読者のお悩み「スライドしているうちにグルーが乾く」解決法チェック
Beautéでは、読者からのお悩みリクエストを募集しています。今回は、Instagram経由でお悩み相談にご応募いただいた中から、リクエストにお答えする記事です。テーマは「スライド装着しているうちにグルーが乾くときの解決法」について。詳しくチェックしていきましょう!
読者からのご意見をご紹介
今回のテーマである、読者からのご相談内容はこちらです。
「私が働いているサロンでは、左横付けでスライドして装着する方法で施術しています。ただ、手元がなかなか安定せず、スライド時にまつげからエクステが少し離れてしまい、グルーが先に乾いてしまっている気がします。 これでは密着が悪くなっているように思うのですが、数をこなす以外でなにか上手になる方法やコツはありますか?」
手元が不安定になることで、エクステがしっかりと接着できないというのは、多くのアイリストが抱える課題の一つ。特に、新人アイリストのみなさんは、悩みやすい問題なのではないでしょうか。
今回のご相談では、左横付けでスライド装着しているとのことですが、装着方法の種類によって不安定になるとは考えにくいです。上手なアイリストとは、どんな装着方法であっても常に安定感のある施術を提供することができる人。お客様の求める仕上がりやカールの強さによって装着方法を変えることもあるため、一つの方法だけで安定感を身に付けることは、あまり望ましくはないかもしれません。
ここからは、装着方法にかかわらず、常に安定感のある施術が出来るようになるために、その改善方法を考えてみましょう。
マツエクの密着が悪くなる原因
まずは、「なぜマツエクの密着が悪くなるのか」について考えていきましょう。原因は大きく分けて、
✓サロン内の環境
✓お客様の自まつげの状態
の3つがあります。今回はその中でも、ご相談内容に合わせて「アイリストの施術レベル」に注目して原因を探っていきましょう。
グルーの硬化速度と装着速度が合っていない
アイリストのスキルによって、装着速度はさまざま。そのため、それぞれの速度に合わせたグルー選びをしなくてはなりません。装着しきる前にグルーが固まってしまうようであれば、グルーを見直す必要があるでしょう。ただ、グルーというのはサロン内の環境やお客様の自まつげの状態によって、微妙に質感が変化してしまうもの。出来れば、自分の装着速度に合ったグルーを選ぶだけではなく、グルーの変化に応じて装着速度を自在に調整できるスキルを身に付けておくことが理想です。
自まつげの角度とエクステの角度が合っていない
自まつげの角度はお客様によって違います。クセ毛の方であれば、一本一本がまったく別の方向に向いているということもありますよね。エクステがしっかりと密着できていないときは、自まつげの角度とエクステの角度が微妙にずれていることが多いです。角度をしっかりと見極めていられれば、根元から毛先まで隙間が空いたり、浮いたりすることはありません。ただ、丁寧にさまざまな方向から角度をチェックできればいいですが、施術速度のことを考えるとなかなか難しいですよね。テンポよく施術をすすめつつ、角度もしっかりと見極めるためには、反復練習あるのみ。瞬時に角度を判断できるよう、感覚をつかむことが大切です。
手元の安定感をアップさせる対処法
ここからは、今回のテーマである、安定感を身に付けるための対処法について考えてみましょう。まずは、普段の施術の際にチェックしてみてほしいポイントを挙げてみました。
おでこに沿わせる手の位置は正しいか
手元が安定しないと悩むアイリストの中には、「おでこに沿わせる手の位置」を課題だと感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、手の位置というのは、特に正解はありません。例えば、小指だけで支えられる人もいれば、しっかりと手の平を使って支える方が安定するという人もいるでしょう。先輩アイリストの手の位置を参考にするアイリストも多いですが、自分の手のサイズには適さなかったということもあります。手の位置は、他の人から学ぶものではなく、何度も施術を経験することで自然と自己流のポジションが身についていくことが多いのです。
ただ、手がお客様のおでこより前に出てしまうようであれば、ツイザーの先が顔にあたったりすることも。お客様にとって安全かどうかについても考えながら、位置を見直すようにしましょう。
ツイザーが手のサイズや握力に合っているか
手元が安定しない原因のひとつとして、ツイザーも見直してみましょう。ツイザーは、メーカーによって微妙に角度や長さ、掴む力が違いますよね。自分の手のサイズや握力に合わないツイザーを使用していると、無意識に手に負担がかかっていることもあります。使いにくさを少しでも感じたら、早速、他のツイザーの使用感を試してみるといいでしょう。
▼正しいツイザー選びのポイントについてはこちらもチェック!
ツイザーの角度と自まつげの角度が合っているか
エクステを掴んで、自まつげの位置まで持って行くとき、手の角度やツイザーの角度を変えることなく、そのまま装着できるというのが理想。自まつげの角度に対して、無理に手やツイザーの角度を合わせると、どうしても不安定になってしまいます。このような場合は、エクステを掴むときの角度を見直してみるといいでしょう。
正しい角度がなかなか分からないという人は、「自まつげを掴む→その角度のままエクステを掴む」という順に手を動かしてみる方法がおすすめ。自まつげの位置からエクステの位置まで手をスライドさせるようなイメージです。
自まつげの角度を手に覚えさせた状態でエクステを掴めば、そのまま角度を変えずにスムーズな装着ができるようになります。このとき、正しい姿勢で、おでこに手を添えてから掴むことがポイント。ツイザーを持つ手以外は、なるべく動かさなくていい状態で行ってください。
自まつげのクセが強い方の場合も、それぞれの毛の角度を正確に把握することが難しいため、こちらの方法を試してみるといいでしょう。
施術時の姿勢やお客様との距離感はどうか
手元を安定させるためには、施術時の姿勢そのものを見直すことも大切。変に力が入ることなく、お客様の目元がはっきりと見える体勢で施術ができるようにしましょう。
こちらの写真は、正しい姿勢をとった例です。
自分の姿勢を見直すときには、次のようなポイントを意識してみましょう。
- 脇を適度に締める
- 背筋を伸ばして、肩の力を抜く
- 肩の位置は、上がり過ぎず下がり過ぎず水平を意識する
- 自然に手を伸ばしたところにお客様のおでこがくるように、イスやベッドを調節する
皆さんの普段の姿勢は、いかがでしょうか?
間違った姿勢は、施術に影響するだけでなく、アイリスト自身の体の負担にもつながります。特に、脇の締め方は重要なポイント。開きすぎず、締めすぎず、手元が自由に動かせるベストな位置を探ってみてください。
手元の安定を意識するときに、つい手の位置やツイザーばかりに気を取られるアイリストが多いですが、実は姿勢そのものが原因となっていることも少なくありません。施術時の姿勢というのは、なかなか自分では気づきにくいもの。施術に集中すればするほど、間違った姿勢をとってしまいやすくなります。自分の姿勢を客観的に見直すためにも、他のアイリストにチェックしてもらったり、写真に撮ってもらったりするといいでしょう。
▼施術時の姿勢についてもっと詳しく知りたい方はこちらもチェック!
まとめ
手元を安定させることは、施術の質を安定させることにつながります。エクステの角度や手の角度をその都度見直さなくてもよくなるため、施術スピードを向上させることにもつながるでしょう。自分の手の大きさに見合った「手の位置」、体格に見合う「正しい姿勢」をつかむためには、とにかく多くの経験を積むことが必要。ただ、普段「変な力が入っていないかな」「手を動かしやすいかな」というように意識できていれば、上達も早いはずです。不安定な手元に悩むアイリストは、常に自己チェックする習慣を身につけるようにしましょう。
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