エクステがすぐパリッと取れてしまう!その原因や改善策とは?

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「いつも通り施術したのにエクステがすぐ取れる」「ツイザーをはなしたら向きが変わる」といった経験はありませんか?それは施術の仕方が悪いわけではなく、グルーや自まつげに原因があるのかもしれません。そこで今回は、施術してもエクステがすぐに取れてしまう原因を探っていきます。もちろん、改善方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

装着してすぐ取れるとはどういうこと?

装着してすぐ取れるとはどういうこと?

まずは、エクステを装着してすぐ取れるとは、どういう状態なのか具体例を見ていきましょう。たとえば、「いつも通り施術したつもりなのに、装着してブラシを通したら取れてしまう」、「ツイザーで少し触れただけでもエクステがパリッと取れてしまう」など、エクステと自まつげの密着が甘い感じの状態です。日々施術を行う中で体験したことがある人も多いのではないでしょうか?

エクステがすぐ取れる原因とは?

原因として、グルーの状態やお客様の自まつげの状態などが関わっていると考えられます。具体的に、どういった原因が考えられるのか探っていきましょう。

グルーの保管方法や温度

エクステがすぐ取れる原因でまず考えられるのは、グルーの取り扱いです。正しく管理し正しく使わなければ、グルーは未開封でも開封したばかりでも劣化が進み、硬化に影響を及ぼすこともあります。これは基本的なことなので、ほとんどのアイリストが分かっていることでしょう。

ただ、室温や湿度にも気を付け、正しく管理していても、グルーの劣化が進んでしまうことがあります。それが温度変化による劣化です。寒いところから、急に暖かいところへ移動したらメガネが曇るように、化粧品用冷蔵庫からグルーを出して暖かい部屋に置いておくと容器内に結露が発生する可能性があります。グルーの容器内に発生する結露がごく微量であったとしても、その水分とグルーが反応し、粘り気が強くなり劣化が進むことも否定できません

その他には、施術の際にグルーを置く場所が熱すぎ・冷たすぎ、グルーを出しっぱなしにしている、容器のふたをしっかりしめていないなどの原因によって、劣化が進む場合もあります。また根本的なことですが、よく振らずにグルーを出したために分離していたり、使用期限を守らず使ったりしている場合もエクステがすぐ取れてしまう原因となるので注意してください。

グルーの量

グルーは空気に触れた瞬間から空気中の水分に反応して硬化が始まります。施術の際に「面倒だから」とプレートに多く出しすぎると、グルードーム表面から硬化が進み、グルー本来の接着力が発揮できなくなる可能性があります。

また、エクステに付けるグルーの量も重要です。多すぎると自まつげに馴染まなかったり隣の毛に付着したりして、接着面が凸凹になったりするでしょう。逆に少なすぎると、接着面が小さくなり、エクステが取れやすくなってしまうことがあります。

グルーの硬化タイミングに合っていない装着

グルーの硬化速度は商品によって違いますが、使うエクステの形状や太さ・長さなどによっても、接着面との関係で少しずつ変化するのを知っていましたか?たとえばJカールはゆるやかなカーブなので、施術の際に根元を合わせやすく接着面も確保しやすいのでスムーズに施術できるのが特徴です。

しかし、CCカールはカールが強めなので、施術の際に根元を合わせにくく、自まつげの状態によっては接着面を確保しづらいでしょう。つまり、仕上がりを良くするために根元を合わせようと慎重に施術すればするほど、グルーの硬化速度と装着のタイミングがずれてしまうこともあります。

グルーは容器から出した瞬間から硬化が始まり、エクステに付けてからはさらに硬化速度がアップします。そのため、グルーの硬化と装着までのタイミングが合っていないと、思ったように接着しないことも。具体的には、装着するタイミングが遅いとグルーの硬化が進んでしまい、一見付いているように見えるエクステでもツイザーで触れるとパリッと取れてしまうことがあります。

まつげに何か付いている

まつげに油分や汚れが残っていると、グルーを弾いてしまったり、上手く硬化しなかったりします。クレンジングなどの前処理がしっかりできていないケースも原因のひとつに挙げられるでしょう。また、ノーメイクでご来店されたお客様であっても、日焼け止めを塗っていたり、パウダーだけ付けていたりする場合もあるので要注意です。

まつげの毛質

グルーは水分と反応するので、自まつげが乾燥ぎみだと硬化しにくいのはご存知の方も多いでしょう。しかし、健康な自まつげでもグルーを弾いてしまうことがあります。元々まつげは目をゴミやほこりから守るためにあり、適度な撥水性があります。ただその撥水の役割をしている油分がグルーを弾いてしまい接着しにくくするケースもあります。

自まつげの油分に関しては、生まれながらの毛質の場合や、ホルモンバランスの変化によって生じるケースもあるでしょう。「いつもはできているのに今日は上手く施術できない」といったときは、撥水毛になっている可能性があるかもしれません。

改善策は?

グルー使用室内温度…20℃~25℃
グルー使用室内湿度…40%~70%

基本中の基本ですが、グルーは冷暗所で保管し、使用中も室温・湿度に気を付けましょう。グルーを使用する際は、容器内に結露が発生しないように、グルーの保管場所とサロン内の室温の温度差が大きくなりすぎないようにすることも重要です。使用後はグルーのノズル先端を拭き取り、しっかりふたをして、まっすぐに立てた状態で保管するという基本を守り、劣化を最小限に抑えましょう。

この他には、使用期限を守るのも重要です。一般に未開封で2ヶ月、開封後は1ヶ月程度といわれています。新品のグルーであっても保管方法を誤れば、劣化が進み使わないまま破棄しなければならないこともあるので注意しましょう。

プレケアの重要性

プレケアは施術の中で特に手を抜いてほしくない工程。プレケアがマツエクのモチの良し悪しを左右するといっても過言ではありません。プレケアで自まつげの付着物を徹底的に落とせば、エクステがすぐに取れてしまう現象も防ぐことができるでしょう。またプレケアがしっかりできていると、仕分けやすくなり施術スピードアップにつながるメリットも。

自まつげが乾燥ぎみなら施術前のパックも有効

自まつげが乾燥ぎみだとグルーが硬化しにくい場合もあるでしょう。そういったお客様には、汚れや油分を取ったあとに、まつげに水分補給するケアがおすすめです。ミストを吹きかけたり、目元のパックをしたりして保湿するのもひとつのアイデアです。

弾きやすい場合の装着方法

スライド
圧着
なめし付け

エクステの装着方法は一般に上記の3つです。ただ、自まつげが乾燥していたり油分が多かったりすると、スライド装着では接着しづらく、エクステが取れてしまう原因になることがあります。そういった場合は、なめし付けがおすすめです。

なめし付けは1度エクステを使って自まつげにグルーを付けて、改めてエクステを装着する技術。こうすることで、乾燥ぎみのまつげでも接着しやすくなるといわれています。グルーが硬化しづらい場合や弾いてしまうときに試してみてください。

ただ、なめし付けは技術とスピードを要します。いざというときにスムーズになめし付けができるよう、日頃から練習しておきましょう。

まとめ

エクステを付けてもすぐに取れてしまう原因は、グルーの問題や量、接着のタイミング、毛質など多岐にわたります。また、いつも通りの施術でも気温の変化やお客様の体調の変化などが影響することも。原因をすぐに見極めるのは難しいですが、お客様にとってはその施術が初めてのマツエクだったり、イベント前の重要なものだったりします。起こり得る原因とその対策を知り、日頃から技術向上に努めましょう。サロン内であらゆる事例を共有することも大切です。210224Eyn

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