拭き取り不足?マツエクのオフ後に残るものの正体とは?対策法をチェック

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Beauté読者のアイリストの方から「マツエクをオフした後、ごくまれに自まつげの根元部分に白くネチネチとした物質が残ることってありませんか?」という質問が届きました。 中には、この現象に心当たりがある方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、オフの後にまつげに残る白い物質の正体や、その物質を作らないための対策法をまとめます。

オフ後のまつげに残るものの正体とは?

先日、Beauté読者のアイリストの方から、こんな質問が届きました。

エクステをオールオフした後、自まつげの根元の部分にネチネチとした白っぽい物質が残っていることに気が付きました。その物質を取り除こうと思いましたが、頑固に付着していて完全に取り切ることはできず…。仕方なく、まつげの根元にナゾの物質が残ったままの状態でエクステの装着を行い、施術後に仕上がりを確認しました。見た目では、問題があるようには見えませんでしたが、やはりモチに影響するのでしょうか?また、あの白い物質の正体は何なのでしょうか?対策法も知りたいです!


この質問を聞いて、「私も経験したことがある!」と共感したアイリストもいるかもしれませんね。Beautéでもそれぞれ異なるサロンに勤務するアイリストにヒアリングを行いました。すると、興味深い結果が得られたのです。

各アイリストの回答は、「ナゾの白い物質を見たことがある上、その現象を複数回経験している」、または「白い物質を1度も見たことがなく、その現象自体ピンと来ない」のどちらかしかなかったのです。つまり、この現象を経験している人としていない人の施術方法に、何か違いがあるのかもしれません。

ジェルリムーバーのメリット・デメリット

冒頭で質問をいただいたアイリストさんのサロンでは、透明なジェルリムーバーを使用しているそうです。ジェルリムーバーといえば、比較的液だれしにくく、扱いやすいことがメリット。またポイントオフ・オールオフのどちらにも使いやすい万能なリムーバーです。
しかし、拭き残りが生じやすいというデメリットもあります。なぜなら、ジェルリムーバーの多くは透明で見えにくいから。特にまつげに塗布したジェルリムーバーは、まつげの黒色と同化し、さらに見えにくくなってしまいます。そのため綿棒やコットンが入りにくいまつげの根元部分は、しっかり拭き取ったつもりでもリムーバーが残ってしまうことがあるようです

ナゾ物質の正体はジェルリムーバーの可能性あり

まつげ根元などにジェルリムーバーが残り、そのままの状態で乾燥してしまうと…まつげの表面に多少の凹凸が生じたり、白っぽい物質が残ったりすることがあるようです。冒頭で紹介した質問の、“自まつげの根元の部分にネチネチとした白っぽい物質”もおそらく、まつげに残ったジェルリムーバーが乾燥して、結晶のようになったものであると考えられます。

実際に、Beautéがヒアリングを行ったアイリストさんのうち、これまで1度も白い物質を見たことがないと答えた方のサロンでは、ジェルリムーバーではなく、クリームリムーバーを使ってオールオフをしていました。このことからも、まつげに残った白い物質の正体は、オフの後に拭き取りきれなかったジェルリムーバーの可能性が高いといえるのではないでしょうか。

リムーバーを正しく使用する重要性

普段、何気なく使用しているマツエク用リムーバーですが、実はグルーと同じくらい取り扱いに注意が必要なアイテム。なぜなら、多くのリムーバーにはアセトン(ジメチルケトン)や酢酸エチルなどの有機溶剤が含まれているから。特にアセトンや酢酸エチルなどは、第2種有機溶剤に指定される毒性が高い物質です。

では、なぜそのような危険な物質がリムーバーに含まれているのでしょうか。その答えは、強力に硬化しているグルーを溶かすため。グルーを溶かさなければ、マツエクをオフできないので 、有機溶剤はリムーバーに欠かせない成分なのです。最近では、炭酸プロピレンを主成分とする“ノンアセトンタイプ”のリムーバーも販売されていますが、グルーを溶かすほどの強い成分であることには変わりはありません。もし誤った方法でリムーバーを使用すると、一体どのような影響があるのでしょうか。

リムーバーによる人体への影響

リムーバーには添加物などのさまざまな成分が配合されていますが、特に危険度が高い物質がアセトンなどの有機溶剤です。
有機溶剤が直接皮膚に触れると、「刺激性接触皮膚炎」を引き起こし、強い痛みやかゆみなどを生じる恐れがあります。また有機溶剤の蒸気を吸入すると、頭痛やめまい、嘔吐などの全身症状を引き起こす可能性もあるそうです。そのためリムーバーを使用する際には、

  • 絶対に皮膚に付着させない!
  • 適切な使用量を守る!
  • 必要量を取り出したら、すぐにキャップを閉める!
  • オフの後はしっかりと拭き取る!


この4つのポイントをしっかりと守ることが大切です。

まつげに残ったリムーバーのマツエクへの影響

リムーバーがまつげに残ると、皮膚炎などの原因になる可能性の他、マツエクのモチに悪影響を及ぼす恐れもあります。前述のとおり、オフの後、まつげに残ったリムーバーが乾燥すると、白い物質が残ったり、まつげの表面に凹凸が生じたりすることがあります。

当然のことながら、まつげの根元に白い物質があるとマツエクの見栄えが悪くなります。またまつげの表面に凹凸があると、エクステが面ではなく点で接着された状態になり、モチが悪くなる可能性もあるでしょう。
このように、リムーバーがまつげに残ってしまうと、人体ならびにマツエクに悪影響を及ぼす可能性があります。そのためリムーバーの危険性をしっかりと認識すること。そして正しい容量や使用方法を守ることが大切です。

リムーバーをまつげに残さないための対策とは?

リムーバーの中でも透明で特に見えにくいジェルリムーバーをまつげに残さないための対策を2つご紹介します。ぜひ日々の施術に役立ててください。

対策1:拭き取りに使用する綿棒やコットンに精製水を含ませる

オフの作業が終わったら、綿棒やコットンなどでリムーバーを拭き取りますが、このときに精製水などで湿らせるのがポイントです。
水分を含ませて、入念に拭き取り作業を行うことにより、自まつげとリムーバーとの間に水分が入り込み、リムーバーが浮きあがり、拭き取りやすくなります。ただし、コットンや綿棒を濡らしすぎると、浮いたリムーバーを吸収できなくなるので、適度な湿り気を心掛けま しょう。

対策2:まつげの根元にはなるべくマイクロスティックを用いる

コットンや綿棒では届きにくいまつげの根元は、特にリムーバーの拭き取り残しが多い部分。前述のとおり、透明なジェルリムーバーは目に見えにくいので、一見、綺麗に拭き取れたように見えても、実は…ということも。

引用元 :EYELASH GARAGE

そのためまつげの根元部分の拭き取りは、できるかぎりマイクロスティックなどの先端が細いものを用いましょう。また一重や奥二重、まつげの密度が高い方など、まつげの根元が拭き取りにくい場合は、マイクロスティックの中でも特に先端の細いタイプを使うのもおすすめです。

まとめ

エクステをオフした後、まつげの根元に白っぽく残った物質…その正体はおそらく、拭き取り残したジェルリムーバーの成れの果て。リムーバーがまつげに残ると、皮膚炎の原因になったり、マツエクのモチが悪くなったりする可能性も否定できません。そのため、オフの後は、湿らせた綿棒などでしっかとリムーバーを拭き取る。特にまつげの根元部分はマイクロスティックなどで念入りに拭き取ることを心掛けてくださいね。Euk200108

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