施術中の悩み!「お客様の目がぴくぴく…ギュッ…」そんな方への対応方法、声のかけ方とは?
「お客様の目が痙攣している」「目に力が入っていて施術ができない」、そんなときは、お客様の目に何か異常が起こっているサイン。アイリストとしては、お客様が不安になることのないように、冷静に対応しなくてはなりません。今回は、施術中に目が痙攣したり、力が入ったりするお客様への対応方法について学んでいきましょう。
なぜ目が痙攣してしまうの?
人間の目元というのは、とてもデリケートな部分。さまざまな刺激に対して敏感になりやすく、体調の変化がはっきりと現れやすい部分でもあります。そのためアイリストは、日々の施術の中で、さまざまな不測の事態が起こりうることも想定しておかなくてはならないでしょう。
お客様の目が痙攣してしまうというのも、そのうちのひとつです。マツエクというのは、みなさんも日々実感しているように、とても細やかな作業。少しの痙攣であっても施術の支障になってしまうでしょう。そのうえ、痙攣というのは、すぐに収まるものではありません。あまりに痙攣がひどいようであれば、ツイザーがまぶたに触れやすくなったり、エクステが上手く装着できなかったりといったトラブルにもつながります。場合によっては、施術をお断りしなくてはならないこともあるでしょう。
そもそも、なぜ目の痙攣は起きてしまうのでしょうか?
主な原因としては、大きく分けて、
① お客様の体調や体質
② 施術中の痛みや違和感
の2つがあります。
まず①の代表例としては、お客様の眼精疲労。最近では、日常的にPCやスマホの画面を長時間見続けているという方も多いですよね。目を酷使することで、まぶたの周りの筋肉が凝り固まり、血流が悪くなると、痙攣が起こりやすいと言われているのです。
また、緊張しやすいお客様も要注意。特に、初めて来店される方、もともと緊張しやすい方などは、目が痙攣しやすい傾向にあります。目元を触られるというのは、慣れないうちは誰しも不安になってしまうものですよね。緊張による痙攣は、アイリストの声掛けや、サロンの雰囲気によって、多少は緩和することも多いです。
一方、②の原因は、アイリストの施術スキルの問題。施術中にテープが食い込んでいたり、グルーがしみていたりすると、お客様の目がぴくぴくと痙攣してしまうことがあります。これは、施術の質が低いことはもちろん、お客様の状態に気を配られていないというところも問題のひとつ。早急に改善する必要があるでしょう。
目を途中ギュッと閉じる方の原因
「目が痙攣する」以外に、施術が難しくなってしまうのが目をギュッと閉じてしまうお客様。当然ながら、目を閉じたままの状態では、施術を続けることはできません。
この原因についても、目の痙攣と同様、「①お客様の体調や体質」と「②施術中の痛みや違和感」が挙げられます。
ただ、ここで注意したいのが、寝ているときに目に力が入ってしまう癖のあるお客様。みなさんも、施術中に目を強くつむってしまうお客様から、「ずっと寝ていただけなのですが…」と言われたことはないでしょうか。これは、無意識のことで、施術による痛みや違和感によるものでもありません。原因は、お客様自身のストレスや眼精疲労。睡眠中も脱力することができず、常に緊張状態にあるために起こると言われています。
施術中、お客様にリラックスしていただくことは大切なこと。不自然に力が入っていたり、緊張している状態だと、少しツイザーがまつげに当たっただけで、思わず目をつむってしまう方もいます。かといって、リラックスしすぎるあまりに、施術ができなくなっては意味がありません。お客様にとっても、アイリストにとっても、快適な状況を作り出すためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?
ここからは、一番いい状態で施術を始められるように、気をつけたいポイントをご紹介しましょう。
それぞれの対応方法とは?
上記で挙げた、「①お客様の体調や体質」と「②施術中の痛みや違和感」について、それぞれ対応方法を考えてみましょう。
「①お客様の体調や体質」によるトラブルの対応方法
眼精疲労や緊張は、とにかく心身ともにリラックスしていただくことが大切。お客様が肩の力を抜いて、ゆったりと過ごしていただけるようなサービスを考えてみましょう。
例えば、
- 施術の前に軽く目元のマッサージをする
- 首元にホットタオルを巻く
- 施術台に小さなクッションを置いておく
(施術中に手に何かを持っておくことで安心する方もいます) - カウンセリングのときに温かい飲み物をお出しする
- 目に優しい照明を使用する
といったサービスはいかがでしょうか。特に、眼精疲労のお客様にとって照明は大切。目が疲れているときは、光を眩しく感じやすくなるため、いつも以上に気を配るようにしましょう。
緊張されているお客様は、「緊張している」ことを自覚すればするほど余計に痙攣がひどくなってしまうこともあります。お客様の緊張を少しでも解けるように、笑顔で優しくお声がけするようにしましょう。
お客様にリラックスしてもらうためには、サロン環境も重要ですよね。
より居心地のいいサロンにするために、
・ ヒーリング効果のあるBGMをかける
・ アロマをたく(強すぎる香りはNG)
・ エアコンの温度、湿度をこまめにチェックする
・ 空気清浄機を設置する
といったことを実践してみるのもおすすめ。他のサロンにはない魅力をお客様に感じていただくチャンスでもあります。ぜひ、検討してみましょう。
「②施術中の痛みや違和感」によるトラブルの対応方法
アイリストの施術による痛みや違和感は、今回のテーマに限らず、出来る限り防がなくてはならないことですよね。テープを貼ったとき、グルーのついたエクステを目元にもっていったとき、お客様の目が痙攣したり、ぎゅっと力が入ったりしていないでしょうか。どんなときでも、お客様の様子をこまめに気にかけてあげることが大切です。
まず、施術の前には必ず、「何か少しでも違和感があれば、おっしゃってくださいね」とお声がけするようにしましょう。お客様の中には、違和感があってもなかなか言い出せなかったという方もいらっしゃいます。些細なことでも言い出しやすい雰囲気をつくることが大切です。
眼精疲労に効くホームケアのご提案
来店されるたびに疲れ目の症状が出てしまうお客様には、ホームケア方法についてアドバイスしてあげるのも喜ばれるでしょう。例えば、自宅で簡単にできるアイマッサージを簡単に説明してあげてもいいですね。眼精疲労に効果的なツボマッサージについては、Beautéでも以前ご紹介しました。ぜひ、こちらの記事を参考にしてみてください。
ただ、目の疲れを改善するケア方法の中には、マツエクとの相性が悪いものもありますよね。例えば、ホットアイマスクは目の上からかぶせるように装着するため、マツエクが気になって使えないという方も多いでしょう。蒸気が出るようなタイプは、マツエクのモチを悪くさせたり、白化現象の原因となることもあります。そのようなお客様には、穴あきタイプのマスクがおすすめ。ご紹介してあげると、きっと喜ばれることでしょう。
温活女子会プロデュース ほっと見えマスク 5枚入り
画像元:Amazon
マツエクとの併用OKのホットアイマスク。目のところに穴が開いているため、マツエクに直接マスクがあたることもありません。目の周りの筋肉をじんわりと温め、凝りをほぐしてくれます。5枚セットで使い切りタイプのため、衛生面でも安心。コラーゲン配合で、保湿効果も期待できます。
HOT&COOL ながらアイマスク
画像元:Amazon
猫のデザインがかわいい人気のアイマスク。リバーシブルになっていて、温感と冷感の2way使用です。温感で使うときは付属のビーズ袋を電子レンジで温め、冷感で使うときは冷蔵庫で冷やします。耳に当たる部分が柔らかいゴムで痛くなりにくいところもポイント。繰り返し使うことができる便利なアイテムです。
まとめ
日々、さまざまなお客様を受け持つことになるアイリストには、臨機応変な対応力も必要。何度も来店されているお客様であっても、毎回同じコンディションとは限りません。お客様の体調を気にかけ、施術中も様子に変化がないかどうか常に気を配ることが大切です。特に、今回のような「目の痙攣」や「目をギュッと閉じてしまう」という状態は、施術の安全性にも関わるようなこと。いざそのような状況になっても慌てないように、日ごろから対応方法について考えておきましょう。
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