最近はメンズだってオシャレしたい!「メンズマツエクサロン」とは?顧客層やニーズを調査しました
脱毛やネイルなど、男性にも“美”のブームが到来している昨今。“女性のもの”というイメージの強いマツエクにも、男性からの注目が集まっているのをご存知でしょうか。マツエクは、女性らしさの象徴ともいえるもの。男性たちは、マツエクにどんなことを求めているのでしょうか。そこで今回は、メンズマツエクサロンの実態と、サロンに通う男性の傾向について調べてみました。これから訪れるかもしれない、“メンズマツエクブーム”。アイリストとして、トレンドに乗り遅れないよう、早めにチェックしておきましょう。
メンズマツエクの需要とは?
男性は、女性とはまた違った視点から、マツエクの魅力を感じているもの。メンズマツエクという分野が確立した背景には、どのような需要が隠されているのでしょうか。
男性らしさを残したまま印象を変えたい
まつげの短さや、目の大きさなど、目元の悩みを持っているのは女性も男性も同じ。女性はある程度メイクでカバーすることができますが、男性はアイラインやシャドウなどを使って、目元の印象を変えることはできません。大々的にメイクをして外を出歩くのは、男性として避けたいもの。目元の悩みを抱えながらも、メイクなどで対策を練ることができないため、見た目の印象にストレスを抱えている人も少なくありません。
そんな男性たちにとって、希望の光となったのが、“メンズマツエク”。マツエクをつけることで、違和感なく印象を変えることができるので、目元に悩みを持つ男性たちから、喜びの声が続々と寄せられているのです。
印象を変えて仕事に役立てようとする男性も
印象を変えるために、まつげサロンの扉をたたく男性たちも少なくありません。目つきが悪いという悩みを持っている男性は意外と多く、仕事で社外の人と会うときにも、そのコンプレックスが邪魔をするケースも。メイクでごまかせない分、男性の方が切実な悩みを持っているのです。
マツエクを使って、イメチェン使用と考える男性の中でも多いのが、経営者や営業職の人たち。経営者や営業という職種は、人と会う機会が多いため、第一印象に気を使っています。マツエクをつけると、目の大きさが一回り大きくなるので、顔全体の印象アップにも直結。第一印象を決めるうえでも、重要なパーツだと言われているのが「目」。 自まつげや顔の印象に合うマツエクをつけることで、違和感なく目元の印象が変わります。業績アップのために、マツエクの施術を検討するのは、男性ならではの理由です。
モテや若返りを意識している人も
マツエクをつけて目力をアップさせることで、モテを意識する男性も少なくありません。目の細さや小ささにコンプレックスを感じている男性は、マツエクをつけて目を大きく見せることで、自信アップにもつなげています。
マツエクをつけたことで、自分に自信が持てるようになり、女性へアプローチする機会が増えたという体験談もあるほど。女性にとってだけでなく、男性にとっても、マツエクは力を与えてくれるものなのです。
目の大きさだけなく、マツエクを利用して、若返りをはかる男性も少なくありません。まつげに白髪が増えてくると、どうしても実年齢より上に見られがち。白髪まじりの自まつげに、マツエクを施術することで、顔全体の印象を若く見せられるようになります。
実際、メンズマツエクサロンを利用したことのある男性の年齢層は、20代から70代と、かなり幅広くなっているもの。モテを意識した若い世代の人はもちろん、若返りを目指す年代の男性からも、マツエクは支持されているのです。
多い要望は?
実際にサロンを訪れる男性は、アイリストへどのような要望を伝えるのでしょうか。ニーズを把握するためにも、確認しておきましょう。
気づかれないようにイメチェンしたい
女性は、華やかさや女性らしさを、マツエクに求める傾向にあります。一方で男性は、まわりに気づかれないようイメチェンするために、マツエクをつけるものです。そのため、女性のお客様と男性のお客様のいう「ナチュラル」という言葉には、微妙なニュアンスの違いがあることを、理解しておかなければいけません。
目を大きく見せたい
目の細さを気にする男性から多いのが、目を大きく見せたいという要望。目を大きくすることで、全体的な印象をやわらかくすることができます。マツエクを使ってのイメチェンを、商談に活かしたいというような男性から多いのが、この要望。マツエクの力を借りて、相手の心をがっちりつかんで離さないような目になりたいというのが、お客様の目的です。
白いまつげをカモフラージュしてほしい
シニア世代のお客様から多いのが、白髪交じりのまつげを黒く戻したいという要望。まつげは、髪の毛のように白髪染めをするわけにもいかないので、白髪が生えてきても太刀打ちできないというのが、今までの常識でした。メンズマツエクサロンの誕生により、男性でもまつげの若返りが可能に。まだまだ現役!という元気なシニア世代の男性から、多い要望となっています。
提案のポイントとサロン側の配慮
メンズ専用のまつげサロンだけでなく、女性も通うまつげサロンへ足を運ぶ男性も、少なからず存在しています。もし自分が働くサロンへ男性のお客様が来店された場合は、どのような提案をし、どんなことに配慮すればいいのでしょうか。
盛りすぎは絶対にNG
先にお伝えしたように、男性がマツエクに求めるのは、気づかれない程度のイメチェンです。普段女性への施術を行っていると、ついつい華やかに見せようとしてしまうもの。しかし、男性は女性と違った目線で、マツエクの力を発揮させようとしていることを、しっかりと頭に入れておかなければいけません。本数に関しては、両目で50本程度が平均。太さは、日本人の自まつげの平均と言われている0.1ミリほどのものを選んで、違和感が出ないよう施術を行なっていきましょう。
自まつげの色素が薄めのかたには、ダークブラウンなどのカラーエクステを提案するのもおすすめ。このときも、抜け感を意識するのではなく、あくまでも自まつげとなじませることが目的だということを、忘れないようにしましょう。
女性のお客様への配慮も忘れずに
女性のお客様もいらっしゃるサロンでは、他のお客様への配慮も忘れてはいけません。
配慮するべきポイントを以下にまとめてみました。
・すっぴんで来店されるお客様への配慮
・メイク直しをされるお客様への配慮
・施術中に寝たりリラックスしたいというお客様への配慮
マツエクをつけるために、アイメイクをせず来店されるお客様も、少なくありません。また、施術後にメイク直しをされるお客様も、たくさんいらっしゃいます。女性のお客様は、男性の視線がないと思って来店されるお客様がほとんどです。そんなお客様が来店されたときに、男性のお客様と鉢合わせになると、驚かれるかたもいることでしょう。女性のお客様も、男性のお客様も、安心して施術を受けていただくためには、それぞれに配慮が必要です。ベストなのは、それぞれが出くわさないよう、施術の時間をズラすこと。どうしても同じ時間帯になってしまう場合は、裏の玄関からお入りいただくなどして、顔を合わせることがないよう配慮をしましょう。
裏の玄関などがない場合は、先にいらっしゃったお客様の椅子の位置を調整し、入り口に背を向けた状態でお座りいただいたり、先に施術スペースにお入りいただくなどで対応しましょう。
まとめ
ビジュアルを意識するだけでなく、仕事にも生かそうというのが、メンズマツエクの在り方。男性への施術は、いかに自然に印象を変えられるかが、カギとなります。男性のお客様がいらっしゃったときは、普段の施術とは視点を少し変えて、お客様のご希望に沿えるよう、施術を行ないましょう。181023Eue