《基礎》テープ貼りを見直そう!テープに違和感があるって言われた場合、どんな原因がある?

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マツエクを綺麗に仕上げるのに、施術中欠かせない存在となるテープ。細心の注意を払っていても、お客様がテープに違和感を持たれることも残念ながらあります。今回は、よくあるテープワークの失敗例やトラブルとともに、どうすれば違和感を解消できるかを見ていきましょう。

テープの違和感 原因①アンダーテープ

テープが目に食い込んでしまっている

こちらの写真のように、 下まぶたの粘膜が見えない位置にテープを貼ってしまうのは違和感の原因 の1つです。

テープが目に食い込んでしまっている

アンダーテープを貼るときを含め、施術中は頭側からしかお客様の様子を見ていないアイリストは多いのではないでしょうか。テープが目に食い込んでしまう現象は、一方向からしかテープの位置をチェックしていない場合によく起こります。
テープを貼り終えたら、 必ずお客様のおなか側からテープの仕上がりをチェック。 粘膜に当たらず、目の際に貼れているか確認してみてください。

必ずお客様のおなか側からテープの仕上がりをチェック

出典:photoAC

テープの食い込みを防ぐには、下まぶたを引き下げながらテープを貼るのも有効です。ただしお客様によっては、目を閉じていても自然とうっすら開いてしまう方もいらっしゃいます。その場合は、下まぶたは引っ張らずに、上まぶただけを引っ張ってからテープを貼ると上手く貼れますよ。お客様の目の形やまぶたの厚みに合わせてその都度調整して、適切な位置にテープを貼りましょう。

アンダーテープが目の際から離れている

アンダーテープが目の際から離れている

写真のように、目の際からテープが離れていると、下まつげにエクステがくっついてしまったり、グルーが皮膚に付着してしまったり、施術中の違和感につながります。テープ本来の役割が果たせるよう、 アンダーテープはしっかり目に沿わせて、目の際から約1mmを目安に貼りましょう。

ただ、直線のテープを、目の曲線に合わせるのは難しく感じますよね。そんなときは、テープにひと工夫加えると貼りやすくなります。

目尻側と目頭側でテープを分けて貼る

写真のように、 目尻側と目頭側でテープを分けて貼る と、より目の曲線に合わせやすくなりますよ。テープを2枚使用するときは、テープとテープが重なる真ん中の部分が1cm程度になるよう調整しましょう。重なっている部分が長くなると、お客様が違和感を持たれる原因となってしまいます。貼る前によくお客様の目の曲線を観察し、目幅に合わせてテープをカットしましょう。

原因②アッパーテープ

アッパーテープで目が開いてしまう

まつげが下がっているお客様の場合、アッパーテープでまぶたを引き上げる必要がありますが、引き上げすぎてしまうと目が開いたままの状態で施術を行うことになってしまいます。目が乾いてしまうだけでなく、グルーが目を刺激してしまう危険性も。テープで目が開いてしまっていないかは、必ず確認するようにしましょう。

アッパーテープで目が開いてしまう

アッパーテープを上手く貼るポイントは、貼る前の角度調整。 まぶたではなく、まつげの角度を引き上げるよう意識 します。少しずつ引き上げながら角度が決まったら、テープで固定するようにすれば上手く貼れますよ。アンダーテープを貼るときに引き下げを緩くしておくと、アッパーテープでまぶたを引き上げやすくなります。無理のない角度で施術ができるよう微調整しましょう。

そもそもアッパーテープが必要ない

上まぶたに貼るアッパーテープ、 実は貼らない方がうまく施術できる場合もある ことをご存知でしたか?テープがなくても自まつげが上がっている方や、上まぶたとまつげの生え際が重なっていない方、眼球が大きめの方の場合などです。このようなお客様にアッパーテープを貼ってしまうと、まつげの角度が上がりすぎてしまったり、目が開いてしまったりと、施術に支障が出てしまいます。

そもそもアッパーテープが必要ない

もし、眼球は大きめだけど、まつげの角度は下がっているというお客様の場合、施術する方の目だけテープを貼るようにし、施術していない方の目が開きっぱなしにならないような工夫が必要です。目の大きさとまつげのバランスを見極めて、アッパーテープが必要かどうか判断してみてくださいね。

原因③テープ自体が違和感になる方

テープの長さや位置が合っていない

目の粘膜に近い場所や薄い皮膚にテープを貼るため、適切に貼り付けていてもテープ自体に違和感を持たれるお客様もいらっしゃいます。テープを貼るときは、施術のしやすさだけでなく、お客様にとって違和感のないテープの長さや位置にできているかも確認しておきましょう。

テープの長さや位置が合っていない

テープの長さは目幅と合わせ、テープの端が目頭を刺激していないかチェック。粘膜や目頭ギリギリの位置にはテープを貼らないようにします。テープの感じ方はお客様それぞれなので、きめ細かいお声がけでお客様が違和感を持たれていないか随時確認しながら進めましょう。

テープの粘着が強すぎる

肌に貼り付けたテープを剥がすときに痛みを感じられるお客様もいらっしゃいます。どんなに肌に優しいテープでも粘着性ゼロという訳にはいきませんが、貼る前に工夫することで、痛みを軽減させられるかもしれません。

テープの粘着が強すぎる テープは貼る前に、 指や手の甲に数回貼ったり剥がしたりを繰り返して粘着力を弱めておく と、お客様の目元から剥がす際の痛みを軽減することができます。粘着力を弱めるには他にも、中央部分に短く切ったテープを貼り合わせたり、コットンを置いたりしてもOK。テープの両端は粘着力を残すことで、テープが取れることもありませんよ。

テープの接着成分が肌に合わない

施術中に使うテープは、医療用のサージカルテープを使っているというアイリストは多いのではないでしょうか。サージカルテープは医療用に開発されたテープですが、皮膚に直接テープを貼るマツエクサロンでは、使うテープも厳選したいところです。

テープの接着成分が肌に合わない

出典:EYELASH GARAGE

テープに使われている接着剤の成分をチェックしてみましょう。サージカルテープにはアクリル系合成粘着剤が用いられることが多いですが、 肌に優しく改良されたアクリル系ゲル状粘着剤や、皮膚刺激が少ないといわれるシリコーン粘着剤 などもあります。

ニトムズが販売しているサージカルテープ 「優肌絆(ゆうきばん)」 は、ゲルタイプの粘着剤が使われているため皮膚への刺激が少ないと人気。ミシン目が入った「優肌絆GS」は手でも切れやすいので、施術時間の短縮にもつながるかもしれません。

まとめ

施術中にストレスや違和感がないことは、お客様の満足度に直結します。日頃の練習で技術を磨いて、お客様が安心して過ごせる時間を提供したいですね。お客様の中には、多少の違和感や痛みがあっても我慢されてしまう方もいらっしゃいます。少しでも違和感があれば言いやすい雰囲気を作るのもアイリストの仕事。テープ貼りの前後はもちろん、来店時からお帰りになるまでの間、お客様が要望を言いやすいようお声がけを意識してみましょう。200714Ezt

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