入する部分が増えるほど、オーナー自身の自由度は低くなる。

これら3つのポイントでは、メリット・デメリットが表裏一体と言えます。そのためトータルのバランスを考えて、バランスの良いものや、自分の理想により近いものを選ぶようにしましょう。

大切なのは加盟店側と母体側の意思疎通

ここまで見てきたとおり、FCマツエクサロンの初期費用やフォロー体制はサロンによって異なります。ただしいずれの場合ももっとも大切になってくるのが、「加盟店側と母体側の意思疎通」です。意思疎通がうまくできていないと、経営にも支障をきたしかねません。そこで、次の点に気をつける必要があります。

共感できるサロンを選ぶ

そもそも経営方針などに賛同できなければ、加盟店になっても協力して経営を行っていけません。まずはサロンの雰囲気や方針などをきちんと確認し、共感できるところを選びましょう。

面談などのフォローがあるサロンを選ぶ

マツエクサロンによっては、1年目のうちは定期的に店舗訪問やオーナーへの面談を実施しているところも少なくありません。このようなフォロー体制が整っているほうが、母体側との意思疎通もしやすくなります。

まとめ

FCマツエクサロンでは、ノウハウやマニュアルがすでに確立されていることが大きなメリットです。またサロン別に見てみると、それぞれ資金面、フォローの面などでメリットもあればデメリットもあります。これから自分のサロンを持ちたいと考えている人は、どんな形態が自分にいちばん合っているかをきちんと考えたうえで、加盟するサロンを選ぶようにしましょう。200104 Ena

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする