マツエクが下手だと思われないためのポイントはテープワーク!画像つきで解説

お客様から「マツエクが下手な人!」と思われれば、当然失客も考えられます。マツエクでは根元を揃えることが施術における基本!しかし中には、根元を揃えることに苦手意識を持つアイデザイナーもいるのではないでしょうか?根元の位置を揃えるためには、テープワークとガイド装着がポイントです。そこで今回は、お客様から下手だと思われないよう、根元の位置を揃える理由から揃えるための解決策まで詳しく紹介します。
マツエクが下手だと思われるポイントは?
早速、マツエクが下手だと思われやすい人の特徴をご紹介しましょう。仕上がりが悪くなる原因を把握することで、自然と改善策が見いだせるはずです。
モチが悪い
施術後にマツエクがすぐ取れてしまえば、お客様は残念な気持ちになりますよね。また、サロンへつけ直しに行く頻度が高くなるため、時間も費用も無駄にした気持ちになることもあるでしょう。このように、モチの悪さはサロンの満足度にも直結しています。
ではなぜモチが悪くなるのか…それは、室内の湿度管理が不十分だった、グルーの硬化速度がうまく調整できていない、グルーの量が少なかったなど、さまざまなことが要因。中には、お客様の自まつげと使用したグルーの相性が悪かったことも考えられます。できるだけモチが良くなるよう、技術のレベルアップを図り、個々のお客様の目元をしっかり理解することが大切です。
目に違和感がある
マツエクの施術後に目に違和感がある場合にも、お客様から下手だと思われがちです。目に違和感が生じる原因としては、エクステの装着位置がまつげの生え際に近すぎることが考えられます。まつげの生え際に近すぎることで、まばたきをするたびにエクステがまぶたに当たり、違和感が表れるのです。
また、グルーの揮発成分が目に染みて痛いと感じることもあります。グルーが目に入らないよう細心の注意を払って施術するのはもちろん、テープワークの見直しや事前に眼球が染みやすい状態でないかどうかチェックを行うなどの対策で予防しましょう。
見た目のばらつき
マツエクの仕上がりに長さや方向にばらつきがあることで、下手なアイデザイナーだと思われるでしょう。長さがバラバラに見える場合、それはエクステの根元の装着位置がずれていることが考えられます。装着位置がずれるのは、シンプルにアイデザイナーの技術不足が原因です。しっかり目元を観察し、正しいテープワークで装着位置を揃えましょう。サロン全体で技術の差がないかどうかもチェックポイントです。
お客様からマツエクが下手だと思われる原因にはさまざまなことが関係していますが、根元を揃えるということは基本中の基本。どのようにして根元を美しく揃えるのか、具体的な方法やコツをチェックしていきましょう。また、根元を揃える必要性について、より詳しく解説していきます。
なぜ根元の位置を揃える?
根元の位置を揃える主な理由は、主に以下の2つです。
- 美しく仕上げるため
- 自まつげやまぶたへの負担や違和感をなくすため
まずは、根元の位置が揃っている画像と少し乱れている画像を見比べてみましょう。
揃っている根元ライン
すべてのエクステが、根元から均一の位置に装着されていて、まとまりのあるきれいなデザインになっています。
少し乱れた根元ライン
こちらの画像では、エクステが根元ギリギリに装着されていたり、数mmあけられていたりと乱れていてるため、根元が揃っている画像と比べると少しまとまりがない印象です。
画像を見てみると、根元が揃っているかいないかで、マツエクの仕上がりが変わることは明らか。ときには、根元が揃っていないことで、お客様の希望のデザインから外れてしまうことも…。
最適なマツエクの装着位置は、各アイラッシュ協会やサロンによって考えが異なり、どれが正解でどれが間違いと判断できるものではありません。Beautéの見解では、マツエクの装着位置は自まつげの根元から1mm~1.5mmが適切としています。
エクステが自まつげの根元に近すぎるデメリットと根元から離れすぎるデメリットは以下の通りです。
【根元の距離が近すぎるデメリット】
- マツエクがまぶたに当たりチクチクする可能性がある
- アイラインやアイメイクが落としにくい
【根元の距離が遠すぎるデメリット】
- テコの原理で自まつげの負担が大きくなる
- 自まつげが伸びてきたときに目立ちやすい
自まつげの生え際からエクステの根元の距離は、近すぎても遠すぎてもNGということがお分かりいただけたと思います。自まつげの生え際からの距離を決めるときは、お客様のまぶたの厚さを目安にすると良いでしょう。まぶたがスッキリとしている人は1mm程度、まぶたに厚みがある人は1.5mm程度というように、まぶたの厚さで距離を変えることが大切です。
まぶたの厚みがある人に自まつげの生え際ギリギリの位置にエクステを装着してしまうと、エクステにまぶたがかぶさり、目元の違和感につながる可能性があるため気をつけましょう。
揃えるコツ①テープワーク
エクステの根元の位置を揃えるコツとして、まずはテープワークを見直してみましょう。ご存知の通り、マツエクはまつげ1本1本にミリ単位でエクステを装着していく繊細な作業です。繊細な作業を成功させるためには、どれだけ装着しやすい状況を自分で作るかが鍵を握っています。
自まつげを立ち上げ、装着しやすい状態にしてくれる重要な役割を担っているのがテープワークです。正しいテープワークを行うことで、根元の位置を揃えやすくなりますよ。
ここで、テープワークのNG例とOK例を見てみましょう。
テープワークNG例1
アッパーテープを貼っている位置が、自まつげの生え際に近すぎるところがNGポイントです。近すぎると、自まつげの生え際が見えにくくなり、エクステの根元の位置を揃えづらくなります。アッパーテープは、自まつげの生え際がきちんと見えるように貼りましょう。
テープワークNG例2
アンダーテープを貼る位置も重要です。上の画像では、目頭と目尻部分のテープが目の際から離れているところがNGポイント。目のカーブラインから離れた位置にテープを貼っているため、下まつげと上まつげが重なって見えたり、部分的に下まぶたの肌が見えたりしています。背景がテープの白色ではなく肌色になっている部分はまつげの生え際が見えづらくなり、根元を揃えることも難しくなってしまうのです。
テープワークOK例
こちらのOK例は、自まつげの生え際がしっかり見える位置にアッパーテープが貼られており、アンダーテープも目のカーブに沿っています。このようにマツエクの根元の位置を揃えるためには、テープワークで自まつげの根元が見えやすい状態を作ることが大切です。アッパーテープ・アンダーテープを貼るときのコツを見てみましょう。
アッパーテープのコツ
アッパーテープの役割は、自まつげを立たせて生え際を見やすくすることです。下がりまつげのお客様は、アッパーテープで自まつげを立たせることで、施術が格段にやりやすくなるでしょう。アッパーテープを貼るときは下の2点がポイントです。
- 上まぶたの皮膚を少し引っ張るようにして貼る
- 自まつげの角度は垂直になるように
アッパーテープは、必ず貼らなければいけないわけではありません。自まつげの角度が上がり気味の人や眼球が大きめの人は、アッパーテープを貼ることで目が開いてしまい、刺激を感じやすくなったり必要以上にまつげの角度が上がってしまったりする可能性があるため注意しましょう。
アンダーテープのコツ
アンダーテープを貼る狙いは、上まつげと下まつげが絡まないようにすることです。目のキワに沿わせて貼るため、貼り方が悪いとお客様に違和感を与えてしまいます。アンダーテープのコツは3つです。
- テープの位置は目の際から約1mmあける
- すべての下まつげをきちんとテープで固定する
- 目の形に沿うようにテープを貼る。1枚で貼れないときは、目尻側と目頭側で2枚に分ける
アンダーテープは目のキワに貼るといっても、粘膜に当たってしまうのは違和感や痛みの原因になるのでNG。目のキワから約1mmあけましょう。次に、下まつげをテープで固定できていないと、上まつげと下まつげが絡み、巻き込んでエクステを装着してしまう可能性も。そうなると目を開けられなくなるため、取りこぼしのないようすべての下まつげを固定しましょう。
最後に、テープは目の形に沿うように貼ることが大切です。【テープワークNG例2】のように、テープが目のキワから離れてしまうと、テープで押さえられていない下まつげにエクステを装着してしまったり、グルーが皮膚についたりと、安全に施術が行えません。目に沿わせて貼るためには、テープを目尻側と目頭側の2枚使うと良いですよ。
揃えるコツ②ガイドの装着
根元の位置をうまく揃えられない、自まつげの生え際から約1mmあける感覚がまだ養えていないなどの場合は、まずガイド(指標)となるエクステを数本つけてみてください。Beautéでは、上の画像のように左端・左中・真ん中・右中・右端に指標となるエクステを5本つけることをガイドと呼んでいます。真ん中→目頭→目尻→真ん中と目頭の間→真ん中と目尻の間の順番にエクステをつけると、全体のバランスを取りやすいですよ。
ガイドの装着は、根元の位置だけでなくエクステの向きにも気を配りましょう。なぜなら、ガイドのエクステ自体がうまくついていないと、全体がずれやすくイマイチな仕上がりになってしまうから。ガイドが完成したあとは、ガイドをつけた順番にガイドエクステの横から装着していきましょう。
ただし、自まつげ同士がくっついてしまわないよう、少し離れた場所を選んでつけていくことが大切です。ガイドを見ながら装着することで、根元の位置やエクステの向きを揃えやすく、美しい仕上がりが期待できます。
まとめ
エクステの根元の位置が揃わないと、マツエクが下手なアイデザイナーだと思われることもあります。また、エクステの装着位置が自まつげの生え際に近すぎるとまぶたの違和感に、遠すぎると自まつげの負担増加につながる可能性もあり、技術不足が疑われやすいため要注意。画像を参考に、正しいテープワークとガイドの装着で施術を行いやすい環境を作り、マツエクの根元の位置を揃えましょう。根元の位置が揃ったマツエクデザインはより美しく、お客様の希望に忠実なはずです。210226Ekm
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
210226Ekm_2502_5_HC