アイリストの給料事情|収入アップやキャリアプランと給料の関係についても解説

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アイリストの給料事情

アイリストの給料は経験年数や働き方によって異なりますが、大体どのくらいもらえるのか知りたい方は多いでしょう。そこで今回は、アイリストの給料システムや勤務形態別の給料相場、地域別の給料比較など、給料事情について徹底解説します。また、年収アップを実現するための方法も詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

アイリストの平均給料とは?

アイリスト 給料

アイリストの給料の平均はどのくらいなのでしょうか?「求人ボックス給料ナビ」のデータでは、正社員のアイリストの平均年収は368万円(2024年10月30日時点)となっています。月給を単純計算すると大体30万円くらいです。ただ、アイリスト全体の年収を見てみると200万~500万円台と幅広いため、働き方やスキルによって差が出ていると考えられます。では、アイリストの経験年数や勤務形態によって給料がどう変わってくるのか見ていきましょう。

経験年数と給料

アイリストの給料は基本的には経験年数がベースとなっており、年数を重ねるほど収入アップが見込める仕組みです。ただし、なかには基本給に加えて歩合制を取り入れているサロンもあります。そのようなサロンでは、たくさん施術を行うほど給料がプラスされるため、経験年数との相乗効果で収入アップが目指せるでしょう。

勤務形態による収入の違い

アイリストの給料は、正社員・パート・アルバイトなどの勤務形態によっても異なります。「求人ボックス給料ナビ」のデータによると、アイリストのパート・アルバイトの平均時給は1,088円、派遣社員の平均時給は1,301円です(2024年10月30日時点)。
パート・アルバイト・派遣社員の場合は時給制のため、働くサロンや働く時間数によって給料が変わります。なかには、経験者を給与面で優遇するなど高時給が期待できるサロンも。パート・アルバイト・派遣社員の方が収入アップを目指すためには、サロン選びが重要になります。

出典:求人ボックス給料ナビ

地域別の給料比較

アイリスト 給料

アイリストの給料は、地域によって差があることが分かっています。「求人ボックス給料ナビ」のデータ(2024年10月30日時点)を参考に、地域別のアイリストの給料を見てみましょう。

北海道・東北

北海道・東北エリアのアイリストの平均年収は319万円で、全国的に見ると低い水準となっています。このエリアで最も高いのは北海道で349万円、次が宮城県で344万円です。また、アルバイトの平均時給は北海道が最も高く、1,017円となっています。

関東

関東エリアのアイリストの平均年収は361万円です。このエリアで高かったのは東京都と千葉県で377万円、その次が埼玉県と神奈川県で368万円となっています。また、アイリストのアルバイトの平均時給は、東京都が1,194円となり最も高い結果でした。

甲信越・北陸

甲信越・北陸エリアでは、アイリストの平均年収が322万円となっています。このエリアで最も高いのは山梨県で340万円、次が石川県で336万円。また、アルバイトの平均時給は石川県が1,042円で、最も高い結果になりました。

東海

東海エリアのアイリストの平均年収は364万円で、エリア別に見ると最も高い水準になっています。なかでも愛知県は383万円で全国トップの金額です。続いて岐阜県が381万円となり、こちらも全国的に見て高い傾向にあります。また、東海エリアのアイリストのアルバイト平均時給額が最も高かったのも愛知県で、1,093円でした。

関西

関西エリアでは、アイリストの平均年収が343万円となっています。このエリアで最も平均年収が高いのは兵庫県で367万円、続いて滋賀県が354万円です。また、アルバイトの平均時給額は京都府が最も高く、1,099円となりました。

中国・四国

中国エリアのアイリストの平均年収は331万円、四国エリアでは334万円です。中国エリアで最も高かったのは岡山県で377万円、四国エリアでは香川県で368万円となっています。アルバイトの平均時給額は2つのエリア内では徳島県が高く、1,051円という結果でした。

九州・沖縄

九州・沖縄エリアのアイリストの平均年収は320万円です。このエリアで最も高いのは福岡県で362万円、続いて沖縄県が344万円となっています。また、アルバイトの平均時給額も福岡県が最も高く、1,081円です。

出典:求人ボックス給料ナビ

アイリストの給料システム

アイリスト 給料

アイリストの給料は働くサロンによっても変わります。ここで、アイリストの給料システムを把握しておきましょう。

基本給と歩合制の仕組み

アイリストの給料に歩合制を採用しているサロンは多くあります。正社員は「基本給+歩合給」が一般的。歩合制は、個人の売上金額に応じて一定の割合が還元されるシステムで、頑張った分だけ給料が増えるのが魅力です。サロンによって還元される割合は異なるため、確認しておきましょう。

ボーナスや手当の実情は?

アイリストには、ボーナスやさまざまな手当が支給されることがあります。ボーナスは年2回が一般的ですが、なかには2回以上支給するサロンもあるためチェックしておきたいところ。また、アイリストがもらえる手当として代表的なのが、指名を受けた場合の「指名手当」と、サロン商品の売上による「物販手当」です。この他、サロンによっては、毎月「資格手当」を支給するケースもあります。必須の美容師資格の他、アイリスト関連の民間資格についても手当がつく場合があるため、就職や転職の際は確認してみることが大切です。

アイリストの年収アップを実現する方法

アイリスト 給料

アイリストは努力次第で収入アップが目指せます。ここからは、給料を上げる具体的な方法を見ていきましょう。

スキルアップによる収入アップ

資格取得など、スキルアップは収入アップにつながります。資格手当のあるサロンでは毎月の給料に反映されるため、やりがいを感じるはずです。また、最新技術を習得すれば、お客様を増やすことにつながり、収入アップが期待できます。スキルアップは他のサロンとの差別化にもつながるため、積極的に行うことが大切です。

集客力を高めて売上アップ

サロンの集客力を高めることも、収入を増やすためには重要です。ポイントはサロンのターゲット層に合わせて集客方法を工夫すること。例えば、SNSやホームページ、ポスティングなどを活用して集客を図る方法があります。また、インターネットの予約システムを導入するのも一つの手です。予約管理が簡単にでき、クーポンの掲載なども可能なため、継続的な集客が期待できるでしょう。

副業やフリーランスで収入源を確保

収入アップのためには、サロンに勤めながら副業をする方法もあります。例えば、アイリストの副業として美容学校の外部講師をするという働き方も。また、サロンと業務委託契約を結び、施術ごとに報酬を受け取るフリーランスの働き方も収入アップが期待できます。

キャリアアップと給料の関係性

アイリスト 給料

アイリストは、さまざまな働き方ができるのが魅力の一つです。では、キャリアを積む中で給料はどのように変動するのか、具体的に見ていきます。

店長やマネージャーへのステップアップ

アイリストとしてサロンで経験を重ねていくと、店長やマネージャーとして働くことも可能になります。店長は、サロンの売上やシフト調整など、サロン全体を管理するのが主な仕事です。また、マネージャーは複数の店舗を展開しているサロンに設けられる役職で、各店舗のサロン状況などを把握しながら運営・管理するのが仕事になります。店長・マネージャーになると、月給は大体30万~40万円程度が見込まれるでしょう。

独立開業による収入の変化

アイリストの技術が身についた後は、独立開業する方法もあります。例えばアイラッシュ専門店をオープンしたり、美容師免許を所有していることを活かして、ヘアカットとアイラッシュのサービスを提供できるお店を始めたりするのも選択肢の一つです。独立開業が成功すれば、サロン勤め時代の給料を超える収入も期待できます。ただし、アイリストとして独立したものの、経営に失敗するリスクがあることも理解しておくことが必要です。

講師や商品開発など専門性を活かした働き方

アイリストとして独立した後は、セミナーやスクールなどの講師になり、さまざまな仕事を展開することも考えられます。また、専門知識を活かして商品を開発することも夢ではありません。このようにアイリストは、将来どうなりたいか、希望によって働き方を選ぶことができ、給料アップを目指せるところが魅力でしょう。

アイリストの給料に関するQ&A

アイリスト 給料

アイリストの給料について、まだまだ疑問がある方もいるはず。ここからは、アイリストの給料に関する質問にお答えします。

新人アイリストの給料はどれくらい?

アイリストの初任給は、大体月給18万~20万円程度といわれています。ただし、初めの1~3ヶ月くらいは研修期間となり、研修期間中の給与水準で給料が支給されるのが一般的です。研修期間が終われば、アイリストとしてデビューできます。

アイリストの平均的な勤務時間は?

アイリストの勤務時間は、正社員の場合、実働8~8.5時間が一般的です。サロンによっては、1日10時間以上就業する通し勤務を採用しているケースもあります。その場合は残業代が支払われますが、あらかじめ一定時間の残業代が給与に含まれているサロンも。

また、9~11時の時間帯にオープンし、21~22時に閉店するサロンが多い傾向にあります。遅い時間に勤務する場合は、遅番手当を支給している場合もあるので、雇用契約の際はよく確認しましょう。

給料交渉のコツ

収入を増やすために給料交渉をしたい方もいるかもしれませんね。効果的に給料アップを交渉するためには、自分の技術レベルや同業者の給与水準を調べておくことが大切です。そのうえで自分の実績や貢献度を具体的に表し、給料アップの必要性を説明してみましょう。

福利厚生などは?

アイリストの福利厚生としては、主に資格取得支援制度や社員割引制度があります。また、なかには独立支援制度を導入しているサロンも。将来独立を考えている場合は、そのようなサロンに就職するとサポートを受けられるメリットがあります。

資格取得で給料は変わるのか?

サロンによっては資格手当を支給しているところもあります。資格手当はアイリストに必須の美容師資格だけでなく、民間資格が対象になるケースもあるためチェックしておきたいところです。民間資格には、一般社団法人日本アイリスト協会(JEA)「まつ毛エクステンション技能検定」や、一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)「まつ毛カール技能検定試験」などがあります。資格手当がつくサロンでは、資格取得が給料アップにつながります。

まとめ

アイリストの給料は働き方次第で増やすことが可能です。遅番手当や資格取得手当がつくサロンもあるため、確認してみると良いでしょう。また、サロンに長く勤め、店長やマネージャーを目指す以外に、独立してお店をもつ道もあります。アイリストとして将来どうなりたいかを考え、自分に合った方法で給料アップを目指すことが大切です。

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