【動画】上まつげパーマ「2回目の巻き上げ~仕上げ」の基本工程とコツを解説!
ナチュラルでありながら、パッチリとした印象も叶うまつげパーマ。より美しく仕上げるためには、1回目の巻き上げで完成時の80~90%を、2回目の巻き上げで100%の仕上がりを目指すことが大きなポイントとなります。今回は、施術後半部分にあたる「2回目の巻き上げ~仕上げ」までの工程について、押さえておきたいポイントを動画で解説しましょう。
上まつげパーマの「2回目の巻き上げ前」までの工程をおさらい!
まずは「2回目の巻き上げ前」までの工程を簡単におさらいしましょう。
2.お客様のまぶたの形状、希望のデザインにマッチするロッドを置く。
3.ロッドにグルーを塗布して1回目の巻き上げを行う。
4.1液を塗布してペーパーを置く。
5.1液を取り除く。
グルーを塗布して1回目の巻き上げを行う際は、完成時の80~90%を目指して作業を進めることが大きなポイントです。まつげの重なりや毛流れをしっかり整えると、より美しい仕上がりが目指せます。
また、テープワークやロッドの置き方も重要ポイントのひとつ。2回目の巻き上げ前までの作業をきっちりこなすことで、この後の工程がスムーズになり、施術のスピードアップにもつながるはずです。
上まつげパーマの「2回目の巻き上げ~仕上げ」の基本とは?
1回目の巻き上げを行い、1液を拭き取ったあとは、2回目の巻き上げ作業へ進みます。この2回目の巻き上げから2液塗布までの工程で、仕上がりの100%を目指しましょう。では早速、1液拭き取り後からの手順をチェックしていきます。
2.ブロワーなどを使ってしっかり乾かす。
3.2液を塗布する。
4.ペーパーを置いて放置する。
5.綿棒や爪楊枝を使って2液を取り除く。
6.コーティング剤で仕上げる。
大前提として、1回目の巻き上げと同様に、まつげ1本1本をセパレートさせ、重ならないように巻き上げることが基本です。2液塗布が完了したら、あとは拭き取りとコーティング剤塗布を行い仕上げます。
【動画解説】完成度100%を目指す!「2回目の巻き上げ~仕上げ」のコツ
ここでは「2回目の巻き上げ~仕上げ」の工程で気をつけたいポイントを、動画を交えて解説します。今回は、動画を二つに区切り、それぞれ見ていきましょう。
「上まつげパーマ2回目の巻き上げ~2液塗布」のコツ
0:00~1:57 グルーの塗布と巻き上げ。
1:57~2:24 ブロワーで乾かす。
2:24~3:29 2液を塗布し、ペーパーを置いて放置する。
グルーを塗布する際のコツ
施術スピードに自信がある方は、グルーをまつげ全体に一気に塗ってしまっても問題ありません。しかし、そうでない場合は、何回かに分けて塗布すると失敗しにくいためおすすめです。まつげ全体に一気にグルーを塗布すると、乾いてしまう部分が出てしまい、均一に巻き上げることが難しくなります。
また、グルーの塗布量にも注意しましょう。塗布量が多いと乾きにくくなり、施術に時間がかかってしまうことがあります。美しいデザインに仕上げるために、グルーの塗布量は全体的に均一になるよう意識して、2液の浸透ムラがないように配慮することも覚えておきましょう。
2回目の巻き上げのコツ
2回目の巻き上げの際には、テンションをかけすぎないよう十分に注意します。1液を塗布した後のまつげは、軟化して毛質が柔らかく、デリケートな状態です。そのため、2回目の巻き上げでテンションをかけすぎると、ダメージの原因になります。まつげを引っ張らないよう、ロッドに貼りつけるようなイメージで巻き上げていきましょう。
テンションをかけないと巻き上げられないまつげがある場合は、軟化不足が考えられるため、1液塗布の工程を見直す必要があります。
2回目の巻き上げでは、まつげ中間から根元部分の方向を決めていきます。お客様が希望するデザインに沿うよう、毛流れを調整していきましょう。まつげの毛穴部分に注目して毛流れを整えると、きれいに仕上がりやすくなります。
100%の仕上がりを目指して巻き上げるには、まつげが適度な水分量を保っていることも重要なポイントです。特に、毛先の水分量が少なすぎるとグルーがすぐに乾き、テンションをかけないとまつげが巻きつかなくなってしまいます。水分量が多すぎる場合も、ロッドにまつげが巻きにくいため、きれいなカールが作れません。根元部分は水分量が少ない状態が巻き上げしやすいため試してみてください。
水分量は、1液を拭き取る際に、精製水を使ってある程度調整しておきます。2回目の巻き上げの際に水分量の調整が必要であると判断した場合は、綿棒と精製水を使ってください。水分量が多いときには綿棒で拭き取る、水分量が少ないときには綿棒に精製水を含ませ、目元を湿らせます。
2液の塗布とペーパーを置く際のコツ
2液は、まつげの中間あたりに直線になるよう塗布します。そのあと、爪楊枝などを使って塗り広げていきましょう。まだ生えてきたばかりでほとんどダメージを受けていないまつげの根元には、しっかりとパーマがかかるよう、2液を厚めに塗布します。爪楊枝を回転させるように根元に塗布するとスムーズです。
まつげ全体の塗布漏れがないかどうかもしっかりチェックしましょう。特に、目尻や目頭、毛先は塗布漏れが発生しやすい部分であるため注意してみてください。
ムラなく2液を塗ったあとは、ペーパーを置きます。まつげ根元に隙間ができないよう、丁寧に貼り付けるのがコツ。まぶたのカーブが強いなど、お客様の目の形状によっては、ペーパーを2枚使うのもひとつの手段です。
拭き取りから仕上げまで
0:00~0:15 爪楊枝の側面を使って2液を取り除く。
0:15~1:41 精製水を含ませた綿棒や爪楊枝を使って取り除く。
1:41~2:14 上まぶたサイドのテープははがし、下まぶたのテープだけ残してロッドを外す。
2:14~3:10 精製水を含ませた綿棒を2本用意し、まつげを挟み込むように拭き取る。
3:10~3:45 1本の綿棒を爪楊枝に持ち替え、まつげとまつげの間や根元部分に残ったグルー、2液を取り除く。
3:45~4:26 コーティング剤を塗布して仕上げる。
拭き取りの際のコツ
動画を見ても分かるように、拭き取りの作業は意外と複雑です。拭き取り残しがあると、目元がかぶれたり痒みを伴ったりする可能性があるため、丁寧にしっかり拭き取りましょう。
きれいに拭き取るために、まずは爪楊枝の側面を使って大まかに2液を取り除き、そのあと綿棒などでより細かな部分まで拭き取ります。具体的には、ロッドを外したあとに2本の綿棒でまつげを挟み、綿棒を回転させるように拭き取る方法がおすすめです。また、まつげとまつげの間など細かい部分には、綿棒をまつげ下側にあて、上から爪楊枝の先で押さえつけるようにしてや2液を拭き取りましょう。
拭き取りの工程では、美しいカールをキープしてまつげにダメージを加えないよう、毛流れにそって綿棒を動かすこともコツのひとつです。綿棒や爪楊枝以外にも、ファイバーブラシやマイクロスティックなど、使いやすい道具を取り入れてみてください。
仕上げのコツ
仕上げのコーティングを行う際には、お客様が希望するデザインをしっかり意識しましょう。束感を出したい場合はコーティング剤を多く、セパレートしたデザインに仕上げる場合はコーティング剤を少なく塗布します。束感を演出する場合には、コーティング剤のブラシを縦にして塗布し、ツイザーでつまんで整えて仕上げる方法がおすすめです。セパレートしたまつげに仕上げる場合は、マスカラを塗る要領でブラシを横にしてまつげに塗布しましょう。
まとめ
上まつげパーマでは、2回目の巻き上げと2液塗布の工程で、100%の完成度を目指して仕上げていきます。まつげの重なりや毛流れを意識してきれいに巻き上げることで、より理想的なデザインに仕上がるはずです。また、快適でハイクオリティな施術をお客様に提供するためにも、拭き取りをしっかり行い、丁寧なコーティング剤塗布も忘れてはいけません。今一度細かな手順やコツを振り返り、サロン全体で技術力向上を目指してみてください。
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