【動画解説】新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?【前編】

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新年度がスタートして数ヶ月が経ち、新人アイデザイナーのトレーニングもそろそろ実践的な内容に突入している時期ではないでしょうか?トレーナーを務める先輩スタッフは、デビューを間近に控える新人を前に、「どうやったら分かりやすく伝えられる?」「そもそもどんなことを指導すべき?」と悩むこともあるでしょう。そんなトレーナースタッフへ向けて、新人への指導で気をつけるべきポイントを動画で解説。日々の新人育成の参考にしてみてください。

新人アイデザイナーのマツエク施術指導はどう進める?

サロンスタッフ

多くのアイサロンでは、アイデザイナーが1対1でお客様を担当するのが一般的。一人前になるには接客から施術まで幅広いスキルが必要となるため、トレーナーが指導すべき内容も多岐にわたります。

例えば、こちらはマツエク施術の一般的な流れ。

① カウンセリング
② デザイン決定
③ 施術開始 (テープ貼り→前処理→装着→テープアウト→仕上げ)
④ 仕上がりの確認
⑤ アフターカウンセリング

お客様の要望を的確にヒアリングしてデザインに落とし込み、イメージした通りに仕上げるまでがアイデザイナーに求められる施術スキルです。当然ながら、お客様によってまつげの状態や要望はさまざまなため、マニュアル通りにいかないことの方が多いでしょう。将来は臨機応変に対応できるように、各業務の基本をしっかりと身につける必要があります。

さらに、近年ではマツエクだけにとどまらず、ラッシュリフトやアイブロウなど、さまざまな技術習得が求められる傾向に。他店との差別化を図るためにも、アイデザイナーが身につけるべきスキルはますます増えていると言えるでしょう。

【動画解説】新人スタッフの初マツエク施術に密着!指導するポイントは?

さて、ここからは実際のマツエク施術のトレーニング動画をもとに、指導ポイントを解説します。まずはこちらの動画をご覧ください。

動画内でトレーニングを行う新人スタッフ、トレーナーはこちらの2名です。

新人スタッフ

モデルへのマツエク装着は初めて。ラッシュリフト・アイブロウはトレーニングを終えていて、テープワークは習得済み。

トレーナー

アイデザイナー歴10年のベテランスタッフ。トレーナー歴は5年ほどで、新人育成の経験も豊富。

今回は、トレーニング解説動画の“前編”として【カウンセリング~マツエク装着完了】までを見ていきましょう。

カウンセリング~デザイン決め

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

カウンセリングやデザイン決めは、簡単なマニュアルはあるものの、その通りにはこなせないことがほとんど。言葉で説明するのも難しいため、まずはトレーナーがお手本を見せたり、レクチャー動画を見てもらったりした方が伝わりやすくなります。

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

動画では、トレーナーが新人スタッフへ事前にカウンセリングの内容を説明し、お手本を見せています。次回からはトレーナーが隣について新人スタッフが担当することになりますが、このとき気をつけることは“相手の話を聞き出すこと”。最初は緊張からか、つい一方的にお客様に話しかけてしまうこともあるでしょう。そうならないように、トレーナーも新人の緊張感をほぐすことを意識し、お客様から聞き出しやすい雰囲気を作ることが大切です。

テープ貼り

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

動画の新人スタッフは、すでにラッシュリフトのテープ貼りは習得済み。そのため、トレーナーはラッシュリフトとマツエクのテープ貼りの違いについて伝えています。

では、ここでラッシュリフトとマツエクのテープ貼りの違いについておさらいしておきましょう。

 

マツエク

ラッシュリフト

アンダーテープ

スキナゲートの上にサージカルテープを重ねて貼る

スキナゲートしか貼らない

アッパーテープ

皮膚を動かさず毛根だけが動くように、まつげのキワに近づけて貼る。

毛根を動かさず皮膚だけが動くように、まつげのキワは避けて貼る。

 

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

テープ貼りが完了したら、一度トレーナーがチェックします。次の3点に注意して、見てあげましょう。

  • アッパーテープをまつげのキワに近づけて貼れているかどうか
  • 目が開いてしまっていないか
  • まつげの向きが上に向いているかどうか

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

まぶたの皮膚が厚めの方だと、まつげのキワに貼っても皮膚がのびてキワから離れてしまうこともあります。その際には、まつげの向きが正しく、目も開いていなければOKです。

前処理

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

前処理では、自まつげの根元の汚れや油分までしっかり拭き取れているかをチェックします。前処理を丁寧に行うことは、後のエクステ装着をしやすくするために大切なこと。前処理の目的を理解し、作業中も意識できているかどうか見てあげてください。

エクステ装着開始の前に…もう一度確認を!

前処理が終わったら、いよいよ装着していきます。

その前に、グルーのボトルをしっかり振ることも忘れずに。新人のうちから習慣づけておくと良いでしょう。

そして、施術用ベッドや椅子の高さ、お客様の頭の位置なども施術しやすいかどうか、一度チェックしましょう。動画でも、このタイミングでお客様の頭の位置を調整していますね。
基本的には、お客様の体がベッドの中央に位置していて、アイデザイナーの正面に頭が来ていればOK。ただ、椅子へ座ったときに不自然に前かがみになってしまったり、変な力が入ったりするようであれば、調整した方が良いでしょう。トレーナーの客観的な視点は大切ですが、最終的に施術しやすい位置を決めるのは施術者本人。「自分のやりやすい角度を探ってみて」と声を掛けてあげてください。

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

また、貼り終えたテープもここでもう一度チェック!テープを貼ってから少し時間が経っているので、テープがずれている可能性があります。特に新人のうちは、一つひとつの作業に時間がかかるので、テープがずれていないか再確認することが大切です。

テープがずれてしまう原因としては…

  • お客様が目をギュッと閉じたり、ぱちぱちとまばたきを繰り返したりしている
  • テープ貼りのときに目に力がこもっていた(今は力が抜けている)

など。施術に慣れて余裕が出てきたら、お客様にリラックスしてもらうことを意識するように声掛けしてみましょう。

エクステ装着開始~完了まで

エクステ装着のとき、新人スタッフが苦戦することが多いのは、かき分けとエクステの角度調整ではないでしょうか。これらは、マネキンを使った毛並べ練習と実際のモデル練習では感覚が異なるため、難しいポイントです。

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

まず、かき分けについては、かき分け用ツイザーだけでなく装着用ツイザーも使いながらかき分けると上手くいきやすくなります。1本だけを掴むのに時間がかかる方も、両手を使えば時短になるでしょう。
また、かき分けに集中すると変な力が入りやすくなるので要注意。例えば、ツイザーの先が下まぶたのテープに当たってしまったり、お客様の額に置いている手が重くなってしまったりすると、お客様の痛みや不快感につながります。トレーナーも気づいたら声を掛けるようにしますが、できるだけ施術者本人が気づいて改善できるよう、見守ってあげましょう。

新人の初マツエク施術に密着!指導すべきポイントは?

エクステをシートから取るときの角度調整が難しい場合は、シートの横にエクステ仮置き用のテープを置いておくと便利です。このテープは、スキナゲートの端と端をくっつけて粘着面が外側に来るように丸めたもの。シートからエクステをピックアップしたらこのテープの上に仮置きし、掴み直します。こうすることで、変な角度のまま装着したり、2本掴んでしまったりという失敗が起こりにくくなります。このとき、エクステを掴むツイザーにも力が入りすぎてないか要チェック。ギュッと掴むとエクステが折れてしまうことがあります。

あとは、マツエク装着の基本となる次のポイントについて、常にチェックを。

  • ラインが揃っているか
  • グルーは適正量がとれているか
  • エクステの向きや接着位置は正しくなっているか

最初は新人スタッフ本人がすべてのポイントを意識することは難しいので、客観的な視点からしっかりと見てあげましょう。

まとめ

今回は、マツエク施術の新人トレーニングにおいて、前処理~装着完了までで指導すべきポイントをまとめて解説しました。動画のトレーナーのように、マンツーマンで新人指導にあたっているスタッフもきっと多いことでしょう。マツエク施術を一通りこなすにはさまざまなスキルが必要になります。伝え方に悩んだ際には、ぜひ今回の動画を参考にしてみてください。

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