サロンの集客率・リピ―ト率を上げるには?3つのアイデアと実例紹介

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競合がひしめくアイビューティー業界において、集客やリピートにつなげる工夫は常にアップデートしておきたいもの。お客様の「このサロンに行ってみたい」、「また通いたい」という気持ちを引き出すのは、価格や技術力によるものだけではありません。本記事では、潜在顧客に向けたSNS投稿の工夫や、リピートにつながるメニューのポイントなど、集客率・リピート率を上げるための3つのアイデアをご紹介します。

①SNS投稿を工夫する

新規のお客様獲得のためのPRや、リピーターへお得な情報などを周知するため、 InstagramなどのSNSに力を入れているサロンも多いでしょう。実際にInstagramで、「#ラッシュリフト」「#マツエク」などのキーワードでハッシュタグ検索をすると、デザイン写真が数百万単位で表示されます。

膨大なデザイン写真のなかで自サロンの投稿が埋もれてしまう場合、写真のみの投稿とは違ったアプローチを図ってみるのもおすすめです。近頃は、文字入れした画像を複数枚まとめて投稿するのがインスタのトレンド。雑誌を読むような感覚で情報収集できることが魅力です。
アイサロンの場合は、お客様のデザイン選びの参考になるコンテンツを投稿するのも一つの方法。投稿によって潜在顧客がサロンに興味を持ち、新規来店につながるかもしれません。

出典:@lashartist_ayumiさん

こちらは、講師としても活躍するアイデザイナーが投稿したラッシュリフトのデザインチャート。自身のまぶたの形状やまつげの長さ、なりたい雰囲気をチャートの選択肢に沿って進んでいくと、おすすめのまつげデザインにたどり着きます。
チャートのゴールには、Jカール・Cカールなどのカールの種類を設定し、画像をスライドすると、各カールの解説をチェックできるようにしても良いでしょう。

実際はアイデザイナーがお客様の目元をチェックしてデザインを決めるため、デザインチャートはあくまでも「こういったデザインがお似合いかもしれません」という目安を示すためのもの。しかし、初心者の方やデザインに迷う方にとっては、来店前にオーダーのヒントを得られるツールになります。また、カウンセリング時に「デザインチャートの結果は〇〇だったのですが、△△のデザインが気になっていて…」といった具体的な要望もしやすくなるかもしれません。
フローチャートはCanvaなどのフリーソフトでも作成可能です。アイデザイナーにとっても、デザイン提案しやすくなるメリットがあるので、試してみてはいかがでしょうか。

②リペアメニューの強化&次回予約時の声掛けを工夫

マツエクのリピート率を上げるため、仕上がりやモチの良さにこだわるとともに、リペアメニューを充実させているサロンも多いでしょう。
エクステが取れてしまった部分を埋めるリペア施術は、マツエクをオールオフしてゼロから付けるより、時間もお金も節約できると人気のメニュー。部分的な施術でまつげへの負担を抑えられるうえ、お得な価格でマツエクをきれいに保てるのは、お客様にとって安心材料になるでしょう。

下記は、さまざまなアイサロンで提供されているリペアメニューの事例です。

【リペアメニュー事例】

  • 「3週間以内または4週間以内に再来店の場合は〇%オフ」など、リペアメニューの利用期間が選べる
  • 「40本まで〇〇円」など、まつげの状態によって付け足す本数を選択可能にする
  • 新規のお客様のみ、他店で付けたマツエクの上から付け足し可能にする
  • 前回から2・3週間以内の来店であれば、低価格で前回と同じ本数に戻せる
  • 「月額〇〇円で付け替え+リペア1回」といった定額制メニューを導入
  • アイシャンプー付きのリペアメニューを用意


ベストなリペア周期はお客様によって異なるため、利用可能期間を長く設定したり、利用期間を選べたりすると利便性が良いでしょう。2回目以降に支払う料金を分かりやすくすることもお客様の安心につながります。

また、早期に次回予約すると割引を受けられるなど、 次回予約特典 を用意するサロンも多いのではないでしょうか。安定した売り上げに直結する次回予約ですが、アフターカウンセリングでおすすめする際には、「お客様視点」を持つことが大切です。

「2週間以内に来ていただければ〇〇円でリペアできます」と伝えるよりも、
「お客様のまつげの状態やライフスタイルを考慮すると、リペアは2週間以内がおすすめです。この時期に来ていただければ、〇〇円でまつげのボリュームを保てますよ」
「マツエクを全てオフしてゼロから付け直すよりも、自まつげのダメージを抑えられます」
など、お客様のまつげを考慮しながら、より良いリペアの時期を提案すると、次回予約をするメリットが伝わりやすいのではないでしょうか。

数多くのまつげサロンが存在する中で、お客様に「次回予約をする理由」をどれだけ作れるかが、リピート率アップのポイントです。

③カウンセリングの満足度をアップさせる

お客様が何に悩み、何を求めているのかを知り、理想とするデザインをすり合わせていくカウンセリング。リピートしていただけるかどうかは、カウンセリングにかかっているといえるほど大切にしたい工程です。ここでは、お客様の心をつかめるカウンセリングのポイントをご紹介します。

話しやすい空気作りからスタート

カウンセリングを簡易的にすると回転率は上がりますが、お客様の満足度は下がってしまう結果になりがち。いきなり希望のデザインを伺うのではなく、「サロンの場所はすぐに分かりましたか?」など、お客様に寄り添う何気ない声掛けをして、話してもらいやすい空気作りをすることから始めましょう。新規や初心者のお客様のヒアリングではとくに、答えやすい質問で希望を引き出すことが大切。「デザインはどうされますか?」ではなく、「どんなデザインにしたいかお決まりですか?」と、「はい」か「いいえ」で答えられる質問から始めて、徐々に悩みや具体的な要望を引き出していくのも一つの方法です。

分かったつもりにならないことが大切

例えば、お客様の希望が「ナチュラル」だった場合、お客様にとってのナチュラルとアイデザイナーにとってのナチュラルが異なり、仕上がりが「物足りない」または「派手すぎる」と満足いただけないケースはよくあるもの。また、「黒目の上部分を長くしたい」という要望に応えたつもりが、お客様にとっては全体的に長すぎる仕上がりになり、満足してもらえなかったというケースもあります。

このような食い違いは、お客様の要望を「分かったつもり」になっているときに起こりやすいものです。カウンセリングの精度を高めるためには、「こうなりたい」という要望にプラスして、「これはイヤ」という避けたいポイントについても引き出すと良いでしょう。画像を活用し、イメージをビジュアルで共有することも効果的です。お客様自身が納得しながらメニューやデザインを選択できるよう、対話を重ねてみてください。

実際に「お客様の側」になってみよう

アイデザイナーの中には、リピーターのお客様への施術が中心となっている方もいるでしょう。その場合、新規からリピーターになっていただくための接客・カウンセリングスキルを身に付けづらいケースがあります。そういったスキルを向上するために、他店で施術を受けてみることも大切です。新規客として利用してみて、なぜ「また通いたい」もしくは「もう行きたくない」と思ったのかを分析してみると、リピートにつながるカウンセリングテクニックを実体験から学べるでしょう。

まとめ

目元という限られた範囲を施術するアイサロン。技術力だけで他店と大きな差を付けるのは難しいものです。その分、SNS発信やメニュー設定、カウンセリングを創意工夫することで、不特定多数の方の目に留まりやすくなったり、よりお客様に満足感を届けられたりできるはず。集客率・リピート率アップにつなげるため、できるところから実践してみてくださいね。

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