「フラットラッシュなのにもちが悪い!?」原因と対策は?装着時のコツも

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「フラットラッシュなのにモチが悪い!?」その原因と対策とは?

フラットラッシュは「もちの良さ」が魅力ですが、一部のアイデザイナーからは「フラットラッシュの方がすぐ取れてしまう気がする…」という声も。これは何が原因なのでしょうか?今回はそんなフラットラッシュにまつわる矛盾に着目。アイデザイナーとしては見過ごせない現象について、原因と対策方法をまとめました。フラットラッシュに苦手意識を持つアイデザイナーは、ぜひ読んで参考にしてみてくださいね。

フラットラッシュの魅力をおさらい!もちは平均どのくらい?

フラットラッシュ もち

アイデザイナーにとってフラットラッシュとは、もはや知らない人はいないほどの定番アイテム。お客様の中でも認知度が高まり「フラットラッシュを試したい」と望まれることも多いのではないでしょうか?フラットラッシュの特徴は、平たい形状です。100本ならナチュラルな仕上がりに、120本ならボリューム感のある印象的なデザインに仕上がります。
フラットラッシュが人気を集めるようになった理由は以下の通りです。

  • シングルラッシュよりも軽く、自まつげへの負担が少ない
  • 自まつげとしっかり密着し、根元から立ち上げるため、リフトアップ効果がある
  • 少ない本数でも目元の印象を際立たせることができる
  • 接着面が広いため自まつげとの密着度が増し、安定感&もちの良さが抜群

シングルラッシュやボリュームラッシュのもちが平均で3週間~1ヶ月程度であるのに対し、フラットラッシュはそれよりさらに1週間程度もちが良いとされています。そのため、自まつげと密着させることが難しい、もちが悪くなりやすいと悩む新人アイデザイナーにとっては、とても嬉しいアイテムかもしれませんね。しかし、中には「フラットラッシュの方がもち悪いのでは?」と感じるアイデザイナーもいるとのこと。なぜ、このような矛盾が生まれるのでしょうか?

フラットラッシュのもちが悪くなる原因

フラットラッシュ もち

本来ならもちが良くなるはずのフラットラッシュ。しかし、それとは真逆の状態になってしまう原因には次のようなことが考えられます。

アイデザイナーによる原因

まずはアイデザイナーの技術不足が原因のケースです。

  • グルーコントロール(量や伸ばし方)ができていない
  • 装着後の違和感(カールがゆるんでいる、グルーの固さが合っていない)
  • 装着方法がフラットラッシュの形状に適していない
  • 硬化が不十分
  • 付ける本数が少なすぎる

フラットラッシュは、装着後5~6時間はグルーが完全に硬化しきっていません。この状態で洗顔・入浴をすると、グルーが硬化不良を起こし、取れやすくなってしまうのです。付け心地に違和感があると、お客様がつい触りたくなってしまい、結果フラットラッシュが取れやすくなります。本数が少ないほうが、自まつげへの負担が減ってもちが良くなるような気がしますが、少な過ぎると逆効果です。ボリュームが出過ぎて不自然になることを考慮して本数を抑えると、かえってもちが悪く感じる場合も。本数が少ないと、エクステ同士の隙間が目立ちやすくなるためです。

お客様による原因

フラットラッシュのもちが悪い場合、アイデザイナーだけでなく、お客様側に原因があるケースもあります。

  • 熱を加えたことによりカールが伸びた
  • クレンジングに問題がある

フラットラッシュの弱点は「熱」。形状が平らなため熱に弱く、カールが伸びやすいという特徴があります。日々のドライヤーも要注意。髪を乾かしている間にフラットラッシュに熱風が当たり続けると、持続力が低下してしまいます。また、フラットラッシュのもちを保つうえで、クレンジングは重要です。オイルクレンジングを避け、マツエクOKのクレンジング剤を使っていたとしても、コットンでこすりすぎていたり、クレンジング剤が少なすぎたりすると、フラットラッシュが取れやすくなります

フラットラッシュのもちを良くするために施術時に気をつけることは?

ここからは、先に挙げた原因について対策方法を考えていきましょう。

グルードームのくぐらせ方は「すくうように平行に入れる」

グルーの適正量というのは、グルードームにエクステをくぐらせたときに根元にグルーの玉が2つできている状態。

この状態を作るためには、垂直または斜めにくぐらせることが基本。ただし、グルーの粘度によって取れる量も変わってくるので、くぐらせる角度や速さは微調整が必要になるでしょう。過去にも、グルーの適正量と取り方のコツについて詳しく解説しています。

しかし、これはあくまで一般的なシングルラッシュの場合。フラットラッシュの特殊な形状には当てはまらない方法かもしれません。フラットラッシュの場合、溝の奥までしっかりとグルーを行きわたらせられるか、が最大のポイント。そのためには「エクステをグルードームに対して平行な角度にして、すくうように入れていく」というのがコツです。通常のシングルラッシュならグルー量が多くなりやすい方法にも思えますが、フラットラッシュにはおすすめ。グルードームからエクステを抜いたあと、しっかりと根元にグルーの玉が2つできているかチェックしてくださいね。

こちらの記事では動画つきでグルーの付け方をご紹介しています。正しい状態を実際に見ておくことが上達への近道。ぜひ読んでみてください。

「スライドなしの圧着付け」で溝に自まつげを密着させる

個人差があるので一概には言えませんが、フラットラッシュの場合には「スライドなしの圧着付けの方が密着させやすい」との声も。スライドさせると自まつげになじませやすくなる分、グルーが広範囲に広がって接着力が落ちてしまうこともあります。フラットラッシュの場合には、エクステの溝にしっかりと自まつげをはめて固定させるためにも、圧着付けの方が適していると感じるアイデザイナーも多いようです。スライド装着している方はぜひ圧着付けも試してみると良いでしょう。

軽くて自然な仕上がりになるグルーを選ぶ

フラットラッシュの良さは、その軽さと柔らかさ。付け心地が自然なところもお客様に喜ばれるポイントです。そのため、グルーもその良さを損なわないようなものを選ぶことが大切。例えば、粘度が低くサラサラとしたグルーは硬化後に固くなりやすい傾向にあります。圧着付けをするために硬化の速さを重視し、粘度が低いグルーを選ぶと、仕上がりに違和感を覚えるお客様もいらっしゃるかもしれません。いつもと違う付け心地が気になりつい触ってしまうようになると、もちも悪くなるでしょう。

違和感を生まないという意味では、肝心のフラットラッシュ選びも重要。商品によってはカールがだれやすいものもあるため、カールがしっかりとキープできるようなメーカーについて情報収集することも大切ですよ。

上付け・下付けで装着する

フラットラッシュ装着は、上付けか下付けが基本。それは、最大の特徴である特殊な形状が関係しています。こちらは、フラットラッシュブームの火付け役であるMiss eye d’or®(ミスアイドール)の「フラットマットラッシュ」。特徴的な平たい形状に加えて、中央に溝が作られています。

フラットラッシュ もち出典:Miss eye d’or®

この形状を見ただけでも、安定感を高めるためにはエクステの上か下に自まつげが来るようにして、溝をしっかりとフィットさせることが重要と分かってもらえるはず。

フラットラッシュ もち出典:Miss eye d’or®

仮に横付けにしたとすると、自まつげとの接着面は0.06mmしか取れません。横にのびた形状のものを少ない接着面で支えることになるため、安定感はかなり低くなってしまうでしょう。

お客様へのホームケアアドバイスも忘れずに!フラットラッシュのもちを良くするには、アイデザイナーの技術だけでなくお客様のホームケアも大切です。そのためにはアフターカウンセリングが重要。

お客様に「マツエクを美しく保ちたい」と思ってもらえるように、日常生活での注意点やホームケアのポイントを分かりやすくお伝えしましょう。

例えば「フラットラッシュは熱に弱いのでご注意ください」とお伝えしただけでは、お客様は何に気を付けたら良いか分かりません。「熱めのお湯での洗顔や、サウナやホットヨガは避けてくださいね」「ドライヤーのとき、できるだけマツエクに風が当たらないようにすると長持ちしますよ」具体的に伝えましょう

フラットラッシュのもちを最大限に高めるには装着方法やアイテムを見直そう

フラットラッシュ もち

フラットラッシュのもちが悪くなる一番の原因は「商材研究が不充分であること」と言えるでしょう。ここまでご説明した原因と対策方法は、すべてフラットラッシュの特性を十分に理解していれば自然と気付けるかもしれません。まずは、フラットラッシュのメリットやデメリットを学ぶとともに、シングルラッシュと何が違うのか、リサーチしてみてください。装着方法も自分に合ったものがきっとあるはず。それに辿り着ければ、きっとフラットラッシュはあなたの強みになるはずです。

例えば、先ほどご紹介した装着方法の話サロンによっては、装着時に自まつげとエクステの角度や向きを合わせやすいという理由から横付けで統一しているところもあるでしょう。そのようなサロンでは、ついいつものクセでフラットラッシュに対しても装着方法を見直すことなく、横付けで対応してしまうかもしれません。または横付けでは適さないことに気づいて上付けや下付けで対応しようとしても、普段と違う装着方法のために根元が浮いてしまい、かえってもちを悪くしてしまうこともあるでしょう。
Miss eye d’or®が開発した「BIND LOCK®(バインドロック)」やLED光硬化型エクステなどの技術を導入すれば、フラットラッシュのもちをさらに良くできるかもしれません。まずは原因を理解する、そして自分に合った対策方法や練習方法を考えることが大切です。

まとめ

特性さえ活かせれば、もちの良さでお客様に喜んでいただけるフラットラッシュ。誤った装着方法や取り扱い方によってその魅力が半減してしまうことはとてももったいないですよね。また、今回ご紹介したようなアイデザイナー側が原因について意識することはもちろん、お客様にもフラットラッシュの正しいケアについてお伝えすることも大切です。フラットラッシュがみなさんのウリとなるように、その良さを活かせる最適な方法を探り、徹底的に練習してみてくださいね。190803Esa

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